6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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闘技場の清掃2

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私はジャッカス君に、
公爵令嬢だと名のり、会えるよう手配して貰おうかと言うと、

「いいんだ。僕の力で会いに行きたいんだ。」

と、涙を拭きながらいった。


私達は、闘技場の掃除を
2週間さらに依頼を受ける。

ベリル達は、毎日のようにやってきて
ジャッカスを虐めては泣かしていた。


私達は、その度に
ベリル達が去った後に助けに行った。

初めて会った日に、
ジャッカス君は

「あの人達に楯突かないでね。
多分、目をつけられると君たちに迷惑かけるから。」

そう話した為、私達はベリル達に関わらないようにした。




だが回数を重ねるうちに、エスカレートする虐めに腹が立つ!

怪我は擦り傷から、だんだんと打ち身などに変わる。

色も濃くなる。

バイオレットちゃんと私は

「ちょっと言ってくるわ!」

と貴族の地位を盾に文句を言いにいく。

皆んなも、止めなかった。




「おい!ベリル!」

呼んでも無視される。

そして、私はキレた!!


「おい、我の学園の生徒に手ーだしとるんはお前か?

あっ?何の権利があって、毎日毎日ちょっかい出しとんのか?

怪我までさせて!それでも、騎士の息子かっ?!

呼んでも、無視かっ?!あっ?!

ワシはゴールドマン公爵令嬢ぞっ!

己らはワシをなめとんのかーっ!!」

私、マリーベルはベリル一味の1人を
片手で胸ぐらを掴み上げ、プラプラと振り、睨みをきかす。


一緒に行ったバイオレットちゃんはドン引きである。


「おい!お前俺のダチに何をするんだ!
俺は貴族だぞ!」

「はあっ?!私たちも貴族よ!
私はゴールドマン公爵令嬢!
こっちはブラック公爵令嬢!」

すると、ベリル以外の貴族の令息達は、
気まずそうな顔おする。

そして、胸ぐらを掴んでる男の子を
ポイっと投げる。

「女の子にも、片手で胸ぐらを掴まれる弱っちい奴がジャッカスを虐めんじゃねー!」

すると、ベリルは

「誰が弱っちいだって!俺たちは、毎年剣術大会で団体戦も個人戦も優勝してるんだぜ!

お前に負けるもんか!女だから見過ごしてやる!謝れ!」


カチンときた私は

「己が謝れ!バカちんが!
よし!こーなったら勝負だ!

団体戦で私達が勝ったら土下座で謝れ!

負けたらコッチが土下座で誤ってやる!」


「誰がお前のような、ご令嬢に負けるかよ!それにお前最弱のジャッカスが仲間じゃ土下座決定だな!ハッハッハッ楽しみだ!」


とベリル達は去っていった。


暫くすると、ふーちゃんが私の服を引っ張り、

「マリーちゃん
剣術大会に出るの?

剣使えるの?

大会って確か、2週間後だよ。

しかも団体戦って、10人出るんじゃ無かった?

誰が出るの?」


「えっ?ここにいる皆んなで出るに決まってるでしょ。」


「「「「「「「はぁー?」」」」」」」

ジェフ君は

「お前は馬鹿か?!あいつら、毎年優勝してるんだぞ!」

ロンくんは

「僕、剣すら触ったことないのに。」

ライく君は、

「何で勝手に、仲間に入れるんだよ!俺も刃物系はクワや草取り用の鎌しか持ったことないよ。」

私はボルド兄さんに

「ボルドお兄さんは、カジ職人だから剣には詳しいでしょ!私達に教えてくれるだろうから大丈夫!」


「ごめんマリーベル。俺は剣は作れるけど、使ったことはない。今回は無理だ!」

なんですとー!

「マリーチャンはちょっと馬鹿だと思ってたけど、本当に、馬鹿だよ。謝りに行こう!」

いやフーちゃん。酷くない?


「私は戦うわ!剣術!私は出来るわよ!
お妃教育で学んだの!」

バイオレットちゃん!さすが、完璧令嬢!
喜んでどうすればいいか話を聞いていくと、

うん?それって、アラブの方にある
剣の舞の動きでは?!


えっ?実際に剣持って戦った事がある人って居ないの?


ジャッカス君は
「巻き込んでごめん。
でも、俺決めた。
お前らのおかげで気がつけた。

これで負けたら、第一騎士団は諦める。
はるか上の上司なら、
騎士団さえ入れたら、昇格すればいつか会える!


所属なんて関係ないんだ。
俺は強くなりたかったんだ。

お兄さんみたいに
人を助けられる、人を支える人間になりたいんだ。」



皆んな、ジャッカスの決意を聞いて
黙る。

ジェフ君は、
「しょうがないなー。コレも経験だ!
やるだけやるか?!
第二王立学園チームで参加者しよう!
コーチは出来そうな人探して
お願いしよう!

学園内探せば

ここにいる奴だけではなくて、体力自慢とかいろんな奴いるだろ!

厳選して、作戦を立てて参加するぞ!」


と言う事で、メンバーを決めた。



参加者は

●リーダー
マリーベル ゴールドマン 1年

貴族の位が高いので、登録したら
勝手にリーダーになっていた。

皆んなから
「こんな後先を考えない奴がリーダーでいいのか?」

「本部は馬鹿なのか?向き不向きがあるだろ!」

などと散々文句が出たが、
副リーダーを決める事で皆黙る。


令嬢なのに、毎日の畑仕事で
カブトムシのガンプと荷物をどちらが沢山運べるか競争していたら、人間離れした腕力がついた。

鑑定眼をもっているが、
ポンコツなので上手く活かしきれてない。


●副リーダー
バイオレット ブラック 1年
戦略と剣舞の美しさが素晴らしい。
窮地に陥った時ほど、リーダーシップを発揮する頼もしいリーダー。


●チームメンバー8人

ジェフ インディゴ 1年

知能戦では欠かせない存在。
いかに無駄なく体を酷使せず楽して結果を出すか常に考えて行動している。

忍耐力は、全く無い。
無駄な努力は一切しない。


ボルド 6年

みんなを纏める影のリーダー。
何でも卒なくこなす、皆んなの兄的な存在でメンターでもある。

アップル 6年

お家が、冒険者で兄2人に剣術を仕込まれた。剣の経験もある、頼もしいお姉さん。

トウ 5年

海外から永住権を外交官から懇願され、取得するほど美味しい東方料理店の息子。

刀削麺を切る事が得意。どんな困難な体制でも、剣で麺を衛生的に切る事ができる身体能力を持つ。



スピード 4年

陸上部のエース。
とにかく早い!
走り幅跳びは、オリンピック選手のように空中で走りながら距離を伸ばす、跳躍力も長く足も速い。


ジャッカス 3年

体は硬く、足も遅く、身体能力の向上が課題。忍耐力はメンバーのなかで最もあるのではと思われる。

テラー 1年

どの運動も卒なくこなす。
身体能力が高い。
欠点は、マリーベルと同じで後先考えないこと。ジェフ君からは脳筋と呼ばれている。

ライ 1年

クワや鎌を持すと、広範囲の雑草を稲妻のような速さで草を刈り、稲妻のような速さで畑を耕す事ができるスピードと体力がある。



計10人が競技に登録した。


引率の先生をサマス先生にお願いすると、
無茶苦茶喜んで、

「皆んなで、夕陽に向かって走るわよー!」

と言いながら、1人走り去っていった。


コーチを誰にするか皆んなで話し合う。

初めは、クロードお兄様にお願いしようとしていたが、

校長経由でお願いしようとしたら、

「私が教えよう。」

と言うので、丁重にお断りした。

アルベルト殿下に教えてもらったら、1年でできる事が100年かかりそうだ。士気も下がるわ!

良い迷惑だ。

お兄様が家に帰ってくるまで、第二騎士団との連絡手段は校長しかないので諦める。


マッズル先生がチラチラとコチラを伺っていたが、

ジェフ君が、
「団体戦は、魔獣退治もあるんだぞ!個人戦ならまだしも、10人で連携しないといけないんだ。脳筋はだめだ!」

と言うので、諦める。




昔騎士団にいたお父様にお願いしようと、経緯を話そうとベリルの名前を出すと、

「ベリルと何かあったのか!結婚も婚約も認めないぞ!消しとくか?!イエロー!どうしてやろう!」

などと、なんか変な方に捉えられたのでこれ以上話せなかった。

途方に暮れていると、

ロン君が、
「直接指導は難しいかもしれないけど、知識なら僕のお父さんが教えられるかも。」


そうだ!ロン君のお父さんは元兵士なんだ!
平民であるにも関わらず、魔獣退治ではかなり名を轟かせていたらしい。

そうと決まれば明日から訓練だ!




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