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風の巻
10 五人そろう時
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母親の話を聞いた数日後、空達は学校帰りにファミレスに寄って、大地が来るのを待っていた。
4人揃うと空が話し始めた。
「大地さんが言った通り、風の能力を持った人が身近にいたんです。」
「ほう、以外と早かったね」
「僕の母親が、結婚する前に使えてだそうなんです。…でも今はもう使えないとか…」
五人そろうと思ってたので、皆少し残念そうな顔になった。
その時、入り口から入ってきた女の子へ大地が手を振った。
女の子が側に来た時、大地が彼女を紹介した。
「北村風子さん…」
他の皆は名前を聞いて、驚いて声も出ない。
「…はじめまして、大地さんから紹介のあった、北村風子、16才、高校一年です。」
「…こちらこそ、よろしく…私は東出水月で、彼が西野空君、そして彼女が南田炎佳さん」
「でも、大地さん、彼女の名前は僕たちの創造してた名前と一致しますが、特殊能力は使えるんですか?」
「君たちも記憶にあると思うけど、二年前に竜巻が隣の街を縦断する様に破壊した時、突如もう一つの竜巻が出来てぶつかり合い、その後消滅したニュース知ってるかな?」
「あっ、あったそんなニュース…」
「その時、二つの竜巻がぶつかり合ったおかげで、奇跡的に家が潰されなかったのが、彼女の家だと言えば何があったか解るよね?」
うんと頷く三人だった。
「それでアイテムは何を使うの?」と炎佳が聞いた。
これですと、縦笛のリコーダーを見せた。
「でも、普通に吹くとあまり効果が無く、鼻で吹くと大風を起こせるんです。」
あはは、と笑う皆はどこかほっとした気持ちになった。
その後、連絡先を交換してまた会って情報交換しようと話して彼女と大地は帰って行った。
残った三人も、五人そろうとそれはそれで目標も無く無くなったので、どこか元気無く感じられた。
誰が言うまでも無く、腰を上げて帰って行った。
一つ解かったのは、特殊能力を使えるのは五人で、使えなくなった時には、新たな人が特殊能力者になっているという事だった。
4人揃うと空が話し始めた。
「大地さんが言った通り、風の能力を持った人が身近にいたんです。」
「ほう、以外と早かったね」
「僕の母親が、結婚する前に使えてだそうなんです。…でも今はもう使えないとか…」
五人そろうと思ってたので、皆少し残念そうな顔になった。
その時、入り口から入ってきた女の子へ大地が手を振った。
女の子が側に来た時、大地が彼女を紹介した。
「北村風子さん…」
他の皆は名前を聞いて、驚いて声も出ない。
「…はじめまして、大地さんから紹介のあった、北村風子、16才、高校一年です。」
「…こちらこそ、よろしく…私は東出水月で、彼が西野空君、そして彼女が南田炎佳さん」
「でも、大地さん、彼女の名前は僕たちの創造してた名前と一致しますが、特殊能力は使えるんですか?」
「君たちも記憶にあると思うけど、二年前に竜巻が隣の街を縦断する様に破壊した時、突如もう一つの竜巻が出来てぶつかり合い、その後消滅したニュース知ってるかな?」
「あっ、あったそんなニュース…」
「その時、二つの竜巻がぶつかり合ったおかげで、奇跡的に家が潰されなかったのが、彼女の家だと言えば何があったか解るよね?」
うんと頷く三人だった。
「それでアイテムは何を使うの?」と炎佳が聞いた。
これですと、縦笛のリコーダーを見せた。
「でも、普通に吹くとあまり効果が無く、鼻で吹くと大風を起こせるんです。」
あはは、と笑う皆はどこかほっとした気持ちになった。
その後、連絡先を交換してまた会って情報交換しようと話して彼女と大地は帰って行った。
残った三人も、五人そろうとそれはそれで目標も無く無くなったので、どこか元気無く感じられた。
誰が言うまでも無く、腰を上げて帰って行った。
一つ解かったのは、特殊能力を使えるのは五人で、使えなくなった時には、新たな人が特殊能力者になっているという事だった。
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