そういえばいってなかった

こうやさい

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そういえばいってなかった

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 ある日あたしは自分に前世がある事に気付いた。

 ここめっちゃはまっていた中世風学園乙女ゲームの中で、あたしってばヒロインじゃないの。

 えーっと時間軸的には開始直前、パラメーター……としては見えないけど、座学は前世知識と設定集知識があるし、実技は…………ゲームはまったついでにマナーとかダンスとか乗馬とかまでやったからゲームと同じ上げ方が出来なくてもある程度はなんとかなるはず。というかあたし前世でチートに片足突っ込んでなかったか? 日常生活になんっにも役立たなかっただけで。
 こうなったらフラグ管理ややこしいけど、殿下狙うわよね当然。最萌えだし。
 出会いイベントは勝手に起こるから、後はああしてこうして、元の婚約者との婚約破棄イベント起こして、その後告白されるがトゥルーエンド。大丈夫、覚えてる。この通りにやればいいわけね。この際強制力にも期待する。

 あたしの未来は薔薇色よー。

 ……そういや薔薇っていろんな色があったなぁ、枯れるし。

 ゲームやってる最中はヒロインを認めてくれなかった婚約者を拒否してヒロインの方を取ったと解釈してたけど、実際は妾を認めなかった婚約者を拒否して妃には別の人を据えただったし。
 現実的にはあたしに妃なんて無理だし、愛してくれるならむしろ面倒がなくていいかと思ったけど、考えたら政略とはいえ婚約者がいるのにそのまま他の相手にちょっかい出すのって単なる浮気者よね。告白は破棄の後だからセーフとかって今時子供にすら通じないと思う、散々思わせぶりなこと言ってたし、結構べたべた触ってきてた訳だし。
 で、そういう輩のストッパーがいなくなるとどうなるか……今、妾何人城で囲われてるっけ? うん、それ認めようとしなかった元婚約者様、あなたは正しい。
 で、そのストッパーを無くす切っ掛けになったあたしは立場が大変に拙い。具体的に言うと陛下に一番睨まれている。一枚岩じゃないとはいえ城でそれってきつくない?
 それでも殿下がいてくれれば耐えられる……ってだからいないっつーの。まぁこっちも愛想尽きてるけど。
 出て行こうにも実家とは縁切られたし、学園で習った勉強実生活だとほとんど役に立たないぽいし、前世の記憶も同じく。どうすればいいか分からない。

 考えたらあのゲームって「その後幸せに暮らしました」とはいってなかったなぁ。
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