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みんなで真冬の別荘
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蓮花研究所での「ポッド」での対戦を終え、年内の活動をやっと終えた。
斬以外の人間はあちこちから招集していたので、それぞれに「タイガーファング」を用意した。
ただ、みんな帰りたがらずまたポッドに入りたいと言うので困った。
丁度蓮花がポッドの修理が必要になったと言ってくれ(数台だけだったが)、それで何とか納得してもらった。
修理後の予定をその場で組まされたが、もうどうにでもなる。
まだ修理が終わらんと言えば済むことだ。
真面目な話、無茶苦茶な連中のためにポッドの強化も考えなければならないので、まるで嘘ではない。
ということで、俺は無事に残りの休みを満喫できることになった。
休むぞー!
その日は全員が蓮花研究所に泊まり、翌朝に予定通りにそれぞれが帰って行った。
この後で別荘に行くのは俺と亜紀ちゃんたち、栞と士王と千歌と桜花たち、響子と六花と吹雪と銀世、鷹、麗星と天狼、奈々、夜羽、そして今回は虎蘭もいる。
院長夫妻も誘ったのだが、遠慮したのか温泉に行くと言っていた。
総勢18名とロボ。
流石にハマーでは乗り切れず、新たにキャデラックのエスカレード・プレミアム(当然改造車)を買った。
愛用車ハマーH2と同様に、車体を伸長し、12名が乗れるようにしている。
当然俺が好きな6輪車だ。
運転は亜紀ちゃんと柳が交代でする。
栞が性懲りもなく運転したいと言いやがったので、引っぱたいてやめさせる。
俺のハマーに響子、六花、吹雪、銀世、栞(あっちに乗せると絶対運転したがる)、士王、千歌、鷹、そしてロボ。
エスカレードに亜紀ちゃん、柳、ルー、ハー、麗星、天狼、奈々、夜羽、虎蘭と桜花たち。
蓮花研究所を朝7時に出発した。
響子とロボは仲良くクークー。
サービスエリアで遅めの朝食を食べた。
蓮花に負担をかけたくなく、朝食は食べずに出発した。
遅いと言ってもまだ9時前だが。
ここで目一杯に食べて、また別荘でも目一杯に食べる連中なのだが。
亜紀ちゃんの号令で柳と双子、そして士王と吹雪、天狼も駆り出され売店に散って行く。
士王と吹雪と天狼が楽しそうだった。
ロボは蓮花研究所で食べているので、ハマーでお留守番。
「あなた、あの子たち変わらないのね」
「そりゃなー」
栞が呆れている。
「士王もああなるのかな」
「どうだかなー」
「麗星さん、何か見える?」
「Tレックスの霊体が」
「なるほどー」
栞たちが笑っていた。
俺たちの前にカレー皿が並んだ。
「あいつらよー、俺にカレーを出しときゃ文句を言わねぇって思ってる」
「そうなんだ、だったらあなたも好きな物を買いにいけばいいじゃない」
「あいつらとかよ!」
「アハハハハハハハハ!」
鷹が自分で山菜蕎麦を持って来た。
桜花たちもうどんや蕎麦を持って来る。
まあ、朝からカレーじゃねぇよなぁ。
麗星が虎蘭を誘って探しに行った。
二人でマグロの握りを買って来た。
5人前あり、俺たちにもつまむように言う。
六花が嬉しそうに握りを食べた。
「虎蘭、子どもたちの所へ行って適当に食べろよな」
「はい!」
虎蘭が嬉しそうに子どもたちのテーブルへ行き、争いながら食べて行く。
子どもたちも大歓迎で虎蘭と一緒に食べた。
11時過ぎに別荘に着いた。
今年も雪が多く、亜紀ちゃんのペースに合わせてゆっくりと山道を進んだ。
亜紀ちゃんは結構運転が上手いが、雪道は経験がほとんど無い。
もちろん事故も無く、無事に別荘に着いた。
子どもたちが荷物を降ろし、すぐに掃除を始める。
亜紀ちゃんがリヴィングの掃除を手早く終えてから共用部の掃除機と拭き掃除をし、柳が布団に全部布団乾燥機を掛けて行く。
ルーは風呂場の掃除で、ハーは俺と食事の支度をする。
鷹がキッチンに入りたがったが、簡単な食事なのでゆっくりしてもらった。
昼食はファルファッレのスープパスタだ。
ナスとエリンギとシシトウ、それにキングサーモンに片栗粉をまぶして軽く炒める。
あとは鶏骨で出汁をとったスープにジャンジャン入れて行く。
ハーが炒め物をし、俺はスープの灰汁取りだ。
スープが出来上がったところでファルファッレを茹でて器に入れ、スープを注いで行く。
量は多いが簡単なものだ。
やっぱり鷹が来てアスパラのシソ・ハム焼きを作ってくれた。
掃除をしている連中も呼んで、全員で食べていると皇紀たちが到着した。
大阪からジープのラングラーで来ている。
長距離の運転だったが、皇紀は機械の操縦が上手い。
だが深夜からの運転だったので疲れているだろう。
大阪は野薔薇と野菊が残っている。
夕飯には顔を出せと言っている。
俺の子どもたちだからだ。
「皇紀、遅いよ!」
亜紀ちゃんが嬉しそうに言い、皇紀たちを席に座らせた。
「ごめんね、この辺は雪が深くて慎重に来たんだ」
「もう!」
言いながら亜紀ちゃんが皇紀たちにもスープパスタを用意していく。
双子は皇紀たちにキスをして大歓迎だ。
「金華ちゃんと銀華ちゃんは久しぶりだね!」
「やっぱ双子は最高にカワイイね!」
みんなで笑った。
近況を話しながら、楽しく食事をした。
「随分大勢ですけど、部屋は大丈夫ですか?」
総勢25名だが、十分に部屋はある。
大人たち16名はベッドがそれぞれあるし、響子は俺と一緒だ。
俺と響子、栞と鷹と六花、桜花たち3名、亜紀ちゃんと柳と双子(一緒のベッド)、麗星と虎蘭、皇紀と風花。
士王、吹雪、天狼、奈々は広めの部屋で布団を敷いて一緒に寝かせる。
そこへベビーベッドのチビたち夜羽、千歌、銀世、金華、銀華を一緒にするつもりだった。
チビたちがぐすったら、士王、吹雪、天狼の誰かが俺たちを呼びに来るように命じた。
ロボは自由。
食事の後で自分の部屋の掃除をそれぞれにさせ、柳と双子は残った共用部の掃除を続けた。
響子と皇紀、風花、チビたちは大部屋に布団を敷いて寝かせる。
俺と亜紀ちゃんと鷹はスーパーに買い物。
栞、六花、麗星は留守番で士王たちのお守りだ。
虎蘭は柳と双子と桜花たちと鍛錬をするそうだ。
ロボは響子たちと一緒に寝た。
ようやく休日らしい時間が流れた。
斬以外の人間はあちこちから招集していたので、それぞれに「タイガーファング」を用意した。
ただ、みんな帰りたがらずまたポッドに入りたいと言うので困った。
丁度蓮花がポッドの修理が必要になったと言ってくれ(数台だけだったが)、それで何とか納得してもらった。
修理後の予定をその場で組まされたが、もうどうにでもなる。
まだ修理が終わらんと言えば済むことだ。
真面目な話、無茶苦茶な連中のためにポッドの強化も考えなければならないので、まるで嘘ではない。
ということで、俺は無事に残りの休みを満喫できることになった。
休むぞー!
その日は全員が蓮花研究所に泊まり、翌朝に予定通りにそれぞれが帰って行った。
この後で別荘に行くのは俺と亜紀ちゃんたち、栞と士王と千歌と桜花たち、響子と六花と吹雪と銀世、鷹、麗星と天狼、奈々、夜羽、そして今回は虎蘭もいる。
院長夫妻も誘ったのだが、遠慮したのか温泉に行くと言っていた。
総勢18名とロボ。
流石にハマーでは乗り切れず、新たにキャデラックのエスカレード・プレミアム(当然改造車)を買った。
愛用車ハマーH2と同様に、車体を伸長し、12名が乗れるようにしている。
当然俺が好きな6輪車だ。
運転は亜紀ちゃんと柳が交代でする。
栞が性懲りもなく運転したいと言いやがったので、引っぱたいてやめさせる。
俺のハマーに響子、六花、吹雪、銀世、栞(あっちに乗せると絶対運転したがる)、士王、千歌、鷹、そしてロボ。
エスカレードに亜紀ちゃん、柳、ルー、ハー、麗星、天狼、奈々、夜羽、虎蘭と桜花たち。
蓮花研究所を朝7時に出発した。
響子とロボは仲良くクークー。
サービスエリアで遅めの朝食を食べた。
蓮花に負担をかけたくなく、朝食は食べずに出発した。
遅いと言ってもまだ9時前だが。
ここで目一杯に食べて、また別荘でも目一杯に食べる連中なのだが。
亜紀ちゃんの号令で柳と双子、そして士王と吹雪、天狼も駆り出され売店に散って行く。
士王と吹雪と天狼が楽しそうだった。
ロボは蓮花研究所で食べているので、ハマーでお留守番。
「あなた、あの子たち変わらないのね」
「そりゃなー」
栞が呆れている。
「士王もああなるのかな」
「どうだかなー」
「麗星さん、何か見える?」
「Tレックスの霊体が」
「なるほどー」
栞たちが笑っていた。
俺たちの前にカレー皿が並んだ。
「あいつらよー、俺にカレーを出しときゃ文句を言わねぇって思ってる」
「そうなんだ、だったらあなたも好きな物を買いにいけばいいじゃない」
「あいつらとかよ!」
「アハハハハハハハハ!」
鷹が自分で山菜蕎麦を持って来た。
桜花たちもうどんや蕎麦を持って来る。
まあ、朝からカレーじゃねぇよなぁ。
麗星が虎蘭を誘って探しに行った。
二人でマグロの握りを買って来た。
5人前あり、俺たちにもつまむように言う。
六花が嬉しそうに握りを食べた。
「虎蘭、子どもたちの所へ行って適当に食べろよな」
「はい!」
虎蘭が嬉しそうに子どもたちのテーブルへ行き、争いながら食べて行く。
子どもたちも大歓迎で虎蘭と一緒に食べた。
11時過ぎに別荘に着いた。
今年も雪が多く、亜紀ちゃんのペースに合わせてゆっくりと山道を進んだ。
亜紀ちゃんは結構運転が上手いが、雪道は経験がほとんど無い。
もちろん事故も無く、無事に別荘に着いた。
子どもたちが荷物を降ろし、すぐに掃除を始める。
亜紀ちゃんがリヴィングの掃除を手早く終えてから共用部の掃除機と拭き掃除をし、柳が布団に全部布団乾燥機を掛けて行く。
ルーは風呂場の掃除で、ハーは俺と食事の支度をする。
鷹がキッチンに入りたがったが、簡単な食事なのでゆっくりしてもらった。
昼食はファルファッレのスープパスタだ。
ナスとエリンギとシシトウ、それにキングサーモンに片栗粉をまぶして軽く炒める。
あとは鶏骨で出汁をとったスープにジャンジャン入れて行く。
ハーが炒め物をし、俺はスープの灰汁取りだ。
スープが出来上がったところでファルファッレを茹でて器に入れ、スープを注いで行く。
量は多いが簡単なものだ。
やっぱり鷹が来てアスパラのシソ・ハム焼きを作ってくれた。
掃除をしている連中も呼んで、全員で食べていると皇紀たちが到着した。
大阪からジープのラングラーで来ている。
長距離の運転だったが、皇紀は機械の操縦が上手い。
だが深夜からの運転だったので疲れているだろう。
大阪は野薔薇と野菊が残っている。
夕飯には顔を出せと言っている。
俺の子どもたちだからだ。
「皇紀、遅いよ!」
亜紀ちゃんが嬉しそうに言い、皇紀たちを席に座らせた。
「ごめんね、この辺は雪が深くて慎重に来たんだ」
「もう!」
言いながら亜紀ちゃんが皇紀たちにもスープパスタを用意していく。
双子は皇紀たちにキスをして大歓迎だ。
「金華ちゃんと銀華ちゃんは久しぶりだね!」
「やっぱ双子は最高にカワイイね!」
みんなで笑った。
近況を話しながら、楽しく食事をした。
「随分大勢ですけど、部屋は大丈夫ですか?」
総勢25名だが、十分に部屋はある。
大人たち16名はベッドがそれぞれあるし、響子は俺と一緒だ。
俺と響子、栞と鷹と六花、桜花たち3名、亜紀ちゃんと柳と双子(一緒のベッド)、麗星と虎蘭、皇紀と風花。
士王、吹雪、天狼、奈々は広めの部屋で布団を敷いて一緒に寝かせる。
そこへベビーベッドのチビたち夜羽、千歌、銀世、金華、銀華を一緒にするつもりだった。
チビたちがぐすったら、士王、吹雪、天狼の誰かが俺たちを呼びに来るように命じた。
ロボは自由。
食事の後で自分の部屋の掃除をそれぞれにさせ、柳と双子は残った共用部の掃除を続けた。
響子と皇紀、風花、チビたちは大部屋に布団を敷いて寝かせる。
俺と亜紀ちゃんと鷹はスーパーに買い物。
栞、六花、麗星は留守番で士王たちのお守りだ。
虎蘭は柳と双子と桜花たちと鍛錬をするそうだ。
ロボは響子たちと一緒に寝た。
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