冷酷夫からの離婚宣告を受けたので、次は愛してくれる夫を探そうと思います。

待鳥園子

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02 護衛騎士

「……はあ!? 離婚?!」

「ええ。そうよ。三ヶ月後ですって」

 離婚宣告された事情を説明した私に護衛騎士を務めている兄ダニエル・ハルソールは、非常に驚いているようで目も口も大きく見開いていた。

 何故、元クインシー公爵令嬢たる私の兄が、護衛騎士をしているか……という理由なのだけど、それを説明するには、私の亡き父と亡き母のなれそめを説明する必要がある。

 私の父は妻に先立たれた先のクインシー公爵、そんな彼に見初められた母は流れ者の踊り子だった。父は偶然見掛けた母に一目惚れをして、大反対を押し切り後妻に迎えることとなった。

 離婚歴のあった母にはその時点で、子どもが一人いた。それが、この兄ダニエルだ。

 私は正真正銘、先のクインシー公爵の娘で、クインシー公爵家の者。半分は高貴な貴族の血が流れているけれど、半分は平民の血。

 けれど、そんな私がクインシー公爵家の面々や貴族社会に受け入れられることもなく、結構な悲惨な幼少期だった。

 けれど、いつも心の支えだったのは、亡くなった母譲りの陽気な性格の兄ダニエルだ。私は顔かたちは母似で父と同じ金髪碧眼だけど、兄ダニエルは父に似たらしく黒髪金目であまり似ていない。

 近親者は護衛騎士にはなれないので、私と半分血を繋がっていることを明かしてはいない。

 けれど、いつも私の傍にいてくれて何があっても陽気に笑い飛ばしてくれるので、周囲が嫌なやつしか居なくても夫が常に冷酷な態度を示そうが、私は平気だった。

 ……けど、離婚宣告されるなら、まだ先のことだろうと自分の状況を楽観視し過ぎて居た。

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