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ときめきの後には
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そんな理由でデビュタントはお義兄さまが義兄として付き添うという形になりました。お父様もさすがに苦笑して譲って下さいましたし。
「お義兄さまに声をかける方がいないか心配ですわ」
社交の範囲におまる方はよいんですけど。
身内に付き添っているということは、その方本来の相手――婚約者や結婚相手は来ていない可能性があるということですもの。火遊びには手頃ということかしら?
ましてやお義兄さまは公式には婚約者はいませんし。
「それはこちらの台詞なのだけれどね」
「なにか?」
お義兄さまの声が小さくてよく聞こえなかったので聞き返します。
「何でもないよ」
お義兄さまの笑顔がほんの少しルーク様と重なります。最近は知識としてはとにかくあまり思い出すこともなかったのですけど。
それは懐かしさよりも、むしろ何かとの決別を感じさせるものでした。
これはゲームではなく現実で。
あの日一度は諦めたものが目の前にあって。
その後も日々は続いて。
わたくしはこれからもここで生きてゆくのです。
「お義兄さまに声をかける方がいないか心配ですわ」
社交の範囲におまる方はよいんですけど。
身内に付き添っているということは、その方本来の相手――婚約者や結婚相手は来ていない可能性があるということですもの。火遊びには手頃ということかしら?
ましてやお義兄さまは公式には婚約者はいませんし。
「それはこちらの台詞なのだけれどね」
「なにか?」
お義兄さまの声が小さくてよく聞こえなかったので聞き返します。
「何でもないよ」
お義兄さまの笑顔がほんの少しルーク様と重なります。最近は知識としてはとにかくあまり思い出すこともなかったのですけど。
それは懐かしさよりも、むしろ何かとの決別を感じさせるものでした。
これはゲームではなく現実で。
あの日一度は諦めたものが目の前にあって。
その後も日々は続いて。
わたくしはこれからもここで生きてゆくのです。
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