2 / 50
本編
(2)思わず叫ぶわい。この無理ゲー
しおりを挟む頭がズキズキする……
お酒を飲んだ後みたいだ。
どうやら、庭で倒れたあと私はベッドに寝かせてもらったらしい。
そして思い出していた。
ここは異世界ラクーシュ、神も魔王も存在する世界であり
そして勇者や巫女がいるファンタジーの世界だ
さらに前世のアプリゲーム「スペア~ふたつの月~」の世界と酷似している。なぜわかったと言うと空に月が二つ
そして双子の妹、レーアの存在だ。
このゲームのストーリーでは
神の巫女の双子の妹として生まれたレーア
容姿は茶色い髪で瞳は黒で地味な印象を受ける女の子
だがそれも変わる。
神の巫女ー姉の死によって、姉の代用品、スペアとなって
力と容姿が受け継ぐのだ。
そう私たちが双子に生まれる理由は、力をもつ勇者や巫女に不備により亡くなった時の為の神の救済システムらしい。
こっちから言わせたら最悪なシステムだよ!!
力を双子の片割れに移行するのはいいとして、
なんで容姿まで……変わる必要があるんだ。
ちなみに私の容姿は、銀色の髪に瞳が琥珀色である。なんつうか、儚げな美少女だ。
妹は色目が地味なだけ、普通に可愛い顔しているが幼馴染の男がレーアと私を本当に姉妹かと言って苛めていた。
もちろん、そんな輩は私(姉)の手によってしかる処理をしてやったわい。うちの子をいじめる奴の心ぐらい、バッキバッキに折りますよ。
って話がそれた。
そう、14歳の時、この世界が戦争や流行り病で混乱の中
まだ15歳の成人の儀式を受ける前に、巫女の力を限界に使ってしまったのが原因で亡くなってしまうーー
そうして、私の代理人ースペアになったレイア
だが今回のスペアは2つの月のゲームストーリーは最悪だった……
なんとレーアは私の容姿や力を受け継いだが
レーアが元から持っていた『闇の力』のせいで、なんてこったい。
『神の力』が使えない仕様になっていた。
それを知らずに癒しの力を使うよう偉い人達に、流行り病で倒れたレーアの両親を治すように命じられ
力を使うと、両親2人は……
『闇の力』によって、『やすらぎの眠り』と言われる病の治療はするがいつ目覚めるのか分からない禁忌の魔法をかけてしまう。
そう、ここからレーアが苦労する。姉の聖なる力が使えず、役立たずと言われ、姉の元婚約者、護衛騎士などに責められ、国を守る為に『闇の力』を使い、魔物など敵を倒していくが、その闘う姿を恐れてしまう人々、様々な裏切りにあいながらも
過酷な神の宿命をたどっていくのだー
ちなみにこのゲームで主人公であるレーアが宿命をとかれるのは、彼女が結婚して子供が産まれたときだけ
だが『闇の力』を持つ彼女にとっては無理ゲー、だって周りの人たちに嫌われてるし、どんなして結婚すんだ。
バカヤローである。
「うがああああーっうちの可愛い妹なんだっと思ってんだこのクソゲーがっ」
もちろん、その叫びを聞いた両親と妹たちがどうしたと私の所にあわてて
来てくれました。
思わず叫んでしまってすみません。
だが決心した。
私、神の巫女リイア・レイ・クラウンはぜったいに15歳まで生きてやると!!
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
それは思い出せない思い出
あんど もあ
ファンタジー
俺には、食べた事の無いケーキの記憶がある。
丸くて白くて赤いのが載ってて、切ると三角になる、甘いケーキ。自分であのケーキを作れるようになろうとケーキ屋で働くことにした俺は、無意識に周りの人を幸せにしていく。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる