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タカさん教 Ⅲ
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一緒に歩いていくと、本当に数分だった。
途中で何度も抱き着いて来ようとしたが、私たちがやめてと言うと、大人しく引き下がった。
もちろん気遣いではなく、抵抗できない場所に着いてからのお楽しみということだ。
駅から近いが、随分と古いマンションなので、家賃は安いのだろう。
エレベーターに乗ろうとしたが狭いので全員は乗れず、3人が後から来ることになった。
私たちは先に3階の部屋へ案内された。
1LDKで、大体14畳くらいか。
ベッドが部屋の隅に2つあり、長ソファが一つある。
饐えた臭いがした。
ここはヤリ部屋かぁ。
まー、そのために借りてんだろうなー。
私たちに、座れとも勧めない。
もうその気なので、何も隠そうとしないのだろう。
後から来た3人も部屋に入り、最後の奴がドアのカギを閉めた。
ご丁寧にドアチェーンまで掛ける。
アホが。
「じゃあよ、フランクフルト御馳走すっぜ」
「あー、いらない」
「もう無理だよ、フランクフルトがもうパンパン」
「「「「「ギャハハハハハハハ!」」」」」
男たちが笑いながら服を脱ぎだした。
私が手近な一人の前髪を掴んでアッパーを入れる。
そいつは真後ろに一回転して意識を喪った。
驚いている他の奴の一人に真夜がストマックにめり込むようなフックを入れ、そいつは二つに折れて床に倒れ、汚いものを吐いた。
真昼はスマホで撮影しながら、手近な奴にハイキックを入れた。
しながら、男の脇にブロウを入れ、バキバキと音をさせて男が吹っ飛ぶ。
私はもう一人の足を払い、右胸部を踏み込み。
両方のヒザがヘンな方に曲がってる。
真夜が最後の一人の膀胱に拳を打ち下ろし、パツンと音がして男は白眼をむいて口から泡を吐いた。
「お前ら、ここで何してたの?」
最初にアッパーを入れた奴の腹を蹴って意識を取り戻させて尋問した。
男は顎の激痛で苦しんでる。
多分下あごが割れている。
痛いだろうなー。
「早く喋らないと、お前らのフランクフルトは全部斬り落とすぞ?」
「!」
私たちの実力は、もう十分に分かっているだろう。
正直に話し出す。
男はここで攫って来た女たちをレイプしているのだと話した。
私たちを恐れて話さなかったが部屋には撮影機材もあり、きっとそれで脅してもいるのだろう。
手足を折りながらもっと尋問すると、本当にそうで、更に被害者の女たちからお金を巻き上げていた。
それでここの家賃も支払い、自分たちの遊ぶ金にもしていた。
8人もの女性が犠牲になっていた。
最悪の連中だ。
聞いていた真夜と真昼が心底嫌そうな顔をする。
「亜紀さん、こいつら埋めますか?」
「うんそうだね。でも面倒だからここで臓物ぶち撒けてもいいんじゃない?」
「「なるほどー!」」
私たちが本当にそれをやるって、全員が信じた。
何人かが小便を漏らす臭いがした。
「待ってくれ! 助けてくれ!」
まー、殺すつもりは無いけど、ただ警察に連絡しても被害者の方々が可哀そうだ。
私は千万グループの「千万銀行」に連絡した。
タカさんと御堂さんのお力で、千万グループもついに銀行業務に乗り出した。
もちろん、御堂グループの「MIDOU銀行」もあるよ!
私が簡単に事情を話して悪人たちに被害者の賠償のために融資をお願いしたいと言うと、すぐに傘下の街金の「特別融資」のいかつい人たちが5人、飛んで来てくれた。
弁護士さんもいる。
流石に千両さんのとこの人たちは話しが早い!
その中の弁護士さんが犯罪被害の賠償のために、被害者一人に3億円の支払いともちろん被害者たちからせしめたお金の返却の書類を作った。
仕事がはやいぞー!
5人に次々と質問し、粗方の段取りを作り上げた。
全員の名前とヤサは分かったので、後日示談という名目だが、7人(あと二人別にいたよ!)はどういう仕組みか「千万銀行」から融資を受けて、被害者の方々にはすぐに支払いが為された。
親兄弟、親戚まで巻き込んでの最大限の借金枠だ。
通常は子どもの借金など背負うこともないのだろうが、そこは元ヤクザの人間たちだ。
様々な手段を使って3億の借金を背負わせた。
弁護士さんが凄腕だった!
示談の成立した現場には私と真夜も顔を出していた。
「特別融資」の担当者が私たちに言った。
「亜紀さんたちも犯罪被害に遭われたわけですが、何か?」
「私たちはいいよー!」
「そうですか、では……」
「あ!」
「なんでしょうか?」
「じゃあさ、お前らよ、一日三回「タカさん、バンザイ!」って祈れ!」
「はい?」
「なるべく人通りの多い場所でな! 地面に座って両手を挙げて地面にひれ伏せ!」
「それをやらせるんですか?」
「そう! おい、やるよな?」
全員がやると言った。
「まあ、やれば一人当たり私たちへの10億は免除してやる」
「「「「「「「!」」」」」」」
「一応言っとくけど、逃げたら殺すよ?」
「「「「「「「「!!!!」」」」」」」
弁護士さんが説明した。
私たちが「虎」の軍であり、私たちには『「虎」の軍法』によって捜査・逮捕権と共に司法権があるということ。
誘拐や身柄の拘束、また更に傷害暴行の類であった場合は死刑措置も自由裁量であり、損害賠償も桁違いであること。
もちろん、7人は承諾した。
全部終わって、真夜と「楼蘭」で焼肉を食べて祝った。
柳さんと真昼も呼ぶ。
「「タカさん、バンザイ!」っていいよね!」
「そうですね。笑いそうになって困りました」
「アハハハハハハ!」
「「アハハハハハハ!」」
その後、悪人たちを締めて見逃す場合は「タカさん、バンザイ!」って言わせるようにした。
1年間は動画を送るように言い、今じゃ1200名以上の連中から動画が来ている。
ネット上で結構話題になって来ているのも知ってる。
まあ、私はあんまし見てないけどね!
ただ、巷でタカさんが崇拝されているのが嬉しかった。
それが、こんな不味いことになるとは……
途中で何度も抱き着いて来ようとしたが、私たちがやめてと言うと、大人しく引き下がった。
もちろん気遣いではなく、抵抗できない場所に着いてからのお楽しみということだ。
駅から近いが、随分と古いマンションなので、家賃は安いのだろう。
エレベーターに乗ろうとしたが狭いので全員は乗れず、3人が後から来ることになった。
私たちは先に3階の部屋へ案内された。
1LDKで、大体14畳くらいか。
ベッドが部屋の隅に2つあり、長ソファが一つある。
饐えた臭いがした。
ここはヤリ部屋かぁ。
まー、そのために借りてんだろうなー。
私たちに、座れとも勧めない。
もうその気なので、何も隠そうとしないのだろう。
後から来た3人も部屋に入り、最後の奴がドアのカギを閉めた。
ご丁寧にドアチェーンまで掛ける。
アホが。
「じゃあよ、フランクフルト御馳走すっぜ」
「あー、いらない」
「もう無理だよ、フランクフルトがもうパンパン」
「「「「「ギャハハハハハハハ!」」」」」
男たちが笑いながら服を脱ぎだした。
私が手近な一人の前髪を掴んでアッパーを入れる。
そいつは真後ろに一回転して意識を喪った。
驚いている他の奴の一人に真夜がストマックにめり込むようなフックを入れ、そいつは二つに折れて床に倒れ、汚いものを吐いた。
真昼はスマホで撮影しながら、手近な奴にハイキックを入れた。
しながら、男の脇にブロウを入れ、バキバキと音をさせて男が吹っ飛ぶ。
私はもう一人の足を払い、右胸部を踏み込み。
両方のヒザがヘンな方に曲がってる。
真夜が最後の一人の膀胱に拳を打ち下ろし、パツンと音がして男は白眼をむいて口から泡を吐いた。
「お前ら、ここで何してたの?」
最初にアッパーを入れた奴の腹を蹴って意識を取り戻させて尋問した。
男は顎の激痛で苦しんでる。
多分下あごが割れている。
痛いだろうなー。
「早く喋らないと、お前らのフランクフルトは全部斬り落とすぞ?」
「!」
私たちの実力は、もう十分に分かっているだろう。
正直に話し出す。
男はここで攫って来た女たちをレイプしているのだと話した。
私たちを恐れて話さなかったが部屋には撮影機材もあり、きっとそれで脅してもいるのだろう。
手足を折りながらもっと尋問すると、本当にそうで、更に被害者の女たちからお金を巻き上げていた。
それでここの家賃も支払い、自分たちの遊ぶ金にもしていた。
8人もの女性が犠牲になっていた。
最悪の連中だ。
聞いていた真夜と真昼が心底嫌そうな顔をする。
「亜紀さん、こいつら埋めますか?」
「うんそうだね。でも面倒だからここで臓物ぶち撒けてもいいんじゃない?」
「「なるほどー!」」
私たちが本当にそれをやるって、全員が信じた。
何人かが小便を漏らす臭いがした。
「待ってくれ! 助けてくれ!」
まー、殺すつもりは無いけど、ただ警察に連絡しても被害者の方々が可哀そうだ。
私は千万グループの「千万銀行」に連絡した。
タカさんと御堂さんのお力で、千万グループもついに銀行業務に乗り出した。
もちろん、御堂グループの「MIDOU銀行」もあるよ!
私が簡単に事情を話して悪人たちに被害者の賠償のために融資をお願いしたいと言うと、すぐに傘下の街金の「特別融資」のいかつい人たちが5人、飛んで来てくれた。
弁護士さんもいる。
流石に千両さんのとこの人たちは話しが早い!
その中の弁護士さんが犯罪被害の賠償のために、被害者一人に3億円の支払いともちろん被害者たちからせしめたお金の返却の書類を作った。
仕事がはやいぞー!
5人に次々と質問し、粗方の段取りを作り上げた。
全員の名前とヤサは分かったので、後日示談という名目だが、7人(あと二人別にいたよ!)はどういう仕組みか「千万銀行」から融資を受けて、被害者の方々にはすぐに支払いが為された。
親兄弟、親戚まで巻き込んでの最大限の借金枠だ。
通常は子どもの借金など背負うこともないのだろうが、そこは元ヤクザの人間たちだ。
様々な手段を使って3億の借金を背負わせた。
弁護士さんが凄腕だった!
示談の成立した現場には私と真夜も顔を出していた。
「特別融資」の担当者が私たちに言った。
「亜紀さんたちも犯罪被害に遭われたわけですが、何か?」
「私たちはいいよー!」
「そうですか、では……」
「あ!」
「なんでしょうか?」
「じゃあさ、お前らよ、一日三回「タカさん、バンザイ!」って祈れ!」
「はい?」
「なるべく人通りの多い場所でな! 地面に座って両手を挙げて地面にひれ伏せ!」
「それをやらせるんですか?」
「そう! おい、やるよな?」
全員がやると言った。
「まあ、やれば一人当たり私たちへの10億は免除してやる」
「「「「「「「!」」」」」」」
「一応言っとくけど、逃げたら殺すよ?」
「「「「「「「「!!!!」」」」」」」
弁護士さんが説明した。
私たちが「虎」の軍であり、私たちには『「虎」の軍法』によって捜査・逮捕権と共に司法権があるということ。
誘拐や身柄の拘束、また更に傷害暴行の類であった場合は死刑措置も自由裁量であり、損害賠償も桁違いであること。
もちろん、7人は承諾した。
全部終わって、真夜と「楼蘭」で焼肉を食べて祝った。
柳さんと真昼も呼ぶ。
「「タカさん、バンザイ!」っていいよね!」
「そうですね。笑いそうになって困りました」
「アハハハハハハ!」
「「アハハハハハハ!」」
その後、悪人たちを締めて見逃す場合は「タカさん、バンザイ!」って言わせるようにした。
1年間は動画を送るように言い、今じゃ1200名以上の連中から動画が来ている。
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