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1章
第22話 カチンコチン聖女
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サク……サク……サク……サク……
深々と雪が降り積もる、真っ白な世界を歩いていく。
「はぁ~……」
息を吐くと白く立ち昇って灰色の空に消えた。
「うぅ……さ、さぶいですわ……」
ベルちゃんは小さな体を掻き抱くようにして震えている。
防寒具一式を調達したとはいえ、まだまだ寒い。
ちょっと経験したことがない寒さだ。
「ね、ミーちゃん。これも闇の影響なのかな?」
「間違いないよ。この季節に雪だなんて聞いたことがない。それに動物たちもすごく衰弱してる。グレーチェの闇のせいでいろいろおかしくなっちゃってるんだ」
「はーっくしょんっ! ですわ」
ズズッ、とベルちゃんが鼻をすすると、
「わ」
鼻水はカチンコチンに凍ってしまった。
「だ、大丈夫ベルちゃん?」
「ちょっとお鼻が痛いですわ……」
「寒いなら、また二人羽織する?」
「た、大変うれしいお申し出ではありますが、また我を失いかねませんので……」
「でも、寒いでしょ?」
「い、いえ! お姉さまのおそばにいられるのならばこれくらいなんとも…………は……は……はーっくしょんっ! ですわ」
またズズッ、と鼻をすすった。
鼻水がカチンコチンに凍ってしまう。
「は、鼻の下が痛いですわ……」
「う~ん……じゃあこうしよ?」
「え?」
わたしは自分の手袋を取ってベルちゃんの右の手袋にかぶせる。
「ちょっと失礼して……」
そしてベルちゃんの手袋の中にわたしの手も突っ込んでしまう。
手袋の中で重なったベルちゃんの手を包み込むようにギュッとにぎった。
「ほら、これならあったかいでしょ?」
「お姉さま……」
じわり、とベルちゃんの目尻に涙が溜まる。
「あ、ダメダメ! 泣いたら凍って目が痛くなっちゃうよ?」
「そ、そうでした……」
わたしは前を向いて、
「じゃあほら、ミーちゃんも」
「……へ?」
「みんなで手をつなご?」
「え~……」
「もう! ほら早く!」
「ま、まあ、寒いからいいか……」
「じゃあベルちゃんの反対側の手をお願いね」
「ん」
ミーちゃんはベルちゃんのとなりへ。
「えへへ! あたしとミーちゃん、お父さんとお母さんみたいだね!」
「む」
ベルちゃんがちょっと口をとがらせた。
「どっちがお父さんなの?」とミーちゃん。
「ミーちゃんがお父さん!」
「あたし? クーちゃんじゃないの?」
「だってお母さんがいいんだもん!」
「まあ、たしかにお父さんって感じじゃないかもだけど……」
ミーちゃんはちょっと気恥ずかしそうにベルちゃんの手を取った。
「じゃあベル、あたしも手袋の中に手を入れさせてもらうけど、いいよね?」
「……いえ、わたくしを真ん中にするのは愚策ですわ」
「へ?」
「お姉さまを真ん中にしましょう!」
ベルちゃんはわたしと手をつないだままタタッと移動して、わたしがミーちゃんの左側になるように移動した。
「こうすればわたくしは子どもではありませんのよ!」
「気にしてたのか……」ミーちゃんは苦笑する。
「いいの? ほんとに? ベルちゃん寒くない?」
「片手でもお姉さまとつながっていればまったく問題ありませんわ」
「でも、ベルちゃん寒そうだったし……」
「そ、それならば服を脱ぎ捨て肌と肌で温め合うこともやぶさかではございませんが……」
「え?」
「そんなことしたら一分で死ぬっての」
ミーちゃんがわたしの右手を取った。
「じゃ、クーちゃん真ん中で。わたしがクーちゃんの右の手袋に手を入れちゃうね」
ミーちゃんは自分の手袋を外し、わたしの右手に重ねかぶせた。
そして手袋の中に手を突っ込んで、
「あ」
そっと手の甲を包み込まれた。
「……ミーちゃん」
「へへ」
ミーちゃんは照れくさそうに笑っている。
わたしを真ん中にして、左手をベルちゃんに、右手をミーちゃんに握られている。
「えへへ!」
両手を大好きなふたりに包まれて心からポカポカだ!
「じゃ、気を取り直してレッツゴー!」
ザク! ザク! と三人歩調を合わせて勢いよく歩く。
「このベルンミルフィユ、お姉さまとお手をつないでいれば例え火の中水の中、そして雪の中ですわ!」
「さっきまで寒い寒いって言ってたくせに」
ミーちゃんとふたり顔を見合わせて笑う。
――ビュオオオオオオッ!
「ダメ! ベルちゃん寝ちゃダメ!」
ベシベシとベルちゃんの頬を叩く。
「ね、寝てはおりませんわお姉さま……」
「嘘だよ! だって「お姉さまと真夏の海水浴デートですわ。うふふ」って言ってたよ!?」
「心頭滅却すれば火もまた涼しですのよお姉さま……真夏のイメージで堪えておりましたの……」
「そ、そうなの?」
「いや、幻覚だよ。これはマズイな……」
ミーちゃんが立ち止まって周囲を見渡した。
けれど吹雪いてしまって視界が悪く、ほとんど見えない。
とてもそんな場合じゃないと手袋を重ねて手をつなぐのもやめてしまった。
「こりゃあ下手に進むと遭難だね。かといって休めるところなんてないし……かなりマズイ状況だよ……」
「むにゃむにゃ」
ボフッ
わたしは仰向けに倒れ込んだ。
「……え?」とミーちゃん。
「お、お姉さま……?」とベルちゃん。
「冷たくて気持ちいい……真夏に礼拝堂で寝転ぶ猫さんになった気分……」
「クーちゃん!」
「お姉さま!」
「あはは……ごろんごろん……あはは……」
「クーちゃん! 寝ちゃダメだよ! クーちゃん!」
「お姉さまこそ寝てはいけませんのよ! お姉さま! お姉さま!」
「……ぐぅ……すやすや…………」
「クーちゃん!」
「お姉さまぁっ!」
「…………」
――――――――。
――――。
――。
――パチッ!
「あ、あれ?」
キョロキョロと周囲を見回す
「あれぇ? たしかわたし、猫さん気分で夢うつつで……」
「クーちゃん! 下! 下!」
「……下?」
言われて下を見る。
「わっ!?」
なんと、ミーちゃんとベルちゃんが小人さんになっていた!
「ど、どうしてふたりが小人さんに!?」
「ちがうちがう! クーちゃんが大きくなったの!」
「ええ! お姉さまは巨大雪だるまになったのですわ!」
「……巨大雪だるまさんに?」
手を、足を動かしてみる。
「あれ?」
そもそも手や足がない。
まんまるの雪玉がふたつくっついたおっきな体、たしかにこれは雪だるまさんだ。
「あれぇ?」
「クーちゃん気を失っちゃって、そしたら雪が服になってあっというまに巨大化したんだ!」
「え?」
「『お着換え』ですわ! 雪に『お着換え』したのですわお姉さま!」
「あ、そうか!」
これは『お着換え』、わたしは雪だるまさんにお着換えしたんだ!
「よ~し! ミーちゃん! ベルちゃん! 乗って!」
ふたりは満面の笑みで肩まで登ってきた。
「じゃあ、いっくよ~!」
ドッシン! ドッシン!
巨大雪だるまさんになったわたしは飛び跳ねながら進む。
これなら深い雪に足を取られることもない。
「わーっ!」
「キャーッ!」
両肩に乗ったふたりはまるで子どものように歓声を上げている。
「サイッコーだよ! クーちゃんもうサイッコー! たれ蔵が戻ってきたみたいだ!」
「ええ! お姉さまの肩に乗せていただけるなんてこんなにうれしいことはありませんわ!」
「ウオーッ!」
大げさに吠えてみせるとまたふたりは歓声を上げた。
とっても楽しそうだ。
「クーちゃん、まさか雪にまで『お着換え』できるなんてね!」
「いいえ、わたしはクーちゃんではありません! わたしは巨大雪だるまのスノーマンです!」
「おっきくてたくましいスノーマンさん! もっとスピードを上げてくださいな!」ミーちゃんが叫んだ。
「よしきた!」
ドッシン! ドッシン! と飛び跳ねて歩く。
ふたりは振り落とされないようにしがみついている。
スノーマンになったわたしはゴーレムさんくらいおっきくて、ジャンプすれば地震だって起こせてしまう。
「えいっ!」
ズズゥン……!
力強く飛び跳ねたら遠くから地鳴りのような音が響いた。
雪崩が起きちゃったみたい。
「さすがですわスノーマン! 大好きですのよスノーマン!」
「ウオオオオオオオ! わたしはスノーマン! よい子のみんなにはプレゼントを持っていってあげよう!」
「いや、それじゃあサンタクロースだよ……」
ドッシン! ドッシン! と荒れ狂う吹雪の中を進んでいく。
肩に乗ったふたりは風を切って寒いだろうに、嬉々としてはしゃいでいる。
もう眠気は吹き飛び、思いがけないアトラクションに夢中になっていた。
「あ、クーちゃん見てあれ!」
促されて目をこらすと、遠くにうっすらと洞窟が見えた。
「やった!」とミーちゃん。「クーちゃんのおかげだよ! あそこに避難しよう!」
少し名残惜しかったけど、雪のお洋服を脱ぎ捨てて洞窟へと入っていった。
(つづく)
深々と雪が降り積もる、真っ白な世界を歩いていく。
「はぁ~……」
息を吐くと白く立ち昇って灰色の空に消えた。
「うぅ……さ、さぶいですわ……」
ベルちゃんは小さな体を掻き抱くようにして震えている。
防寒具一式を調達したとはいえ、まだまだ寒い。
ちょっと経験したことがない寒さだ。
「ね、ミーちゃん。これも闇の影響なのかな?」
「間違いないよ。この季節に雪だなんて聞いたことがない。それに動物たちもすごく衰弱してる。グレーチェの闇のせいでいろいろおかしくなっちゃってるんだ」
「はーっくしょんっ! ですわ」
ズズッ、とベルちゃんが鼻をすすると、
「わ」
鼻水はカチンコチンに凍ってしまった。
「だ、大丈夫ベルちゃん?」
「ちょっとお鼻が痛いですわ……」
「寒いなら、また二人羽織する?」
「た、大変うれしいお申し出ではありますが、また我を失いかねませんので……」
「でも、寒いでしょ?」
「い、いえ! お姉さまのおそばにいられるのならばこれくらいなんとも…………は……は……はーっくしょんっ! ですわ」
またズズッ、と鼻をすすった。
鼻水がカチンコチンに凍ってしまう。
「は、鼻の下が痛いですわ……」
「う~ん……じゃあこうしよ?」
「え?」
わたしは自分の手袋を取ってベルちゃんの右の手袋にかぶせる。
「ちょっと失礼して……」
そしてベルちゃんの手袋の中にわたしの手も突っ込んでしまう。
手袋の中で重なったベルちゃんの手を包み込むようにギュッとにぎった。
「ほら、これならあったかいでしょ?」
「お姉さま……」
じわり、とベルちゃんの目尻に涙が溜まる。
「あ、ダメダメ! 泣いたら凍って目が痛くなっちゃうよ?」
「そ、そうでした……」
わたしは前を向いて、
「じゃあほら、ミーちゃんも」
「……へ?」
「みんなで手をつなご?」
「え~……」
「もう! ほら早く!」
「ま、まあ、寒いからいいか……」
「じゃあベルちゃんの反対側の手をお願いね」
「ん」
ミーちゃんはベルちゃんのとなりへ。
「えへへ! あたしとミーちゃん、お父さんとお母さんみたいだね!」
「む」
ベルちゃんがちょっと口をとがらせた。
「どっちがお父さんなの?」とミーちゃん。
「ミーちゃんがお父さん!」
「あたし? クーちゃんじゃないの?」
「だってお母さんがいいんだもん!」
「まあ、たしかにお父さんって感じじゃないかもだけど……」
ミーちゃんはちょっと気恥ずかしそうにベルちゃんの手を取った。
「じゃあベル、あたしも手袋の中に手を入れさせてもらうけど、いいよね?」
「……いえ、わたくしを真ん中にするのは愚策ですわ」
「へ?」
「お姉さまを真ん中にしましょう!」
ベルちゃんはわたしと手をつないだままタタッと移動して、わたしがミーちゃんの左側になるように移動した。
「こうすればわたくしは子どもではありませんのよ!」
「気にしてたのか……」ミーちゃんは苦笑する。
「いいの? ほんとに? ベルちゃん寒くない?」
「片手でもお姉さまとつながっていればまったく問題ありませんわ」
「でも、ベルちゃん寒そうだったし……」
「そ、それならば服を脱ぎ捨て肌と肌で温め合うこともやぶさかではございませんが……」
「え?」
「そんなことしたら一分で死ぬっての」
ミーちゃんがわたしの右手を取った。
「じゃ、クーちゃん真ん中で。わたしがクーちゃんの右の手袋に手を入れちゃうね」
ミーちゃんは自分の手袋を外し、わたしの右手に重ねかぶせた。
そして手袋の中に手を突っ込んで、
「あ」
そっと手の甲を包み込まれた。
「……ミーちゃん」
「へへ」
ミーちゃんは照れくさそうに笑っている。
わたしを真ん中にして、左手をベルちゃんに、右手をミーちゃんに握られている。
「えへへ!」
両手を大好きなふたりに包まれて心からポカポカだ!
「じゃ、気を取り直してレッツゴー!」
ザク! ザク! と三人歩調を合わせて勢いよく歩く。
「このベルンミルフィユ、お姉さまとお手をつないでいれば例え火の中水の中、そして雪の中ですわ!」
「さっきまで寒い寒いって言ってたくせに」
ミーちゃんとふたり顔を見合わせて笑う。
――ビュオオオオオオッ!
「ダメ! ベルちゃん寝ちゃダメ!」
ベシベシとベルちゃんの頬を叩く。
「ね、寝てはおりませんわお姉さま……」
「嘘だよ! だって「お姉さまと真夏の海水浴デートですわ。うふふ」って言ってたよ!?」
「心頭滅却すれば火もまた涼しですのよお姉さま……真夏のイメージで堪えておりましたの……」
「そ、そうなの?」
「いや、幻覚だよ。これはマズイな……」
ミーちゃんが立ち止まって周囲を見渡した。
けれど吹雪いてしまって視界が悪く、ほとんど見えない。
とてもそんな場合じゃないと手袋を重ねて手をつなぐのもやめてしまった。
「こりゃあ下手に進むと遭難だね。かといって休めるところなんてないし……かなりマズイ状況だよ……」
「むにゃむにゃ」
ボフッ
わたしは仰向けに倒れ込んだ。
「……え?」とミーちゃん。
「お、お姉さま……?」とベルちゃん。
「冷たくて気持ちいい……真夏に礼拝堂で寝転ぶ猫さんになった気分……」
「クーちゃん!」
「お姉さま!」
「あはは……ごろんごろん……あはは……」
「クーちゃん! 寝ちゃダメだよ! クーちゃん!」
「お姉さまこそ寝てはいけませんのよ! お姉さま! お姉さま!」
「……ぐぅ……すやすや…………」
「クーちゃん!」
「お姉さまぁっ!」
「…………」
――――――――。
――――。
――。
――パチッ!
「あ、あれ?」
キョロキョロと周囲を見回す
「あれぇ? たしかわたし、猫さん気分で夢うつつで……」
「クーちゃん! 下! 下!」
「……下?」
言われて下を見る。
「わっ!?」
なんと、ミーちゃんとベルちゃんが小人さんになっていた!
「ど、どうしてふたりが小人さんに!?」
「ちがうちがう! クーちゃんが大きくなったの!」
「ええ! お姉さまは巨大雪だるまになったのですわ!」
「……巨大雪だるまさんに?」
手を、足を動かしてみる。
「あれ?」
そもそも手や足がない。
まんまるの雪玉がふたつくっついたおっきな体、たしかにこれは雪だるまさんだ。
「あれぇ?」
「クーちゃん気を失っちゃって、そしたら雪が服になってあっというまに巨大化したんだ!」
「え?」
「『お着換え』ですわ! 雪に『お着換え』したのですわお姉さま!」
「あ、そうか!」
これは『お着換え』、わたしは雪だるまさんにお着換えしたんだ!
「よ~し! ミーちゃん! ベルちゃん! 乗って!」
ふたりは満面の笑みで肩まで登ってきた。
「じゃあ、いっくよ~!」
ドッシン! ドッシン!
巨大雪だるまさんになったわたしは飛び跳ねながら進む。
これなら深い雪に足を取られることもない。
「わーっ!」
「キャーッ!」
両肩に乗ったふたりはまるで子どものように歓声を上げている。
「サイッコーだよ! クーちゃんもうサイッコー! たれ蔵が戻ってきたみたいだ!」
「ええ! お姉さまの肩に乗せていただけるなんてこんなにうれしいことはありませんわ!」
「ウオーッ!」
大げさに吠えてみせるとまたふたりは歓声を上げた。
とっても楽しそうだ。
「クーちゃん、まさか雪にまで『お着換え』できるなんてね!」
「いいえ、わたしはクーちゃんではありません! わたしは巨大雪だるまのスノーマンです!」
「おっきくてたくましいスノーマンさん! もっとスピードを上げてくださいな!」ミーちゃんが叫んだ。
「よしきた!」
ドッシン! ドッシン! と飛び跳ねて歩く。
ふたりは振り落とされないようにしがみついている。
スノーマンになったわたしはゴーレムさんくらいおっきくて、ジャンプすれば地震だって起こせてしまう。
「えいっ!」
ズズゥン……!
力強く飛び跳ねたら遠くから地鳴りのような音が響いた。
雪崩が起きちゃったみたい。
「さすがですわスノーマン! 大好きですのよスノーマン!」
「ウオオオオオオオ! わたしはスノーマン! よい子のみんなにはプレゼントを持っていってあげよう!」
「いや、それじゃあサンタクロースだよ……」
ドッシン! ドッシン! と荒れ狂う吹雪の中を進んでいく。
肩に乗ったふたりは風を切って寒いだろうに、嬉々としてはしゃいでいる。
もう眠気は吹き飛び、思いがけないアトラクションに夢中になっていた。
「あ、クーちゃん見てあれ!」
促されて目をこらすと、遠くにうっすらと洞窟が見えた。
「やった!」とミーちゃん。「クーちゃんのおかげだよ! あそこに避難しよう!」
少し名残惜しかったけど、雪のお洋服を脱ぎ捨てて洞窟へと入っていった。
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