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第1章 存在の意義
10話 暗い意識の底で
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☆
地面に腰を下ろし膝の間に頭を入れ手で膝を抱える。自分の無力さに絶望すると同時に生への強烈な未練で頭が狂いそうであった。
誰にも言えなかったがいつかは冒険者として世界を渡り歩きたかった。そんなことも夢のまた夢となった。絶望感がそんなことを思い出すたびに強くアイルにのしかかる。
もうどれほどの時間が経ったのだろう?1時間?12時間?1日?それともまだ1分?自分の中で黒い感情が育っていくのを感じた。
この感情は知ってるぞ・・・。絶望だ。
・
・
・
「おい、お前。」
絶望を通り越して何も考えれなくなった頃、頭の上から女の子の声が聞こえてきた。ずっと下を見ていたので上を見上げるのが辛い。なんとか声の主の方を向いた。
年は僕とたいして変わらなそうだ。服装はゴスロリ調の真っ黒なドレスだが手にしている指揮棒は見たこともない石が嵌め込まれていた。背中には漆黒の翼が生え、頭には小さな王冠がちょこんと載っている。肌は恐ろしいほど白い。肩まで掛かった漆黒の髪。不思議な紋様が入った銀眼。一目で人間ではないと判断した。
「あなたは・・・?」
此処には僕しか居ないはずだ。彼女は一体何なのか?とりあえず尋ねてみた。
「我のことはよい、お前、名前は?」
「僕はアイル・トワイライトと言います」
「そうか。アイルとやら、此処から出たいか?」
「えっ?此処から出れるんですか」
逆に聞かれてしまったが彼女は此処から出る方法を知っているのだろうか?僕は食いついた。
「はい、出たいです。まだ僕はやりたいことがありますので」
僕は迷わず彼女に返事を返した。彼女をあの場に残したままなのだ。グズグスしてられない。僕はこの少女の足にしがみつきつつ訴えた。
「お願いします!此処から出してください、お願いします!」
「待て待て慌てるな、今戻っても此方にくる前と変わらないぞ。」
「待てないんです。彼女を残したまま此方にきてしまったのです。早く戻らないと彼女が、彼女がぁ・・・。」
訴えつつも頭の中はどんどん暗い事を意識してしまう。このまま彼女が僕を追ってきたせいで亡くなってしまったら?彼女が死んだら僕のせいだ、僕の・・・。
「くふふっ」
頭上から少女の笑い声が聞こえる。頭にきた僕は彼女に食ってかかった。
「何笑っているんですか?」
僕は今、人に向けられない様な顔で睨んでいるだろう。こんなに怒ったのは初めてかもしれない。僕の態度に対して少女は
「慌てるなと申したのだぞ、アイルよ。まずは先ほどの質問に答えよう
我の名はサタン、全ての王と呼ばれておる。」
少女の自己紹介に僕はポカンと口を開けることしか出来なかった。
地面に腰を下ろし膝の間に頭を入れ手で膝を抱える。自分の無力さに絶望すると同時に生への強烈な未練で頭が狂いそうであった。
誰にも言えなかったがいつかは冒険者として世界を渡り歩きたかった。そんなことも夢のまた夢となった。絶望感がそんなことを思い出すたびに強くアイルにのしかかる。
もうどれほどの時間が経ったのだろう?1時間?12時間?1日?それともまだ1分?自分の中で黒い感情が育っていくのを感じた。
この感情は知ってるぞ・・・。絶望だ。
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「おい、お前。」
絶望を通り越して何も考えれなくなった頃、頭の上から女の子の声が聞こえてきた。ずっと下を見ていたので上を見上げるのが辛い。なんとか声の主の方を向いた。
年は僕とたいして変わらなそうだ。服装はゴスロリ調の真っ黒なドレスだが手にしている指揮棒は見たこともない石が嵌め込まれていた。背中には漆黒の翼が生え、頭には小さな王冠がちょこんと載っている。肌は恐ろしいほど白い。肩まで掛かった漆黒の髪。不思議な紋様が入った銀眼。一目で人間ではないと判断した。
「あなたは・・・?」
此処には僕しか居ないはずだ。彼女は一体何なのか?とりあえず尋ねてみた。
「我のことはよい、お前、名前は?」
「僕はアイル・トワイライトと言います」
「そうか。アイルとやら、此処から出たいか?」
「えっ?此処から出れるんですか」
逆に聞かれてしまったが彼女は此処から出る方法を知っているのだろうか?僕は食いついた。
「はい、出たいです。まだ僕はやりたいことがありますので」
僕は迷わず彼女に返事を返した。彼女をあの場に残したままなのだ。グズグスしてられない。僕はこの少女の足にしがみつきつつ訴えた。
「お願いします!此処から出してください、お願いします!」
「待て待て慌てるな、今戻っても此方にくる前と変わらないぞ。」
「待てないんです。彼女を残したまま此方にきてしまったのです。早く戻らないと彼女が、彼女がぁ・・・。」
訴えつつも頭の中はどんどん暗い事を意識してしまう。このまま彼女が僕を追ってきたせいで亡くなってしまったら?彼女が死んだら僕のせいだ、僕の・・・。
「くふふっ」
頭上から少女の笑い声が聞こえる。頭にきた僕は彼女に食ってかかった。
「何笑っているんですか?」
僕は今、人に向けられない様な顔で睨んでいるだろう。こんなに怒ったのは初めてかもしれない。僕の態度に対して少女は
「慌てるなと申したのだぞ、アイルよ。まずは先ほどの質問に答えよう
我の名はサタン、全ての王と呼ばれておる。」
少女の自己紹介に僕はポカンと口を開けることしか出来なかった。
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