公爵令嬢の立場を捨てたお嬢様2

羽衣 狐火

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the・肉体改造なう!

悲劇の名前

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カルムは顎に手を当てて、しばらくその場で立ち尽くして考えていたが、なにか思いついたらしく、顔を上げた

「…アンジュ・デシュと言うのはどうでしょうか」

「アンジュ……かえ?」

まず反応したのは魔王だった
聞きなれない音に首を女の子と一緒に傾げる

「カルムさん、意味はなんですか?」

ここでやっと口を開いた女の子の声に、魔王は限界を突破した

「なんじゃ、その声は!!!かわいぃ、かわいぃ、かわいぃ……」

かわいいを連発して抱きついて頬擦りをして来た
(お肌…モチモチ)

「確か…どこかの言葉で、堕天使という意味だったような」

だ…堕天使……

「そ…そうですか…あと、魔王様、しつこいんでちょっと離れてください」

「なんじゃと…!?」

しつこくなってきたので、離れて~!と魔王の体を押すと、ヨロヨロと後ずさりして、顔を手で覆った

「しつこい…妾が…しつこい…じゃと?……母親失格じゃな…もうこんな母親など……いらないだろうな」

魔王の落ち込みの激しさにものすっごく引いた女の子とカルム

「ま…魔王様…そこまで落ち込まなくてもよろしいかと……ですよね?王女様」

目線で頷けと言わんばかりに合図を送るカルムをみて、思わず頷いてしまった

(あっ…流れで頷いちゃった)

コクリコくリと頷くと、魔王は今まで泣いていたのが嘘のようにぱっと顔を上げてキラキラとした目で見てくる

「ほんとかえ!?その言葉は嘘じゃないのじゃな!?信じてもいいのじゃな?」

「え?あっ……う、うん…」

女の子が頷くと同時に魔王はギュッと抱きしめてきた

(はわぁ……ムニムニだぁ………何言ってるの私!!!)

「…して?アンジュ・デシュが堕天使とな?……カルムお主1度死ぬか?」

今まで抱きしめて1人で騒いでいた魔王が嘘のように態度を変えてカルムを、恐ろしい目で睨む
カルムは慣れているのか、シレーっと横に流しながらボソボソっと意味を改めて詳しく説明し始める

「どこの言葉かは全く覚えてませんが、堕天使と言う意味であり魔界では昔から魔力が高い者につけられるそうですよ」

「魔力が高い者に…?」

「ええ、まぁ魔王様の娘ですからね…魔力共に教養も高くなくてはいけませんし…ここは古くから縁のある名前を使った方がよろしいかと思われますよ」

女の子はふぅ~んと頷き、ならそれでいいですよ?
と言うと、2人からえ!?と言う声が聞こえた

「え?なんで?」

「いや……堕天使は…ちょっと…のぉ?」

「え、ええ…少し…捻りましょうか」

(カルムさんが言い出しっぺなのに何故か否定的!!!なんなんだろうこの2人…)

2人に対して少し似ているところがあると考えた
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