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それぞれの課題
練習1 楽譜配り 【時田 優良side】
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「これから部活を始めます」
「よろしくお願いします」
結花の挨拶で部活が始まった。
今日は真理奈先生が来て課題曲の楽譜が1年生に配られる。
「じゃあ、楽譜配ります。名前ちゃんと書いてね。」
”混声”と書かれた楽譜。
鈴子ちゃんと誠也君は目をぱちくりさせてる。
「あの、Nコンって混声で出るんですか?」
鈴子ちゃんが先生に聞く。
「そうだよ。今年は有志を呼ぶつもり。でも、きちんと練習しないと無理にでも女性3部に変更するからね。」
先生は冗談で言ってるかもしれないが、わたしには冗談に聞こえなかった。
1年生の2人は真剣に楽譜を見ている。
2、3年生も楽譜の歌詞を読んだ。
「それじゃあ1回全員でCD聞いてもらいます。気づいたこととか楽譜に書いていくこと。」
先生がデッキからCDを流した。
ピアノの伴奏は思ったより短く、テンポも少し早い。
強弱など、色々と気づいたことが多かった。
ハモリが美しく、LP STATION感が残りつつ、合唱特有の歌が映えている。
1年生に教えるとき、どんな点を注意すべきか考えた。
私は1年生のときのNコンの練習でしか先輩にアルトを教えてもらうことがなかった。
理由は、ひとつ上の先輩が1人で、パートがメゾとソプラノだったからだ。
私は2年生になってすぐに、後輩に教える立場になった。
どうしたらいいか分からず、最初のうちは自信が持てずにおどおどしていた。
しかし、2年生の夏に卒業した先輩方が来てくれて、「もっと自信もって大丈夫」って言ってくれた。
そこで、ようやく後輩にきちんと教えられるようになったのだった。
後輩には教えられることは全部教えたい。
そして私達3年生がいなくなっても、すぐに自分たちで練習できるようになって欲しい。
…できるなら、私のようになって欲しくない。
自分を攻め続けて、仲間割れして欲しくない。
そのためなら、できることを片っ端からしてみせる。
できるだけわかりやすく、言葉を選んで。
変な先輩って思われるかも…。
でも、それでもいいや。
イメージで伝える方が記憶に残る。
多分、きっと。
「よろしくお願いします」
結花の挨拶で部活が始まった。
今日は真理奈先生が来て課題曲の楽譜が1年生に配られる。
「じゃあ、楽譜配ります。名前ちゃんと書いてね。」
”混声”と書かれた楽譜。
鈴子ちゃんと誠也君は目をぱちくりさせてる。
「あの、Nコンって混声で出るんですか?」
鈴子ちゃんが先生に聞く。
「そうだよ。今年は有志を呼ぶつもり。でも、きちんと練習しないと無理にでも女性3部に変更するからね。」
先生は冗談で言ってるかもしれないが、わたしには冗談に聞こえなかった。
1年生の2人は真剣に楽譜を見ている。
2、3年生も楽譜の歌詞を読んだ。
「それじゃあ1回全員でCD聞いてもらいます。気づいたこととか楽譜に書いていくこと。」
先生がデッキからCDを流した。
ピアノの伴奏は思ったより短く、テンポも少し早い。
強弱など、色々と気づいたことが多かった。
ハモリが美しく、LP STATION感が残りつつ、合唱特有の歌が映えている。
1年生に教えるとき、どんな点を注意すべきか考えた。
私は1年生のときのNコンの練習でしか先輩にアルトを教えてもらうことがなかった。
理由は、ひとつ上の先輩が1人で、パートがメゾとソプラノだったからだ。
私は2年生になってすぐに、後輩に教える立場になった。
どうしたらいいか分からず、最初のうちは自信が持てずにおどおどしていた。
しかし、2年生の夏に卒業した先輩方が来てくれて、「もっと自信もって大丈夫」って言ってくれた。
そこで、ようやく後輩にきちんと教えられるようになったのだった。
後輩には教えられることは全部教えたい。
そして私達3年生がいなくなっても、すぐに自分たちで練習できるようになって欲しい。
…できるなら、私のようになって欲しくない。
自分を攻め続けて、仲間割れして欲しくない。
そのためなら、できることを片っ端からしてみせる。
できるだけわかりやすく、言葉を選んで。
変な先輩って思われるかも…。
でも、それでもいいや。
イメージで伝える方が記憶に残る。
多分、きっと。
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