3 / 16
初恋の夢
しおりを挟む
何だか懐かしい夢を見たわ...まだ小さい頃の事で...6歳くらいだったかしら、病気で両親の元を離れてサナトリウムで療養していた頃ね...
その頃小さい子供達が肺を悪くする病気が流行ってて、その病気になった子は貴賤関係無くそこに入らなきゃならなかったのよね...
お父様とお母様と会う事もできなくてよく泣いていたわよね。
そんな時にちょっと年上...大体2、3歳上の男の子が慰めてくれたのよね...
青い髪と金色の瞳の子...名前はジュリオって名乗ってたわよね...
私より前にここで療養していて、もうそろそろ退院できるくらい元気になっててよくサナトリウムの庭で蝶々を捕まえてカゴに入れては見せてくれたのよね。
「サンドラ!ほら、珍しい綺麗な蝶々捕まえてきたよ」
「綺麗な蝶々さん!」
青紫に輝く蝶、すごい綺麗で宝石のような蝶々に夢中になって見るのが好きだったわね...
「サンドラは紫色が好きだもんね」
「うん!」
そう言えばその頃って紫が好きで周りのもの全部紫色にしてて、着ていたネグリジェが薄い紫色のものを着ていたわ...
その男の子はわたくしが寂しそうにしているとすぐに駆けつけてくれたわよね...
優しいジュリオお兄様...わたくしの初恋...
その頃小さい子供達が肺を悪くする病気が流行ってて、その病気になった子は貴賤関係無くそこに入らなきゃならなかったのよね...
お父様とお母様と会う事もできなくてよく泣いていたわよね。
そんな時にちょっと年上...大体2、3歳上の男の子が慰めてくれたのよね...
青い髪と金色の瞳の子...名前はジュリオって名乗ってたわよね...
私より前にここで療養していて、もうそろそろ退院できるくらい元気になっててよくサナトリウムの庭で蝶々を捕まえてカゴに入れては見せてくれたのよね。
「サンドラ!ほら、珍しい綺麗な蝶々捕まえてきたよ」
「綺麗な蝶々さん!」
青紫に輝く蝶、すごい綺麗で宝石のような蝶々に夢中になって見るのが好きだったわね...
「サンドラは紫色が好きだもんね」
「うん!」
そう言えばその頃って紫が好きで周りのもの全部紫色にしてて、着ていたネグリジェが薄い紫色のものを着ていたわ...
その男の子はわたくしが寂しそうにしているとすぐに駆けつけてくれたわよね...
優しいジュリオお兄様...わたくしの初恋...
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
82
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる