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迎えに行くーグレイー
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王宮で仕事をしていると、
急ぎの手紙が、鳩便で来る。
「なに?マリーベルがアクアマリン伯爵領にいる?確かフランから今日は緑の精霊王と釣りに出かけると聞いたが、なぜそんな隣の領地に居るんだ?」
幼馴染の親友セロンは、迎えがてら会いに来いと言う。
マリーベル本人は、ゴールドマン公爵令嬢である事は、言わなかったようだ。目の色で分かったと書いてある。
紫の瞳は、公爵家の直系のみ必ず紫色の瞳になる。例外はない。緑の髪の毛と紫の瞳はマリーベルで間違いない。
娘に会えるチャンスだ。行きたいが、国王はほっとくと確実に仕事をサボるな。
俺はリリーの勧めで、
カウンセリングを受けている。
リリーから見ると俺はおかしいらしい。
シルビアとマリーベルを
異常に嫌っていたという。
俺はカウンセリングで
忘れたかった記憶を思い出す。
俺は誘拐されて、お金持ちの女に売られた。
その女は美に執着し、男性を借金地獄へ落として、奴隷として侍らせていた。
俺を買った女は、父親のことが好きだったらしく、俺の体を触りながら、俺の親父への愛を語るのだ。むせ返る香水の匂いを思い出す。
美に執着し、俺に媚びるシルビアとその女がダブって感じていたことに気がついた。
俺は商人の男と女の子に助け出された。
その女の子セルは俺の初恋の人だった。その子に、ピンクのガーベラとレモンフィナンシェをプレゼントした。
お葬式で、マリーベルを見て昔の風習に習って、髪の毛を緑にしている姿を見て、俺は愕然とする。セルと瓜二つの女の子が居たのだ。
シルビアがセルだったのだ。
時折ダブって見えたのも本人だったからだ。
よく考えれば、シルビアのあだ名は親しい人の間では「シル」だった。
シルバー公爵領では、昔ながらの古い商人はセルバー公爵領と言う。シをセと読むのだ。
俺は崩れ落ち、シルバー公爵が殴りかかってくるのをそのまま受け続けた。彼が俺を助けてくれた商人の男だった。俺は血まみれになる。
マリーベルは急に
ガタガタと震え出し
「血、血、うっ。うっ。お母様。死なないで。置いていかないで。助けて」
と怯え出したのだ。
森の精霊王が連れ去ってくれた。
後から医師を派遣する。
シルバー公爵も送ったようだ。
医者は身体は異常がないが、心は傷ついており、健常な子に比べると身体的成長が遅れているらしい。安心できるところで生活した方がいいと言う。
シルバー公爵は、マリーベルに会いに行ったらしい。しかし、マリーベルは別邸がいいと言ったようだ。
その後、シルバー公爵と俺とリリーと緑の精霊王とフランで話し合った。
最終的に、マリーベルの意志を尊重し、見守りながら、マリーベルが来たいと言えば、いつでも受け入れられるようにしようと決めた。
そして、俺は未だに娘との溝が深い。
一部の親しい友人達はその事を知っている。
その1人がマリンアクア伯爵のセロンだ。
国王アーロンに暫く
休みが欲しいと言うと、喜ばれてしまった。
コイツ、仕事も出来て、武と戦術にも長けている。容姿淡麗で、コミュニケーション能力も高く、国民にも人気がある。
王として相応しいと思う。だが、欠けている事が一つある。勤勉さと真面目さだ。
俺はこいつのいい加減さに時折腹が立つ。
俺だってな、マリーベルと過ごす時間を確保して信頼を取り戻して本邸に呼び戻したいんだ。なのにコイツと来たら、目を離すとすぐサボる。
皇后様に相談すると
「もう、ごめんなさいね。うちの主人が。お家が大変な時に。娘さんの所に行ってきて。貴方の仕事はアルベルトに任せるわ。」
確かに、王太子アルベルト様はあの国王を逃さず、キッチリと仕事をさせるだろう。
細かいミスまで重箱の隅をつつくように徹底的にチェックされる方だ。普段は俺がチェックして直しているが、アルベルト様は自分で直すよう脅すだろうな。
王太子アルベルト様が俺の代わりに補佐になる事を聞いて、アーロンは嫌がる。
「頼むグレイ。俺たち親友だろ!アイツだけは辞めてくれ。我が息子ながら、優秀すぎて真っ当なダメ出しを小さな細かなとこまでネチネチと延々と言ってくるんだよ。心が折れてしまう。」
あの手この手で俺を引き止めようとする。
引き継ぎの為に来たアルベルト様を見て、諦めたのか静かになった。
俺は急いで、船で行くことにした。
息子のクロードもアルベルトがいないから、休みになった為、共に行くという。
そしてマリーベルが怖がるので、騎士団の制服を白から黒色をベースにした軍服に変更した。マリーベルは血の色が騎士の軍服に着くのを怖がった。黒なら見えない筈だ。
公爵家の使用人はシルビアやマリーベルを悪くいう人間は解雇し、入れ替えている。
これで、怯えないでくれたらいいのだが。
魔物の魚の海域を通るので、
腕の立つ精鋭ばかりをつれていく。
すると、セロンからまた鳩便で手紙が届く。
セロンの娘が誘拐され、
マリーベルはその犯人の船を追っている?!
何だこれは!!
クロードはその手紙を後ろから見る。
「あの子は、何故危ない事に顔を突っ込みたがるかな。」
俺と同じ氷魔法の冷気が漂っている。
娘に危害を加えればタダじゃおかない。
現場に向かうと、マリーベルは自力で戦い、セロンの娘と奴隷を救出していた。
セロンの船に移り話を聞いていると、コソコソと逃げるマリーベルをクロードが抱き上げる。
「マリーベル。逃がさないよ。ちゃんと説明して。」
クロードは笑顔だが、怒っている。
一通り経緯を諦めて話してくれた。
怪我もなく元気なようでホッとする。
そして、犯人を魔の海域に置いてきたらしい。しかも抵抗の出来ない状態で。
意外に酷な事をする。
一応、医者に診察してもらうが、元気いっぱいらしい。
すると、セロンの娘がこちらにやってきて
「マリーベルちゃんね、料理を作ったの。ゴールドマン公爵様も一緒にどうですか」
という。
セロンもそうしろと言うので、呼ばれることにした。
そう言えば、マリーベルとまともに食事をするのは初めてかもしれない。
急ぎの手紙が、鳩便で来る。
「なに?マリーベルがアクアマリン伯爵領にいる?確かフランから今日は緑の精霊王と釣りに出かけると聞いたが、なぜそんな隣の領地に居るんだ?」
幼馴染の親友セロンは、迎えがてら会いに来いと言う。
マリーベル本人は、ゴールドマン公爵令嬢である事は、言わなかったようだ。目の色で分かったと書いてある。
紫の瞳は、公爵家の直系のみ必ず紫色の瞳になる。例外はない。緑の髪の毛と紫の瞳はマリーベルで間違いない。
娘に会えるチャンスだ。行きたいが、国王はほっとくと確実に仕事をサボるな。
俺はリリーの勧めで、
カウンセリングを受けている。
リリーから見ると俺はおかしいらしい。
シルビアとマリーベルを
異常に嫌っていたという。
俺はカウンセリングで
忘れたかった記憶を思い出す。
俺は誘拐されて、お金持ちの女に売られた。
その女は美に執着し、男性を借金地獄へ落として、奴隷として侍らせていた。
俺を買った女は、父親のことが好きだったらしく、俺の体を触りながら、俺の親父への愛を語るのだ。むせ返る香水の匂いを思い出す。
美に執着し、俺に媚びるシルビアとその女がダブって感じていたことに気がついた。
俺は商人の男と女の子に助け出された。
その女の子セルは俺の初恋の人だった。その子に、ピンクのガーベラとレモンフィナンシェをプレゼントした。
お葬式で、マリーベルを見て昔の風習に習って、髪の毛を緑にしている姿を見て、俺は愕然とする。セルと瓜二つの女の子が居たのだ。
シルビアがセルだったのだ。
時折ダブって見えたのも本人だったからだ。
よく考えれば、シルビアのあだ名は親しい人の間では「シル」だった。
シルバー公爵領では、昔ながらの古い商人はセルバー公爵領と言う。シをセと読むのだ。
俺は崩れ落ち、シルバー公爵が殴りかかってくるのをそのまま受け続けた。彼が俺を助けてくれた商人の男だった。俺は血まみれになる。
マリーベルは急に
ガタガタと震え出し
「血、血、うっ。うっ。お母様。死なないで。置いていかないで。助けて」
と怯え出したのだ。
森の精霊王が連れ去ってくれた。
後から医師を派遣する。
シルバー公爵も送ったようだ。
医者は身体は異常がないが、心は傷ついており、健常な子に比べると身体的成長が遅れているらしい。安心できるところで生活した方がいいと言う。
シルバー公爵は、マリーベルに会いに行ったらしい。しかし、マリーベルは別邸がいいと言ったようだ。
その後、シルバー公爵と俺とリリーと緑の精霊王とフランで話し合った。
最終的に、マリーベルの意志を尊重し、見守りながら、マリーベルが来たいと言えば、いつでも受け入れられるようにしようと決めた。
そして、俺は未だに娘との溝が深い。
一部の親しい友人達はその事を知っている。
その1人がマリンアクア伯爵のセロンだ。
国王アーロンに暫く
休みが欲しいと言うと、喜ばれてしまった。
コイツ、仕事も出来て、武と戦術にも長けている。容姿淡麗で、コミュニケーション能力も高く、国民にも人気がある。
王として相応しいと思う。だが、欠けている事が一つある。勤勉さと真面目さだ。
俺はこいつのいい加減さに時折腹が立つ。
俺だってな、マリーベルと過ごす時間を確保して信頼を取り戻して本邸に呼び戻したいんだ。なのにコイツと来たら、目を離すとすぐサボる。
皇后様に相談すると
「もう、ごめんなさいね。うちの主人が。お家が大変な時に。娘さんの所に行ってきて。貴方の仕事はアルベルトに任せるわ。」
確かに、王太子アルベルト様はあの国王を逃さず、キッチリと仕事をさせるだろう。
細かいミスまで重箱の隅をつつくように徹底的にチェックされる方だ。普段は俺がチェックして直しているが、アルベルト様は自分で直すよう脅すだろうな。
王太子アルベルト様が俺の代わりに補佐になる事を聞いて、アーロンは嫌がる。
「頼むグレイ。俺たち親友だろ!アイツだけは辞めてくれ。我が息子ながら、優秀すぎて真っ当なダメ出しを小さな細かなとこまでネチネチと延々と言ってくるんだよ。心が折れてしまう。」
あの手この手で俺を引き止めようとする。
引き継ぎの為に来たアルベルト様を見て、諦めたのか静かになった。
俺は急いで、船で行くことにした。
息子のクロードもアルベルトがいないから、休みになった為、共に行くという。
そしてマリーベルが怖がるので、騎士団の制服を白から黒色をベースにした軍服に変更した。マリーベルは血の色が騎士の軍服に着くのを怖がった。黒なら見えない筈だ。
公爵家の使用人はシルビアやマリーベルを悪くいう人間は解雇し、入れ替えている。
これで、怯えないでくれたらいいのだが。
魔物の魚の海域を通るので、
腕の立つ精鋭ばかりをつれていく。
すると、セロンからまた鳩便で手紙が届く。
セロンの娘が誘拐され、
マリーベルはその犯人の船を追っている?!
何だこれは!!
クロードはその手紙を後ろから見る。
「あの子は、何故危ない事に顔を突っ込みたがるかな。」
俺と同じ氷魔法の冷気が漂っている。
娘に危害を加えればタダじゃおかない。
現場に向かうと、マリーベルは自力で戦い、セロンの娘と奴隷を救出していた。
セロンの船に移り話を聞いていると、コソコソと逃げるマリーベルをクロードが抱き上げる。
「マリーベル。逃がさないよ。ちゃんと説明して。」
クロードは笑顔だが、怒っている。
一通り経緯を諦めて話してくれた。
怪我もなく元気なようでホッとする。
そして、犯人を魔の海域に置いてきたらしい。しかも抵抗の出来ない状態で。
意外に酷な事をする。
一応、医者に診察してもらうが、元気いっぱいらしい。
すると、セロンの娘がこちらにやってきて
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