959 / 3,202
大阪 再会
しおりを挟む
11月中旬の土曜日。
俺は皇紀と大阪へ出掛けた。
少し前に風花の動画をネットで見つけ、一度自分の目で防衛システムを確認しておこうと思ったのだ。
もちろん、風花にも会いたかったし、いつも大変なお世話になっている塩野社長に礼も言いたかった。
向こうで幾つかの防衛システムの拠点を回るので、車で行った。
シボレー・コルベットだ。
東名をぶっ飛ばした。
時速400キロを出す。
ステアリングは反応がいい。
改造した人間の腕が抜群なのだ。
「タカさん、動画の件は風花さんに話すんですか?」
「ああ、考えてねぇけどな。話の流れで話すかもしれんし」
「やめときましょうよ、カワイソウですよ」
「あ! お前がこの先も風花の新作動画を見たいんだろう!」
「そうじゃないですって!」
「そのうち、水着で踊るかもしれんぞ?」
「ほんとですかぁ!」
「やるわけねぇだろう、チンコ野郎」
「……」
俺は改めて皇紀から防衛システムの内容を確認した。
「風花さんがよく行く定食屋さんがあるんですよ」
「ああ、聞いたな」
「そこも守れるようにしたいんですけど」
「いいんじゃないか? 大分風花もお世話になってるようだしな」
「はい! それに本当に美味しくて! 僕なんかにも良くしてくれるんです!」
「じゃあ決まりだな。計画が出来たら、高木にまた必要な物件を頼もう」
「ありがとうございます!」
俺は笑った。
「しかし風花も自分でちゃんと作るようになっただろう?」
「はい、でも本当に美味しいんで、まだよく利用しているそうですよ」
「そうか」
「店主の人がいい方で。それに奥さんも素敵な人です」
「お前のチンコが疼くのか!」
「そうじゃないですよ!」
皇紀が笑って言った。
「でも、奥さんは僕なんかに色々優しくしてくれるんです」
「へぇー」
「ああ、最初に名前を言ったら、なんか喜んでくれて」
「皇紀っていい名前だもんな!」
「そうですか! 奥さんも「その名前ならサービスしなくちゃ」って言ってました」
皇紀が喜んだ。
「山中がな。次は男の子だって言ったんだ。それで奥さんと「コウキ」って音を決めて。どんな字がいいかって、俺にも相談に来たんだよ」
「そうなんですか!」
「俺が今のお前の名前を書いたらさ、「流石にこれは」って。まあ、相当な名前だしな」
「アハハハハハ!」
「でもな。自分の大事な子どもなんだから、一番スゴイ名前でいいかって。まあ、勢いでお前になった」
「アハハハハハ!」
皇紀が笑った。
「じゃあ、タカさんが付けてくれたんですね!」
「山中たちだよ! お前はそれだけ愛されて生まれたってことだ」
「はい!」
俺たちは途中のサービスエリアでコーヒーだけを飲んだ。
昼になっていたが、どうせなら大阪の美味しいものを食べようと話していた。
「俺を喰うなよ!」
「お姉ちゃんたちじゃないですよ!」
亜紀ちゃんと双子なら喰われるのか。
1時過ぎに大阪に着いた。
10時半頃に家を出たので、途中休んでも二時間半。
まー、はぇー。
ホテルの駐車場にシボレー・コルベットを停めてからチェックインを済ませ、歩いて外に出た。
前に六花と食べたお好み焼きの店に行く。
「大阪に来たら必ず寄りたいんですよ!」
店主が俺の顔を覚えていてくれたので、そう言った。
「ありがとう! じゃあ、今日も一杯食べてーな!」
皇紀と二人で5人前頼み、店主自ら焼いてくれる。
「皇紀! この店が大阪で数あるお好み焼き屋で最高に美味いんだ!」
「そうですか! でも本当に美味しいですね!」
店主が「ワハハハハ」と笑った。
最初は量を心配されたが、俺たちはペロリと喰い、たこ焼きも追加した。
「タカさん! このたこ焼きはミシュランの星のやつですか!」
「お前も段々分かって来たな!」
「「ワハハハハハ」」
俺たちが笑うと、店主がまた嬉しそうに笑った。
店を出て、三時になった。
二人で時間つぶしに困った。
「ゲーセンに行くかぁ!」
「アハハハハハ!」
分厚く膨れたエルメスのリザードのドゴンを脇に置いて、二人でゲームをしていた。
「おい!」
釣り餌に引っ掛かった。
三人組だ。
「仲間呼べよ」
「あんだと?」
俺と皇紀を囲んだまま、仲間が呼ばれた。
俺たちはゲームを続けていた。
俺はヘタなので、がんがんコインを投入していた。
ちょっと恥ずかしかった。
10人程集まった。
立ち上がった俺を見て、一人が叫んだ。
「おい! こいつはヤバ……」
俺を覚えているらしいそいつから潰した。
皇紀が2人ほどのした間に、俺が残りの8人を潰した。
全員の財布を取り上げたが、全部で2万にもならなかった。
「今はスマホ決済ですもんね」
頭に来て、全員のスマホを踏み潰した。
喫茶店に入り、コーヒーを飲む。
4時半。
俺たちは梅田精肉店本店に向かった。
「石神はん!」
社長室に案内され、塩野社長が満面の笑みで出迎えてくれた。
「いつも本当にお世話になってます!」
「こちらこそや! 東京支店からしょっちゅう話が来まっせ!」
俺たちは握手をし、塩野社長に土産を渡した。
虎屋の羊羹。
鈴伝の栗菓子。
村上開進堂のクッキー。
そして宣材に使えそうな、俺たちの肉喰いの写真データ。
今回は亜紀ちゃんが編集した、動画もある。
動画はパッケージも付けて、DVDに焼いた。
パッケージは『ありがとう! 梅田精肉店!! ―私たち、お陰でこんなに元気です―』のタイトルに、俺たちの饗宴の写真だ。
亜紀ちゃんの回し蹴りでひん曲がった皇紀の顔がいい。
社長室でお茶を頂く。
お互いに近況などを話す。
塩野社長は東京支店の売上が急激に伸びていると言った。
「これまで取引の無かった飲食店さんが、どんどんうちに注文してくれはって」
「良かったですね!」
元稲城会のものだ。
「石神はんと取引させていただいてから、ほんま運が良うなりましたわ!」
「いえいえ、塩野社長さんの真面目な商売のせいでしょう!」
「ワハハハハ」
「アハハハハ」
楽しく話していると、風花が入って来た。
「石神さん、皇紀さん、お待たせしました」
「おう! 元気そうだな!」
「はい! お陰様で!」
俺たちは塩野社長に改めて礼を言い、風花と外へ出た。
「風花さん、何を食べたいですか?」
「風花が食べたいものを食べるつもりで、店を予約してないんだ。まあ、こっちはよく知らないしな」
「そんな! わざわざ来て下さったんですから、私がご馳走しますって」
俺は笑って言った。
「皇紀ならともかくなぁ。この石神高虎様が出張ったんだ。一円たりとも払えると思うなよ!」
「そんなぁ!」
「あ、ポイントとかスタンプがあったら風花のな」
「もう!」
風花も笑った。
「でも、私もあんまり知らないんですよね」
「食べたいものでいいよ。ステーキでも寿司でもフレンチでもな。皇紀がグレナビで探すよ」
「ええ、でも」
風花も困っていた。
まあ、あまり高級な店で外食はしないだろう。
俺たちを連れて行く場所を知らない。
「あ! タカさん! じゃあいつもの定食屋に行きましょうよ!」
皇紀が言った。
気を遣ったのだろう。
「え、でもあそこは石神さんには」
「いいじゃないか! 来るときに皇紀が美味い店だって言ってたからな。俺も一度行ってみたいよ」
「そうですか、でも」
「風花さん、いいじゃないですか。あそこ、本当に美味しいですよ」
「分かりました。すみません、私が知らないばっかりに」
俺たちは風花の家の方へ向かった。
古い定食屋の建物があった。
「あそこなんです」
「よし! 行こうか!」
俺は風花に笑って話し掛けながら入った。
風花はしきりに恐縮していたが、俺はこういう店が美味いのを知ってると言うと、微笑んだ。
「石神くん!」
大声で叫ばれた。
俺は皇紀と大阪へ出掛けた。
少し前に風花の動画をネットで見つけ、一度自分の目で防衛システムを確認しておこうと思ったのだ。
もちろん、風花にも会いたかったし、いつも大変なお世話になっている塩野社長に礼も言いたかった。
向こうで幾つかの防衛システムの拠点を回るので、車で行った。
シボレー・コルベットだ。
東名をぶっ飛ばした。
時速400キロを出す。
ステアリングは反応がいい。
改造した人間の腕が抜群なのだ。
「タカさん、動画の件は風花さんに話すんですか?」
「ああ、考えてねぇけどな。話の流れで話すかもしれんし」
「やめときましょうよ、カワイソウですよ」
「あ! お前がこの先も風花の新作動画を見たいんだろう!」
「そうじゃないですって!」
「そのうち、水着で踊るかもしれんぞ?」
「ほんとですかぁ!」
「やるわけねぇだろう、チンコ野郎」
「……」
俺は改めて皇紀から防衛システムの内容を確認した。
「風花さんがよく行く定食屋さんがあるんですよ」
「ああ、聞いたな」
「そこも守れるようにしたいんですけど」
「いいんじゃないか? 大分風花もお世話になってるようだしな」
「はい! それに本当に美味しくて! 僕なんかにも良くしてくれるんです!」
「じゃあ決まりだな。計画が出来たら、高木にまた必要な物件を頼もう」
「ありがとうございます!」
俺は笑った。
「しかし風花も自分でちゃんと作るようになっただろう?」
「はい、でも本当に美味しいんで、まだよく利用しているそうですよ」
「そうか」
「店主の人がいい方で。それに奥さんも素敵な人です」
「お前のチンコが疼くのか!」
「そうじゃないですよ!」
皇紀が笑って言った。
「でも、奥さんは僕なんかに色々優しくしてくれるんです」
「へぇー」
「ああ、最初に名前を言ったら、なんか喜んでくれて」
「皇紀っていい名前だもんな!」
「そうですか! 奥さんも「その名前ならサービスしなくちゃ」って言ってました」
皇紀が喜んだ。
「山中がな。次は男の子だって言ったんだ。それで奥さんと「コウキ」って音を決めて。どんな字がいいかって、俺にも相談に来たんだよ」
「そうなんですか!」
「俺が今のお前の名前を書いたらさ、「流石にこれは」って。まあ、相当な名前だしな」
「アハハハハハ!」
「でもな。自分の大事な子どもなんだから、一番スゴイ名前でいいかって。まあ、勢いでお前になった」
「アハハハハハ!」
皇紀が笑った。
「じゃあ、タカさんが付けてくれたんですね!」
「山中たちだよ! お前はそれだけ愛されて生まれたってことだ」
「はい!」
俺たちは途中のサービスエリアでコーヒーだけを飲んだ。
昼になっていたが、どうせなら大阪の美味しいものを食べようと話していた。
「俺を喰うなよ!」
「お姉ちゃんたちじゃないですよ!」
亜紀ちゃんと双子なら喰われるのか。
1時過ぎに大阪に着いた。
10時半頃に家を出たので、途中休んでも二時間半。
まー、はぇー。
ホテルの駐車場にシボレー・コルベットを停めてからチェックインを済ませ、歩いて外に出た。
前に六花と食べたお好み焼きの店に行く。
「大阪に来たら必ず寄りたいんですよ!」
店主が俺の顔を覚えていてくれたので、そう言った。
「ありがとう! じゃあ、今日も一杯食べてーな!」
皇紀と二人で5人前頼み、店主自ら焼いてくれる。
「皇紀! この店が大阪で数あるお好み焼き屋で最高に美味いんだ!」
「そうですか! でも本当に美味しいですね!」
店主が「ワハハハハ」と笑った。
最初は量を心配されたが、俺たちはペロリと喰い、たこ焼きも追加した。
「タカさん! このたこ焼きはミシュランの星のやつですか!」
「お前も段々分かって来たな!」
「「ワハハハハハ」」
俺たちが笑うと、店主がまた嬉しそうに笑った。
店を出て、三時になった。
二人で時間つぶしに困った。
「ゲーセンに行くかぁ!」
「アハハハハハ!」
分厚く膨れたエルメスのリザードのドゴンを脇に置いて、二人でゲームをしていた。
「おい!」
釣り餌に引っ掛かった。
三人組だ。
「仲間呼べよ」
「あんだと?」
俺と皇紀を囲んだまま、仲間が呼ばれた。
俺たちはゲームを続けていた。
俺はヘタなので、がんがんコインを投入していた。
ちょっと恥ずかしかった。
10人程集まった。
立ち上がった俺を見て、一人が叫んだ。
「おい! こいつはヤバ……」
俺を覚えているらしいそいつから潰した。
皇紀が2人ほどのした間に、俺が残りの8人を潰した。
全員の財布を取り上げたが、全部で2万にもならなかった。
「今はスマホ決済ですもんね」
頭に来て、全員のスマホを踏み潰した。
喫茶店に入り、コーヒーを飲む。
4時半。
俺たちは梅田精肉店本店に向かった。
「石神はん!」
社長室に案内され、塩野社長が満面の笑みで出迎えてくれた。
「いつも本当にお世話になってます!」
「こちらこそや! 東京支店からしょっちゅう話が来まっせ!」
俺たちは握手をし、塩野社長に土産を渡した。
虎屋の羊羹。
鈴伝の栗菓子。
村上開進堂のクッキー。
そして宣材に使えそうな、俺たちの肉喰いの写真データ。
今回は亜紀ちゃんが編集した、動画もある。
動画はパッケージも付けて、DVDに焼いた。
パッケージは『ありがとう! 梅田精肉店!! ―私たち、お陰でこんなに元気です―』のタイトルに、俺たちの饗宴の写真だ。
亜紀ちゃんの回し蹴りでひん曲がった皇紀の顔がいい。
社長室でお茶を頂く。
お互いに近況などを話す。
塩野社長は東京支店の売上が急激に伸びていると言った。
「これまで取引の無かった飲食店さんが、どんどんうちに注文してくれはって」
「良かったですね!」
元稲城会のものだ。
「石神はんと取引させていただいてから、ほんま運が良うなりましたわ!」
「いえいえ、塩野社長さんの真面目な商売のせいでしょう!」
「ワハハハハ」
「アハハハハ」
楽しく話していると、風花が入って来た。
「石神さん、皇紀さん、お待たせしました」
「おう! 元気そうだな!」
「はい! お陰様で!」
俺たちは塩野社長に改めて礼を言い、風花と外へ出た。
「風花さん、何を食べたいですか?」
「風花が食べたいものを食べるつもりで、店を予約してないんだ。まあ、こっちはよく知らないしな」
「そんな! わざわざ来て下さったんですから、私がご馳走しますって」
俺は笑って言った。
「皇紀ならともかくなぁ。この石神高虎様が出張ったんだ。一円たりとも払えると思うなよ!」
「そんなぁ!」
「あ、ポイントとかスタンプがあったら風花のな」
「もう!」
風花も笑った。
「でも、私もあんまり知らないんですよね」
「食べたいものでいいよ。ステーキでも寿司でもフレンチでもな。皇紀がグレナビで探すよ」
「ええ、でも」
風花も困っていた。
まあ、あまり高級な店で外食はしないだろう。
俺たちを連れて行く場所を知らない。
「あ! タカさん! じゃあいつもの定食屋に行きましょうよ!」
皇紀が言った。
気を遣ったのだろう。
「え、でもあそこは石神さんには」
「いいじゃないか! 来るときに皇紀が美味い店だって言ってたからな。俺も一度行ってみたいよ」
「そうですか、でも」
「風花さん、いいじゃないですか。あそこ、本当に美味しいですよ」
「分かりました。すみません、私が知らないばっかりに」
俺たちは風花の家の方へ向かった。
古い定食屋の建物があった。
「あそこなんです」
「よし! 行こうか!」
俺は風花に笑って話し掛けながら入った。
風花はしきりに恐縮していたが、俺はこういう店が美味いのを知ってると言うと、微笑んだ。
「石神くん!」
大声で叫ばれた。
2
あなたにおすすめの小説
【完結】狡い人
ジュレヌク
恋愛
双子のライラは、言う。
レイラは、狡い。
レイラの功績を盗み、賞を受賞し、母の愛も全て自分のものにしたくせに、事あるごとに、レイラを責める。
双子のライラに狡いと責められ、レイラは、黙る。
口に出して言いたいことは山ほどあるのに、おし黙る。
そこには、人それぞれの『狡さ』があった。
そんな二人の関係が、ある一つの出来事で大きく変わっていく。
恋を知り、大きく羽ばたくレイラと、地に落ちていくライラ。
2人の違いは、一体なんだったのか?
【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。
文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。
父王に一番愛される姫。
ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。
優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。
しかし、彼は居なくなった。
聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。
そして、二年後。
レティシアナは、大国の王の妻となっていた。
※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。
小説家になろうにも投稿しています。
エールありがとうございます!
烏の王と宵の花嫁
水川サキ
キャラ文芸
吸血鬼の末裔として生まれた華族の娘、月夜は家族から虐げられ孤独に生きていた。
唯一の慰めは、年に一度届く〈からす〉からの手紙。
その送り主は太陽の化身と称される上級華族、縁樹だった。
ある日、姉の縁談相手を誤って傷つけた月夜は、父に遊郭へ売られそうになり屋敷を脱出するが、陽の下で倒れてしまう。
死を覚悟した瞬間〈からす〉の正体である縁樹が現れ、互いの思惑から契約結婚を結ぶことになる。
※初出2024年7月
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
芙蓉は後宮で花開く
速見 沙弥
キャラ文芸
下級貴族の親をもつ5人姉弟の長女 蓮花《リェンファ》。
借金返済で苦しむ家計を助けるために後宮へと働きに出る。忙しくも穏やかな暮らしの中、出会ったのは翡翠の色の目をした青年。さらに思いもよらぬ思惑に巻き込まれてゆくーーー
カクヨムでも連載しております。
離れて後悔するのは、あなたの方
翠月るるな
恋愛
順風満帆だったはずの凛子の人生。それがいつしか狂い始める──緩やかに、転がるように。
岡本財閥が経営する会社グループのひとつに、 医療に長けた会社があった。その中の遺伝子調査部門でコウノトリプロジェクトが始まる。
財閥の跡取り息子である岡本省吾は、いち早くそのプロジェクトを利用し、もっとも遺伝的に相性の良いとされた日和凛子を妻とした。
だが、その結婚は彼女にとって良い選択ではなかった。
結婚してから粗雑な扱いを受ける凛子。夫の省吾に見え隠れする女の気配……相手が分かっていながら、我慢する日々。
しかしそれは、一つの計画の為だった。
そう。彼女が残した最後の贈り物(プレゼント)、それを知った省吾の後悔とは──とあるプロジェクトに翻弄された人々のストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる