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第2章
第23話
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「じゃあ、ここからは頼んだよ」
「任せて。ジェノムの目に害獣が映り込まないようにするから」
「??? どういうことかわからんが、まあとにかく守ってくれればそれでいいさ」
「うん」
翌日のお昼頃、私たちは山道の入り口辺りまでやってきた。
軽く探知魔法を掛けてみたが、やはり我々に危害を加えそうな者はたくさんいる。
危険な動物、魔物に盗賊。まあどれも会う前に殺せるだろう。
探知魔法で敵の位置を把握し、遠距離で殺す。ジェノムには何もしていないように思われるかもしれないけれど、コイツは私に対して払い損だったと思うような哀れな性格はしていないはずだ。
殺した奴らはアイテムボックスで回収できる。どこかの町に着いたときにでもうっぱらう。
200年の牢での生活で気がついたのだが、アイテムボックスを開く場所は自身の近くではないとダメと言った制限がついていない。
認識が出来る範囲内すべてにおいて発動が出来るようだ。ただ、対象の場所との距離が離れるほど、使用する魔力量も上がっていく。
自身の魔力量と相談だ。
魔力量がたくさんの人は窃盗なども楽に出来てしまうだろう。私はそんなことはしないけどね。
「随分揺れるね」
「ああ、山道だからな。これでも王都から出る道と言うだけあって、整備はされてるもんだと思うぞ」
「そうなの? これよりひどかったら酔っちゃいそうだよ」
「若い旅人なんかは馬車で頻繁に酔うらしいな。緑を見てりゃあ多少マシにはなるぞ」
「ふぅん。覚えとく」
比較的広めのこの山道は、渓谷のようになっているところに敷かれている。
大雨が降ったりしたら川のようになってしまいそうだ。ジェノムがいうには、ここからもっと山の中に入っていくそうだ。
一部は魔法によって切り開かれた所だったり、谷すれすれだったりと、整備されているとは言ってもヒヤヒヤするようなルートを通るとか。
途中いくつかキャンプ地が設けられていてそこのキャンプ地に泊まりながら進んでいく。
こういう木が生い茂っているところに来ると、なんとなく懐かしさを覚える。
200年という長い年月に比べれば短い期間だったけど、それでもあの森の中で生きていた時はかけがえのない思い出だ。
あのとき私を襲おうとした騎士たちも、もう墓石の下に入ってしまっている。
おそらくいまあの思い出の地にもう1度足を運ぶと、昔とは違う景色になっているのだろう。それを見るのはまた今度で良いかな。
「あ、盗賊だ」
「はぁ!?」
探知魔法の範囲内に盗賊の姿を捉えた。
アイテムボックスで魔力を使うから、探知魔法の範囲を結構狭めにしていた。
そのために一気に盗賊が現れて結構びっくりした。
そのせいで思わず口に出してしまったために、驚いたジェノムが馬車を急停車させてしまった。
少し足を開いて、その間に手を置くように座面を掴んでいたからなんとか吹っ飛ばなかったが、危うく吹き飛ぶところだった。
「もう、危ないなぁ。なんで急に止まるの?」
「いやいや、盗賊がいるって言ったからでしょうに」
「ああ、それはごめん。でも気にしないで。こっちで倒すから」
「はい?」
「私強いんで、敵の姿見えなくても盗賊くらい殺せるよ。それに見た感じ強そうなやつはいない。
王都から出る馬車を細々襲ってる奴らでしょう。そんな奴らに私は倒せない」
「……ずいぶんな自信だな。まあいい、進むぞ」
「あい。あ、少し数が多めだから集中するね。返事が変になるかもしれないけど気にしないで」
「わかった」
盗賊の数は20と言った所だろうか。
この世界の盗賊がどれくらいの人数で行動しているかは分からないが、数が多いのは少しやっかいだ。
ここからの距離はざっと5キロといったところだろう。
ここまで乗った感覚だと、30分くらいで盗賊たちが張っているエリアに着く。それまでに倒さないといけない。
まあ余裕だね。
探知魔法では声が聞こえないのが残念だ。
「て、敵襲だーッ!」とか、「なにッ、どこから攻撃が!?」とか、そういう会話を聞きたかった。
でもしょうがない。聴覚強化でも聞ける距離は1キロくらい。5キロは無理だ。
この距離だと魔力もいつもより使ってしまう。
魔力を体内に循環させる訓練を行うと、魔力量が増えるというのを大体牢に入ってから2年の頃に見つけた。
それを暇さえあれば行ってきたわけで、相当量の魔力があると思う。
まあ、牢にいる間それを検証するというのが難しかったから正確なところは分からない。
馬車がガタガタ揺れるから照準を定めにくいみたいなことはない。
馬車が前に進んでいるから照準も前に進むみたいなゲーム的な感じではないのだ。そこら辺は便利でありがたい。
この距離だと投げ物系は無理。
地面から尖った何かを出して刺し殺すのが簡単で良いかも。
獲物をじっと隠れて待っている今のタイミングは非常に奇襲を掛けやすい。
動いていないから狙いを定めやすいのだ。
ここで1人ずつ狙って順番に殺していくというのはアホがすることだ。
そんなことをしたらみんな驚いて動いてしまう。狙いにくい。
だから一気に殺す。
本当は地面に手を触れて地面経由で魔法を発動した方が魔力量が節約になるのだが、馬車に居る今そんなことは出来ない。
固体、液体、気体という順番で魔力の伝導率は悪くなっていく。
物質の種類にもよるが、固体は部室を構成する粒子と粒子の間が狭いために魔力の伝導率が良いんだと思う。
気体はその逆。魔力がうまく伝わらない。
だから集中力が必要なのだ。
じっと目を瞑って意識を探知魔法で見える標的に定める。
イメージは針。生け花で使う針山の針みたいなものをイメージしていく。それを標的の下から一気に出す。
いや、そんなことをしなくても良いか。
空気を伝って直接標的の体に攻撃を入れれば良いのだ。
200年以上前に学校の生物の授業や保健の授業でやった身体の構造を思い出す。
心臓は……ここら辺かな?
確か心臓って体の中心辺りにあったと思う。でも心臓の筋肉は持ち主から見て左側の方が活発に動いているから、左側が肥大していくって言うのを聞いたような気がする。
だから気持ち体の左側を狙う。
その辺りの皮膚から心臓にかけて針を作る。
……この作戦なら別に奴らが動いていても支障なかったな。
まあいいや。
別に私は奴らを恐怖の淵に追いやりたいわけではない。ただ自分の障害となる者を排除したいだけ。
多少は申し訳ないという気持ちを持っているのだ。
だからひと思いに殺してあげよう。
「さよなら」
つぶやくつもりはなかったが、なんとなくつぶやいた。
そのつぶやきがトリガーになったかのように、奴らの心臓を土魔法で作られた針が突き刺し、20人近くの人間の生命反応が途絶えた。
「ふぅ、終わりだね。やつらの持ち物は回収する?」
「それは嬢ちゃんに任せるが、止めてやってくれ」
「なんで?」
「盗賊たちも好きで盗賊になった者は少ないはずだ。きっと何かの事情があったと思う。
何もかもを奪うのは酷じゃないか。命だけで勘弁してやれ」
「ふ~ん。わかった」
「任せて。ジェノムの目に害獣が映り込まないようにするから」
「??? どういうことかわからんが、まあとにかく守ってくれればそれでいいさ」
「うん」
翌日のお昼頃、私たちは山道の入り口辺りまでやってきた。
軽く探知魔法を掛けてみたが、やはり我々に危害を加えそうな者はたくさんいる。
危険な動物、魔物に盗賊。まあどれも会う前に殺せるだろう。
探知魔法で敵の位置を把握し、遠距離で殺す。ジェノムには何もしていないように思われるかもしれないけれど、コイツは私に対して払い損だったと思うような哀れな性格はしていないはずだ。
殺した奴らはアイテムボックスで回収できる。どこかの町に着いたときにでもうっぱらう。
200年の牢での生活で気がついたのだが、アイテムボックスを開く場所は自身の近くではないとダメと言った制限がついていない。
認識が出来る範囲内すべてにおいて発動が出来るようだ。ただ、対象の場所との距離が離れるほど、使用する魔力量も上がっていく。
自身の魔力量と相談だ。
魔力量がたくさんの人は窃盗なども楽に出来てしまうだろう。私はそんなことはしないけどね。
「随分揺れるね」
「ああ、山道だからな。これでも王都から出る道と言うだけあって、整備はされてるもんだと思うぞ」
「そうなの? これよりひどかったら酔っちゃいそうだよ」
「若い旅人なんかは馬車で頻繁に酔うらしいな。緑を見てりゃあ多少マシにはなるぞ」
「ふぅん。覚えとく」
比較的広めのこの山道は、渓谷のようになっているところに敷かれている。
大雨が降ったりしたら川のようになってしまいそうだ。ジェノムがいうには、ここからもっと山の中に入っていくそうだ。
一部は魔法によって切り開かれた所だったり、谷すれすれだったりと、整備されているとは言ってもヒヤヒヤするようなルートを通るとか。
途中いくつかキャンプ地が設けられていてそこのキャンプ地に泊まりながら進んでいく。
こういう木が生い茂っているところに来ると、なんとなく懐かしさを覚える。
200年という長い年月に比べれば短い期間だったけど、それでもあの森の中で生きていた時はかけがえのない思い出だ。
あのとき私を襲おうとした騎士たちも、もう墓石の下に入ってしまっている。
おそらくいまあの思い出の地にもう1度足を運ぶと、昔とは違う景色になっているのだろう。それを見るのはまた今度で良いかな。
「あ、盗賊だ」
「はぁ!?」
探知魔法の範囲内に盗賊の姿を捉えた。
アイテムボックスで魔力を使うから、探知魔法の範囲を結構狭めにしていた。
そのために一気に盗賊が現れて結構びっくりした。
そのせいで思わず口に出してしまったために、驚いたジェノムが馬車を急停車させてしまった。
少し足を開いて、その間に手を置くように座面を掴んでいたからなんとか吹っ飛ばなかったが、危うく吹き飛ぶところだった。
「もう、危ないなぁ。なんで急に止まるの?」
「いやいや、盗賊がいるって言ったからでしょうに」
「ああ、それはごめん。でも気にしないで。こっちで倒すから」
「はい?」
「私強いんで、敵の姿見えなくても盗賊くらい殺せるよ。それに見た感じ強そうなやつはいない。
王都から出る馬車を細々襲ってる奴らでしょう。そんな奴らに私は倒せない」
「……ずいぶんな自信だな。まあいい、進むぞ」
「あい。あ、少し数が多めだから集中するね。返事が変になるかもしれないけど気にしないで」
「わかった」
盗賊の数は20と言った所だろうか。
この世界の盗賊がどれくらいの人数で行動しているかは分からないが、数が多いのは少しやっかいだ。
ここからの距離はざっと5キロといったところだろう。
ここまで乗った感覚だと、30分くらいで盗賊たちが張っているエリアに着く。それまでに倒さないといけない。
まあ余裕だね。
探知魔法では声が聞こえないのが残念だ。
「て、敵襲だーッ!」とか、「なにッ、どこから攻撃が!?」とか、そういう会話を聞きたかった。
でもしょうがない。聴覚強化でも聞ける距離は1キロくらい。5キロは無理だ。
この距離だと魔力もいつもより使ってしまう。
魔力を体内に循環させる訓練を行うと、魔力量が増えるというのを大体牢に入ってから2年の頃に見つけた。
それを暇さえあれば行ってきたわけで、相当量の魔力があると思う。
まあ、牢にいる間それを検証するというのが難しかったから正確なところは分からない。
馬車がガタガタ揺れるから照準を定めにくいみたいなことはない。
馬車が前に進んでいるから照準も前に進むみたいなゲーム的な感じではないのだ。そこら辺は便利でありがたい。
この距離だと投げ物系は無理。
地面から尖った何かを出して刺し殺すのが簡単で良いかも。
獲物をじっと隠れて待っている今のタイミングは非常に奇襲を掛けやすい。
動いていないから狙いを定めやすいのだ。
ここで1人ずつ狙って順番に殺していくというのはアホがすることだ。
そんなことをしたらみんな驚いて動いてしまう。狙いにくい。
だから一気に殺す。
本当は地面に手を触れて地面経由で魔法を発動した方が魔力量が節約になるのだが、馬車に居る今そんなことは出来ない。
固体、液体、気体という順番で魔力の伝導率は悪くなっていく。
物質の種類にもよるが、固体は部室を構成する粒子と粒子の間が狭いために魔力の伝導率が良いんだと思う。
気体はその逆。魔力がうまく伝わらない。
だから集中力が必要なのだ。
じっと目を瞑って意識を探知魔法で見える標的に定める。
イメージは針。生け花で使う針山の針みたいなものをイメージしていく。それを標的の下から一気に出す。
いや、そんなことをしなくても良いか。
空気を伝って直接標的の体に攻撃を入れれば良いのだ。
200年以上前に学校の生物の授業や保健の授業でやった身体の構造を思い出す。
心臓は……ここら辺かな?
確か心臓って体の中心辺りにあったと思う。でも心臓の筋肉は持ち主から見て左側の方が活発に動いているから、左側が肥大していくって言うのを聞いたような気がする。
だから気持ち体の左側を狙う。
その辺りの皮膚から心臓にかけて針を作る。
……この作戦なら別に奴らが動いていても支障なかったな。
まあいいや。
別に私は奴らを恐怖の淵に追いやりたいわけではない。ただ自分の障害となる者を排除したいだけ。
多少は申し訳ないという気持ちを持っているのだ。
だからひと思いに殺してあげよう。
「さよなら」
つぶやくつもりはなかったが、なんとなくつぶやいた。
そのつぶやきがトリガーになったかのように、奴らの心臓を土魔法で作られた針が突き刺し、20人近くの人間の生命反応が途絶えた。
「ふぅ、終わりだね。やつらの持ち物は回収する?」
「それは嬢ちゃんに任せるが、止めてやってくれ」
「なんで?」
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「ふ~ん。わかった」
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