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sequence:53『平城』
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「さて、次の町に行こうか」
涼はまだ時間があるので、キリがいいところまで進めるべく次の町へと向かっていた。
彼は街道に沿って、次の町への案内板を見落とさないように歩く。
すると、街道の途中に女神像があった。
「女神像……?」
そうつぶやいて立ち止まると、女神像の近くに居る男性がこういう。
「これはかつて勇者を導いたという女神様を奉った像だ。この近くは魔物が寄らないからキャンプ地にしてる」
涼はそんな代物なら町にも置けばいい、と思ったが女神像は作る手間もあるし何より信仰が必要なので仕方ないと思った。
現実に神が居るかはともかく、ファンタジー世界の神様は信仰がそのまま加護に繋がるのだ。
「まあ、まだ疲れてないし先に進もう」
そういって涼はさらに歩き始める。
するとそこには分かれ道があり、右の道が次の町だ。
ちなみに真っ直ぐ行く道の先は山で、その頂上に古代の城がある。
涼が袋の中にグリーンリザードの尻尾を入れるついでで読んだ本で見た情報では、昔は国家間の戦争がありあそこに城があったのだそうだ。
魔王を倒した勇者がその後に起こる戦争を止めるため奔走したとのことで、今は平城を作れるくらいに平和だ。
とはいえ次の町には塔もあるため、万が一の戦争にも備えていないわけではないようだ。
まあRPGのお約束でエンディング後も人類間の戦争は無いのだが、そこはまあリアリティーの追求である。
ともかく、そうこうしているうちに目的の町へとたどり着いた涼はゲームを切る。
当然、彼は現実世界に戻ってくることになる。
「ふう、今回はこのくらいにしといた方がいいね。フルダイブ式のゲームは脳に負荷がかかるし」
今日は秋葉原に行く日なので、ゲームで疲れて出先で律についていくのがやっとでは元も子もない。
そう思った涼はゲームを切り上げたのだが、その時は7時20分だった。
「とりあえず、アプリのログインボーナスをゲットしておこう」
涼は充電器に刺していたスマホを手に取ると、充電器を抜いた上でゲームアプリを起動する。
今日は忙しくなりそうなので、今のうちにログインボーナスを獲得しておこうという腹である。
ついでに、彼はイベントの情報も確認する。
「ゴールデンウイークも終わったから、目ぼしいイベントはないみたいだね」
そう呟いた涼はデイリー任務を消化しつつ、時が経つのを待つ。
そうこうしているうちに、彼は律の声を聞く。
「涼、そろそろ準備するわよ」
「分かってるよ、律。着替えないと、だよね」
涼はまだ時間があるので、キリがいいところまで進めるべく次の町へと向かっていた。
彼は街道に沿って、次の町への案内板を見落とさないように歩く。
すると、街道の途中に女神像があった。
「女神像……?」
そうつぶやいて立ち止まると、女神像の近くに居る男性がこういう。
「これはかつて勇者を導いたという女神様を奉った像だ。この近くは魔物が寄らないからキャンプ地にしてる」
涼はそんな代物なら町にも置けばいい、と思ったが女神像は作る手間もあるし何より信仰が必要なので仕方ないと思った。
現実に神が居るかはともかく、ファンタジー世界の神様は信仰がそのまま加護に繋がるのだ。
「まあ、まだ疲れてないし先に進もう」
そういって涼はさらに歩き始める。
するとそこには分かれ道があり、右の道が次の町だ。
ちなみに真っ直ぐ行く道の先は山で、その頂上に古代の城がある。
涼が袋の中にグリーンリザードの尻尾を入れるついでで読んだ本で見た情報では、昔は国家間の戦争がありあそこに城があったのだそうだ。
魔王を倒した勇者がその後に起こる戦争を止めるため奔走したとのことで、今は平城を作れるくらいに平和だ。
とはいえ次の町には塔もあるため、万が一の戦争にも備えていないわけではないようだ。
まあRPGのお約束でエンディング後も人類間の戦争は無いのだが、そこはまあリアリティーの追求である。
ともかく、そうこうしているうちに目的の町へとたどり着いた涼はゲームを切る。
当然、彼は現実世界に戻ってくることになる。
「ふう、今回はこのくらいにしといた方がいいね。フルダイブ式のゲームは脳に負荷がかかるし」
今日は秋葉原に行く日なので、ゲームで疲れて出先で律についていくのがやっとでは元も子もない。
そう思った涼はゲームを切り上げたのだが、その時は7時20分だった。
「とりあえず、アプリのログインボーナスをゲットしておこう」
涼は充電器に刺していたスマホを手に取ると、充電器を抜いた上でゲームアプリを起動する。
今日は忙しくなりそうなので、今のうちにログインボーナスを獲得しておこうという腹である。
ついでに、彼はイベントの情報も確認する。
「ゴールデンウイークも終わったから、目ぼしいイベントはないみたいだね」
そう呟いた涼はデイリー任務を消化しつつ、時が経つのを待つ。
そうこうしているうちに、彼は律の声を聞く。
「涼、そろそろ準備するわよ」
「分かってるよ、律。着替えないと、だよね」
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