花も散り恋も散ったあの日

Cali

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嫌いなアイツ。

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「もう、うるさいな~」
またからかって笑っている。何が面白いんだろうか、私はコイツ、翔が嫌いだ。
いつもの近くに寄ってきては、馬鹿にして去っていく。なんでこんな奴が学校1モテるのか理解ができない。
「翔!おはよう!」
「あ、乃空ちゃんおはよう!」
原因はこれだ。全く私に対しての対応と周りの女子への対応が違う、まさに二重人格だ!
皆は翔の本当の姿を知らない。
「全然違うじゃん…皆にバラしてやりたい。」
「ん?何ボソボソ喋ってるの?」
「あ、杏ちゃんおはよ!」
私に挨拶してきたこの眩しいくらいに可愛い子は私の親友の杏。勉強もできて、とっても優しいの。でも運動が全く出来なくて、そこがまた可愛いの。男子からもモテモテ。ほんとにこんなに可愛い人間が他にいるのか、と毎日考えている日々だ。
「あ、ううん何でもないよ!おはよ、今日も可愛いね」
「可愛いのは琳ちゃんでしょ。またからかわれてたの??」
「そーなの本当に助けてよ、毎日こんな事して楽しいのか…」
このまま私の青春は終わるのか…!?
いや終わらせてたまるか、
「琳ちゃん1時間目英語だよ!私移動だからいくね!」
「もう行くの…?頑張るね。」
そう英語は最も地獄の科目。先生が嫌だから?いや、違う。だって、だって、あいつと、席が隣だからだ。神様は意地悪ばっかりだ。
「何ボケっとしてんだよ、俺の教科書も取ってきて」
ほらでた、毎回これだ
今日こそは負けんぞ、頑張れ私!
「なんで取らないといけなの、」
「なんか言った?笑」
「い、いや何も。」
は~負けた。拒むと痛い目見るから無理なんだよね。

1週間前、

「おい英語取ってきて」
「私が?嫌だよ」
「ふ~ん、拒むんだ、じゃあほかの女子に頼もっと」
そう言ってほかの女子に頼んだ。

その次の日

「ねね、聞いた?あの子翔くんのことパシリにしてるらしいよ。」
「まじ、?ありえない。最低」
ん?、私の話してる?てゆうか真逆なんですけど。
ダッシュで教室へ、
「なんなのあの噂!あんたでしょ!」
「誰かさんが、俺の言うこと聞かないからじゃん?笑笑」
「最低。ありえない」
腹を立てながら教室を出た。

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