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BL小説家ですが、ライバル視している私小説家に迫られています4
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「ゴムとローション、借りますね」
穂積は私の自慰セットの籠の中からローションをとりだすと、手のひらへ出して温めてから私の後ろへ塗りつけた。襞を撫でるようにさすられ、指が入ってくる。
穂積の指だ。私の指とは違う感触に身体が期待し、思わず指を締めつけると、グジュグジュと指が動きはじめた。
「あ、あ」
それだけで腰が蕩けそうだった。シーツを掴み、快感を堪える。
「可愛い……」
穂積が愛しいと云わんばかりのとろりとした眼差しで、喘ぐ私を見つめる。
そんなふうに見つめられると、心臓が胸を突き破りそうなほど高鳴り、体が熱くなった。
いいところをグリグリ通され、擦られ、腰が跳ねる。前も刺激が欲しくて手を伸ばしたらやんわりと退けられ、彼の口に含まれた。後ろを弄られながら口淫され、求めていた快感に体が震えた。
「あっあっ、っ、離し――っ」
あまりの気持ちよさに内股を震わせて彼の口の中に射精してしまった。しかし私利の中を刺激する指は止まらない。三本に増やされ、入り口を広げられ、奥まで犯される。
穂積の口も離れようとしない。私が出したものを嚥下し、そのまましゃぶり続けられた。
止まらない愛撫に体がヒクヒクと痙攣し、広げようとする指を締めつけてしまう。
「あ、や……っ、ん、んっ」
達ってもなお続く快感に戸惑う感情とは裏腹に、私の中心は再び硬さをとり戻す。
「あ、あ、っ…穂積、くん……っ」
うろたえて名を呼ぶと、彼の口が離れ、指が抜かれた。
穂積は荒い息をしながら口元を手の甲で拭うと、自身にゴムをつけ、確認するように私の目を見た。常の落ち着いた瞳ではない、獣のように興奮した眼差しで見つめられる。
ゆっくりと覆いかぶさってきて、唇に触れるだけのキスをされる。
「久見さん。挿れたい。いいですね」
至近距離で見つめられ、最終確認される。黙って頷くと、穂積は雄臭い笑みを浮かべて身を起こし、私の両脚を抱えると、入り口に猛りを当てがった。
グッと押し進められ、その大きさと圧迫感に息を呑む。
「息、止めないで。力抜いてください」
促されて息を吐き、さらに入ってきた。穂積は無理することなく、少し引いては入れてと、少しずつ進め、やがて行けるところまで入ったのか、侵入を止めた。そして身を屈め、私の背中へ腕をまわして抱きしめる。
「は……久見さんの中、気持ちい……」
重なる胸から、彼の心音を感じる。私以上に速く、ドコドコ脈打っている。頬に触れる彼のこめかみは汗ばんでいて、触れる肌のどこもが熱かった。
「久見さん……好きです……」
甘く囁かれ、キスをされる。熱っぽいまなざしに覗き込まれた。これ以上なく色っぽい表情に、ドキリと胸が高鳴る。
「久見さんも、俺のこと好きですよね。さすがに認めますよね」
頷くことはできなかった。
ここまで受け入れているのだから、好意があるのは認めよう。小説家としてではなく、人間的にも惹かれているとも思う。しかし彼に対して、嫉妬、羨望、ライバル、敵愾心、劣等感、そんな様々な負の感情も依然として抱いており、好きだなんて簡単な言葉ではとても言い切れるものではなかった。
「……私は、きみに恋心を抱いたことはない、と思う」
体内に熱く硬い塊を受け入れている切羽詰まった状態で、好きかなんて聞かないでほしい。冷静に考える余裕もなく口走る。
「だが……愛着は、ある……」
素直に好きだと言えず、そう言って目を逸らした。
口にしたあとで、はたして愛着という表現で正しかったか? と首を捻りたくなったが、埋め込まれた彼の猛りがずるりと動きだし、それ以上考えられなくなった。
「愛着ですか……長く愛してもらえそうかな……」
私の答えを穂積は気に入ったようで、満足そうに微笑んだ。そして少し抜けた猛りを押し込んでくる。
私の様子を見ながらゆっくりと抜き差しを開始した。
やばい。
気持ちいい。
「あ……っ、あ……っ」
先端が、私のいいところを狙って突いてくる。何度もそうされ、快感で体が蕩け、頭がのぼせる。指よりもずっと大きなものでそこを広げられ、突かれることはあまりにも気持ちよすぎて、すぐにわけがわからなくなった。私のものは彼の腹に挟まれて擦られていたが、後ろの刺激だけでも気持ちよかった。
ずぷ。ずちゅん。
ぐちゅ。
ぱちゅん。
押される毎に喘ぎ声が溢れてしまい、止まらない。
穂積は前立腺辺りを集中的に突いたと思ったら小刻みに抜き差しし、奥を突き、大きな抜き差しをしてみたりと、こちらの快感を探り、引き摺りだしてくる。気持ちよすぎてたまらなかった。
「あっあっあっ! もう、達くっ、あ、あ……っ!」
「っ」
快感が極みを越え、背をしならせて絶頂を迎えた。己の腹に白濁が飛び散る。中が痙攣するようにヒクつき、穂積も呻いて熱を放った。
長い射精の後、穂積は私を抱きしめ、くちづけた。
「……愛してます……」
久々に囁かれたセリフ。なぜか今回は白けた気分にはならず、気恥ずかしい気分で受けとめて、目を逸らした。
余韻に浸りながら、私は思った。
これはもう、知らなかった頃には戻れないと。
ものすごく、満ち足りてしまったのだ。
落ち着いてから服を着て、夕食を食べはじめた。なにげなくパン屋の話をしていたとき、穂積が言いだした。
「じつは俺、今月いっぱいでバイトを辞めるんです」
「え」
私は冷めた肉に伸ばしていた箸を止めた。
「なんで」
「四月から、採用が決まって」
父親の経営する会社に勤めるのだそうだ。以前勤めていた会社はストレスで退社したという話だった。この数か月のパン屋のバイトは、彼にとって模索と息抜きの期間であったらしい。これまでの会話の中でも長くバイトを続けるつもりはなさそうだと感じていたが、それにしても突然のことで驚いた。
「あと二週間か……寂しくなるな」
心情を素直に話すと、穂積が頷く。
「会社、ここから電車で三十分くらいかかるんです。会社の近くに引っ越すにしても、今のマンションから通うにしても、いままでのようにあなたに会えなくなると思うんですよね」
「……遠いな」
「ええ。寂しいです」
電車で三十分。それは私の生活圏外だ。遠距離恋愛をしているカップルからしたら近所だろうと云われそうだが、私にとって、電車で三十分はひどく遠い世界だった。
いままでは仕事帰りに気軽に食事をしていたが、正社員で会社勤めとなれば、そういうことはできなくなるだろう。
穂積が上目遣いに覗き込んできた。
「だから……久見さん、俺と暮らしません?」
「は? そ」
「早いですよね。ええ、わかってます」
穂積はいつものからかうような笑みを見せ、私の言葉に被せてきた。
「ちょっと考えてくれると嬉しいなと。いまはそんな感じです」
「……」
「俺は、このあいだの久見さんとの生活、すごく楽しかったし安らいだんです。予定より早く切り上げられちゃいましたけど、俺としてはそのまま居続けてもらいたかったんです」
たしかに穂積との生活は心地よかったけれども。しかしそれは期間が決まっていたからでもある。
一人暮らしに馴染んでおり、誰かと長いこと一緒に暮らすなど、考えたこともなかった。
否とも応とも言えず、俯いて肉を口に運ぶ。味がよくわからなくなった。
「会社勤めとなると、執筆も大変になるな」
ニコニコと笑顔で見つめてくる視線と空気に耐えられず、話を逸らすつもりでそう言った。
「小説は、もうやめます。というか、やめました」
きっぱりとした口調で告げられ、私は目を剥いた。
「え」
「ずっと前からやめようと思っていたんですけどね。久見さんとは、同じ作家ってことで仲良くなれたし、あなたは俺の作品を評価してくれるから、言いだしにくくて。すみません」
衝撃すぎて、すぐに意味を理解できなかった。
「……え……。いや。なんで? なんでやめるんだ? 会社勤めしながらだって書けるだろ」
「んー。書きたいことはだいたい書いたし……もういいかなって」
「やめなくても。しばらく休めば、また書きたいものが出てくるんじゃないかな」
「休んだら、俺の席はなくなりますよ」
「前……やめられないって言っていたじゃないか」
「そうなんですけどね」
穂積が小説を書くことをやめる。
バイトを辞めるとか一緒に暮らそうだとか、そんな話よりもずっと衝撃を受けた。
頭が真っ白になり、これ以上言うべき言葉が見つからなかった。
穂積は私の自慰セットの籠の中からローションをとりだすと、手のひらへ出して温めてから私の後ろへ塗りつけた。襞を撫でるようにさすられ、指が入ってくる。
穂積の指だ。私の指とは違う感触に身体が期待し、思わず指を締めつけると、グジュグジュと指が動きはじめた。
「あ、あ」
それだけで腰が蕩けそうだった。シーツを掴み、快感を堪える。
「可愛い……」
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「あっあっ、っ、離し――っ」
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止まらない愛撫に体がヒクヒクと痙攣し、広げようとする指を締めつけてしまう。
「あ、や……っ、ん、んっ」
達ってもなお続く快感に戸惑う感情とは裏腹に、私の中心は再び硬さをとり戻す。
「あ、あ、っ…穂積、くん……っ」
うろたえて名を呼ぶと、彼の口が離れ、指が抜かれた。
穂積は荒い息をしながら口元を手の甲で拭うと、自身にゴムをつけ、確認するように私の目を見た。常の落ち着いた瞳ではない、獣のように興奮した眼差しで見つめられる。
ゆっくりと覆いかぶさってきて、唇に触れるだけのキスをされる。
「久見さん。挿れたい。いいですね」
至近距離で見つめられ、最終確認される。黙って頷くと、穂積は雄臭い笑みを浮かべて身を起こし、私の両脚を抱えると、入り口に猛りを当てがった。
グッと押し進められ、その大きさと圧迫感に息を呑む。
「息、止めないで。力抜いてください」
促されて息を吐き、さらに入ってきた。穂積は無理することなく、少し引いては入れてと、少しずつ進め、やがて行けるところまで入ったのか、侵入を止めた。そして身を屈め、私の背中へ腕をまわして抱きしめる。
「は……久見さんの中、気持ちい……」
重なる胸から、彼の心音を感じる。私以上に速く、ドコドコ脈打っている。頬に触れる彼のこめかみは汗ばんでいて、触れる肌のどこもが熱かった。
「久見さん……好きです……」
甘く囁かれ、キスをされる。熱っぽいまなざしに覗き込まれた。これ以上なく色っぽい表情に、ドキリと胸が高鳴る。
「久見さんも、俺のこと好きですよね。さすがに認めますよね」
頷くことはできなかった。
ここまで受け入れているのだから、好意があるのは認めよう。小説家としてではなく、人間的にも惹かれているとも思う。しかし彼に対して、嫉妬、羨望、ライバル、敵愾心、劣等感、そんな様々な負の感情も依然として抱いており、好きだなんて簡単な言葉ではとても言い切れるものではなかった。
「……私は、きみに恋心を抱いたことはない、と思う」
体内に熱く硬い塊を受け入れている切羽詰まった状態で、好きかなんて聞かないでほしい。冷静に考える余裕もなく口走る。
「だが……愛着は、ある……」
素直に好きだと言えず、そう言って目を逸らした。
口にしたあとで、はたして愛着という表現で正しかったか? と首を捻りたくなったが、埋め込まれた彼の猛りがずるりと動きだし、それ以上考えられなくなった。
「愛着ですか……長く愛してもらえそうかな……」
私の答えを穂積は気に入ったようで、満足そうに微笑んだ。そして少し抜けた猛りを押し込んでくる。
私の様子を見ながらゆっくりと抜き差しを開始した。
やばい。
気持ちいい。
「あ……っ、あ……っ」
先端が、私のいいところを狙って突いてくる。何度もそうされ、快感で体が蕩け、頭がのぼせる。指よりもずっと大きなものでそこを広げられ、突かれることはあまりにも気持ちよすぎて、すぐにわけがわからなくなった。私のものは彼の腹に挟まれて擦られていたが、後ろの刺激だけでも気持ちよかった。
ずぷ。ずちゅん。
ぐちゅ。
ぱちゅん。
押される毎に喘ぎ声が溢れてしまい、止まらない。
穂積は前立腺辺りを集中的に突いたと思ったら小刻みに抜き差しし、奥を突き、大きな抜き差しをしてみたりと、こちらの快感を探り、引き摺りだしてくる。気持ちよすぎてたまらなかった。
「あっあっあっ! もう、達くっ、あ、あ……っ!」
「っ」
快感が極みを越え、背をしならせて絶頂を迎えた。己の腹に白濁が飛び散る。中が痙攣するようにヒクつき、穂積も呻いて熱を放った。
長い射精の後、穂積は私を抱きしめ、くちづけた。
「……愛してます……」
久々に囁かれたセリフ。なぜか今回は白けた気分にはならず、気恥ずかしい気分で受けとめて、目を逸らした。
余韻に浸りながら、私は思った。
これはもう、知らなかった頃には戻れないと。
ものすごく、満ち足りてしまったのだ。
落ち着いてから服を着て、夕食を食べはじめた。なにげなくパン屋の話をしていたとき、穂積が言いだした。
「じつは俺、今月いっぱいでバイトを辞めるんです」
「え」
私は冷めた肉に伸ばしていた箸を止めた。
「なんで」
「四月から、採用が決まって」
父親の経営する会社に勤めるのだそうだ。以前勤めていた会社はストレスで退社したという話だった。この数か月のパン屋のバイトは、彼にとって模索と息抜きの期間であったらしい。これまでの会話の中でも長くバイトを続けるつもりはなさそうだと感じていたが、それにしても突然のことで驚いた。
「あと二週間か……寂しくなるな」
心情を素直に話すと、穂積が頷く。
「会社、ここから電車で三十分くらいかかるんです。会社の近くに引っ越すにしても、今のマンションから通うにしても、いままでのようにあなたに会えなくなると思うんですよね」
「……遠いな」
「ええ。寂しいです」
電車で三十分。それは私の生活圏外だ。遠距離恋愛をしているカップルからしたら近所だろうと云われそうだが、私にとって、電車で三十分はひどく遠い世界だった。
いままでは仕事帰りに気軽に食事をしていたが、正社員で会社勤めとなれば、そういうことはできなくなるだろう。
穂積が上目遣いに覗き込んできた。
「だから……久見さん、俺と暮らしません?」
「は? そ」
「早いですよね。ええ、わかってます」
穂積はいつものからかうような笑みを見せ、私の言葉に被せてきた。
「ちょっと考えてくれると嬉しいなと。いまはそんな感じです」
「……」
「俺は、このあいだの久見さんとの生活、すごく楽しかったし安らいだんです。予定より早く切り上げられちゃいましたけど、俺としてはそのまま居続けてもらいたかったんです」
たしかに穂積との生活は心地よかったけれども。しかしそれは期間が決まっていたからでもある。
一人暮らしに馴染んでおり、誰かと長いこと一緒に暮らすなど、考えたこともなかった。
否とも応とも言えず、俯いて肉を口に運ぶ。味がよくわからなくなった。
「会社勤めとなると、執筆も大変になるな」
ニコニコと笑顔で見つめてくる視線と空気に耐えられず、話を逸らすつもりでそう言った。
「小説は、もうやめます。というか、やめました」
きっぱりとした口調で告げられ、私は目を剥いた。
「え」
「ずっと前からやめようと思っていたんですけどね。久見さんとは、同じ作家ってことで仲良くなれたし、あなたは俺の作品を評価してくれるから、言いだしにくくて。すみません」
衝撃すぎて、すぐに意味を理解できなかった。
「……え……。いや。なんで? なんでやめるんだ? 会社勤めしながらだって書けるだろ」
「んー。書きたいことはだいたい書いたし……もういいかなって」
「やめなくても。しばらく休めば、また書きたいものが出てくるんじゃないかな」
「休んだら、俺の席はなくなりますよ」
「前……やめられないって言っていたじゃないか」
「そうなんですけどね」
穂積が小説を書くことをやめる。
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