6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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呪いの卵4

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タマちゃんは

現状把握する為に、

ロンくんに常に張り付いた。


ある日、

私たちが掃除を終えて、

お茶をして一服していると、

急にガラの悪そうな男の子達が、

尋ねてきた。

「おいロン!お前の親父の馬貸してくれ!
いつも、俺の親が面倒見てやってるだろ!」


近所のお兄さんらしい。

ロンくんは、言われたまま貸そうとする。

すると、タマちゃんが

笛をヒピーッと吹いて!

「ダメー。」

と言った。



タマちゃんは、

「ロンくん!この馬の持ち主は、誰なの?お父さんでしょ!

それにこの国は、平民は馬を公道で乗るには登録がいるんだよ。

登録の免許確認はしたの?

それから、用途や連絡先、保険とかも確認しないとダメだよ!

事故を起こされたり、犯罪に使われたら貸したロンくんや、持ち主のお父さんも罪に問われるよ!」

するとロンくんは、

「ごめん。お父さんに確認してからにする。」


と言うと、近所のお兄さん達は、

「けっ!お前なんて知らない!あんなに俺の親が面倒見てんのにな!」

と言って去っていった。


ジェフくんは


「ロン気にすんな。

アイツらちょっと変だ。

俺も、腐れ卵と一緒の考えだ。」


タマちゃんは、ジェフくんに蹴りを入れる。

「腐れ卵じゃない!タマちゃんだ!」



暫くすると、近所で騒ぎがある。

そして、騎士達が

私たちを訪ねてきた。


「君たち、この人相の人間がここに来なかったか?」

それは、さっきの近所のお兄さんの顔だった。


話を聞けば、詐欺や強盗をして追われているようだ。

ロンくんは、口をパクパクしていた。

犯罪に知らずに巻き込まれる所だったのだ。



翌日、私達は校長先生から呼び出される。

タマちゃんはベルアルド校長に雄弁にロンくんが全く関係ない事を語った。

校長先生は

「君達が関係ない事は知っているよ。それに、ロンくんが一時は貸そうとした事も知ってる。

君たちを呼んだのは、犯人が捕まった事を伝えようと思ったんだ。

もう大丈夫だよ。

不安だったね。」


ロンくんは、怖かったのだろう。安心して泣き出した。

タマちゃんは、ロンくんを慰めた。



一通り終わって帰ろうとすると、

校長は

「他に言う事ないかな?私はずっと疑問なんだが?」

と満面な笑みで聞いてくる。

私たちは皆んなで首を傾げる。


「いつもと違う事がないかな?」


私は、

「あー。上履の色を変えた事?!それって問題なの?」


すると校長は、イライラして、タマちゃんを鷲掴みにする。

「これは何かな?多分呪いの卵だと思うんだけど、なぜこの卵がロンくんの無罪を雄弁に語るのかな?」


私たちは、汗汗しながら説明すると。

「呪いの卵を煮た?
そして、割ったら呪いぽいのが消えた?
やけに柔らかいと思えば、剥いていたのか!
そして、一皮剥けていい卵になった?」

校長は大笑い。

「面白い発想だ。そもそも、呪いではなく、卵としてしか君たちは認識してなかったんだな。
タンパク質だし、加熱処理すれば固まるんだよな。ハッハッハッ。」



校長は闇魔法で、
卵のプログラムを黒いウィンドウをだして見せる。

なんと、呪い先の名前にベルアルド校長の名前があった。

住所は分からなかったから入れてなかったのだ。


この手の嫌がらせはよくあるらしく、

私達が卵を使って企んでいると思ってたらしい。


コイツ。ロンくんを安心させるためでは無かったのだな!クソが!

呪いの臭い卵液が付いてしまえ!

と心の中で悪態をついた。


そして、校長はその卵のプログラムを吸い取る。

「卵や食品はね。この国では、ブロックチェーンって言う技術が使われていてね。

食品を使って呪うなんて何処の馬鹿だろうね。

生産者から販売経路まで全部記録してあるんだ。

複数のネットワークであちこちに同じ記録がチェーンで繋がったように存在していてね。

改竄は不可能だと言われているんだよね。

さてと、呪いの相手は誰かな?」

なんだろう。恐ろしい。
こんな人が先生でいいの?

ブロックチェーンは、ビットコインの管理だけでなく、食品の流通に使えると聞いていたが、この世界でもあったようだ。


タマちゃんは、握られた後が暫く消えず、校長の手形を付けたまま暫く、ロンくんの後ろをくっ付いて歩いていた。







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