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第1章 存在の意義
11話 全ての王
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☆
「はぁっ?」
間抜けな声が僕の口から飛び出す。驚くのも無理はない。
サタン、別名地獄の王
サタンは僕たち人間の間では畏怖の対象として恐れられている。生前の徳を積まなかったものは地獄へ落とされ、二度と転生できない・・・。僕は恐ろしくなり尋ねた。
「では、此処は地獄なのでしょうか?」
「いいや、此処は地獄ではない。なんならお主に縁のある場所じゃ」
そんな事を言われても僕はこんな寂しい場所は知らない。
「まぁ、分からないのも無理はなかろう。此処はお主の心の中なのだから」
彼女は動揺している僕に向かって黒髪をかき上げながらそう言い放った。
・
・
・
一旦落ち着く時間を貰ってから再度少女に質問する。
「サタン様はどうして此処に?」
「サタンでよい、此処にいる理由はただ一つ。お主の中に我の魂の欠片が入っておるからだ。」
・・・今日は物理的にも精神的にも頭の痛くなる1日になりそうだ。気が遠くなりそうになりながらもサタンの話を聞く。
「そもそも我の仕事は地獄に来た魂の救済を図る事だ。あまり知られていないがな」
人間の語り話とは違う様だ。
「魂の救済をしているとたまにおるのだ、悪魔や英雄の魂の欠片が入っている者が流れてくるのは。そういった者たちは転生した際に監督義務が付けられる。我ら地獄の者によってな。」
サタンが此処まで言い切ると視線を外し呟いた。
「悪魔の魂の欠片が入った者は大体凶行に走ってしまう。しかし、お主だけは違った。我という強力な魂の欠片があるにも関わらず凶行に走らずかえって他者の命を救おうとした。そんなお主に興味を持ったのだ」
僕はこの話を聞いて、真面目に生きてきて良かったと思うと同時に疑問を口にした。
「なぜ僕にはサタンの魂の欠片が入っているのですか?」
「それについては追い追い話そう。それよりもお主、自分の天職について知りとうないか?」
「ッ!聞かせて下さい、お願いします。」
「良かろう、お主の天職は読めなかったのだろう?それは我のせいでもある。」
「なぜサタンの所為になるのですか?」
「先ほども言ったが偶に悪魔や英雄の魂の欠片が入ることがあると言ったな。こういった者達の天職の顕現条件はそのモノに縁のある感情じゃ。何も入っていない者は特に苦労する事なく顕現するわい」
サタンはまるで先生の様に僕に講義を始めた。しかし興味深い話だ。気になったことは聞いていこう。
「では僕のサタンに縁のある感情とは一体?」
「お主、先ほど我に生の世界へ戻す事を止められた際、どんな感情を浮かべた?」
サタンは艶めかしく微笑んだ。僕は思わずハッとした。
あの時僕は、全てに絶望していたんだ。
僕の姿を見てサタンはまた笑った。
「はぁっ?」
間抜けな声が僕の口から飛び出す。驚くのも無理はない。
サタン、別名地獄の王
サタンは僕たち人間の間では畏怖の対象として恐れられている。生前の徳を積まなかったものは地獄へ落とされ、二度と転生できない・・・。僕は恐ろしくなり尋ねた。
「では、此処は地獄なのでしょうか?」
「いいや、此処は地獄ではない。なんならお主に縁のある場所じゃ」
そんな事を言われても僕はこんな寂しい場所は知らない。
「まぁ、分からないのも無理はなかろう。此処はお主の心の中なのだから」
彼女は動揺している僕に向かって黒髪をかき上げながらそう言い放った。
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一旦落ち着く時間を貰ってから再度少女に質問する。
「サタン様はどうして此処に?」
「サタンでよい、此処にいる理由はただ一つ。お主の中に我の魂の欠片が入っておるからだ。」
・・・今日は物理的にも精神的にも頭の痛くなる1日になりそうだ。気が遠くなりそうになりながらもサタンの話を聞く。
「そもそも我の仕事は地獄に来た魂の救済を図る事だ。あまり知られていないがな」
人間の語り話とは違う様だ。
「魂の救済をしているとたまにおるのだ、悪魔や英雄の魂の欠片が入っている者が流れてくるのは。そういった者たちは転生した際に監督義務が付けられる。我ら地獄の者によってな。」
サタンが此処まで言い切ると視線を外し呟いた。
「悪魔の魂の欠片が入った者は大体凶行に走ってしまう。しかし、お主だけは違った。我という強力な魂の欠片があるにも関わらず凶行に走らずかえって他者の命を救おうとした。そんなお主に興味を持ったのだ」
僕はこの話を聞いて、真面目に生きてきて良かったと思うと同時に疑問を口にした。
「なぜ僕にはサタンの魂の欠片が入っているのですか?」
「それについては追い追い話そう。それよりもお主、自分の天職について知りとうないか?」
「ッ!聞かせて下さい、お願いします。」
「良かろう、お主の天職は読めなかったのだろう?それは我のせいでもある。」
「なぜサタンの所為になるのですか?」
「先ほども言ったが偶に悪魔や英雄の魂の欠片が入ることがあると言ったな。こういった者達の天職の顕現条件はそのモノに縁のある感情じゃ。何も入っていない者は特に苦労する事なく顕現するわい」
サタンはまるで先生の様に僕に講義を始めた。しかし興味深い話だ。気になったことは聞いていこう。
「では僕のサタンに縁のある感情とは一体?」
「お主、先ほど我に生の世界へ戻す事を止められた際、どんな感情を浮かべた?」
サタンは艶めかしく微笑んだ。僕は思わずハッとした。
あの時僕は、全てに絶望していたんだ。
僕の姿を見てサタンはまた笑った。
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