1,867 / 3,215
金庫番 木村真一 Ⅲ
しおりを挟む
「あの時はヒヤヒヤしたんですよー」
木村が笑ってそう言った。
「聖さんね、総長から話を聞いたらすぐに飛んできてくれて。それでずっとトラさんを見張ってて」
「そうだったのかよ!」
「保奈美さんもですよ。自分がトラさんを絶対に守るんだって」
「そうか。でも、お前もだったんだろう?」
「いえ、自分以上にお二人が」
「だって、お前、あの時すぐに助けに来てくれたじゃないか」
木村が何も言わずに笑っていた。
そういう男だった。
「トラさんをみんな大好きでしたからね」
「ありがとう、木村」
木村も聖も保奈美も、きっと寝ないで俺を守ってくれていたのだろう。
俺は何も知らなかった。
「トラさんの提案の、あの無線機でね。もしもトラさんが襲われたらすぐに連絡するようにしてたんです」
「そうだったかぁ」
「警察の佐野さんにも事情を話してて。佐野さんも絶対にトラさんを守るって言ってくれました」
「佐野さんが……」
俺は泣きそうになった。
俺がまったく知らない所で、みんなが必死に俺を助けようとしてくれた。
「だから、あんなに多くのパトがすぐに来たのか」
「そうです。上手く行って良かったですよ」
俺が気にするだろうと、みんな何も話さなかった。
バカな俺は、またみんなに迷惑をかけていた。
「聖にはその後も助けられたんだ」
「そうなんですか」
俺は聖と一緒にアメリカへ渡り、傭兵になったことを話した。
木村は驚いていたが、俺ならばと分かってくれた。
「みんなが俺を人殺しにしないために命まで張ってくれたのにな」
「いいんですよ、聞けばまったくトラさんらしいや」
「そうか」
木村が俺に礼を言いたいと言って来た。
俺が勉強法を教えたお陰で、有名大学に合格し、これまで大手都市銀でやって来られたと言った。
「おい、それはお前が頑張ったからだろう」
「違いますよ。自分はトラさんに憧れて頑張れたんですから!」
「お前よー」
木村が笑顔で言っていた。
「でもよ、お前が折角頑張った人生を、俺は台無しにしようとしてるんだぞ?」
「そんなことないですよ! トラさんと一緒にやれることが最高に嬉しいんですから!」
「木村よ……」
木村は俺の提示した金額を必死で断った。
俺が無理を言って受け入れさせた。
「こんなことしか出来ないんだ。せめてやらせてくれよ」
「もう! 分かりましたよ。でも、余ったらお返ししますからね!」
「てめぇ! レッドダイヤモンドも喰らわすぞ!」
「え?」
俺は庭からレッドダイヤモンドが大量に出て来て困っていると話した。
木村が最初は信じようとしなかったが、俺がスマホで画像を見せると大笑いした。
「トラさんは、やっぱ最高だ!」
「おい、一番大きいのは850キロあんだよ」
「ワハハハハハハ!」
俺は世話になった乾さんの店や、親友の早乙女に贈ったご祝儀や家の話をした。
木村はまた爆笑した。
「乾さんって、トラさんを可愛がってくれてた走り屋の人ですよね?」
「そうだよ。ちょっと前に再会してな」
俺はRZの話を木村にした。
木村が感動してくれた。
「総長の話も聴いてますよ。トラさんに本当に感謝してました」
「ああ、俺が散々お世話になったんだからなぁ」
「トラさん、これからよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
その後、木村を御堂に引き合わせた。
事前に話はしていたが、御堂も木村と話してその誠実さを感じてくれた。
大渕さんも喜んでくれた。
木村は運転も上手く、御堂の移動の中心になっている。
秘書としても優秀で、特に金融関係では政策に有用な意見も出す。
また持ち前の人柄で、金融畑に伝手も多い。
本当にいい奴が来てくれた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「こないだ、御堂がハーをぶっ殺した妖魔に襲われただろう?」
「死んでないもん!」
「あの時もさ、木村が御堂の脇でマシンガンを構えてたんだよ。あいつには、とにかく逃げろって言ってたのにな」
「マシンガンはタカさんが用意してたんですか?」
「まあ、万一の時の用意でな。でも持ち出すのは当然俺の許可が必要なんだ。あいつ、黙って持ってたんだよなぁ」
「それって、不味いですよね」
「そうだよ!」
御堂の運転手が銃を持っているなんて、知られたらとんでもないスキャンダルになる。
「あの後で叱ったけどな。でも、木村は自分が勝手にやったことにするからって言いやがって。まったくバカだよ」
「他の人が見てたんじゃ」
「まあ、あの場にいたのは千万組の連中だけだったけどな。もう木村からは取り上げた。「花岡」を教えるよ」
「そうですか!」
いずれ機会を見て、アラスカで千石に会わせるつもりだった。
「無茶な奴だぜ」
「タカさんを尊敬してますからね!」
「俺はいつでもちゃんと考えてるよ!」
みんなが笑った。
「木村さんは喧嘩はそれほどだったんですか?」
「まあな。でも根性があるんで、ゴチャマンで危ない喧嘩でもガンガン突っ込んで行くんだよ」
「そうなんですか!」
「みんなで必死に止めたぜぇ」
「え、なんでです?」
亜紀ちゃんが不思議がる。
「だってよ! あいつが入院なんてしたら、誰も金を引き出せないんだぜ!」
「あー!」
みんながまた笑った。
「負けたチームの奴らに、詫びの金を持って来いって言うじゃない。毎回木村がおっかない顔で待っててよ。みんなビビってちゃんと持って来たもんだよ」
「凄いですね!」
「おう。それで受け取る時も必ず木村がいてさ。ちょっとでも足りないと「俺はトラさんみたいに優しくねぇぞ」って言うんだよ。俺、そんなに金に興味はなかったよ!」
みんなが本当かと話している。
「そうだって! 木村がチームの金には鬼のように厳しかっただけだよ! あの井上さんだって、木村に金を出させる時には「キム、ちょっといいかな」って言うんだぜ!」
みんなが爆笑する。
「チームのお金って、何に使ってたんですか?」
「ああ、基本はパレードとかの遠征費だな。ガソリンとかと、戻ってからみんなで飲み食いするからさ。あとはみんなで映画見に行くとか、そういう経費。それと入院費」
「石神!」
院長が叫ぶ。
今日はちょっと、院長夫妻に合わない話をしてしまった。
「ほら! カゼひいたとか虫垂炎とか!」
「お前ぇー」
静子さんが笑っていた。
「まあ、みんなで飲み食いとか遊ぶっていう時には、木村は全然ケチらなかったですね。本当に金の使い方まで上手かったんですよ」
「御堂総理もいい人を手に入れたな」
「まったくです。木村がこないだ言ってたんですよ」
「なんだって?」
「御堂が全然贅沢をしないんで困るって。みんな料亭で会合とか、パーティとか開いてたわけですけど、御堂がそういうのを全然しないんで、一部に反発もあったそうです」
「そうか」
「木村が御堂に直談判して、御堂にも料亭とかを使わせるようにしたそうですよ」
「御堂総理は質素なんだな」
「まあ、そうですね。美徳ではあるんですが、ああいう世界は綺麗事だけではないですから。木村は銀行で汚い世界も知ってますからね。そういう意味でも木村がいると御堂も助かるはずです」
「なるほどなぁ」
「うちの理事たちも、時々無茶言うじゃないですか」
「ああ!」
「俺が一番の被害者ですけどね!」
「アハハハハハ!」
散々うちで飲み食いされ、本当に困った。
「笑ってますけどね! 院長はいつも途中で帰っちゃって、大変だったんですよ!」
「まあ、悪かったよ」
解散し、羽入と紅に「早乙女家子宝部屋」に案内した。
ルーに、ちゃんと録画しておけと命じた。
木村が笑ってそう言った。
「聖さんね、総長から話を聞いたらすぐに飛んできてくれて。それでずっとトラさんを見張ってて」
「そうだったのかよ!」
「保奈美さんもですよ。自分がトラさんを絶対に守るんだって」
「そうか。でも、お前もだったんだろう?」
「いえ、自分以上にお二人が」
「だって、お前、あの時すぐに助けに来てくれたじゃないか」
木村が何も言わずに笑っていた。
そういう男だった。
「トラさんをみんな大好きでしたからね」
「ありがとう、木村」
木村も聖も保奈美も、きっと寝ないで俺を守ってくれていたのだろう。
俺は何も知らなかった。
「トラさんの提案の、あの無線機でね。もしもトラさんが襲われたらすぐに連絡するようにしてたんです」
「そうだったかぁ」
「警察の佐野さんにも事情を話してて。佐野さんも絶対にトラさんを守るって言ってくれました」
「佐野さんが……」
俺は泣きそうになった。
俺がまったく知らない所で、みんなが必死に俺を助けようとしてくれた。
「だから、あんなに多くのパトがすぐに来たのか」
「そうです。上手く行って良かったですよ」
俺が気にするだろうと、みんな何も話さなかった。
バカな俺は、またみんなに迷惑をかけていた。
「聖にはその後も助けられたんだ」
「そうなんですか」
俺は聖と一緒にアメリカへ渡り、傭兵になったことを話した。
木村は驚いていたが、俺ならばと分かってくれた。
「みんなが俺を人殺しにしないために命まで張ってくれたのにな」
「いいんですよ、聞けばまったくトラさんらしいや」
「そうか」
木村が俺に礼を言いたいと言って来た。
俺が勉強法を教えたお陰で、有名大学に合格し、これまで大手都市銀でやって来られたと言った。
「おい、それはお前が頑張ったからだろう」
「違いますよ。自分はトラさんに憧れて頑張れたんですから!」
「お前よー」
木村が笑顔で言っていた。
「でもよ、お前が折角頑張った人生を、俺は台無しにしようとしてるんだぞ?」
「そんなことないですよ! トラさんと一緒にやれることが最高に嬉しいんですから!」
「木村よ……」
木村は俺の提示した金額を必死で断った。
俺が無理を言って受け入れさせた。
「こんなことしか出来ないんだ。せめてやらせてくれよ」
「もう! 分かりましたよ。でも、余ったらお返ししますからね!」
「てめぇ! レッドダイヤモンドも喰らわすぞ!」
「え?」
俺は庭からレッドダイヤモンドが大量に出て来て困っていると話した。
木村が最初は信じようとしなかったが、俺がスマホで画像を見せると大笑いした。
「トラさんは、やっぱ最高だ!」
「おい、一番大きいのは850キロあんだよ」
「ワハハハハハハ!」
俺は世話になった乾さんの店や、親友の早乙女に贈ったご祝儀や家の話をした。
木村はまた爆笑した。
「乾さんって、トラさんを可愛がってくれてた走り屋の人ですよね?」
「そうだよ。ちょっと前に再会してな」
俺はRZの話を木村にした。
木村が感動してくれた。
「総長の話も聴いてますよ。トラさんに本当に感謝してました」
「ああ、俺が散々お世話になったんだからなぁ」
「トラさん、これからよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
その後、木村を御堂に引き合わせた。
事前に話はしていたが、御堂も木村と話してその誠実さを感じてくれた。
大渕さんも喜んでくれた。
木村は運転も上手く、御堂の移動の中心になっている。
秘書としても優秀で、特に金融関係では政策に有用な意見も出す。
また持ち前の人柄で、金融畑に伝手も多い。
本当にいい奴が来てくれた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「こないだ、御堂がハーをぶっ殺した妖魔に襲われただろう?」
「死んでないもん!」
「あの時もさ、木村が御堂の脇でマシンガンを構えてたんだよ。あいつには、とにかく逃げろって言ってたのにな」
「マシンガンはタカさんが用意してたんですか?」
「まあ、万一の時の用意でな。でも持ち出すのは当然俺の許可が必要なんだ。あいつ、黙って持ってたんだよなぁ」
「それって、不味いですよね」
「そうだよ!」
御堂の運転手が銃を持っているなんて、知られたらとんでもないスキャンダルになる。
「あの後で叱ったけどな。でも、木村は自分が勝手にやったことにするからって言いやがって。まったくバカだよ」
「他の人が見てたんじゃ」
「まあ、あの場にいたのは千万組の連中だけだったけどな。もう木村からは取り上げた。「花岡」を教えるよ」
「そうですか!」
いずれ機会を見て、アラスカで千石に会わせるつもりだった。
「無茶な奴だぜ」
「タカさんを尊敬してますからね!」
「俺はいつでもちゃんと考えてるよ!」
みんなが笑った。
「木村さんは喧嘩はそれほどだったんですか?」
「まあな。でも根性があるんで、ゴチャマンで危ない喧嘩でもガンガン突っ込んで行くんだよ」
「そうなんですか!」
「みんなで必死に止めたぜぇ」
「え、なんでです?」
亜紀ちゃんが不思議がる。
「だってよ! あいつが入院なんてしたら、誰も金を引き出せないんだぜ!」
「あー!」
みんながまた笑った。
「負けたチームの奴らに、詫びの金を持って来いって言うじゃない。毎回木村がおっかない顔で待っててよ。みんなビビってちゃんと持って来たもんだよ」
「凄いですね!」
「おう。それで受け取る時も必ず木村がいてさ。ちょっとでも足りないと「俺はトラさんみたいに優しくねぇぞ」って言うんだよ。俺、そんなに金に興味はなかったよ!」
みんなが本当かと話している。
「そうだって! 木村がチームの金には鬼のように厳しかっただけだよ! あの井上さんだって、木村に金を出させる時には「キム、ちょっといいかな」って言うんだぜ!」
みんなが爆笑する。
「チームのお金って、何に使ってたんですか?」
「ああ、基本はパレードとかの遠征費だな。ガソリンとかと、戻ってからみんなで飲み食いするからさ。あとはみんなで映画見に行くとか、そういう経費。それと入院費」
「石神!」
院長が叫ぶ。
今日はちょっと、院長夫妻に合わない話をしてしまった。
「ほら! カゼひいたとか虫垂炎とか!」
「お前ぇー」
静子さんが笑っていた。
「まあ、みんなで飲み食いとか遊ぶっていう時には、木村は全然ケチらなかったですね。本当に金の使い方まで上手かったんですよ」
「御堂総理もいい人を手に入れたな」
「まったくです。木村がこないだ言ってたんですよ」
「なんだって?」
「御堂が全然贅沢をしないんで困るって。みんな料亭で会合とか、パーティとか開いてたわけですけど、御堂がそういうのを全然しないんで、一部に反発もあったそうです」
「そうか」
「木村が御堂に直談判して、御堂にも料亭とかを使わせるようにしたそうですよ」
「御堂総理は質素なんだな」
「まあ、そうですね。美徳ではあるんですが、ああいう世界は綺麗事だけではないですから。木村は銀行で汚い世界も知ってますからね。そういう意味でも木村がいると御堂も助かるはずです」
「なるほどなぁ」
「うちの理事たちも、時々無茶言うじゃないですか」
「ああ!」
「俺が一番の被害者ですけどね!」
「アハハハハハ!」
散々うちで飲み食いされ、本当に困った。
「笑ってますけどね! 院長はいつも途中で帰っちゃって、大変だったんですよ!」
「まあ、悪かったよ」
解散し、羽入と紅に「早乙女家子宝部屋」に案内した。
ルーに、ちゃんと録画しておけと命じた。
1
あなたにおすすめの小説
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
完結‼️翡翠の歌姫は 後宮で声を隠す〜特殊な眼を持つ歌姫が、2人の皇子と出会い、陰謀に巻き込まれながら王家の隠した真実に迫る
雪城 冴
キャラ文芸
1/23本編完結‼️
【中華サスペンス】
皇帝が隠した禁忌の秘密。
それを“思い出してはいけない少女”がいた――
【あらすじ】
特殊な眼を持つ少女・翠蓮(スイレン)は、不吉を呼ぶとして忌み嫌われ、育ての父を村人に殺されてしまう。
居場所を失った彼女は、宮廷直属の音楽団の選抜試験を受けることに。
しかし、早速差別の洗礼を受けてしまう。
そんな翠蓮を助けたのは、危険な香りをまとう皇子と、天女のように美しいもう一人の皇子だった。
それをきっかけに翠蓮は皇位争いに巻き込まれ、選抜試験も敵の妨害を受けてしまう。
彼女は無事合格できるのか。
◆二章◆
仲間と出会い、心を新たにするも次なる試練が待ち受ける。
それは、ライバル歌姫との二重唱と、メンバーからの嫌がらせだった。
なんとか迎えた本番。翠蓮は招かれた地方貴族から、忌み嫌われる眼の秘密に触れる。
◆三章◆
翠蓮の歌声と真心が貴妃の目にとまる。しかし後宮で"寵愛を受けている"と噂になり、皇后に目をつけられた。
皇后の息子から揺さぶりをかけられ、もう一人の皇子とは距離が急接近。
しかし、後宮特有の嫌がらせの中で翠蓮は、自分の存在が皇子に迷惑をかけていると知る。
わずかに芽生えていた恋心とも尊敬とも付かない気持ちは、押さえつけるしかなかった。
◆最終章◆
後宮で命を狙われ、生死をさまよう翠蓮は、忘れていた記憶を取り戻す。
かつて王家が封じた“力”とは?
翠蓮の正体とは?
身分違いの恋の行方は?
声を隠すか歌うのか。
運命に選ばれた少女が、最後に下す決断とは――
※架空の中華風ファンタジーです
※アルファポリス様で先行公開しており、書き溜まったらなろう、カクヨム様に移しています
※表紙絵はAI生成
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
✿ 私は夫のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
設楽理沙
ライト文芸
累計ポイント110万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
理想の『女の子』を演じ尽くしましたが、不倫した子は育てられないのでさようなら
赤羽夕夜
恋愛
親友と不倫した挙句に、黙って不倫相手の子供を生ませて育てさせようとした夫、サイレーンにほとほとあきれ果てたリリエル。
問い詰めるも、開き直り復縁を迫り、同情を誘おうとした夫には千年の恋も冷めてしまった。ショックを通りこして吹っ切れたリリエルはサイレーンと親友のユエルを追い出した。
もう男には懲り懲りだと夫に黙っていたホテル事業に没頭し、好きな物を我慢しない生活を送ろうと決めた。しかし、その矢先に距離を取っていた学生時代の友人たちが急にアピールし始めて……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる