4 / 18
早乙女さん
しおりを挟む
翌朝。
俺はハーレーに跨って学校へ向かった。
俺の通う都立筑紫野高校には、特別な制度というか暗黙のルールがある。
「1組制度」と呼ばれるものだが、学年のトップの成績者を集めた「1組」の生徒には、多大な恩恵があるのだ。
服装規範は適用されず、したいのなら金髪に髪を染め、私服で登校しても許される。
特にその中でも成績が学年トップ10に入ると、登校の必要さえない。
テストさえ受けてトップの成績を維持すれば、あとは自由だ。
要は、成績が全ての学校なのだ。
俺がバイクで通っていることも、「1組制度」により黙認されている。
もちろん法に触れることはダメだが、俺は一応法的にも免除されている。
公安の早乙女さんが、俺の「任務」上の必要性で特別措置的に便宜を図ってくれた。
俺も胡蝶も学年トップ5に入っているので、中間テストでヘマをしなければ、今の「1組制度」の最高自由度を維持出来る。
入学試験で同率1位は石神姉妹だ。
全科目満点という、過去に一人しかいない快挙だ。
その一人は、石神姉妹の姉、石神亜紀らしいのだが。
俺は小学六年生の時に、公安警察官の早乙女久遠(くおん)さんに誘われ、対妖魔特殊部隊「アドヴェロス」に入った。
当時は新興宗教団体「太陽界」のテロがあり、妖魔化した連中が相手だった。
妖魔の身体の一部が添加された「デミウルゴス」という麻薬によるものだった。
俺にとっては何のこともない敵だったが、早乙女さんは常に俺の傍について、一緒に任務をこなしていった。
早乙女さんはいつも俺のことを心配し、気に掛け、何度も「子どもの君にこんなことを」と嘆いていた。
優しい人だった。
やはり、龍子さんが見込んだ人だった。
俺は難なく仕事をこなしていったが、早乙女さんはいつだって俺を守ろうとしていた。
そのために、早乙女さん自身が危ない目にもあっていた。
でも、その度に早乙女さんは、俺が無事なことを喜んでいた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
あれは俺が中学1年の夏。
俺は早乙女さんと一緒に埼玉県秩父の廃工場に出掛けた。
白のライトエースだ。
「今回は随分と広い場所なんだ」
「はい」
「ターゲットの妖魔は結構でかいらしい。体長10メートルを超えるらしいよ。トロールタイプ。それにこちらは初めてなんだけど、ダークエンジェルタイプと名付けたものがいる」
「それはどういうものなんですか?」
「まだ能力は未知だ。ただ、遠距離攻撃が出来るらしい。黒い羽のある形で、熱線系の何らかのエネルギーを発射する」
「分かりました」
「今回は一応俺も武器を持って来た」
「え?」
「対物ライフルだ。親友から借りているものなんだよ」
「でも、早乙女さんは」
「大丈夫だ。俺の親友が貸してくれたものなんだ。きっと役に立つよ」
「そうですか。でも無理しないで下さいね」
「ああ」
早乙女さんは、よく「親友」と言う。
どういう人かは知らないが、早乙女さんが相当信用している人らしい。
それに、結構伝手のある人のようで、対物ライフルなんてものまで用意出来るらしい。
謎の人だ。
しかし、早乙女さんが信頼する人なのだから、悪い人間であるはずがない。
俺はそう思っていた。
早乙女さんは「親友」と口にする時、嬉しそうな顔をする。
「着いたよ」
「はい」
早乙女さんは後ろの荷台から大きなバレットM82という対物ライフルを取り出した。
「ああ、懐かしいな」
「え?」
「ここじゃないんだけどね。親友と初めて一緒に戦ったのが、秩父のセメント工場だったんだ」
「そうなんですか」
二人で敷地に入った。
作戦も何もない。
「何か感じるかい?」
「はい。建物の中ですね。大きな気配がトロールタイプでしょうね。もう一体は、ちょっとまだ」
「そうか」
俺は大きな建屋を指差した。
「あの中です」
「じゃあ、行こうか」
いつものように、二人で近づく。
早乙女さんは、もう俺の能力を信頼してくれ、真直ぐに近づいても何も言わない。
建屋の入り口に着いた。
扉は無く、高さ10メートルの何もない入り口が開いている。
トロールタイプが目の前に立っていた。
俺は「無影刀」で首を落とした。
その瞬間、奥の壁で何かが動いた。
早乙女さんが俺を突き飛ばす。
赤い光が早乙女さんに当たった。
同時に激しい熱で、俺は目を閉じた。
「早乙女さん!」
俺の油断だった。
早乙女さんは赤い光をまともに浴びた。
高熱の光線だ。
目を開けると早乙女さんは、何事も無かったかのように立っており、M82を構えて熱線が来た方向を撃った。
轟音で、今度は耳が痛い。
「磯良! あっちだ! 見えるか?」
俺は早乙女さんが指さす方向を向いた。
「無限斬」でその周囲を切り裂いた。
《ギェェェェ!》
気味の悪い絶叫が聞こえ、やがて沈黙した。
俺はすぐに早乙女さんに駆け寄った。
「大丈夫ですか!」
「ああ。磯良は大丈夫か?」
「はい! すみませんでした! 油断しました!」
早乙女さんは、笑って俺の身体の土ぼこりをはたいてくれた。
「君が無事で良かった。ごめんね、急なことなんで突き飛ばしてしまって」
「いいえ! お陰で助かりました。でも、早乙女さんは確かに撃たれたと思ってました」
「うん。親友が用意してくれた防御機構があってね。それで助かったよ」
「そうなんですか!」
どのような防衛機構かは分からない。
でも、あの凄まじい熱線を浴びて無事なのだから、相当なものだ。
「でも無理しないで下さいね。本当に肝が冷えましたよ」
早乙女さんが俺の頭を撫でた。
俺も身長は低い方では無いが、190センチ近い早乙女さんはずっと高い。
「ありがとう、磯良。うん、気を付けるよ」
「お願いします」
本当に気を付けて欲しい。
でも、早乙女さんが身を挺して自分を守ってくれたことは感謝している。
「じゃあ、うちに寄って行けよ」
「いいんですか!」
「もちろんだ」
早乙女さんは最近、任務が終わると自宅へ誘ってくれていた。
最初は遠慮したかった。
他人と一緒に食事をすることが苦手だった。
でも、早乙女さんのお宅で奥さんの雪野さんが作る美味しい手料理、そして二人の優しく俺に接してくれることに、いつしか俺自身が楽しみにするようになっていた。
小さな子どもたちもカワイイ。
俺が嫌いなはずの、賑やかな食卓。
何が俺を変えたのか。
それはよく分かっている。
早乙女さんの、底知れぬ優しさだ。
雪野さんの温かな優しさだ。
何かを斬ることしか出来ない、本来は恐ろしいだけの俺という人間を、心から優しく接してくれている。
俺の周りは、そんな人ばかりだ。
ただ、あの豪華過ぎる家にだけは、未だに慣れていない。
なんなんだ、あの豪邸という言葉では到底足りないような「城」は。
俺はハーレーに跨って学校へ向かった。
俺の通う都立筑紫野高校には、特別な制度というか暗黙のルールがある。
「1組制度」と呼ばれるものだが、学年のトップの成績者を集めた「1組」の生徒には、多大な恩恵があるのだ。
服装規範は適用されず、したいのなら金髪に髪を染め、私服で登校しても許される。
特にその中でも成績が学年トップ10に入ると、登校の必要さえない。
テストさえ受けてトップの成績を維持すれば、あとは自由だ。
要は、成績が全ての学校なのだ。
俺がバイクで通っていることも、「1組制度」により黙認されている。
もちろん法に触れることはダメだが、俺は一応法的にも免除されている。
公安の早乙女さんが、俺の「任務」上の必要性で特別措置的に便宜を図ってくれた。
俺も胡蝶も学年トップ5に入っているので、中間テストでヘマをしなければ、今の「1組制度」の最高自由度を維持出来る。
入学試験で同率1位は石神姉妹だ。
全科目満点という、過去に一人しかいない快挙だ。
その一人は、石神姉妹の姉、石神亜紀らしいのだが。
俺は小学六年生の時に、公安警察官の早乙女久遠(くおん)さんに誘われ、対妖魔特殊部隊「アドヴェロス」に入った。
当時は新興宗教団体「太陽界」のテロがあり、妖魔化した連中が相手だった。
妖魔の身体の一部が添加された「デミウルゴス」という麻薬によるものだった。
俺にとっては何のこともない敵だったが、早乙女さんは常に俺の傍について、一緒に任務をこなしていった。
早乙女さんはいつも俺のことを心配し、気に掛け、何度も「子どもの君にこんなことを」と嘆いていた。
優しい人だった。
やはり、龍子さんが見込んだ人だった。
俺は難なく仕事をこなしていったが、早乙女さんはいつだって俺を守ろうとしていた。
そのために、早乙女さん自身が危ない目にもあっていた。
でも、その度に早乙女さんは、俺が無事なことを喜んでいた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
あれは俺が中学1年の夏。
俺は早乙女さんと一緒に埼玉県秩父の廃工場に出掛けた。
白のライトエースだ。
「今回は随分と広い場所なんだ」
「はい」
「ターゲットの妖魔は結構でかいらしい。体長10メートルを超えるらしいよ。トロールタイプ。それにこちらは初めてなんだけど、ダークエンジェルタイプと名付けたものがいる」
「それはどういうものなんですか?」
「まだ能力は未知だ。ただ、遠距離攻撃が出来るらしい。黒い羽のある形で、熱線系の何らかのエネルギーを発射する」
「分かりました」
「今回は一応俺も武器を持って来た」
「え?」
「対物ライフルだ。親友から借りているものなんだよ」
「でも、早乙女さんは」
「大丈夫だ。俺の親友が貸してくれたものなんだ。きっと役に立つよ」
「そうですか。でも無理しないで下さいね」
「ああ」
早乙女さんは、よく「親友」と言う。
どういう人かは知らないが、早乙女さんが相当信用している人らしい。
それに、結構伝手のある人のようで、対物ライフルなんてものまで用意出来るらしい。
謎の人だ。
しかし、早乙女さんが信頼する人なのだから、悪い人間であるはずがない。
俺はそう思っていた。
早乙女さんは「親友」と口にする時、嬉しそうな顔をする。
「着いたよ」
「はい」
早乙女さんは後ろの荷台から大きなバレットM82という対物ライフルを取り出した。
「ああ、懐かしいな」
「え?」
「ここじゃないんだけどね。親友と初めて一緒に戦ったのが、秩父のセメント工場だったんだ」
「そうなんですか」
二人で敷地に入った。
作戦も何もない。
「何か感じるかい?」
「はい。建物の中ですね。大きな気配がトロールタイプでしょうね。もう一体は、ちょっとまだ」
「そうか」
俺は大きな建屋を指差した。
「あの中です」
「じゃあ、行こうか」
いつものように、二人で近づく。
早乙女さんは、もう俺の能力を信頼してくれ、真直ぐに近づいても何も言わない。
建屋の入り口に着いた。
扉は無く、高さ10メートルの何もない入り口が開いている。
トロールタイプが目の前に立っていた。
俺は「無影刀」で首を落とした。
その瞬間、奥の壁で何かが動いた。
早乙女さんが俺を突き飛ばす。
赤い光が早乙女さんに当たった。
同時に激しい熱で、俺は目を閉じた。
「早乙女さん!」
俺の油断だった。
早乙女さんは赤い光をまともに浴びた。
高熱の光線だ。
目を開けると早乙女さんは、何事も無かったかのように立っており、M82を構えて熱線が来た方向を撃った。
轟音で、今度は耳が痛い。
「磯良! あっちだ! 見えるか?」
俺は早乙女さんが指さす方向を向いた。
「無限斬」でその周囲を切り裂いた。
《ギェェェェ!》
気味の悪い絶叫が聞こえ、やがて沈黙した。
俺はすぐに早乙女さんに駆け寄った。
「大丈夫ですか!」
「ああ。磯良は大丈夫か?」
「はい! すみませんでした! 油断しました!」
早乙女さんは、笑って俺の身体の土ぼこりをはたいてくれた。
「君が無事で良かった。ごめんね、急なことなんで突き飛ばしてしまって」
「いいえ! お陰で助かりました。でも、早乙女さんは確かに撃たれたと思ってました」
「うん。親友が用意してくれた防御機構があってね。それで助かったよ」
「そうなんですか!」
どのような防衛機構かは分からない。
でも、あの凄まじい熱線を浴びて無事なのだから、相当なものだ。
「でも無理しないで下さいね。本当に肝が冷えましたよ」
早乙女さんが俺の頭を撫でた。
俺も身長は低い方では無いが、190センチ近い早乙女さんはずっと高い。
「ありがとう、磯良。うん、気を付けるよ」
「お願いします」
本当に気を付けて欲しい。
でも、早乙女さんが身を挺して自分を守ってくれたことは感謝している。
「じゃあ、うちに寄って行けよ」
「いいんですか!」
「もちろんだ」
早乙女さんは最近、任務が終わると自宅へ誘ってくれていた。
最初は遠慮したかった。
他人と一緒に食事をすることが苦手だった。
でも、早乙女さんのお宅で奥さんの雪野さんが作る美味しい手料理、そして二人の優しく俺に接してくれることに、いつしか俺自身が楽しみにするようになっていた。
小さな子どもたちもカワイイ。
俺が嫌いなはずの、賑やかな食卓。
何が俺を変えたのか。
それはよく分かっている。
早乙女さんの、底知れぬ優しさだ。
雪野さんの温かな優しさだ。
何かを斬ることしか出来ない、本来は恐ろしいだけの俺という人間を、心から優しく接してくれている。
俺の周りは、そんな人ばかりだ。
ただ、あの豪華過ぎる家にだけは、未だに慣れていない。
なんなんだ、あの豪邸という言葉では到底足りないような「城」は。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人生徒会長は、俺の料理の虜です!~二人きりで過ごす美味しい時間~
root-M
青春
高校一年生の三ツ瀬豪は、入学早々ぼっちになってしまい、昼休みは空き教室で一人寂しく弁当を食べる日々を過ごしていた。
そんなある日、豪の前に目を見張るほどの美人生徒が現れる。彼女は、生徒会長の巴あきら。豪のぼっちを察したあきらは、「一緒に昼食を食べよう」と豪を生徒会室へ誘う。
すると、あきらは豪の手作り弁当に強い興味を示し、卵焼きを食べたことで豪の料理にハマってしまう。一方の豪も、自分の料理を絶賛してもらえたことが嬉しくて仕方ない。
それから二人は、毎日生徒会室でお昼ご飯を食べながら、互いのことを語り合い、ゆっくり親交を深めていく。家庭の味に飢えているあきらは、豪の作るおかずを実に幸せそうに食べてくれるのだった。
やがて、あきらの要求はどんどん過激(?)になっていく。「わたしにもお弁当を作って欲しい」「お弁当以外の料理も食べてみたい」「ゴウくんのおうちに行ってもいい?」
美人生徒会長の頼み、断れるわけがない!
でも、この生徒会、なにかちょっとおかしいような……。
※時代設定は2018年頃。お米も卵も今よりずっと安価です。
※他のサイトにも投稿しています。
イラスト:siroma様
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ラン(♂)の父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリー(♀)だった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
しかもジュリーの母親、エリカも現われ、ランの家は騒然となった。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる