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第一章 schola
cura
大聖堂の朝礼。アルブの民が其々の家で信仰している神々に祈りを捧げて一日が始まる。
ディアナ家は代々狩人を司るアルテミスを信仰していて、アポロ家はヘルメスを。バックス家はディオニュソスを。マース家は主神ゼウスを信仰していた。
特にゼウスを信仰しているユピテルは、雷帝の加護を受けており、彼の機嫌が悪い時には雷鎚が近くに落ちて来たりと、中々の強大さを誇っている。
アポロ家の男爵、メルの父はヘルメスの加護を受けてるから思念伝達出来たりetc…
まぁ、此処まで話せばもうお気付きだろうが、このアシェプの世界観はギリシア神話をベースとした恋愛ゲーム。
神代が荒廃して行く世に突如現れた聖女。白銀時代、十五歳の誕生日を迎えた主人公は、ゼウスの娘であるアストレアの現身として選定の白薔薇を開花させ、ニュンペ、クロリスに祝福されて聖女となる。
町娘の彼女は、街中から総出で祝われ、退廃して行く時代を救世する星乙女として、草花咲き誇る暖かな春の季節に煌聖学園へと転入してくる。
そう、彼女の名は─
プロセルピナ・ユースティティア
法と正義の元、このユノ・ディアナを断罪する者。
▼△▼△
わ、分からん……。も、文字が一切読めん
何じゃこの文字は???
朝礼が終わり、ユウェンスクラスにて初めての授業をドキドキ♡ワクワク!と期待に胸躍らしていた俺は深く絶望の縁に振り落とされていた。
何せ板書されている文字が全く持って理解出来ない。いや、この世界の言語は普通に分かるが如何せん文字が読めないのだ
これでは、頭で言葉は理解出来てるのに読み書き出来無い幼兒ではないか…!
プレゼントされた万年筆も豚に真珠。宝の持ち腐れ。とは行かない
仕方無く口頭で説明してくれてる部分だけでも!と日本語でメモを取る。
カリカリと必死に筆記するこの時間、令矢の頭の中は国語の聞き取りテストを思い浮かべていた。
こんなのってアリ?アリなのか?
訳も分からず、一心不乱に内容も余り頭に入って来ない話を言われた儘紙に書き起こす。
既に令矢は限界を迎えつつあった。
うっわ、帰りてぇ…。
白銀時代に突入し、産業が盛んに発展して文明を築きあげた現在。
後世を憂い、優秀な人材を作り上げる学問が発達した今。
高貴な身でしか許され無い受講。その授業を半分も分からないだなんて……!言語能力ゴミか?
普通に悲しいし悔しい。
これは、早々に何とかしなければ…
色々と嫌な不安感で手汗がびっしりかいて、お手々ぐちゃぐちょ。万年筆すらまともに握れ無い。
まさか本当に卒業出来無い…?留年確定??
足先が冷たくなるのを感じ、手が震え出した次の瞬間、学舎の鐘が鳴り響く。
手から力が抜け、机上で転がり落ちる万年筆を見詰め全身の緊張が解けた。
「次は経済だ。あの先生、厳しいって噂だぞ…」
後ろから聞こえて来る談話を尻目に令矢の雲行きは怪しくなる一方である。
次は、経済の授業…か
「はぁ…」
溜め息を漏らすと幸せが逃げて行くと云う。その通りか、不安癰疽は体を蝕む様に徐々に肥大化して行くのであった─
ディアナ家は代々狩人を司るアルテミスを信仰していて、アポロ家はヘルメスを。バックス家はディオニュソスを。マース家は主神ゼウスを信仰していた。
特にゼウスを信仰しているユピテルは、雷帝の加護を受けており、彼の機嫌が悪い時には雷鎚が近くに落ちて来たりと、中々の強大さを誇っている。
アポロ家の男爵、メルの父はヘルメスの加護を受けてるから思念伝達出来たりetc…
まぁ、此処まで話せばもうお気付きだろうが、このアシェプの世界観はギリシア神話をベースとした恋愛ゲーム。
神代が荒廃して行く世に突如現れた聖女。白銀時代、十五歳の誕生日を迎えた主人公は、ゼウスの娘であるアストレアの現身として選定の白薔薇を開花させ、ニュンペ、クロリスに祝福されて聖女となる。
町娘の彼女は、街中から総出で祝われ、退廃して行く時代を救世する星乙女として、草花咲き誇る暖かな春の季節に煌聖学園へと転入してくる。
そう、彼女の名は─
プロセルピナ・ユースティティア
法と正義の元、このユノ・ディアナを断罪する者。
▼△▼△
わ、分からん……。も、文字が一切読めん
何じゃこの文字は???
朝礼が終わり、ユウェンスクラスにて初めての授業をドキドキ♡ワクワク!と期待に胸躍らしていた俺は深く絶望の縁に振り落とされていた。
何せ板書されている文字が全く持って理解出来ない。いや、この世界の言語は普通に分かるが如何せん文字が読めないのだ
これでは、頭で言葉は理解出来てるのに読み書き出来無い幼兒ではないか…!
プレゼントされた万年筆も豚に真珠。宝の持ち腐れ。とは行かない
仕方無く口頭で説明してくれてる部分だけでも!と日本語でメモを取る。
カリカリと必死に筆記するこの時間、令矢の頭の中は国語の聞き取りテストを思い浮かべていた。
こんなのってアリ?アリなのか?
訳も分からず、一心不乱に内容も余り頭に入って来ない話を言われた儘紙に書き起こす。
既に令矢は限界を迎えつつあった。
うっわ、帰りてぇ…。
白銀時代に突入し、産業が盛んに発展して文明を築きあげた現在。
後世を憂い、優秀な人材を作り上げる学問が発達した今。
高貴な身でしか許され無い受講。その授業を半分も分からないだなんて……!言語能力ゴミか?
普通に悲しいし悔しい。
これは、早々に何とかしなければ…
色々と嫌な不安感で手汗がびっしりかいて、お手々ぐちゃぐちょ。万年筆すらまともに握れ無い。
まさか本当に卒業出来無い…?留年確定??
足先が冷たくなるのを感じ、手が震え出した次の瞬間、学舎の鐘が鳴り響く。
手から力が抜け、机上で転がり落ちる万年筆を見詰め全身の緊張が解けた。
「次は経済だ。あの先生、厳しいって噂だぞ…」
後ろから聞こえて来る談話を尻目に令矢の雲行きは怪しくなる一方である。
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