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第2章
第36話
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「結界で魔力の供給を止められたり出来ませんか?」
「無理だと思う。結界の魔力も吸われるのがオチ」
「……我ながら面倒な魔方陣を作りましたね」
「技術は認める。だがやり過ぎだな」
騎士団長クラスともなれば、魔人化していなくとも非常に強いのだろう。
そこに魔人化でさらに実力に上乗せされている。困ったもんだ。
動きが速い。身体強化で上乗せされた私の速度に完全についてくるのだ。
機動力を高くするため、双剣に切り替えてできるだけ接近戦。
ただ、その攻撃は彼の1本の剣によって防がれてしまう。
時々傷をつけることに成功しても、うまく急所を避けられてしまって致命傷には至らない。
隙を突いてマイヤが入ってこようとするが、常に私の位置を団長とマイヤの間に差し込んでしまう。
上手く誘導されてしまうのだ。
魔法は練習した。
剣の素振りもたくさんしてきた。
ただ、なんて言ったって私は実戦経験がほとんどないのだ。
目の前に居るのは切羽詰まった戦場で実際に長い間戦って来ていた歴戦の猛者。
ろくに戦いもせずに逃げ惑い、狭い牢屋に閉じ込められていた私なんかとは技術が違うのだ。
もし彼が魔人化していなければ是非とも弟子になりたかった。
このままでは埒があかないということで、一度後方へ下がる。
そのときに、力一杯力を込めて団長を後ろへ押し出したため、よろけて追っ手は来られないらしい。
「よし。ダメだ。もう無視しよう。できるだけ硬い岩でアイツの周りを囲む」
「分かりました」
「発動まで守って」
「任せてください!」
生半可な堅さでは簡単に破られてしまう。
皇帝との戦闘中、後ろからコイツに襲われたらさすがの私でも勝率が低くなる。
マイヤはほぼ確実に死ぬだろう。
マイヤを殺され、倒せずに敵前逃亡なんていう無様を晒すわけにはいかない。
脳内で必死に詠唱をしていく。
固く、分厚く、絶対に抜け出せないような岩の塊。
ダイヤみたいな。できるだけ固いもの。
「いくよ」
「はい!」
前方で必死に攻撃を防いでくれていたマイヤに声を掛け、一度後ろへ引かせる。
すぐに魔法を発動。
すると、出来たのは思っていたような真っ黒な岩の塊ではなく、水晶のような透明掛かった物質の塊であった。
おそらくダイヤモンドのイメージが入っていたからこうなったのだろう。
騎士団長はその水晶のような物質の中に埋め込まれるような形になっている。
さながら琥珀の中の虫だ。
「いこう」
「はい」
当分動けそうな感じはしない。
この隙に皇帝の所へお邪魔しよう。
赤色の大きな扉の縁には、金色の枠がついている。
明らかに豪華な扉。
それを身体強化魔法を掛けながら押していく。
身体強化を掛けなければ人が通れるほど開けられないだろう。
無駄に重い。謁見の間はきっと普段は使わないのだろう。
見栄を張って謁見の間にずっといるとか、そういう感じなのだろうか。
「ふふふ、待っていたぞ侵入者よ」
暗い部屋、広い謁見の間。
その少し高いところにいた男がそう叫んだ。
無駄に重そうなローブを着、無造作にひげを生やし、おなかをぽっこりと出しているおじさんだ。
偉そうに玉座に座ってこちらを気持ち悪い目で見下ろしている。
「さて侵入者よ。なんの用だ?」
「あなたを殺しに来ました」
「ふっ、馬鹿言え。この俺に勝てるとでも?」
「勝てます。私とあなたでは歴が違うので」
「小娘が何を……」
「私は長い年月を掛け、強大な力を得ましたが、あなたは他人から授かった力を好き勝手に振るっているだけ。
下手だね。力の使い方が下手。あなたに私は倒せない」
実戦経験こそはないものの、200年間しっかりと基礎を磨いた。
時々剣の相手としてゴーレムを作ったりしていた。
人との戦いほどの力にはならないだろうが、やっていないよりはマシだ。
「他人から授かった力? 俺はこの力は自分で手に入れたものだ。何も知らずにグチグチと」
「いえ。あなたの力は他人から授かったものです」
ここでマイヤが口を開いた。
ここからはマイヤにお任せしよう。
「私の名前はマイヤと言います。あなたが玉座の裏に隠している魔石に魔方陣を書き、ここへ運んだ者です」
「……それは?」
「あなたの力は私が授けた。私はその力を奪いに来ただけ」
……物語だと、ここから言い合いになったりとかがあるのだろうが、案外実際そうではないらしい。
話すことがない。
私たちは皇帝を殺すということを伝えたし、それを今更変えたりはしない。
皇帝も話すことを考えていたわけでもなさそうだ。
ここは拳だな。
皇帝から感じるオーラは強い人のそれだ。
それが偽りの力であったとしても、今の皇帝が強いという事実は変わらない。
ただ、先ほどの騎士団長さんみたいに鎧を着ているわけではない。
着ているのは布で出来た重そうな服だけ。一応剣を持ってはいるみたいだが、その格好では上手に使えないだろう。
となると、彼が使ってくるのは魔法だ。
「マイヤ、行くよ」
「はい」
左右から挟むように攻める。
2人でまとまっていると大きな攻撃が着たときに2人も動けなくなる可能性がある。
魔石を壊せば魔力の供給は止まる。
ただ、おそらく魔石は壊させてくれないだろう。
魔石を壊すなら皇帝を殺した方が楽だと思う。
右手をバッと前へ突き出し、手のひらから土魔法で作られた剣を出していく。
ツタのように伸びる剣は、くねくねと軌道を変えながら一気に皇帝の首元へと飛んでいく。
それで倒せたら楽だったが、さすがにそんなに簡単な仕事ではない。
皇帝はそれに魔力砲をぶつけ、粉砕する。
魔力砲とは、本来実体を伴わない魔力を高密度に圧縮して放つ魔法。
体内の保有魔力量が多くないと出来ない魔法だが、一番魔力の変換効率が良いため、魔力量が多い人が使うと強い。
私はあまり使わない。
魔力砲にはデメリットがあって、長距離だと力が分散しやすい。
だからああやって至近距離まで引きつけて放つのだ。
大きく弧を描くように走り、皇帝へと近づくマイヤ。
マイヤは小さな岩を出し、牽制しながら距離を詰めていく。
ただ、あと少しというところで魔力砲によって一気に後ろへ下がらされてしまう。
おそらく至近距離に持って行くのは厳しい。
私は魔力砲を今使えない。
すべて魔石に回収されてしまうだろう。
下駄を脱ぎ捨てる。
地面にぐっと右足をつけ、足から地面を伝って先ほど手から出した者と同じ物を作成する。
そして手からも同様のものをだし、3つの刃で攻撃する。
両手から魔力砲を放ったとして、防げるのは2つ。
1つは攻撃が通るだろうという考えだ。
できるだけ分散させて飛ばしていく。
ただ、やはりそれもすぐに対応されてしまう。
皇帝は大きな岩の塊をこちらへ飛ばしてきた。
皇帝へと飛ばしていた刃のうち1つの向きを切り替え、私と岩との間に差し込む。
砂埃を舞わしながら砕け散る1つ。
左足をいつでも位置を変えられるようにと使っていない。
それを使っていれば4つの剣があったが、今は3つだけ。
その3つのうちの1つが打ち落とされた。
となると残りは2つだけ。2つになってしまえばもちろん魔力砲で粉砕される。
だめだ。魔力砲が理不尽すぎる。
魔力がつきないというのがひどい。
いくらでも強い魔力砲を飛ばせるのだから、正直言ってかなわない。
「無理だと思う。結界の魔力も吸われるのがオチ」
「……我ながら面倒な魔方陣を作りましたね」
「技術は認める。だがやり過ぎだな」
騎士団長クラスともなれば、魔人化していなくとも非常に強いのだろう。
そこに魔人化でさらに実力に上乗せされている。困ったもんだ。
動きが速い。身体強化で上乗せされた私の速度に完全についてくるのだ。
機動力を高くするため、双剣に切り替えてできるだけ接近戦。
ただ、その攻撃は彼の1本の剣によって防がれてしまう。
時々傷をつけることに成功しても、うまく急所を避けられてしまって致命傷には至らない。
隙を突いてマイヤが入ってこようとするが、常に私の位置を団長とマイヤの間に差し込んでしまう。
上手く誘導されてしまうのだ。
魔法は練習した。
剣の素振りもたくさんしてきた。
ただ、なんて言ったって私は実戦経験がほとんどないのだ。
目の前に居るのは切羽詰まった戦場で実際に長い間戦って来ていた歴戦の猛者。
ろくに戦いもせずに逃げ惑い、狭い牢屋に閉じ込められていた私なんかとは技術が違うのだ。
もし彼が魔人化していなければ是非とも弟子になりたかった。
このままでは埒があかないということで、一度後方へ下がる。
そのときに、力一杯力を込めて団長を後ろへ押し出したため、よろけて追っ手は来られないらしい。
「よし。ダメだ。もう無視しよう。できるだけ硬い岩でアイツの周りを囲む」
「分かりました」
「発動まで守って」
「任せてください!」
生半可な堅さでは簡単に破られてしまう。
皇帝との戦闘中、後ろからコイツに襲われたらさすがの私でも勝率が低くなる。
マイヤはほぼ確実に死ぬだろう。
マイヤを殺され、倒せずに敵前逃亡なんていう無様を晒すわけにはいかない。
脳内で必死に詠唱をしていく。
固く、分厚く、絶対に抜け出せないような岩の塊。
ダイヤみたいな。できるだけ固いもの。
「いくよ」
「はい!」
前方で必死に攻撃を防いでくれていたマイヤに声を掛け、一度後ろへ引かせる。
すぐに魔法を発動。
すると、出来たのは思っていたような真っ黒な岩の塊ではなく、水晶のような透明掛かった物質の塊であった。
おそらくダイヤモンドのイメージが入っていたからこうなったのだろう。
騎士団長はその水晶のような物質の中に埋め込まれるような形になっている。
さながら琥珀の中の虫だ。
「いこう」
「はい」
当分動けそうな感じはしない。
この隙に皇帝の所へお邪魔しよう。
赤色の大きな扉の縁には、金色の枠がついている。
明らかに豪華な扉。
それを身体強化魔法を掛けながら押していく。
身体強化を掛けなければ人が通れるほど開けられないだろう。
無駄に重い。謁見の間はきっと普段は使わないのだろう。
見栄を張って謁見の間にずっといるとか、そういう感じなのだろうか。
「ふふふ、待っていたぞ侵入者よ」
暗い部屋、広い謁見の間。
その少し高いところにいた男がそう叫んだ。
無駄に重そうなローブを着、無造作にひげを生やし、おなかをぽっこりと出しているおじさんだ。
偉そうに玉座に座ってこちらを気持ち悪い目で見下ろしている。
「さて侵入者よ。なんの用だ?」
「あなたを殺しに来ました」
「ふっ、馬鹿言え。この俺に勝てるとでも?」
「勝てます。私とあなたでは歴が違うので」
「小娘が何を……」
「私は長い年月を掛け、強大な力を得ましたが、あなたは他人から授かった力を好き勝手に振るっているだけ。
下手だね。力の使い方が下手。あなたに私は倒せない」
実戦経験こそはないものの、200年間しっかりと基礎を磨いた。
時々剣の相手としてゴーレムを作ったりしていた。
人との戦いほどの力にはならないだろうが、やっていないよりはマシだ。
「他人から授かった力? 俺はこの力は自分で手に入れたものだ。何も知らずにグチグチと」
「いえ。あなたの力は他人から授かったものです」
ここでマイヤが口を開いた。
ここからはマイヤにお任せしよう。
「私の名前はマイヤと言います。あなたが玉座の裏に隠している魔石に魔方陣を書き、ここへ運んだ者です」
「……それは?」
「あなたの力は私が授けた。私はその力を奪いに来ただけ」
……物語だと、ここから言い合いになったりとかがあるのだろうが、案外実際そうではないらしい。
話すことがない。
私たちは皇帝を殺すということを伝えたし、それを今更変えたりはしない。
皇帝も話すことを考えていたわけでもなさそうだ。
ここは拳だな。
皇帝から感じるオーラは強い人のそれだ。
それが偽りの力であったとしても、今の皇帝が強いという事実は変わらない。
ただ、先ほどの騎士団長さんみたいに鎧を着ているわけではない。
着ているのは布で出来た重そうな服だけ。一応剣を持ってはいるみたいだが、その格好では上手に使えないだろう。
となると、彼が使ってくるのは魔法だ。
「マイヤ、行くよ」
「はい」
左右から挟むように攻める。
2人でまとまっていると大きな攻撃が着たときに2人も動けなくなる可能性がある。
魔石を壊せば魔力の供給は止まる。
ただ、おそらく魔石は壊させてくれないだろう。
魔石を壊すなら皇帝を殺した方が楽だと思う。
右手をバッと前へ突き出し、手のひらから土魔法で作られた剣を出していく。
ツタのように伸びる剣は、くねくねと軌道を変えながら一気に皇帝の首元へと飛んでいく。
それで倒せたら楽だったが、さすがにそんなに簡単な仕事ではない。
皇帝はそれに魔力砲をぶつけ、粉砕する。
魔力砲とは、本来実体を伴わない魔力を高密度に圧縮して放つ魔法。
体内の保有魔力量が多くないと出来ない魔法だが、一番魔力の変換効率が良いため、魔力量が多い人が使うと強い。
私はあまり使わない。
魔力砲にはデメリットがあって、長距離だと力が分散しやすい。
だからああやって至近距離まで引きつけて放つのだ。
大きく弧を描くように走り、皇帝へと近づくマイヤ。
マイヤは小さな岩を出し、牽制しながら距離を詰めていく。
ただ、あと少しというところで魔力砲によって一気に後ろへ下がらされてしまう。
おそらく至近距離に持って行くのは厳しい。
私は魔力砲を今使えない。
すべて魔石に回収されてしまうだろう。
下駄を脱ぎ捨てる。
地面にぐっと右足をつけ、足から地面を伝って先ほど手から出した者と同じ物を作成する。
そして手からも同様のものをだし、3つの刃で攻撃する。
両手から魔力砲を放ったとして、防げるのは2つ。
1つは攻撃が通るだろうという考えだ。
できるだけ分散させて飛ばしていく。
ただ、やはりそれもすぐに対応されてしまう。
皇帝は大きな岩の塊をこちらへ飛ばしてきた。
皇帝へと飛ばしていた刃のうち1つの向きを切り替え、私と岩との間に差し込む。
砂埃を舞わしながら砕け散る1つ。
左足をいつでも位置を変えられるようにと使っていない。
それを使っていれば4つの剣があったが、今は3つだけ。
その3つのうちの1つが打ち落とされた。
となると残りは2つだけ。2つになってしまえばもちろん魔力砲で粉砕される。
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