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第八章
願い1
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男と女は向き合っている。
裸で向き合っている。
座った男の上に女は乗り、男と女は繋がっていた。ゆっくりと女は動いていて、男はそれに合わせるように下から突き上げる。女の両手は男の首に回され、男の両手は女の背中を抱く。男と女は見つめ合い、そして時折唇を重ねる。
静かな夜だった。普段なら窓の外の車の音が聴こえる時間帯なのに、女の部屋に聴こえるのは、二人の呼吸と喘ぎと繋がりから聴こえる濡れて淫秘に動く音だけであった。いや、二人にはそれしか聴こえてないのかもしれない。
女は恍惚の表情で男に語りかける。
「前に好きな人がいたって話したの覚えてる?」
男は嫉妬に駈られ強く下から突き上げる。俺との最中にそんな話は聞きたくないと言わんばかりに激しく突き上げ始める。
「あっ! んっ! すごい気持ちいいわ……」
女は顔を歪ませ快楽に身を任せながら続ける。まるで男の嫉妬心を煽り、より深い快楽を得ようとするように。
「その人と私は結ばれたの。私の初めての人よ」
男はさらに燃え上がる。
「あんっ! その人と結ばれた時は本当に嬉かったわ。あっ! いい!」
「んっ! うあんっ……。お互いに、あん! 本当に愛しあっていたの……。んっ、すごい! 当たるわ! もっと奥まで突いて!」
もう男は嫉妬から怒りに変わったように突き上げ続ける。
「はあっ! あんっ! でもその人は彼氏にはなれない人だったの……。はっ! んっ!」
「そ、その人は私の兄だったのよ! あんっ! やっ!」
男は急に動きを止めた。どういうことだ? 嫉妬や怒りの感情がふっと消えていく。繋がったままの荒い息づかいで女は男に聞いた。
「ねえ、引いた? 私は高校時代彼氏がいなかったって言ったでしょ。あれは兄だから彼氏じゃないのよ」
男は急に呆けたように女の話を聞いている。
「私は兄が好きだったのよ。男として」
男は繋がったままの状態で固まり、女の話をどう理解したら良いか分からないでた。
女はそんな固まった男をよそに、ゆっくりと動かしながら話を続ける。
裸で向き合っている。
座った男の上に女は乗り、男と女は繋がっていた。ゆっくりと女は動いていて、男はそれに合わせるように下から突き上げる。女の両手は男の首に回され、男の両手は女の背中を抱く。男と女は見つめ合い、そして時折唇を重ねる。
静かな夜だった。普段なら窓の外の車の音が聴こえる時間帯なのに、女の部屋に聴こえるのは、二人の呼吸と喘ぎと繋がりから聴こえる濡れて淫秘に動く音だけであった。いや、二人にはそれしか聴こえてないのかもしれない。
女は恍惚の表情で男に語りかける。
「前に好きな人がいたって話したの覚えてる?」
男は嫉妬に駈られ強く下から突き上げる。俺との最中にそんな話は聞きたくないと言わんばかりに激しく突き上げ始める。
「あっ! んっ! すごい気持ちいいわ……」
女は顔を歪ませ快楽に身を任せながら続ける。まるで男の嫉妬心を煽り、より深い快楽を得ようとするように。
「その人と私は結ばれたの。私の初めての人よ」
男はさらに燃え上がる。
「あんっ! その人と結ばれた時は本当に嬉かったわ。あっ! いい!」
「んっ! うあんっ……。お互いに、あん! 本当に愛しあっていたの……。んっ、すごい! 当たるわ! もっと奥まで突いて!」
もう男は嫉妬から怒りに変わったように突き上げ続ける。
「はあっ! あんっ! でもその人は彼氏にはなれない人だったの……。はっ! んっ!」
「そ、その人は私の兄だったのよ! あんっ! やっ!」
男は急に動きを止めた。どういうことだ? 嫉妬や怒りの感情がふっと消えていく。繋がったままの荒い息づかいで女は男に聞いた。
「ねえ、引いた? 私は高校時代彼氏がいなかったって言ったでしょ。あれは兄だから彼氏じゃないのよ」
男は急に呆けたように女の話を聞いている。
「私は兄が好きだったのよ。男として」
男は繋がったままの状態で固まり、女の話をどう理解したら良いか分からないでた。
女はそんな固まった男をよそに、ゆっくりと動かしながら話を続ける。
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