目指せ!追放√

紅野 雪菜

文字の大きさ
13 / 19
第一章 schola

DIE DULCI FRUERE!

草学の授業をサボって教官と休息を取った後、神学の授業には何とか遅れず参加した。この授業で最後らしい。やっと終われると思うと気が抜けるなぁ。

しかし、あの脳筋教官は何考えてんだ?ああやって何時も幼気いたいけな女子生徒を誑かして、事をしているんだろうか?我の年齢児ポぞ??まさか常習犯?怖い!
逆らえない立場だからって良い様にされてしまったが、許せん。誠に遺憾。
まぁ、この国では男尊女卑は珍しくないから、(仮)でしかも平民プレブスの俺はナメられて当然かもれんが…

ああ!クソッ。次会ったら、絶対俺のファーストキスを奪った報いを受けさせてやる。股間蹴飛ばして、踏み荒らして、二度と使い物にならない様に…!

「─そうして、クロノスの鎌によってウラノスの男性器が切り落とされ、その男性器の周りに生じた泡。つまりアプスより生まれたのが美の女神アフロディーテだ。この場合のクロノスは農耕神の方のクロノスだ。よく時間神のクロノスと同音で混同されがちだから気を付ける様に…」

アフロディーテ…ミネルヴァの家が信仰している美神か。一応オリュンポス十二神あたり大体把握してるけど、クロノスが二神も居るなんて知らなかったな。メモしとこうか(日本語で)

「農耕神と言えば、近々サートゥルナーリア祭が今月の17日から開催されるな。6日間の長期に渡る祭典だ。本校は休校日なので、くれぐれも間違って制服に着替えて登校…とかはしない様に。連休だからと言って、学問を疎かにせず気を抜くなよ」

サートゥルナリア祭?確かそんなイベントあった気がするが、何だっけか。

『アシェプ』では祭祀イベがかなり多くあって、祭祀イベは攻略対象と親しくなれるボーナスイベントの様なものだ。其々の祭祀イベには決まった攻略対象が割り当てられ、落としたい攻略対象の祭祀イベに参加する。
この祭祀イベは攻略対象達のみならず、恋路を阻んでくる令嬢達の為の祭祀イベも用意されていて、これは令嬢との関係を融和して、攻略対象を落とし易くする為のシステムだ。

「今は、主人公が未だ登場しない空白期間。サートゥルナリア祭は後期生になってから初イベだ。つまり……俺はどうすれば良いんだ??」ボソボソ

主人公が居ないってなら、sage出来ないし周りの印象を悪くする。とかしかないか~
うーーん。貴族パトキリ様に嫌がらせ~…は無いか。
平民プレブス同士での問題は、スルーされるような他所事だったから、本編ではあんま騒がれる事じゃなかったし、出来た悪行だが、そもそも平民プレブス貴族パトキリと揉めるのはまずやめた方が良いよな。
と、なれば──

ドンッッッッ!!

「─こうして、ゼウス陣は勝利を収め…」

ざわっ…

「えぇー?何今の…」

「どしたどした??!」

俺が今、IQ200ぐらい迄ぶち上って今世紀最大に閃きそうな良い所だったのに!
何だよ!?誰だよ!今の爆発音は!!

唐突に丁度授業を受けてる教室の真上から、手榴弾が投げ込まれたのかと疑う程の爆裂音が轟いた。当然、クラスの皆がその音の正体に困惑し、憂色な面持ちで口々に動揺の言葉を吐く。そんな中、一人だけ平静な教師の男が「またか」といった呆れ顔で溜息を吐いて、口を開いた。

「はぁあぁぁ…まーたネプトゥヌス君かぁ…。去年から全っっ然!直ってないよ、コレ」

「ネプトゥヌスって誰?」

「ほら、海港家の…最近港の貿易で…」

「ぁあ!」

ネプトゥヌス。無論、知る所の人物だ。なんせもう一人の攻略対象だからな。

「インペラトルの…」

ざわざわ

「此処の上は確か、さっき私達が居た草学の教室よね?」

「凄い音だったわ、大丈夫かしら?」

「モネタ先生から聞いたばっかだけど、しょっちゅうらしいぞ」

「すげーな…」

「何か、揺れてなかったか??」

♪~♫~

すっかり蝉騒せんそうと化した場を割る様に、幕切れを告げる振鈴が教室に響き渡り、徐々に皆口を閉じ始める。

「あー、今日は此処迄だ。次回は十二神について触れていく。予習も忘れずにやっておけ。復習にもなるからな」

動揺と混乱を極めた中、初日の授業が終わった。



△▼△▼



「あー!分らん!!ぞっ!!」

「何が分からないのかしら?」

「ひょえぇぇ!!!?だっ、誰ぇ!!???(クソデカボイス)」

「プロビデンシアよ」

 「はっ…はあぁっ…????」

「プロビデンシア」

「プロビデッ、ンンンシアさん??」

「酷いわ、貴方と同じアロ・アエラの前期生なのに覚えて下さってないのね」

何々?今日滅茶唐突に声掛けられるやんけ。

一息吐こうと、人通りの少ない寄宿舎裏で草ぶち抜いてる所に女の子出現!俺と同じ様に屈んで、寂寞せきばくな表情を浮かべているクラスメイトさん。気配を殺していつの間にか真横や真後ろに出現するのって、此処じゃ常識っぽいね。今日はラッキーディかな??今日の魚座の貴方は、素敵な女の子達と出逢えちゃうかも☆?!でも、行動は慎重に、予期せぬハプニングに気を付けて!そんな貴方の今日のラッキーアイテムは─

「困ってるのね?」

「え?」

「困ってるのね?」

「アッ、ハイ」

「そんな貴方に!はい」

どうぞと、プロビデンシアさんから渡されたのは二輪のイエローとオレンジのポピー。

「何です?これ」

「幸運の花よ」

「ありがとうございます???」

「道は開けるわ。必ずね。安心して、見届ける者。」

???

What the hell are you talking about?

いかんいかん、俺の中の外国人が起きて来ちまった。然し、何故ポピー?何の変哲もない花に見えるが……

「あの、これって───」

……居ない。

転移系の能力をお持ちだったのかしら?

感想 0

あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

元カレに追い出された専門学生がネカフェでP活相手のパパちんぽに理解らせられてトロトロのメロメロになっちゃう話

ルシーアンナ
BL
既婚子持ちバイ×専門学生 Pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27436158 ムーンライトノベルズ https://novel18.syosetu.com/n1512ls/ fujossy https://fujossy.jp/books/31185

【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから

西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。 演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP *10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます

とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~

無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。 自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

田中家の男たち…

B
BL
田中家… ごく普通のどこにでもいる5人家族… そんな田中家の男たち… 父親-田中駿-Shunー in one's 40s businessman 長男-田中慎二-Sinjiー in one's 10s 男子高校生 次男-田中守-Mamoruー in one's 10s男子中学生 祖父-田中昂-Noboruー in one's 60s free-lance