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深夜の訪問販売人。
しおりを挟む深夜、一人住んでるアパートに帰宅して、
風呂に入ろうした時に風呂場の石鹸置きを見ると
「あっ 石鹸が切れてる……」
俺は、いつも買う赤箱の石鹸を思い浮かべて
もしかしたら、洗面台の下の棚に
昔、買った買い置きが無いか探したが……
……やっぱり、無い。
今からまた、外にいくのも億劫だ。
だが、今日は外の営業回りで汗だくになり肌はベトベトで汗臭いし…………
また、帰り道、道路にあった水たまりを通りかかった車がそいつを引いた瞬間、目の前を歩いていた俺は最悪なことにその泥水を全身にかぶってしまい、俺は汗臭い上に泥臭くなってしまったのだった。
これは、お湯だけで洗ってはたして、この泥汗臭匂いがとれるのか、うーんと俺はうなっていた、なぜなら明日は、久しぶりに会う妹に、臭くて汚い兄貴だと思われるのは嫌だと考えていた俺の耳に
『 ピンポーン 』
玄関の呼び出し音が聞こえた。
こんな時間に何だと思いながらドアの向こうから
「今晩は、こんな遅くから失礼します。石鹸屋でございます」
俺は、一瞬なんだってと思わず
驚いて、ドアを開けてしまった。
そこには、顔のいい……アレだ。顔のイイヤツ
イケメン君が笑顔で立っていた。
ぐえっと思わず唸ってしまった。昔、この手の顔のイイヤツに好きだった女子の前で俺のことを眼鏡をかけて漫画を読んでいたら、この眼鏡のおたくヤローとバカにされたことを、それ以来、心の中でいつも、イケメンはなんか、いつか滅びてしまえと思うようになってしまった。けど、イケメン好きのうちの妹にはナイショだ。
言ったらきっと、お兄ちゃん嫌いと言われるのは必死だからな!!
まあ、そんな事は置いといて、まず目の前の石鹸屋と名乗る男に
「石鹸って、あの石鹸のことか?」
一応、石鹸といってるが、もしかしたら怪しい商品かもと、今さながら聞いてしまった。
「もちろん、あの石鹸でございますよ?泡立てて使用以外ありませんけど、それかお客様は、齧歯類みたいにかじりますか?」
ぐえええっと俺が吐きそうな甘そうな笑顔で答えやがった。
つか、今何気に馬鹿にしたよなコイツはと……
もうドアを閉めて、はい。会話終了、さ~よ~な~らしたい
が、
俺の住んでる場所からは、コンビニは歩いて15分はかかるのだ。
そう思うと、ここは、我慢して俺はこのイケメン石鹸屋こと石鹸王子から、商品を購入することに決めたのだった。
***
「ってなんで、お前まで一緒に入ってくるんだ!!」
「それは、もちろん石鹸屋ですから、ほら
お客様の体を隅々まで洗わせて頂きますよ」
「うひゃっ やっ や~め~ろ~!!!!! うわああああっっっっ
さわんなあああああ ぎゃあああああああ」
ぶくぶくぶく………………
ざっぱーん。
ふきふき。
「どうでしたか?お客様、ああ、その顔でしたら、とっても良かったようですね」
なんか、やり遂げましたよ。という笑顔の石鹸屋に言われた。
………
………………
i||i orz
ええ
ええ、死ぬほど気持ちかよかったよ………。
けどな、けどな、あんなの快楽地獄だろおおおおおと
ちなみに何をサレタかなんて、思い出して、
赤面で死ぬと涙目になった俺を見ながら、そいつは
「では、ご利用ありがとうございました。
次回、また石鹸が切れた時に伺いますね♪」
とさわやかに去っていきやがりました。
うーーーーーーっ
ぜってえええええ、2度と買うかあ!!ぼけーっと
心の中で叫んだ。
****
翌日、あった妹に
「お兄ちゃん、なんか疲れてる?けど、なんかいつもよりお肌がキレイだし
いい香りするし? あっもしかしてエステ~wwwなわけないかw」
それを、聞いた俺は複雑な気分になったとは、言うまでもない。
おわり
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