『どうして自分が好かれるとお思いで?』完結 - 婚約破棄はいつが最良かしら?・他

こうやさい

文字の大きさ
5 / 9
どうして自分が好かれるとお思いで?[暴力・流血描写あり]

(3/7)うん、これあたし悪くないよね?

 学校に通えば庶民だと内心馬鹿にしているのはなぜかそれでもありありと伝わってくる笑顔で遠巻きにされ……直接は良くも悪くも来ない。伯父様どこまで権力持ってるの!?
 基礎ができてないからほとんどわからなくて勉学に意義も手応えも感じることもない。
 魔法とかある事すら知らなかったから貴族の存在以上になじめない。
 そして加害者貴族の息子である未来の旦那様には既に恋人がいた。
 帰りたい。

 恋人とはいうけれど、別に引き裂かれた元婚約者というわけでも、将来を約束したというわけでもなかったらしい。身分差もあるし、学生時代の戯れ……が本気になった的な。
 今まではそれでも恋人さん納得してたっぽいんだけど、ぽっと出の婚約者が現れて、それが自分よりも立場が実質低いかもとなれば……うん、あたしでもこじらすわそれ。

 旦那様は旦那様で、さすがに危害は加えてこなかったけど、右も左もわからないあたしを放置して恋人さんといちゃついてるしさー。まー多分途中で反故になると思ってたんだろうけど。 考えたらまともに話したのって顔合わせの時ぐらいだったなぁ。話したというか上からでなんかよくわからない魔道具自慢されたような……家柄は伯父様の方が上だからか。
 一応年齢は近いし、伯父様より歩み寄りやすいかなぁとちょっと思ったけど、無理だわこれ。

 その状態で惚れるほどあたしゃお花畑でもなかった。貴族的思考でどうかはしんない。
 いや顔は確かにいいんだけど……貴族ってわりとみんなかっこいいというか、今まで見慣れない系統だったからそう見えるだけで、突出しているかと言われるとね。食事のせいなのか、美形を相手に選べる立場が凝縮してるせいなのかどっちだ?

 そうやってろくに礼儀も身についていないのにあたしは卒業と同時に結婚。貴族としても結構早い。
 いやうん、貴族の常識がないから社交させられなかったんだね。
 けど伯父様が王様の次ぐらいにえらいって事はわかった。
 おかげで恐くて逃げられなかったよっ。
 そんな人がいい年齢としして妹にだけ激甘っていいのか?

 で、欠片も歩み寄れていないのでお察しってわけで、貴族にはよくあるらしい白い結婚で軟禁で放置状態。体が健康な子供作るわけでも仕事するわけでもない他人を家においておくって庶民だとわりとひそひそ言われると思うんだけど。……使用人からの扱い軽かったから、あたしは言われてるようなものなんだけど、旦那様が。
 とはいえ、監禁はいくら常識知らずといえど伯父様の手前できなかったらしく、最低限の夜会への顔見せと、孤児院辺りへの慰問はやらされた。
 やらされただけと家だとよくも悪くも何もやらせてくれないので慰問は喜んで行ってたよ。そこまで子供とか好きじゃなかったけど、もーさー。

 そしてある日孤児院から帰ろうとしたとき、件の恋人さんにぐさっと。

 うん、これあたし悪くないよね?

あなたにおすすめの小説

わたし、不正なんて一切しておりませんけど!!

頭フェアリータイプ
ファンタジー
書類偽装の罪でヒーローに断罪されるはずの侍女に転生したことに就職初日に気がついた!断罪なんてされてたまるか!!!

悲恋小説のヒロインに転生した。やってらんない!

よもぎ
ファンタジー
悲恋ものネット小説のヒロインに転生したフランシーヌはやってらんねー!と原作を破壊することにした。

問い・その極悪令嬢は本当に有罪だったのか。

風和ふわ
ファンタジー
三日前、とある女子生徒が通称「極悪令嬢」のアース・クリスタに毒殺されようとした。 噂によると、極悪令嬢アースはその女生徒の美貌と才能を妬んで毒殺を企んだらしい。 そこで、極悪令嬢を退学させるか否か、生徒会で決定することになった。 生徒会のほぼ全員が極悪令嬢の有罪を疑わなかった。しかし── 「ちょっといいかな。これらの証拠にはどれも矛盾があるように見えるんだけど」 一人だけ。生徒会長のウラヌスだけが、そう主張した。 そこで生徒会は改めて証拠を見直し、今回の毒殺事件についてウラヌスを中心として話し合っていく──。

氷の薔薇は砕け散る

ファンタジー
『氷の薔薇』と呼ばれる公爵令嬢シルビア・メイソン。 彼女の人生は順風満帆といえた。 しかしルキシュ王立学園最終年最終学期に王宮に呼び出され……。 ※小説になろう、カクヨム、pixivにも同じものを投稿しております。

『これも「ざまぁ」というのかな?』完結 - どうぞ「ざまぁ」を続けてくださいな・他

こうやさい
ファンタジー
 短い話を投稿するのが推奨されないということで、既存のものに足して投稿することにしました。  タイトルの固定部分は『どうぞ「ざまぁ」を続けてくださいな・他』となります。  タイトルやあらすじのみ更新されている場合がありますが、本文は近いうちに予約投稿されるはずです。  逆にタイトルの変更等が遅れる場合もあります。  こちらは現状 ・追放要素っぽいものは一応あり ・当人は満喫している  類いのシロモノを主に足していくつもりの短編集ですが次があるかは謎です。  各話タイトル横の[]内は投稿時に共通でない本来はタグに入れるのものや簡単な補足となります。主観ですし、必ず付けるとは限りません。些細な事に付いているかと思えば大きなことを付け忘れたりもします。どちらかといえば注意するため要素です。期待していると肩透かしを食う可能性が高いです。  あらすじやもう少し細かい注意書き等は公開30分後から『ぐだぐだ。(他称)』(https://www.alphapolis.co.jp/novel/628331665/878859379)で投稿されている可能性があります。よろしければどうぞ。 URL of this novel:https://www.alphapolis.co.jp/novel/628331665/750518948

常識的に考えて

章槻雅希
ファンタジー
アッヘンヴァル王国に聖女が現れた。王国の第一王子とその側近は彼女の世話係に選ばれた。女神教正教会の依頼を国王が了承したためだ。 しかし、これに第一王女が異を唱えた。なぜ未婚の少女の世話係を同年代の異性が行うのかと。 『小説家になろう』様・『アルファポリス』様に重複投稿、自サイトにも掲載。

ありふれた聖女のざまぁ

雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。 異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが… 「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」 「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」 ※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?