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第一章 schola
algeo schola Ⅱ
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小走りに足を早めては、横切る風の音が耳を掠める。両耳は少しばかり痛いと感じるぐらい冷たくなって、鼻先も同様に冷たくなるのが分かった。
小気味良い靴音を鳴らしながら会場へと急ぐが、本来、女子生徒が履く筈の少しヒールがお高めのレースアップブーツを履いている為、令矢は上手く小走り出来ていないながらも必死に、置いて行かれない様に足を早める。
「ほら、此方にいらっしゃい」
女老師は、会場の裏口と思われる戸を手に掛け顎で此方へ招く
戸は小さく、目立たない様な彫り細工が施されている。会場の重たく壮大な扉とは大違いな謙虚さだ
多分、教員達が出入りする戸口なんだと勝手に推測。
少し屈まないと入れない小ささが、又、慎ましやかさを感じさせられる
先に中に入った女老師は、埃を払うようにローブを叩き少し乱れた服装を整えた。
続く様に、令矢が余所余所しく中に足を踏み入ってみると、大昔、この国の皇帝が芸術が最も栄えていたアルス期の宮仕え名工に作らせた其れはもう豪華絢爛な派手やかしい大広間が其処にはあった。
居た堪れなさを感じながら、俯きがちに中央へと目を遣ると、校長らしき人が祝辞を述べている所であった。
女老師が手の甲で少し焦った様にユノの肩裏を叩き貴方は彼処ですよ。と、ご丁寧に手で俺が座るべき席を指した。
かなり後ろの端だが、遅れた身としては有り難いこの上ない場所だ
背を丸めて成るべく目立たない様、足音を消し俯きながら其処へ目指して足早に向かう。
此処の校長は寛大なのか、遅怠し卑しい態度で延着した俺を呼び止める事無く、その儘祝辞を述べ終えた。
座席はひんやりとしていて、隣に座っていた生徒が此方を品定めをするかの様に横目で見てきたのがちょっと恥ずかしい
校長に呼ばれ、次は入学生代表が挨拶をするらしい。来たっ!と心の中で、歓喜する
何せ演台に上がったのは、アシェプのもう一人の攻略対象、カイルス・バックス(14)だ。
確か、成績優秀でこの国のトップブランドを誇る醸造家の侯爵令息だったな
かなりの色男で、爛れた関係がユウェンス・アエラ(一年)迄続いていたとか何とか
アロ・アエラ(二年)の春に時期外れの転入生(主人公)がやって来て、その主人公に一目惚れをし、初めて純情な愛を知って…ってそんな感じ
ホワイトベージュカラーの髪とワインレッドの瞳
。優男って感じだが騙されてはいけない
こいつはR指定版では主人公にお気に入りのワインであわび酒をするド変態だと云う事を!!
あれは、アシェプの全ストーリーを完全攻略をして、思いを馳せる様に再プレイしていた時期、何か面白い物が又転がってないかと、某ゲームプラットフォームサイトを巡回していた時。
偶然目に入ってしまったアシェプのR指定の有料DLC
度が過ぎたアシェプヲタとしては、未成年を終えるまでどーーーしても待てなかったのだ。
駄目だと分かってても手は止まらなかった─
アカウントのユーザー年齢を再設定して購入した有料版アシェプ♡だって男の子だもん
選択肢が更に広がり追加ストーリーも見れると知ってしまえば、もう我慢は出来なかった。
背徳感を背に気付けば全ての攻略対象の♡♡♡な√を完全攻略していた。
其れはもう凄かった。健全なDTの脳では処理過多を起こす程には大変えっちでしたとも
そんなお下品な事をこんな清廉な場で考えるのもどうかと思う
しっかりしろ自分!!追放√を見るんだろ?と尻叩きを心の中する
「─以上で入学式を終わります。入学生、起立。」
威厳のある声で指示され、一斉に入学生達が立ち上がりコンマ遅れで俺も誤魔化す様に一緒になって立つ。
こんなんで先行きが思い遣られるが、乗りかかった船だ。頑張ろう
小気味良い靴音を鳴らしながら会場へと急ぐが、本来、女子生徒が履く筈の少しヒールがお高めのレースアップブーツを履いている為、令矢は上手く小走り出来ていないながらも必死に、置いて行かれない様に足を早める。
「ほら、此方にいらっしゃい」
女老師は、会場の裏口と思われる戸を手に掛け顎で此方へ招く
戸は小さく、目立たない様な彫り細工が施されている。会場の重たく壮大な扉とは大違いな謙虚さだ
多分、教員達が出入りする戸口なんだと勝手に推測。
少し屈まないと入れない小ささが、又、慎ましやかさを感じさせられる
先に中に入った女老師は、埃を払うようにローブを叩き少し乱れた服装を整えた。
続く様に、令矢が余所余所しく中に足を踏み入ってみると、大昔、この国の皇帝が芸術が最も栄えていたアルス期の宮仕え名工に作らせた其れはもう豪華絢爛な派手やかしい大広間が其処にはあった。
居た堪れなさを感じながら、俯きがちに中央へと目を遣ると、校長らしき人が祝辞を述べている所であった。
女老師が手の甲で少し焦った様にユノの肩裏を叩き貴方は彼処ですよ。と、ご丁寧に手で俺が座るべき席を指した。
かなり後ろの端だが、遅れた身としては有り難いこの上ない場所だ
背を丸めて成るべく目立たない様、足音を消し俯きながら其処へ目指して足早に向かう。
此処の校長は寛大なのか、遅怠し卑しい態度で延着した俺を呼び止める事無く、その儘祝辞を述べ終えた。
座席はひんやりとしていて、隣に座っていた生徒が此方を品定めをするかの様に横目で見てきたのがちょっと恥ずかしい
校長に呼ばれ、次は入学生代表が挨拶をするらしい。来たっ!と心の中で、歓喜する
何せ演台に上がったのは、アシェプのもう一人の攻略対象、カイルス・バックス(14)だ。
確か、成績優秀でこの国のトップブランドを誇る醸造家の侯爵令息だったな
かなりの色男で、爛れた関係がユウェンス・アエラ(一年)迄続いていたとか何とか
アロ・アエラ(二年)の春に時期外れの転入生(主人公)がやって来て、その主人公に一目惚れをし、初めて純情な愛を知って…ってそんな感じ
ホワイトベージュカラーの髪とワインレッドの瞳
。優男って感じだが騙されてはいけない
こいつはR指定版では主人公にお気に入りのワインであわび酒をするド変態だと云う事を!!
あれは、アシェプの全ストーリーを完全攻略をして、思いを馳せる様に再プレイしていた時期、何か面白い物が又転がってないかと、某ゲームプラットフォームサイトを巡回していた時。
偶然目に入ってしまったアシェプのR指定の有料DLC
度が過ぎたアシェプヲタとしては、未成年を終えるまでどーーーしても待てなかったのだ。
駄目だと分かってても手は止まらなかった─
アカウントのユーザー年齢を再設定して購入した有料版アシェプ♡だって男の子だもん
選択肢が更に広がり追加ストーリーも見れると知ってしまえば、もう我慢は出来なかった。
背徳感を背に気付けば全ての攻略対象の♡♡♡な√を完全攻略していた。
其れはもう凄かった。健全なDTの脳では処理過多を起こす程には大変えっちでしたとも
そんなお下品な事をこんな清廉な場で考えるのもどうかと思う
しっかりしろ自分!!追放√を見るんだろ?と尻叩きを心の中する
「─以上で入学式を終わります。入学生、起立。」
威厳のある声で指示され、一斉に入学生達が立ち上がりコンマ遅れで俺も誤魔化す様に一緒になって立つ。
こんなんで先行きが思い遣られるが、乗りかかった船だ。頑張ろう
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