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第1章 存在の意義
53話 決着
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☆
ー キロスカ村 南門 ー アイル視点
餓者髑髏から攻撃を受けた際、サタンは素早く対処した。一瞬意識の飛んだアイルから制御権を奪うと、魔力のサポートをつけながらも素早く立ち上がり、回避運動に移る。
防衛ラインを二つ目の水堀まで下げたのだ。その為、餓者髑髏はアイルを見失い、再度味方を失うと言う損害を出したのだ。
ラインを下げた時点でアイルに制御権ヲ返したサタン。此処からはカイル自身の戦いだ。
『ありがとう。また助けられちゃった』
『サポートは我の役目だが今のは明らかに油断したな。後で説教じゃ、覚悟しとけ』
ぶっきらぼうにそう言うと、彼女は何も言わなくなった。攻略法は先程の通りでも良いのだろう、観戦に回る様だ。
身体中が痛むがそれどころでは無い。白骨死体達が進軍を開始したのに合わせて、こちらも迎撃を開始する。
風の鞭で魔術同士による複合化が可能だと判断した。
今回の魔術もその応用だ。
土属性初級魔術である飛礫、其処に同じく火属性初級魔術の火炎弾を纏わせる。
これを同時にいくつか生成すると、先頭を歩いてきたスカル達に向かって射出する。
飛礫が骨を砕き、炎がそれを焼き尽くす。
応用ひとつでここまで出来るのだ。今は短所を無くすよりも長所を伸ばそうと考え、餓者髑髏と対峙する。
片腕を失っても指導者だ。先程のような油断は無くしていこう。
待ち切れなくなったのか向こうから動き出した。大きな歩幅で歩み寄ると先程の様に斧の部分で叩きつけてきた。
持ち上げた瞬間に、タクトを向け黒の旋風を送り込んでやる。バランスを崩した餓者髑髏はそのまま仰向けに倒れた。
起きあがろうともがく中、先程より多くの燃える飛礫を生成する。
『流星群』
そう命名した魔術を餓者髑髏に向けて射出する。まさに流星群の様に煌めきながら骨を砕き、燃やし尽くす様は流星を連想させた。
骨を砕かれ、燃やされる中、餓者髑髏は断末魔を上げる。終いに複数の戦斧と黒い鉱物を残し、灰になってしまった。
スカルの群体の指導者は消滅したのだった。
・
・
・
その後、散発的なスカルの攻勢を返り討ちにしながら、奴の残した物資を回収する。戦斧は担ぎ、鉱物は防柵の脇に置いておく。
全ての敵を焼き尽くした時、東の山の間から日が差し始めていた。防衛戦は成功したのだ。
・
・
・
日が完全に上り、周囲に敵影がないことを確認すると、空に向かって火炎弾を放つ。
10分もたたない内にペンネ達が集まる。其々顔や服に多少の汚れはついているが大きな怪我はアイルが一番の様だ。
「お疲れ様、南は敵の指導者を討伐できたよ。其方の方はどう?」
「東門は全ての敵の蒸化に成功。敗走した敵も全て蒸化したわ」
「北門も全て倒しました。動物の骨しかいなかったです」
「了解、暫くはこの村は襲われないと思う。集会所へ向かおう。みんな待ってるよ」
そのまま集会所へ向けて歩こうとすると、ペンネが袖を掴んだ。
「待ちなさい、回復を掛けるわ。そんな怪我で無理に動こうとしないで」
「ごめん。一撃食らっちゃったんだよ。そうだ、紅狼も着いてきてよ。みんなに紹介するよ」
「私が人の前に現れても大丈夫なのか?」
「村の救世主だよ?まさか差別をするとは思えないけどな」
「まあ、行くだけ行ってみよう」
そんなことで防衛したメンバーで集会所へ向かうことになった。ウンディーネは水から離れられない為、既にお礼を言い還って貰っている。
メンバーの足取りも軽く、集会所への道を急いだ。
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ー キロスカ村 南門 ー アイル視点
餓者髑髏から攻撃を受けた際、サタンは素早く対処した。一瞬意識の飛んだアイルから制御権を奪うと、魔力のサポートをつけながらも素早く立ち上がり、回避運動に移る。
防衛ラインを二つ目の水堀まで下げたのだ。その為、餓者髑髏はアイルを見失い、再度味方を失うと言う損害を出したのだ。
ラインを下げた時点でアイルに制御権ヲ返したサタン。此処からはカイル自身の戦いだ。
『ありがとう。また助けられちゃった』
『サポートは我の役目だが今のは明らかに油断したな。後で説教じゃ、覚悟しとけ』
ぶっきらぼうにそう言うと、彼女は何も言わなくなった。攻略法は先程の通りでも良いのだろう、観戦に回る様だ。
身体中が痛むがそれどころでは無い。白骨死体達が進軍を開始したのに合わせて、こちらも迎撃を開始する。
風の鞭で魔術同士による複合化が可能だと判断した。
今回の魔術もその応用だ。
土属性初級魔術である飛礫、其処に同じく火属性初級魔術の火炎弾を纏わせる。
これを同時にいくつか生成すると、先頭を歩いてきたスカル達に向かって射出する。
飛礫が骨を砕き、炎がそれを焼き尽くす。
応用ひとつでここまで出来るのだ。今は短所を無くすよりも長所を伸ばそうと考え、餓者髑髏と対峙する。
片腕を失っても指導者だ。先程のような油断は無くしていこう。
待ち切れなくなったのか向こうから動き出した。大きな歩幅で歩み寄ると先程の様に斧の部分で叩きつけてきた。
持ち上げた瞬間に、タクトを向け黒の旋風を送り込んでやる。バランスを崩した餓者髑髏はそのまま仰向けに倒れた。
起きあがろうともがく中、先程より多くの燃える飛礫を生成する。
『流星群』
そう命名した魔術を餓者髑髏に向けて射出する。まさに流星群の様に煌めきながら骨を砕き、燃やし尽くす様は流星を連想させた。
骨を砕かれ、燃やされる中、餓者髑髏は断末魔を上げる。終いに複数の戦斧と黒い鉱物を残し、灰になってしまった。
スカルの群体の指導者は消滅したのだった。
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その後、散発的なスカルの攻勢を返り討ちにしながら、奴の残した物資を回収する。戦斧は担ぎ、鉱物は防柵の脇に置いておく。
全ての敵を焼き尽くした時、東の山の間から日が差し始めていた。防衛戦は成功したのだ。
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日が完全に上り、周囲に敵影がないことを確認すると、空に向かって火炎弾を放つ。
10分もたたない内にペンネ達が集まる。其々顔や服に多少の汚れはついているが大きな怪我はアイルが一番の様だ。
「お疲れ様、南は敵の指導者を討伐できたよ。其方の方はどう?」
「東門は全ての敵の蒸化に成功。敗走した敵も全て蒸化したわ」
「北門も全て倒しました。動物の骨しかいなかったです」
「了解、暫くはこの村は襲われないと思う。集会所へ向かおう。みんな待ってるよ」
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「村の救世主だよ?まさか差別をするとは思えないけどな」
「まあ、行くだけ行ってみよう」
そんなことで防衛したメンバーで集会所へ向かうことになった。ウンディーネは水から離れられない為、既にお礼を言い還って貰っている。
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