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花見での出来事
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3月最終週の土曜日。
毎年恒例の花見を行なう。
アメリカ駐日大使夫妻とアビゲイル、それに今年は御堂一家を全員と大渕官房長官と木村を呼んだ。
院長夫妻、早乙女一家と千万組と真夜の柿崎一家、と左門とリー、それに河合さんと飼い猫モンド。
響子と六花・吹雪と鷹。
そしてローマ教皇庁大使館のガスパリ大司教に連絡したところ、「是非参加したい」と言われた。
「ガスパリ大司教閣下はともかく、まさかローマ教皇猊下までいらっしゃいませんよね?」
「いいえ、お誘いを楽しみにされており、日本の花見情報は毎日ご覧になりスケジュールを調整されてます」
「そうなんですか」
そうなのかよ。
ローマ教皇って暇じゃないんだろうに。
まあ、そうまで言われては歓迎するしかない。
それに、ローマ教皇が来るのなら、きっとあいつも来る。
あいつに会いたかった。
日時を伝えた。
千両たちにも、一応尋ねる。
「千両、今年も花見をするけど、来るか?」
「はい、是非伺わせて頂きたいと」
「お前、遠いんだし、無理することないんだぞ?」
元々は、うちの拡張工事をしてくれていた東雲たちのために呼んでいたのだ。
千両から離れた場所で働かせてしまっている詫びのつもりだった。
だが今は東雲たちもアラスカや各地に行っている。
千両が来る必要も無い。
「石神さんにお会い出来る機会は滅多にありませんので」
「別に俺の顔なんか見てもしょうがねぇだろう」
「いいえ、そんなことは」
「まあ、分かった。でも、どうせお前ら一晩中飲んでるだけじゃねぇか」
「ワハハハハハ!」
来たいと言うのであれば構わないし、俺も実を言えば会いたい。
俺たちは大事な仲間だからだ。
「亜紀ちゃん、ルー、ハー!」
「「「はーい!」」」
「花見の料理は思い切り豪華にするぞ!」
「「「はい!」」」
三人が笑顔で返事をし、柳が慌てて立ち上がった。
「あれ、私は?」
忘れてた。
「今年は柳が取仕切ってくれよ」
「え!」
無理だと言うと思った。
柳は自分が中心になって何かを切り盛りしようとする人間では無かった。
俺がうっかり漏らしたことを誤魔化すために言っただけだ。
「私ですか!」
「ああ、まあ別に……」
「じゃ、じゃあ頑張ります!」
「え?」
「はい?」
そういうことになった。
まあ、他の子どもたちがいれば大丈夫だろう。
しかし、柳はしょっちゅう俺にメニューの相談に来て、頑張ってくれた。
柳の意外な一面を知れて俺も嬉しくなった。
花見の当日。
昨夜は早く寝て、早朝から準備を始めた。
ロボも何かを感じて超ご機嫌だ。
朝からマグロと焼いたクルマエビを沢山もらって喜んだ。
柳主導(実際はルーとハー料理監修、亜紀ちゃん食材手配)の豪華な食事だ。
伊勢海老のテルミドール100尾。
鮑のステーキ100枚。
各種刺身の舟盛50台。
ローストビーフ、ステーキ、大量。
スープと汁物各種。
寿司屋台、天ぷら屋台、焼き鳥屋台(響子用)、ジェラート屋台、カレー屋台。
他にラザニアなどの揚げ物焼き物各種、サラダにフルーツなどが並んだ。
その他にバーベキュー台4台がある。
3千万円以上かかった。
屋台は早乙女家のランたちやデュールゲリエに任せ、俺たちはテルミドールやアワビのステーキや他の料理、バーベキューの準備をした。
昼の11時開演だ。
柳がはりきっている。
でも、指示を出す前に、誰かが動いている。
「み、みんなー! がんばろー!」
「「「「おぉー!」」」」
柳の役目は終わった。
千万組は東雲たちが使っていた向かいの家に、御堂家は御堂邸宅に泊まる予定だ。
うちには響子、六花と吹雪、鷹が泊まる。
他は全員帰る。
ルーとハーが手の込んだ料理を家で作り、他の人間は「花見」の家で準備していく。
「亜紀さーん!」
真夜と真昼が来てくれた。
「私たちも手伝いますよ」
「ありがとー!」
亜紀ちゃんが二人をキッチンに入れ、カットなどを頼んでいく。
柿崎家では二人が食事を作っているので、手際がいい。
ロボが庭で遊ぶのに飽きてこっちへ来る。
「真昼! ロボにマグロをちょっとやってくれ!」
「は、はい!」
舟盛から亜紀ちゃんがマグロを何枚か取って、真昼に渡した。
真昼が小皿に盛って、ロボに持って行った。
ロボが真昼の足に絡まって感謝した。
「うぐぅぅー」
唸りながら食べ、真昼が笑った。
「あれでちょっと寝るからよ」
「なるほど!」
真昼が笑ってカットに戻った。
「石神さんの家って、いつも楽しいですよね!」
真夜が嬉しそうに言った。
「真夜は時々だからそう言うけどよ」
「でも、みんな楽しそうじゃないですか」
「まあ、こいつらは奴隷だからな」
「アハハハハハ!」
10半頃には全て準備が終わり、俺たちは銘々にコーヒーを飲んで一休みした。
早乙女家や左門とリーが来て、六花が響子や鷹を連れて来た。
11時にはアメリカ駐日大使夫妻とアビゲイル、千万組、そして御堂たちが到着した。
御堂家は夕べからこちらに来ている。
そしてローマ教皇たちが到着し、全員で起立して出迎えた。
俺が席へ案内する。
俺の発声で乾杯し、花見を始めた。
最初にローマ教皇たちの席に挨拶に行く。
子どもたちが真っ先に料理を運んで来た。
舟盛も一台置いた。
ローマ教皇とガスパリ大司教に挨拶し、ヨーロッパでの各国の協力のまとめを感謝した。
「いいえ、全ての国が「虎」の軍を崇めています。まさしく、今はハルマゲドンなのです」
ローマ教皇が優しく笑って言い、ガスパリ大司教が微笑みながら通訳してくれた。
「マクシミリアン、久し振りだな!」
「ああ、イシガミに会いたかった」
「そうか、俺もだよ!」
マクシミリアンもローマ教皇たちと一緒に座って飲み食いしていた。
ここにいればガードの必要はない。
送り迎えには、別な人間が護衛に着いているのだろう。
マクシミリアンが「虎騎士団(Tigers Rtter)を設立し、その団長に就任したことを教えてくれた。
「虎」の軍と共に「業」と戦う騎士団らしい。
しばらくヨーロッパの近況を聞き、俺も世界各国での戦いの概要を話して行った。
そろそろアメリカ駐日大使たちのテーブルにと思っていたが、マクシミリアンが予想外の話をした。
ずっと俺に話したかったようだが、重要な要件が続き、ようやく口に出来たと言った。
「イシガミ、去年素晴らしい日本人と向こうで知り合ったんだ」
「なに?」
「亡くなった奥さんのために、遺影を抱いて綺麗な場所を回っているんだという人でな」
「へぇー」
ローマ教皇たちも話を聞いているらしく、優しく微笑んでいた。
マクシミリアンは、ブルートシュベルトとの共同戦で最初に出会ったのだと言った。
戦闘に巻き込みそうになり、慌てたのだと。
「ちょっとな、片目が見えなくて眼帯をしているんだ。顔も変形しているんだ。昔、喧嘩で恐ろしく強い相手にやられたんだと。でも、何しろ優しい人でなぁ。最初に……」
「おい!」
俺はマクシミリアンの言葉を遮って叫んだ。
「青かぁ!」
「なに?」
奥さんの遺影をという段階で、俺の中で何か引っかかっていた。
顔の特徴で確信した。
「響子!」
大きく叫んで、アメリカ大使たちのテーブルにいた響子を呼んだ。
響子がこちらへ来る。
「イシガミ、どうしたんだ?」
響子が来たので抱き締めた。
「おい! マクシミリアンが、向こうで青に会ったらしいぞ!」
「え! オニオニに!」
「そうだ! マクシミリアン、話してくれ!」
マクシミリアンはよく分からなかっただろうが、俺と響子が知っている人間だったことは悟った。
最初からまた青との出会いを話してくれた。
二度、青と話したそうだ。
最初はドイツでの戦闘で、奥さんの遺影を落として探しに来た青と。
一緒に遺影を探してくれ、ホテルまで送り届けてくれたのだと。
二回目はイタリアのローマで食事に行った時に偶然再会した。
意気投合して、二人でランチを食べたと話してくれた。
「サイバさんはもう長いことあちこちを回ったと言っていた。そして親友が絶対に日本に戻れと言っていると。だからもう少ししたら、日本へ帰ると言っていたよ」
「ほんとか! 響子、良かったな!」
「うん! 嬉しいよー!」
響子が大泣きした。
毎年恒例の花見を行なう。
アメリカ駐日大使夫妻とアビゲイル、それに今年は御堂一家を全員と大渕官房長官と木村を呼んだ。
院長夫妻、早乙女一家と千万組と真夜の柿崎一家、と左門とリー、それに河合さんと飼い猫モンド。
響子と六花・吹雪と鷹。
そしてローマ教皇庁大使館のガスパリ大司教に連絡したところ、「是非参加したい」と言われた。
「ガスパリ大司教閣下はともかく、まさかローマ教皇猊下までいらっしゃいませんよね?」
「いいえ、お誘いを楽しみにされており、日本の花見情報は毎日ご覧になりスケジュールを調整されてます」
「そうなんですか」
そうなのかよ。
ローマ教皇って暇じゃないんだろうに。
まあ、そうまで言われては歓迎するしかない。
それに、ローマ教皇が来るのなら、きっとあいつも来る。
あいつに会いたかった。
日時を伝えた。
千両たちにも、一応尋ねる。
「千両、今年も花見をするけど、来るか?」
「はい、是非伺わせて頂きたいと」
「お前、遠いんだし、無理することないんだぞ?」
元々は、うちの拡張工事をしてくれていた東雲たちのために呼んでいたのだ。
千両から離れた場所で働かせてしまっている詫びのつもりだった。
だが今は東雲たちもアラスカや各地に行っている。
千両が来る必要も無い。
「石神さんにお会い出来る機会は滅多にありませんので」
「別に俺の顔なんか見てもしょうがねぇだろう」
「いいえ、そんなことは」
「まあ、分かった。でも、どうせお前ら一晩中飲んでるだけじゃねぇか」
「ワハハハハハ!」
来たいと言うのであれば構わないし、俺も実を言えば会いたい。
俺たちは大事な仲間だからだ。
「亜紀ちゃん、ルー、ハー!」
「「「はーい!」」」
「花見の料理は思い切り豪華にするぞ!」
「「「はい!」」」
三人が笑顔で返事をし、柳が慌てて立ち上がった。
「あれ、私は?」
忘れてた。
「今年は柳が取仕切ってくれよ」
「え!」
無理だと言うと思った。
柳は自分が中心になって何かを切り盛りしようとする人間では無かった。
俺がうっかり漏らしたことを誤魔化すために言っただけだ。
「私ですか!」
「ああ、まあ別に……」
「じゃ、じゃあ頑張ります!」
「え?」
「はい?」
そういうことになった。
まあ、他の子どもたちがいれば大丈夫だろう。
しかし、柳はしょっちゅう俺にメニューの相談に来て、頑張ってくれた。
柳の意外な一面を知れて俺も嬉しくなった。
花見の当日。
昨夜は早く寝て、早朝から準備を始めた。
ロボも何かを感じて超ご機嫌だ。
朝からマグロと焼いたクルマエビを沢山もらって喜んだ。
柳主導(実際はルーとハー料理監修、亜紀ちゃん食材手配)の豪華な食事だ。
伊勢海老のテルミドール100尾。
鮑のステーキ100枚。
各種刺身の舟盛50台。
ローストビーフ、ステーキ、大量。
スープと汁物各種。
寿司屋台、天ぷら屋台、焼き鳥屋台(響子用)、ジェラート屋台、カレー屋台。
他にラザニアなどの揚げ物焼き物各種、サラダにフルーツなどが並んだ。
その他にバーベキュー台4台がある。
3千万円以上かかった。
屋台は早乙女家のランたちやデュールゲリエに任せ、俺たちはテルミドールやアワビのステーキや他の料理、バーベキューの準備をした。
昼の11時開演だ。
柳がはりきっている。
でも、指示を出す前に、誰かが動いている。
「み、みんなー! がんばろー!」
「「「「おぉー!」」」」
柳の役目は終わった。
千万組は東雲たちが使っていた向かいの家に、御堂家は御堂邸宅に泊まる予定だ。
うちには響子、六花と吹雪、鷹が泊まる。
他は全員帰る。
ルーとハーが手の込んだ料理を家で作り、他の人間は「花見」の家で準備していく。
「亜紀さーん!」
真夜と真昼が来てくれた。
「私たちも手伝いますよ」
「ありがとー!」
亜紀ちゃんが二人をキッチンに入れ、カットなどを頼んでいく。
柿崎家では二人が食事を作っているので、手際がいい。
ロボが庭で遊ぶのに飽きてこっちへ来る。
「真昼! ロボにマグロをちょっとやってくれ!」
「は、はい!」
舟盛から亜紀ちゃんがマグロを何枚か取って、真昼に渡した。
真昼が小皿に盛って、ロボに持って行った。
ロボが真昼の足に絡まって感謝した。
「うぐぅぅー」
唸りながら食べ、真昼が笑った。
「あれでちょっと寝るからよ」
「なるほど!」
真昼が笑ってカットに戻った。
「石神さんの家って、いつも楽しいですよね!」
真夜が嬉しそうに言った。
「真夜は時々だからそう言うけどよ」
「でも、みんな楽しそうじゃないですか」
「まあ、こいつらは奴隷だからな」
「アハハハハハ!」
10半頃には全て準備が終わり、俺たちは銘々にコーヒーを飲んで一休みした。
早乙女家や左門とリーが来て、六花が響子や鷹を連れて来た。
11時にはアメリカ駐日大使夫妻とアビゲイル、千万組、そして御堂たちが到着した。
御堂家は夕べからこちらに来ている。
そしてローマ教皇たちが到着し、全員で起立して出迎えた。
俺が席へ案内する。
俺の発声で乾杯し、花見を始めた。
最初にローマ教皇たちの席に挨拶に行く。
子どもたちが真っ先に料理を運んで来た。
舟盛も一台置いた。
ローマ教皇とガスパリ大司教に挨拶し、ヨーロッパでの各国の協力のまとめを感謝した。
「いいえ、全ての国が「虎」の軍を崇めています。まさしく、今はハルマゲドンなのです」
ローマ教皇が優しく笑って言い、ガスパリ大司教が微笑みながら通訳してくれた。
「マクシミリアン、久し振りだな!」
「ああ、イシガミに会いたかった」
「そうか、俺もだよ!」
マクシミリアンもローマ教皇たちと一緒に座って飲み食いしていた。
ここにいればガードの必要はない。
送り迎えには、別な人間が護衛に着いているのだろう。
マクシミリアンが「虎騎士団(Tigers Rtter)を設立し、その団長に就任したことを教えてくれた。
「虎」の軍と共に「業」と戦う騎士団らしい。
しばらくヨーロッパの近況を聞き、俺も世界各国での戦いの概要を話して行った。
そろそろアメリカ駐日大使たちのテーブルにと思っていたが、マクシミリアンが予想外の話をした。
ずっと俺に話したかったようだが、重要な要件が続き、ようやく口に出来たと言った。
「イシガミ、去年素晴らしい日本人と向こうで知り合ったんだ」
「なに?」
「亡くなった奥さんのために、遺影を抱いて綺麗な場所を回っているんだという人でな」
「へぇー」
ローマ教皇たちも話を聞いているらしく、優しく微笑んでいた。
マクシミリアンは、ブルートシュベルトとの共同戦で最初に出会ったのだと言った。
戦闘に巻き込みそうになり、慌てたのだと。
「ちょっとな、片目が見えなくて眼帯をしているんだ。顔も変形しているんだ。昔、喧嘩で恐ろしく強い相手にやられたんだと。でも、何しろ優しい人でなぁ。最初に……」
「おい!」
俺はマクシミリアンの言葉を遮って叫んだ。
「青かぁ!」
「なに?」
奥さんの遺影をという段階で、俺の中で何か引っかかっていた。
顔の特徴で確信した。
「響子!」
大きく叫んで、アメリカ大使たちのテーブルにいた響子を呼んだ。
響子がこちらへ来る。
「イシガミ、どうしたんだ?」
響子が来たので抱き締めた。
「おい! マクシミリアンが、向こうで青に会ったらしいぞ!」
「え! オニオニに!」
「そうだ! マクシミリアン、話してくれ!」
マクシミリアンはよく分からなかっただろうが、俺と響子が知っている人間だったことは悟った。
最初からまた青との出会いを話してくれた。
二度、青と話したそうだ。
最初はドイツでの戦闘で、奥さんの遺影を落として探しに来た青と。
一緒に遺影を探してくれ、ホテルまで送り届けてくれたのだと。
二回目はイタリアのローマで食事に行った時に偶然再会した。
意気投合して、二人でランチを食べたと話してくれた。
「サイバさんはもう長いことあちこちを回ったと言っていた。そして親友が絶対に日本に戻れと言っていると。だからもう少ししたら、日本へ帰ると言っていたよ」
「ほんとか! 響子、良かったな!」
「うん! 嬉しいよー!」
響子が大泣きした。
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