2,760 / 3,202
天丸の再起 Ⅳ
しおりを挟む
鍛錬を終え、天丸と夕食を食べてからまた話した。
またトラの話だ。
飽きもせず、それにトラの話はお互いに幾らでもあった。
他人と話すことが苦手なはずの俺だったが、天丸を前にすると幾らでも話せた。
トラともよく話すが、大抵はトラが俺のために楽しい話をしてくれる。
あいつは俺のためによく喋ってくれる。
いつも本当に楽しい。
でも、今は俺が天丸のために喋っていた。
他人と話すということが、どういうことなのか、俺にも何か分かって来た。
多分、天丸も普段は口下手な奴だろう。
その天丸も、俺の前ではよく喋る男になっていた。
俺は天丸の肉体が変わったことと、俺も必死に「花岡」を覚えた話をした。
そしてトラは斬や「業」の「花岡」を目の前にし、必死で練り上げたのだと。
トラも俺も、尋常ではない努力をして来たのだ。
「あいつは「ルート20」の頃からとんでもねぇ強さだった」
「そうだな」
「だけどそれは、そういうことだったんだな。生まれ持った才能じゃないんだな」
「ああ。前にトラから、小学生の頃の自分は全然弱かったと聞いたことがあるよ」
「そうなのか!」
「まあ、トラのいた町はとんでもねぇ連中が多かったからな。自然にトラも鍛えられたんだろうよ」
天丸に、あそこが小島将軍が用意した町だったのだという話した。
小島将軍のことを天丸は知らなかったので説明したが、天丸には俄かには信じられないことのようだった。
「日本を裏で支配する人でなぁ。その人がトラを鍛えるために、全国からヤバい連中を集めたんだ」
「おい、そんなだったのかよ!」
「お前、不思議に思わねぇか? 族だけじゃねぇ。愚連隊もヤクザも相当な連中だったし、過激派までいた。どいつもこいつも、他人を壊すこと、殺すことに躊躇がねぇ連中だ」
「あ、ああ。そう言われればそうだな。やたら事件が多かったな」
「そうだろう?」
天丸は思い出して考えていた。
「そうだな。あんなに危ない場所は、あれ以来無かったな。もちろんヤバい連中はあの後も知っているけど、あの町じゃ日常だったもんな」
「そうだろう? トラはそんな連中としょっちゅう揉めて突っ込んでた」
「ああ、そうだな! 倍もいるっていう鬼愚奈巣も、武闘派ヤクザもトラが突っ込んでた!」
「ワハハハハハハハ!」
天丸と一緒に笑った。
「それにな、俺がトラを傭兵に誘った」
「そうだったな」
「トラが本物の戦場に出た。日本じゃ絶対に巡り合わねぇ」
「トラがいよいよ本物になったということか」
天丸がぶっ飛んだ話に最初は驚いてはいたが、すぐにトラを思い出して納得していった。
俺も天丸も、ただ流れて行った物事を何となくしか見ていなかったのだ。
ちゃんと考えれば、尋常なことではない。
「俺にアメリカの傭兵学校を教えてくれたのは、どうやら小島将軍らしい」
「なんだって!」
「俺はバカだかんな。友達もいねぇし、そんな伝手なんて無かったよ。ついでに言えば親もいねぇ。俺が高校を卒業って時にな、親父の実家からだという人間が訪ねて来た。俺に、卒業後にどうするのかを聞いた」
「どう応えたんだ?」
「わかんねぇって」
「なんだと?」
天丸が笑っていた。
本当に俺は先のことなど考えもしなかった。
元々学校なんぞろくに行かなかったので、生活が変わるとも思ってもいなかった。
何かをするつもりも無かったが、何かが変わるとも考えなかった。
これまで通り、トラと一緒に暴れ回れればと思っていただけだ。
まあ、トラが東大に入ったので、ちょっとは少なくなるかと思っていただけだ。
ただ、トラが立派な道に進んで行くことが嬉しかったし、そしてちょっとだけ寂しかった。
将来のことなど、どうでも良かった。
トラと一緒にいるだけで俺は良かったのだ。
「そうしたらな。俺に傭兵にならないかと言われたんだ」
「そうなのか。それでお前はそうしようと思ったんだな?」
「いや、断った」
「なんなんだよ、お前は!」
俺が笑っていると、天丸がコワイ顔になった。
「本当なんだって。傭兵なんて興味は無かったよ。でもな、トラが大変なことになった。無一文になって家も出なきゃならねぇ。それに最愛のお袋さんが倒れた」
「ああ。あれは俺たちも辛かったな」
「それでな、トラに金を貸す代わりに、一緒に傭兵になってくれって頼んだ」
「ああ、そういうことだったのか」
「俺は自分のことなんかどうでも良かったんだよ。でもさ、トラと一緒にいれるなんて最高じゃん! だから、な」
「ワハハハハハハハ!」
二人でまた大笑いした。
天丸も俺の気持ちはよく分かってくれた。
あのトラと一緒なんだ、何もいらねぇじゃんか。
「俺らが行った傭兵会社は全世界で最高峰の場所だったよ。後からな、世話になった総指揮官のチャップから、小島将軍経由の紹介があったという話を聞いたんだ。トラには絶対に秘密だと言われたよ」
「どうしてだ?」
「まあな、そこはちょっと話せねぇ」
「そうか」
天丸は納得してくれたが、少々複雑な事情があるからだ。
小島将軍は、トラの苦境を知っていた。
まあ、その前から分かっていた節がある。
花岡家に「業」が生まれ、更に道間家によってとんでもない怪物にされたこと。
そしてトラが「業」に戦いを挑む運命であったこと。
その流れの中で、トラの親父さんが道間家の当主・宇羅に騙されたということだ。
小島将軍は事前にそれを知りながら、動かなかった。
トラを戦場に出して鍛えるためだ。
最愛の父親を見殺しにして死なせることだったのだから、トラに知られるわけには行かなかった。
その後、トラが小島将軍と会い、「業」との本格的な戦いが始まってから、トラにも打ち明けられた。
トラも複雑だったろうが、自分の運命のことをよく分かっていたので納得した。
この戦いはトラが生まれた時から始まっていたのだ。
もちろん、俺にもどこからどこまでが小島将軍の意図していたことなのかは分からない。
トラの魂の片割れであった奈津江の死はどうか。
トラの親友の山中の子どもたちを引き取ったことはどうか。
トラが最も大切にしている響子の手術はどうか。
「花岡」を習得することになったのはどうか。
アメリカを支配する切っ掛けとなったレイの死はどうか。
親友の御堂家での「虎王」との出会いはどうか。
石神家へ呼び出されたことはどうか。
他にもトラの右腕の蓮花のことや、「アドヴェロス」の早乙女のこと、バチカンとの関係や「ローテスラント」を支配するレジーナたちとのこと、それに何よりも妖魔の王たちとの邂逅だ。
俺も全てが小島将軍の計画とは思えないが、でも、結構な割合で関わっているような予感もある。
小島将軍のことがあまりにも不明なので、俺にも何とも言えないのだが。
それに、どの件も関わるのであれば余りにも大掛かり過ぎだ。
これはトラと俺の胸の裡に留めておくべきことだろう。
考えているうちに、トラに無性に会いたくなった。
あいつは今、どこで何をしているのか。
ああ、トラに会いたい。
口には出さないが、天丸も同じだろう。
俺たちは、いつだってトラに会いたいのだ。
またトラの話だ。
飽きもせず、それにトラの話はお互いに幾らでもあった。
他人と話すことが苦手なはずの俺だったが、天丸を前にすると幾らでも話せた。
トラともよく話すが、大抵はトラが俺のために楽しい話をしてくれる。
あいつは俺のためによく喋ってくれる。
いつも本当に楽しい。
でも、今は俺が天丸のために喋っていた。
他人と話すということが、どういうことなのか、俺にも何か分かって来た。
多分、天丸も普段は口下手な奴だろう。
その天丸も、俺の前ではよく喋る男になっていた。
俺は天丸の肉体が変わったことと、俺も必死に「花岡」を覚えた話をした。
そしてトラは斬や「業」の「花岡」を目の前にし、必死で練り上げたのだと。
トラも俺も、尋常ではない努力をして来たのだ。
「あいつは「ルート20」の頃からとんでもねぇ強さだった」
「そうだな」
「だけどそれは、そういうことだったんだな。生まれ持った才能じゃないんだな」
「ああ。前にトラから、小学生の頃の自分は全然弱かったと聞いたことがあるよ」
「そうなのか!」
「まあ、トラのいた町はとんでもねぇ連中が多かったからな。自然にトラも鍛えられたんだろうよ」
天丸に、あそこが小島将軍が用意した町だったのだという話した。
小島将軍のことを天丸は知らなかったので説明したが、天丸には俄かには信じられないことのようだった。
「日本を裏で支配する人でなぁ。その人がトラを鍛えるために、全国からヤバい連中を集めたんだ」
「おい、そんなだったのかよ!」
「お前、不思議に思わねぇか? 族だけじゃねぇ。愚連隊もヤクザも相当な連中だったし、過激派までいた。どいつもこいつも、他人を壊すこと、殺すことに躊躇がねぇ連中だ」
「あ、ああ。そう言われればそうだな。やたら事件が多かったな」
「そうだろう?」
天丸は思い出して考えていた。
「そうだな。あんなに危ない場所は、あれ以来無かったな。もちろんヤバい連中はあの後も知っているけど、あの町じゃ日常だったもんな」
「そうだろう? トラはそんな連中としょっちゅう揉めて突っ込んでた」
「ああ、そうだな! 倍もいるっていう鬼愚奈巣も、武闘派ヤクザもトラが突っ込んでた!」
「ワハハハハハハハ!」
天丸と一緒に笑った。
「それにな、俺がトラを傭兵に誘った」
「そうだったな」
「トラが本物の戦場に出た。日本じゃ絶対に巡り合わねぇ」
「トラがいよいよ本物になったということか」
天丸がぶっ飛んだ話に最初は驚いてはいたが、すぐにトラを思い出して納得していった。
俺も天丸も、ただ流れて行った物事を何となくしか見ていなかったのだ。
ちゃんと考えれば、尋常なことではない。
「俺にアメリカの傭兵学校を教えてくれたのは、どうやら小島将軍らしい」
「なんだって!」
「俺はバカだかんな。友達もいねぇし、そんな伝手なんて無かったよ。ついでに言えば親もいねぇ。俺が高校を卒業って時にな、親父の実家からだという人間が訪ねて来た。俺に、卒業後にどうするのかを聞いた」
「どう応えたんだ?」
「わかんねぇって」
「なんだと?」
天丸が笑っていた。
本当に俺は先のことなど考えもしなかった。
元々学校なんぞろくに行かなかったので、生活が変わるとも思ってもいなかった。
何かをするつもりも無かったが、何かが変わるとも考えなかった。
これまで通り、トラと一緒に暴れ回れればと思っていただけだ。
まあ、トラが東大に入ったので、ちょっとは少なくなるかと思っていただけだ。
ただ、トラが立派な道に進んで行くことが嬉しかったし、そしてちょっとだけ寂しかった。
将来のことなど、どうでも良かった。
トラと一緒にいるだけで俺は良かったのだ。
「そうしたらな。俺に傭兵にならないかと言われたんだ」
「そうなのか。それでお前はそうしようと思ったんだな?」
「いや、断った」
「なんなんだよ、お前は!」
俺が笑っていると、天丸がコワイ顔になった。
「本当なんだって。傭兵なんて興味は無かったよ。でもな、トラが大変なことになった。無一文になって家も出なきゃならねぇ。それに最愛のお袋さんが倒れた」
「ああ。あれは俺たちも辛かったな」
「それでな、トラに金を貸す代わりに、一緒に傭兵になってくれって頼んだ」
「ああ、そういうことだったのか」
「俺は自分のことなんかどうでも良かったんだよ。でもさ、トラと一緒にいれるなんて最高じゃん! だから、な」
「ワハハハハハハハ!」
二人でまた大笑いした。
天丸も俺の気持ちはよく分かってくれた。
あのトラと一緒なんだ、何もいらねぇじゃんか。
「俺らが行った傭兵会社は全世界で最高峰の場所だったよ。後からな、世話になった総指揮官のチャップから、小島将軍経由の紹介があったという話を聞いたんだ。トラには絶対に秘密だと言われたよ」
「どうしてだ?」
「まあな、そこはちょっと話せねぇ」
「そうか」
天丸は納得してくれたが、少々複雑な事情があるからだ。
小島将軍は、トラの苦境を知っていた。
まあ、その前から分かっていた節がある。
花岡家に「業」が生まれ、更に道間家によってとんでもない怪物にされたこと。
そしてトラが「業」に戦いを挑む運命であったこと。
その流れの中で、トラの親父さんが道間家の当主・宇羅に騙されたということだ。
小島将軍は事前にそれを知りながら、動かなかった。
トラを戦場に出して鍛えるためだ。
最愛の父親を見殺しにして死なせることだったのだから、トラに知られるわけには行かなかった。
その後、トラが小島将軍と会い、「業」との本格的な戦いが始まってから、トラにも打ち明けられた。
トラも複雑だったろうが、自分の運命のことをよく分かっていたので納得した。
この戦いはトラが生まれた時から始まっていたのだ。
もちろん、俺にもどこからどこまでが小島将軍の意図していたことなのかは分からない。
トラの魂の片割れであった奈津江の死はどうか。
トラの親友の山中の子どもたちを引き取ったことはどうか。
トラが最も大切にしている響子の手術はどうか。
「花岡」を習得することになったのはどうか。
アメリカを支配する切っ掛けとなったレイの死はどうか。
親友の御堂家での「虎王」との出会いはどうか。
石神家へ呼び出されたことはどうか。
他にもトラの右腕の蓮花のことや、「アドヴェロス」の早乙女のこと、バチカンとの関係や「ローテスラント」を支配するレジーナたちとのこと、それに何よりも妖魔の王たちとの邂逅だ。
俺も全てが小島将軍の計画とは思えないが、でも、結構な割合で関わっているような予感もある。
小島将軍のことがあまりにも不明なので、俺にも何とも言えないのだが。
それに、どの件も関わるのであれば余りにも大掛かり過ぎだ。
これはトラと俺の胸の裡に留めておくべきことだろう。
考えているうちに、トラに無性に会いたくなった。
あいつは今、どこで何をしているのか。
ああ、トラに会いたい。
口には出さないが、天丸も同じだろう。
俺たちは、いつだってトラに会いたいのだ。
2
あなたにおすすめの小説
【完結】狡い人
ジュレヌク
恋愛
双子のライラは、言う。
レイラは、狡い。
レイラの功績を盗み、賞を受賞し、母の愛も全て自分のものにしたくせに、事あるごとに、レイラを責める。
双子のライラに狡いと責められ、レイラは、黙る。
口に出して言いたいことは山ほどあるのに、おし黙る。
そこには、人それぞれの『狡さ』があった。
そんな二人の関係が、ある一つの出来事で大きく変わっていく。
恋を知り、大きく羽ばたくレイラと、地に落ちていくライラ。
2人の違いは、一体なんだったのか?
【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。
文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。
父王に一番愛される姫。
ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。
優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。
しかし、彼は居なくなった。
聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。
そして、二年後。
レティシアナは、大国の王の妻となっていた。
※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。
小説家になろうにも投稿しています。
エールありがとうございます!
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
竜帝は番に愛を乞う
浅海 景
恋愛
祖母譲りの容姿で両親から疎まれている男爵令嬢のルー。自分とは対照的に溺愛される妹のメリナは周囲からも可愛がられ、狼族の番として見初められたことからますます我儘に振舞うようになった。そんなメリナの我儘を受け止めつつ使用人のように働き、学校では妹を虐げる意地悪な姉として周囲から虐げられる。無力感と諦めを抱きながら淡々と日々を過ごしていたルーは、ある晩突然現れた男性から番であることを告げられる。しかも彼は獣族のみならず世界の王と呼ばれる竜帝アレクシスだった。誰かに愛されるはずがないと信じ込む男爵令嬢と番と出会い愛を知った竜帝の物語。
芙蓉は後宮で花開く
速見 沙弥
キャラ文芸
下級貴族の親をもつ5人姉弟の長女 蓮花《リェンファ》。
借金返済で苦しむ家計を助けるために後宮へと働きに出る。忙しくも穏やかな暮らしの中、出会ったのは翡翠の色の目をした青年。さらに思いもよらぬ思惑に巻き込まれてゆくーーー
カクヨムでも連載しております。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる