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本編
(31)関係者で話し合うから会議と言う。
しおりを挟む「はい、はい、さっきから色んな人が来てリイア、レーアの双子ちゃん達がびっくりしてるよ~はじめて会う人達は自己紹介ぐらいしてよね~っ」
ジュール様がそう言ってくれたので金髪碧眼陛下と
銀髪碧眼宰相の自己紹介がはじまった。
「巫女達よ、余がアムカ国の王ローレ・ラサ・クオンだ」
偉そうな雰囲気を出しながら私達、双子に陛下が自己紹介する。
「先ほどは、私のお芝居にお付き合いありがとうございました。巫女様、アムカ国宰相を務めさせていただいております。カイザー・ローライルですお見知りおきをお願いします」
宰相様、やっぱりあの土下座は、お芝居だったか……
横にいたお祖父様もしょうがないな~って感じだったもんね。
そして
「お隣のおじちゃん、リンさん、ルリおねーちゃん達もアムカに来たんだ!!」
私の隣にいるレーアが3人に向かって、ほわほわ笑顔で話しかけていた。そんな様子を、ええシスコンである私が見逃すはずがない。
むしろ、何てカワイイの!!おねーちゃん鼻から何か出そうだよ。うん。心の中でレーアの可愛らしさを反芻していたらーー
お隣のおじ様(賢者様)がニコニコ顔でレーアに話しかけてきた。
「やあ、リイアちゃん、レーアちゃん達、元気そうだね。おじさんも嬉しいよ。実は巫女になったリイアちゃんに大事な話があって、君達の前の神の巫女リンさんとルリちゃんと一緒に来たんだよ」
次に話しかけてきたのは、キレイなおねーさんのリンさんだった。
「こんにちは、リイアちゃん、レーアちゃん達が神の巫女になったって聞いて本当に驚いたんだよ。心配だから、僕が賢者様に頼んで連れ来て貰ったんだ」
最後に声をかけたのは、リンさんの子供、双子の兄妹の一人
妹のルリお姉ちゃん。
「リイアちゃん、レーアちゃん、あなた達に巫女の役目が回ってくるとは思いもしなかったのだって巫女の役目は本当ならあなた達に回ってこないはずなのに……その原因を今から賢者お父さんが教えてくれるって」
何だって!?ルリお姉ちゃん達は何を知ってるの?ん?
そういや……
気づいたんだけど、この3人ってゲームに出てきた覚えがない。
そう、私の中に新たな疑問が浮かんで3人をまじまじと見つめてしまった。
◇◇◇
それから、場所を変えて賢者様とアムカの国王陛下、宰相様、お祖父様、お祖母様、ジュール神官長、父様、母様と双子の私達は、
アムカ大神殿にある会議室で賢者様の大事な話を聞くことになった。
「それでは、神の巫女の関係者達に大事な話をしようか、その前に、誰にも聞かれないように防音の結界をかけるからねっ」
そう言って賢者のおじ様が言うとシャララーンと音が鳴り
部屋の中に防音結界が敷かれた。
そして、突然、大人しくしている思ってた神官長ことジュールが大きな声で
「これは巫女の関係者が集まった会議、つまり、“ミコミコ会議”がはじまるって事だね!」
ドヤ顔でそう言った。
その時、リイアは前世で見たイケメンなのに
残念なイケメンという人種がいた事を思い出していた。
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