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3年生の思い
今年で最後の挑戦 【時田 優良side】
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新入生がなかなか入ってこないこの教室。
それは無理もない。
ここは音楽室…と言ってもただの教室にピアノが1台あるだけ。
他に音楽室っぽいところを挙げるとすれば、それはよく音楽室で見る、知らない音楽家が写ってる白黒のカレンダーだけだ。
…それに、この学校は吹奏楽部がかなり強い。
うちの部活は私が2年のときに第1音楽室を取られたのだ。
それで、この名前だけ音楽室の「第2音楽室」を使ってるのだ。
新入生が入ってこない理由はそれだけではない。
「インパクトがない」
これに尽きるだろう。
何故ならうちは合唱部だ。
本格的に強い学校はまだ救いようがある。
うちは…前は強かったが今は衰退している。
部員は全員で11人。
3年生は3人。
皆仲がいい、とってもアットホームな雰囲気なのが特徴だ。
悪く言えばそれしかいいところが無い。
これはそんな合唱部の3年生を中心に描いた、Nコンにかける最後の夏の物語だ。
時田 優良side
「今年は2人かぁ…もう少しだけでも入って欲しかったなぁー」
私は音楽準備室の真ん中にある机に潰れた。
あんまり人数が少ないと、部活が無くなる可能性だってでてくる。
そして、何よりアルトが足りない。
「今年は初めて男子が入ってくれたから。来年はもっと部員が増えるかもしれないよ?」
部長の結花がそう言ってくれた。
が、今私が一番心配してるのは
「アルトが足りないんだよ!」
「あー、そうだねぇ…。うーん。今正式にアルトなのは2人だもんね。それに、きちんと低い音が取れるのは優良だけだもんね」
そうなのだ。気がかりなのは”下の響き”をうまく出せる人が少ないことだ。
それでアルトがこんなにも少ないのだ。
…まぁ、もともと人数が少ないのもあるのだが。
「とりあえず初の男子部員、誠也君はアルトかな?」
「そうだね。優良お願いね」
「うん、もちろん!」
今年は本気だ。
もうあとが無い。
よし、Nコンで賞を取るため。
今まで以上に頑張らなくちゃ。
「優良ねぇー!結花ー!」
「よっ!」
もう1人の3年生、未来が来た。
「私達は今年でNコンに出るのは最後。何としてでも賞を取るよ。少しでも合唱部の格を上げなきゃ」
私はちょっと冗談も交えたが本気だ。
「優良ねぇ、もちろんだよ!」
「うん、私達がしっかりしなきゃね!」
2人とも本当に心強い。
例え新入部員が少なくても乗り越えてみせる。
さぁ、部活の時間だ。
「よし、部活始めるよー」
それは無理もない。
ここは音楽室…と言ってもただの教室にピアノが1台あるだけ。
他に音楽室っぽいところを挙げるとすれば、それはよく音楽室で見る、知らない音楽家が写ってる白黒のカレンダーだけだ。
…それに、この学校は吹奏楽部がかなり強い。
うちの部活は私が2年のときに第1音楽室を取られたのだ。
それで、この名前だけ音楽室の「第2音楽室」を使ってるのだ。
新入生が入ってこない理由はそれだけではない。
「インパクトがない」
これに尽きるだろう。
何故ならうちは合唱部だ。
本格的に強い学校はまだ救いようがある。
うちは…前は強かったが今は衰退している。
部員は全員で11人。
3年生は3人。
皆仲がいい、とってもアットホームな雰囲気なのが特徴だ。
悪く言えばそれしかいいところが無い。
これはそんな合唱部の3年生を中心に描いた、Nコンにかける最後の夏の物語だ。
時田 優良side
「今年は2人かぁ…もう少しだけでも入って欲しかったなぁー」
私は音楽準備室の真ん中にある机に潰れた。
あんまり人数が少ないと、部活が無くなる可能性だってでてくる。
そして、何よりアルトが足りない。
「今年は初めて男子が入ってくれたから。来年はもっと部員が増えるかもしれないよ?」
部長の結花がそう言ってくれた。
が、今私が一番心配してるのは
「アルトが足りないんだよ!」
「あー、そうだねぇ…。うーん。今正式にアルトなのは2人だもんね。それに、きちんと低い音が取れるのは優良だけだもんね」
そうなのだ。気がかりなのは”下の響き”をうまく出せる人が少ないことだ。
それでアルトがこんなにも少ないのだ。
…まぁ、もともと人数が少ないのもあるのだが。
「とりあえず初の男子部員、誠也君はアルトかな?」
「そうだね。優良お願いね」
「うん、もちろん!」
今年は本気だ。
もうあとが無い。
よし、Nコンで賞を取るため。
今まで以上に頑張らなくちゃ。
「優良ねぇー!結花ー!」
「よっ!」
もう1人の3年生、未来が来た。
「私達は今年でNコンに出るのは最後。何としてでも賞を取るよ。少しでも合唱部の格を上げなきゃ」
私はちょっと冗談も交えたが本気だ。
「優良ねぇ、もちろんだよ!」
「うん、私達がしっかりしなきゃね!」
2人とも本当に心強い。
例え新入部員が少なくても乗り越えてみせる。
さぁ、部活の時間だ。
「よし、部活始めるよー」
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