お前なんかに喰われてたまるかコノヤロー!

只野ぱんだ

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近衛 慶秋

???

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近衛は史絵を横抱きで保健室まで連れ、誰もいないベッドに寝かせ、膝や頬の血が滲む傷を見る。

膝の血を見、喉を鳴らす...

「傷治してあげるからね...」

近衛は膝に顔を近づけ、その傷を...赤い舌で血を舐める...

「...甘い...」

と呟く...近衛の瞳の色は更に赤くなり、八重歯が鋭くなっている...その姿は...人では無い。

血を舐め尽くした膝の傷はいつのまにか消えて無くなる。

「顔にも傷が...」

ベッドの上へ、史絵に覆い被さる様にし、右頬の傷も舐める...念入りに一滴も残さずに。

「はぁ...なんて甘いんだ...史絵...」

赤い瞳は恍惚とし、史絵を見つめる...顔の傷もいつの間にか消えて無くなる。

そういえば打傷だってあるはず、ならばと史絵の制服のブラウスのボタンに手をかけようとした時だ。

「はぁ...殺気を感じたと思ったらその子の件か...慶秋...しかも若さ故か?盛りやがって」

再び昨日近衛に現れた男、春信が何処からともなく現れる。

「信春...またか?」

近衛は、はぁとため息をつく。

「俺はまだ『成人』したばかりのお前のお目付役だ、仕方ねぇだろう?そのままその子を思うまま『食って』みろ、今の時代じゃあ大事件だ...そうなんねぇ様にいるんだよ」

「俺はそんな事はしない...今だって怪我を治す為だ」

「階段から落ちたんだろ?多少の打撲痕は残さねぇとおかしいだろうが...それ以上の治療は許さん、お前が舐めたせいで通常より怪我の治りも早いだろうし...しかもさっき何人かに『暗示』をかけただろ?あれもダメだ...もっと上手くやれ」

さっきの件を咎められる。

「...史絵に危害を加えたんだぞ」

「お前の配慮の無さのせいでそう言う事態になったんだから、そうはならねぇ様にしろって意味だ馬鹿が、文殊丸に狩られるぞ」

「チッ」

「...人に混ざって生きるってぇのはそう言う事だぞ、俺に似て女の子にモテるんだろうからな、お前は」

と春信は近衛の頭をぽんぽん叩く、ニヤニヤしながら。

「似たくて似たんじゃない」

その手を跳ね除け近衛は春信を睨みつける。

「はは、まぁ気をつけろよ、早く『大人』になれりゃあ良いがな」

そう言って春信は去って行った。
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