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千羽鶴
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昭和20年、広島。
ここに、西川 千代子という8歳の女の子が住んでいました。
ある日、千代子は誕生日のお祝いで、お金持ちの親戚から1000枚の折り紙を貰いました。
「『千羽鶴』っていうのがあってね、鶴を千羽折ったら願いが叶うんだよ。」
千代子はそれを聞いて、早速鶴を折り始めました。一枚一枚、少しずつ丁寧に折っていきます。
「千羽折ったら、どんなお願いをするの?」
千代子のお母さんが聞いても、千代子はニコニコ笑うだけで何も答えません。
千代子は、毎日毎日、鶴を折り続けました。そして、一ヶ月後。ついに千羽鶴が完成しました。
千代子はさっそく、千羽鶴にお願いしました。
「どうか、戦争が終わりますように。」
千代子は、毎日、千羽鶴にお願いしました。
その頃、戦争が激しくなり、敵の飛行機による攻撃から逃れるために、千代子は、家族で田舎の親戚の家に避難することになりました。
その親戚の家に向かう日の朝。突然、ぴかっと空が光ったかと思うと、ものすごい風が吹き、千代子達の家は粉々に崩れてしまいました。
千代子が気がつくと、家のまわりはどこもがれきの山でした。
千代子のお父さんとお母さんも何とか無事だったので、千代子達は、急いで防空壕まで行くことにしました。千代子は、千羽鶴を大きな袋に入れて走ります。
しかしその途中、千代子はお父さんとお母さんとはぐれてしまいました。
「お父さ~ん!!お母さ~ん!!」
千代子は必死に声を出しました。しかし、お父さんとお母さんは見つかりません。
千代子は、一人で防空壕に行きました。しかし、そこにもお父さんとお母さんの姿はありません。
千代子は、持っていた袋から千羽鶴を取り出しました。そして、千羽鶴にお願いしました。
「どうか、お父さんとお母さんに会えますように。」
千代子は、涙を流しながら、何度も何度も千羽鶴にお願いしました。
次の日の朝。
千代子は、お父さんとお母さんを探して町を歩き回りました。しかし、やはりどこにもいません。
その時、近所に住むおばさんが声をかけてきました。
「千代子ちゃん、無事だったのね!!」
おばさんは千代子にかけよると、力強く千代子を抱きしめました。
千代子は、お父さんとお母さんを探していることをおばさんに話しました。すると、おばさんは、
「お父さんとお母さんは、怪我をして近くの学校で手当てして貰ってるわ。」
と教えてくれました。
千代子は、おばさんと一緒にその学校に行きました。お父さんとお母さんは、二人とも足を怪我していましたが、無事でした。
「お父さん!!お母さん!!」
千代子は、お父さんとお母さんにかけよると思い切り抱きつきました。
その後、千代子の願い通り、戦争は終わりました。
「千羽鶴が、願いを叶えてくれたんだ!!」
千代子は、そう思いました。
その後も千代子は、願いを叶えてくれた千羽鶴を、いつまでも大切に持ち続けました。
ここに、西川 千代子という8歳の女の子が住んでいました。
ある日、千代子は誕生日のお祝いで、お金持ちの親戚から1000枚の折り紙を貰いました。
「『千羽鶴』っていうのがあってね、鶴を千羽折ったら願いが叶うんだよ。」
千代子はそれを聞いて、早速鶴を折り始めました。一枚一枚、少しずつ丁寧に折っていきます。
「千羽折ったら、どんなお願いをするの?」
千代子のお母さんが聞いても、千代子はニコニコ笑うだけで何も答えません。
千代子は、毎日毎日、鶴を折り続けました。そして、一ヶ月後。ついに千羽鶴が完成しました。
千代子はさっそく、千羽鶴にお願いしました。
「どうか、戦争が終わりますように。」
千代子は、毎日、千羽鶴にお願いしました。
その頃、戦争が激しくなり、敵の飛行機による攻撃から逃れるために、千代子は、家族で田舎の親戚の家に避難することになりました。
その親戚の家に向かう日の朝。突然、ぴかっと空が光ったかと思うと、ものすごい風が吹き、千代子達の家は粉々に崩れてしまいました。
千代子が気がつくと、家のまわりはどこもがれきの山でした。
千代子のお父さんとお母さんも何とか無事だったので、千代子達は、急いで防空壕まで行くことにしました。千代子は、千羽鶴を大きな袋に入れて走ります。
しかしその途中、千代子はお父さんとお母さんとはぐれてしまいました。
「お父さ~ん!!お母さ~ん!!」
千代子は必死に声を出しました。しかし、お父さんとお母さんは見つかりません。
千代子は、一人で防空壕に行きました。しかし、そこにもお父さんとお母さんの姿はありません。
千代子は、持っていた袋から千羽鶴を取り出しました。そして、千羽鶴にお願いしました。
「どうか、お父さんとお母さんに会えますように。」
千代子は、涙を流しながら、何度も何度も千羽鶴にお願いしました。
次の日の朝。
千代子は、お父さんとお母さんを探して町を歩き回りました。しかし、やはりどこにもいません。
その時、近所に住むおばさんが声をかけてきました。
「千代子ちゃん、無事だったのね!!」
おばさんは千代子にかけよると、力強く千代子を抱きしめました。
千代子は、お父さんとお母さんを探していることをおばさんに話しました。すると、おばさんは、
「お父さんとお母さんは、怪我をして近くの学校で手当てして貰ってるわ。」
と教えてくれました。
千代子は、おばさんと一緒にその学校に行きました。お父さんとお母さんは、二人とも足を怪我していましたが、無事でした。
「お父さん!!お母さん!!」
千代子は、お父さんとお母さんにかけよると思い切り抱きつきました。
その後、千代子の願い通り、戦争は終わりました。
「千羽鶴が、願いを叶えてくれたんだ!!」
千代子は、そう思いました。
その後も千代子は、願いを叶えてくれた千羽鶴を、いつまでも大切に持ち続けました。
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