2,230 / 3,202
青いシクラメン Ⅱ
しおりを挟む
俺が青のシクラメンの話を終えると、いつの間にか肉娘たちが「喰い」を止めてこっちを見て涙ぐんでいた。
「なんだよ、聞いてたのかよ」
「「はい……」」
「石神、いい話だったよ」
「そうか。まあ、あいつはどうにもブサイクなくせに綺麗な奴でな」
「顔はトラさんがやったんですよね?」
「うるせぇ!」
みんながやっと笑った。
「タカさん、明恵和尚さんは大切にして下さったんですね」
「まあ、それはそうなんだけどよ」
「あれ?」
「何しろ大らかって言うか、どんぶり勘定の人だからなぁ。最初はちょっとな」
「何があったんですか?」
「うーん」
亜紀ちゃんに言われて、俺は言いよどんだ。
柳が聞きたがった。
「石神さん、教えてください。私、知りたいです!」
「いや、あのさ、別に知らなくても……」
「石神、話してくれよ」
御堂が頼んで来た。
「まあ、話してもいいんだけどさ。もう、しょうがねぇなぁ」
俺は話した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
青が旅立って半年後。
病院に明恵和尚から電話が来た。
「般若」でよく顔を合わせて親しくなっていたが、病院にまで電話を掛けてくることは無かった。
俺が明穂さんの墓参りに行ってたまたま会ったり、会わないことが続くと挨拶に顔を出す。
挨拶に行くと、茶を出されて少し話す。
たまに酒をご馳走になる。
そういう付き合いになっていた。
「石神です、お久しぶりですね!」
「おい、助けてくれ」
「どうしたんですか!」
和尚が病気になったかと思った。
俺を頼りにするなど、そういうことしか考えられなかった。
「死にそうなんだ」
「え! すぐに行きますよ! 今、大丈夫なんですか?」
「もうダメだ。すっかり萎れてしまって」
「とにかくすぐに行きます! 救急車を手配しますからね!」
「バカ、やめろ!」
「何言ってんですか!」
「俺じゃねえ!」
「じゃあ誰ですか!」
「青のシクラメンだ!」
「はい?」
分かりにくい話し方をするなと言い、お前が早とちりなのだと逆ギレされた。
その日の夕方に行くことを約束した。
明恵和尚の寺は桜田通りを挟んだ場所で、病院から10分ほど歩いた場所にある。
俺が行くと、玄関の前で立って待っていた。
「おい、助けてくれよ」
「とにかく、見せてください」
俺は病院を出がけに消防会館の花屋に寄り、シクラメンが枯れる原因について相談してきた。
中へ入れてもらい、シクラメンの状態を見た。
確かに多くの葉に元気が無い。
一部枯れているものもある。
「水はどのようにやってますか?」
「青に言われた通りだ。鉢の受け皿が乾かないように。大体毎日足してるよ」
「そうですか」
俺が見ても、水やりに不味いことはなさそうだ。
足りないことも、やり過ぎでもない。
「肥料はどうしてます?」
「あ?」
「え、やってないんですか!」
「えーと、水だけじゃダメなの?」
「もう!」
俺は繊細な花なのだと説明した。
「あのね、植物を育てるんだから、自分で調べてちゃんとやらないと」
「聞いてねぇよ!」
「青が全部言うわけないでしょう。あいつ、基本的に中卒なんだから」
「ガァァーー!」
とにかく、原因は分かった。
「じゃあ、ウンコでもやるか」
「ちょっと!」
「なんだよ。昔はみんなウンコだったろ?」
「あのね、ウンコはそのままやると腐敗して植物を傷めるんですよ!」
「そうなのか!」
明恵和尚は子どもの頃に近所の畑によくウンコやオシッコを引っ掻けていたと言った。
「悪ガキですね」
「お前が言うんじゃねぇ! 畑ドロボウの暴走族がぁ!」
まあ、言い合ってもしょうがない。
肥料を買ってくるのがいいと言ったが、和尚はウンコが最高だと言い張る。
すぐに始めると言うので、俺は明日にでも肥料を買ってこようと思った。
本当に人の話を聞かない人だ。
「おい、ちょっと待ってろよ」
そう言ってお茶が出たので、しばらく待っていた。
5分程して和尚が洗面器を持って戻って来た。
「これ、どうすりゃいいんだ?」
俺に見せてくるので、洗面器の中身を見た。
ブフォッ!
茶を拭いた。
ウンコを持って来やがった。
「和尚! 何持ってくんですかぁ!」
「ウンコを肥料にするって言っただろう!」
「今出してきたんですかぁ!」
「そうだよ! どこにウンコがあんだよ!」
「バカなんですか!」
「なんだと、若造!」
殴り合いになりそうになったが、それは不味い。
俺の前に自分のウンコを置いた。
もう茶を飲む気はない。
臭い。
仕方なく一江に電話した。
当時は俺はスマホではなく、ネット検索など一部の人間のものだった。
「あー、悪いな。ちょっと調べてもらいたくてよ」
「はい、なんですか?」
「昔、ウンコで肥料を作ってたじゃない」
「なんですか!」
「あれ、どうやんのかなーって」
「何やってんです?」
「うーん、俺にもよく分かんねぇ」
「まったくもう!」
それでも一江が調べてくれ、俺に肥溜めの作り方を教えてくれた。
「数年かかりますよ?」
「なんだと!」
明恵和尚に、数年だと話すと早く作れと言われた。
まあ、強制発酵のやり方は分かっているので、ダメ元でやってみるか。
「おい」
「なんですか」
「ちょっと量が足りねぇだろ?」
「はい?」
何を言ってるんだ?
「お前のも寄越せよ」
「!」
「早くしろ」
「何言ってんですか!」
「庭でさ、その洗面器に出せよ」
「庭ぁ!」
「トイレじゃ出しにくいんだよ」
「あんた正気ですか!」
「あたりめぇだ! あいつと明穂さんのためだろう!」
「!」
気圧された。
方法はともかく、明恵和尚は本気でシクラメンを救いたいと思っているのだ。
俺は洗面器を持って、庭の暗がりで出した。
「和尚!」
「どうした!」
「トイレットペーパー下さい!」
「おう!」
貰った。
翌日、俺は密閉型の発酵装置を手配し、明恵和尚の寺に土曜日に尋ねた。
俺と和尚のウンコは信楽焼の甕に入れていた。
和尚が自分のを足している。
俺が行くと、俺ももうちょっと出せと言われて足した。
甕から発酵装置に移し、スイッチを入れた。
「大体3日で使えると思いますよ」
「そうか」
「今日は化学肥料をちょっとやっときましょう」
「まあ、繋ぎだからほんのちょっとな」
「はい」
3日後の夜にまた明恵和尚の寺に行き、発酵の具合を見た。
少しは臭うが、ウンコの悪臭はほとんどない。
発酵完了だ。
「いい感じですね」
「おう!」
早速水で薄めてシクラメンに掛けた。
翌日、見事に甦ったと和尚から連絡を貰った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「まあ、そうやってシクラメンが助かったんだよ」
みんな黙り込んでいた。
「あれ?」
柳が俺に言った。
「石神さん、さっきの美しい話が台無しになりました」
「てめぇ! お前が話せって言ったんだろう!」
「そういう問題じゃありません」
「このやろう!」
御堂が大笑いして俺を宥めた。
「今でも同じ肥料なのかい?」
上品な御堂は「ウンコ」とは言わない。
「そうだよ。ああ、一度化学肥料にしたのな」
「ダメだったのか?」
「うん。化学肥料だと、紫色の花になったんだ」
「!」
御堂も他の人間も驚く。
「どういうことか分からないんだよ。でも、あの真っ青な綺麗な花は、ウンコじゃなきゃダメなんだな」
「じゃあ、今でも……」
「そうだよ。俺も時々言われて足してる」
「「「「「……」」」」」
みんなが何とも言えない顔をしていた。
亜紀ちゃんがハッとして顔を挙げた。
「タカさんって、青い色が好きですよね!」
「え?」
「ほら、タカさんのお母さんもよく言ってたじゃないですか!」
「まあ、青は好きだけどな」
「だからですよ! タカさんのウンコが入ったからですよ!」
「そういう問題か?」
みんなが爆笑した。
肉娘たちがまた食べ始め、俺たちはゆっくりと酒を飲みながら食べた。
まったく食事時の話題ではなかったが。
帰りがけに亜紀ちゃんが言った。
「青さんも、肥料はやっぱり……」
「知らねぇよ!」
みんなで笑った。
「ルーとハーが帰ったら「手かざし」をしてもらいましょうね」
「絶対やめろ! 花が変わっちまうだろう! 青が泣くぞ!」
御堂が笑いながら「辞めた方がいい」と言った。
まあ、経験者だもんなぁ。
すまんなぁ。
「なんだよ、聞いてたのかよ」
「「はい……」」
「石神、いい話だったよ」
「そうか。まあ、あいつはどうにもブサイクなくせに綺麗な奴でな」
「顔はトラさんがやったんですよね?」
「うるせぇ!」
みんながやっと笑った。
「タカさん、明恵和尚さんは大切にして下さったんですね」
「まあ、それはそうなんだけどよ」
「あれ?」
「何しろ大らかって言うか、どんぶり勘定の人だからなぁ。最初はちょっとな」
「何があったんですか?」
「うーん」
亜紀ちゃんに言われて、俺は言いよどんだ。
柳が聞きたがった。
「石神さん、教えてください。私、知りたいです!」
「いや、あのさ、別に知らなくても……」
「石神、話してくれよ」
御堂が頼んで来た。
「まあ、話してもいいんだけどさ。もう、しょうがねぇなぁ」
俺は話した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
青が旅立って半年後。
病院に明恵和尚から電話が来た。
「般若」でよく顔を合わせて親しくなっていたが、病院にまで電話を掛けてくることは無かった。
俺が明穂さんの墓参りに行ってたまたま会ったり、会わないことが続くと挨拶に顔を出す。
挨拶に行くと、茶を出されて少し話す。
たまに酒をご馳走になる。
そういう付き合いになっていた。
「石神です、お久しぶりですね!」
「おい、助けてくれ」
「どうしたんですか!」
和尚が病気になったかと思った。
俺を頼りにするなど、そういうことしか考えられなかった。
「死にそうなんだ」
「え! すぐに行きますよ! 今、大丈夫なんですか?」
「もうダメだ。すっかり萎れてしまって」
「とにかくすぐに行きます! 救急車を手配しますからね!」
「バカ、やめろ!」
「何言ってんですか!」
「俺じゃねえ!」
「じゃあ誰ですか!」
「青のシクラメンだ!」
「はい?」
分かりにくい話し方をするなと言い、お前が早とちりなのだと逆ギレされた。
その日の夕方に行くことを約束した。
明恵和尚の寺は桜田通りを挟んだ場所で、病院から10分ほど歩いた場所にある。
俺が行くと、玄関の前で立って待っていた。
「おい、助けてくれよ」
「とにかく、見せてください」
俺は病院を出がけに消防会館の花屋に寄り、シクラメンが枯れる原因について相談してきた。
中へ入れてもらい、シクラメンの状態を見た。
確かに多くの葉に元気が無い。
一部枯れているものもある。
「水はどのようにやってますか?」
「青に言われた通りだ。鉢の受け皿が乾かないように。大体毎日足してるよ」
「そうですか」
俺が見ても、水やりに不味いことはなさそうだ。
足りないことも、やり過ぎでもない。
「肥料はどうしてます?」
「あ?」
「え、やってないんですか!」
「えーと、水だけじゃダメなの?」
「もう!」
俺は繊細な花なのだと説明した。
「あのね、植物を育てるんだから、自分で調べてちゃんとやらないと」
「聞いてねぇよ!」
「青が全部言うわけないでしょう。あいつ、基本的に中卒なんだから」
「ガァァーー!」
とにかく、原因は分かった。
「じゃあ、ウンコでもやるか」
「ちょっと!」
「なんだよ。昔はみんなウンコだったろ?」
「あのね、ウンコはそのままやると腐敗して植物を傷めるんですよ!」
「そうなのか!」
明恵和尚は子どもの頃に近所の畑によくウンコやオシッコを引っ掻けていたと言った。
「悪ガキですね」
「お前が言うんじゃねぇ! 畑ドロボウの暴走族がぁ!」
まあ、言い合ってもしょうがない。
肥料を買ってくるのがいいと言ったが、和尚はウンコが最高だと言い張る。
すぐに始めると言うので、俺は明日にでも肥料を買ってこようと思った。
本当に人の話を聞かない人だ。
「おい、ちょっと待ってろよ」
そう言ってお茶が出たので、しばらく待っていた。
5分程して和尚が洗面器を持って戻って来た。
「これ、どうすりゃいいんだ?」
俺に見せてくるので、洗面器の中身を見た。
ブフォッ!
茶を拭いた。
ウンコを持って来やがった。
「和尚! 何持ってくんですかぁ!」
「ウンコを肥料にするって言っただろう!」
「今出してきたんですかぁ!」
「そうだよ! どこにウンコがあんだよ!」
「バカなんですか!」
「なんだと、若造!」
殴り合いになりそうになったが、それは不味い。
俺の前に自分のウンコを置いた。
もう茶を飲む気はない。
臭い。
仕方なく一江に電話した。
当時は俺はスマホではなく、ネット検索など一部の人間のものだった。
「あー、悪いな。ちょっと調べてもらいたくてよ」
「はい、なんですか?」
「昔、ウンコで肥料を作ってたじゃない」
「なんですか!」
「あれ、どうやんのかなーって」
「何やってんです?」
「うーん、俺にもよく分かんねぇ」
「まったくもう!」
それでも一江が調べてくれ、俺に肥溜めの作り方を教えてくれた。
「数年かかりますよ?」
「なんだと!」
明恵和尚に、数年だと話すと早く作れと言われた。
まあ、強制発酵のやり方は分かっているので、ダメ元でやってみるか。
「おい」
「なんですか」
「ちょっと量が足りねぇだろ?」
「はい?」
何を言ってるんだ?
「お前のも寄越せよ」
「!」
「早くしろ」
「何言ってんですか!」
「庭でさ、その洗面器に出せよ」
「庭ぁ!」
「トイレじゃ出しにくいんだよ」
「あんた正気ですか!」
「あたりめぇだ! あいつと明穂さんのためだろう!」
「!」
気圧された。
方法はともかく、明恵和尚は本気でシクラメンを救いたいと思っているのだ。
俺は洗面器を持って、庭の暗がりで出した。
「和尚!」
「どうした!」
「トイレットペーパー下さい!」
「おう!」
貰った。
翌日、俺は密閉型の発酵装置を手配し、明恵和尚の寺に土曜日に尋ねた。
俺と和尚のウンコは信楽焼の甕に入れていた。
和尚が自分のを足している。
俺が行くと、俺ももうちょっと出せと言われて足した。
甕から発酵装置に移し、スイッチを入れた。
「大体3日で使えると思いますよ」
「そうか」
「今日は化学肥料をちょっとやっときましょう」
「まあ、繋ぎだからほんのちょっとな」
「はい」
3日後の夜にまた明恵和尚の寺に行き、発酵の具合を見た。
少しは臭うが、ウンコの悪臭はほとんどない。
発酵完了だ。
「いい感じですね」
「おう!」
早速水で薄めてシクラメンに掛けた。
翌日、見事に甦ったと和尚から連絡を貰った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「まあ、そうやってシクラメンが助かったんだよ」
みんな黙り込んでいた。
「あれ?」
柳が俺に言った。
「石神さん、さっきの美しい話が台無しになりました」
「てめぇ! お前が話せって言ったんだろう!」
「そういう問題じゃありません」
「このやろう!」
御堂が大笑いして俺を宥めた。
「今でも同じ肥料なのかい?」
上品な御堂は「ウンコ」とは言わない。
「そうだよ。ああ、一度化学肥料にしたのな」
「ダメだったのか?」
「うん。化学肥料だと、紫色の花になったんだ」
「!」
御堂も他の人間も驚く。
「どういうことか分からないんだよ。でも、あの真っ青な綺麗な花は、ウンコじゃなきゃダメなんだな」
「じゃあ、今でも……」
「そうだよ。俺も時々言われて足してる」
「「「「「……」」」」」
みんなが何とも言えない顔をしていた。
亜紀ちゃんがハッとして顔を挙げた。
「タカさんって、青い色が好きですよね!」
「え?」
「ほら、タカさんのお母さんもよく言ってたじゃないですか!」
「まあ、青は好きだけどな」
「だからですよ! タカさんのウンコが入ったからですよ!」
「そういう問題か?」
みんなが爆笑した。
肉娘たちがまた食べ始め、俺たちはゆっくりと酒を飲みながら食べた。
まったく食事時の話題ではなかったが。
帰りがけに亜紀ちゃんが言った。
「青さんも、肥料はやっぱり……」
「知らねぇよ!」
みんなで笑った。
「ルーとハーが帰ったら「手かざし」をしてもらいましょうね」
「絶対やめろ! 花が変わっちまうだろう! 青が泣くぞ!」
御堂が笑いながら「辞めた方がいい」と言った。
まあ、経験者だもんなぁ。
すまんなぁ。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】狡い人
ジュレヌク
恋愛
双子のライラは、言う。
レイラは、狡い。
レイラの功績を盗み、賞を受賞し、母の愛も全て自分のものにしたくせに、事あるごとに、レイラを責める。
双子のライラに狡いと責められ、レイラは、黙る。
口に出して言いたいことは山ほどあるのに、おし黙る。
そこには、人それぞれの『狡さ』があった。
そんな二人の関係が、ある一つの出来事で大きく変わっていく。
恋を知り、大きく羽ばたくレイラと、地に落ちていくライラ。
2人の違いは、一体なんだったのか?
【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。
文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。
父王に一番愛される姫。
ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。
優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。
しかし、彼は居なくなった。
聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。
そして、二年後。
レティシアナは、大国の王の妻となっていた。
※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。
小説家になろうにも投稿しています。
エールありがとうございます!
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
竜帝は番に愛を乞う
浅海 景
恋愛
祖母譲りの容姿で両親から疎まれている男爵令嬢のルー。自分とは対照的に溺愛される妹のメリナは周囲からも可愛がられ、狼族の番として見初められたことからますます我儘に振舞うようになった。そんなメリナの我儘を受け止めつつ使用人のように働き、学校では妹を虐げる意地悪な姉として周囲から虐げられる。無力感と諦めを抱きながら淡々と日々を過ごしていたルーは、ある晩突然現れた男性から番であることを告げられる。しかも彼は獣族のみならず世界の王と呼ばれる竜帝アレクシスだった。誰かに愛されるはずがないと信じ込む男爵令嬢と番と出会い愛を知った竜帝の物語。
芙蓉は後宮で花開く
速見 沙弥
キャラ文芸
下級貴族の親をもつ5人姉弟の長女 蓮花《リェンファ》。
借金返済で苦しむ家計を助けるために後宮へと働きに出る。忙しくも穏やかな暮らしの中、出会ったのは翡翠の色の目をした青年。さらに思いもよらぬ思惑に巻き込まれてゆくーーー
カクヨムでも連載しております。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる