4 / 4
1話
4話
しおりを挟む「おはよ,,お前ら、朝から仲良過ぎだろ。」
教室に入ると同時に、若干目を薄く開け此方を眺めている祐希が話し掛けてきた
いつも糸目の奴が目を開けるのって何かレア感あるよな、
「隼と俺は夫婦だからね♡」
「確かに!そうだったな!!」
宮が握り締めた手を見せ付けるよう目の前に上げれば、祐希がゲラゲラと笑いだす。
いやいや…?夫婦じゃないし、?
何言っちゃってんだよ宮さん?
「夫婦じゃねぇよ!」
慌てて訂正をするが2人の耳に俺の声は届いてないらしい。
何だよ。俺が祐希と喋ったら怒るくせに、自分は良いのかよ、
決して嫉妬している訳では無いが
なんか。気に食わない、
「宮、そろそろ席に着かないと。」
宮の手を、 グィ 、と引っ張り視線を此方向かせれば、話を強制的に終了させる。
「ん、そーだね♡」
何でこいつ、にやにやしてんだ。?
繋いでいた手を離し。
奇妙な笑みを浮かべる宮を置いて早々と自分の席に着くと
宮も追い掛けるように自分の席へ移動する。
宮の席は俺の席から2人分空けた、少し離れた位置にある。
席替えをした時ずっと俺から遠いと1人で文句を言っていた。
「お前ら~、HRを始めるぞ、席に着け~」
体育会系みたいな厳つい身体付きをした担任が教室に入り。
皆、慌てて、自分の席へと移動して行く。
俺は机に肘を着き手に顎を乗せ、
慌てる祐希や他の生徒達を眺めていた。
ぼ~っとしている間に担任の話が終わったのだろう。
1時限目は体育の為各自、教室を出て更衣室に移動している。
俺もさっさと行こう。
立ち上がるより先に、肩を軽く叩かれ振り向くと。
宮が俺を見下ろした状態で立っていた。
「隼、着替えに行こう」
「ん、そーだな」
席から離れ、更衣室に向う途中、
宮は俺にピッタリとくっつき隣をキープしたまま歩いていた。
更衣室に着くと、自分のロッカーに行き
体操着に着替え始めた。
「なぁ、宮、今日の体育何だっけ」
「ストレッチじゃないかな?」
「なら、体育館か!」
宮は先に着替え終わっていたんだろう。
腕を組みこっちをじっと見つめて待っていた。
「ん、ごめん着替え終わったから行くか」
「全然大丈夫だよ、もう時間が無いし少し急ごっか」
「まじ!?」
慌てて時計を見ると時計の針は1時限目の開始近くまで来ている。
「やべ!宮急ぐぞ!」
宮の手首を掴み、体育館の方へ急いで走り出した。
「しゅ、隼!?」
宮はいきなりの事で驚いたのか、びっくりした表情を浮かべ俺に引っ張られながら着いてくる。
「はぁ、間に合った!」
走ったおかげが、予鈴よりも早めに着き
乱れた呼吸を整え、胸を撫で下ろす。
掴んでいた手首を離し、宮の方を振り向くと自分の手首を眺めぼ~っとしている
「宮、?」
俺の声に気がついたのか、 ハッ と顔を上げた。
「何でもないよ!」
「ほら!もうすぐ渡辺先生が来そうだし座ろっか!」
渡辺は体育教師の名前で、女子からの人気が凄い、美形で優しい先生だ、
正直、 羨ましい、俺の周りには美形が多い気がする。
そんな事を考えていると、
「皆~、おはよう!今日は2人組のペアを作ってストレッチをして貰うよ」
「ペアを作った人は、分かりやすいように座ってねー」
体育館に渡辺先生の声が響き、皆言われた通りペアに纏まり出す。
「ゆう,,!」
俺は慌てて祐希とペアになろうとしたが手遅れみたいだ。
宮が俺の口元を片手で塞ぎ肩を掴んで離れないようにしている。
「隼は勿論俺と組むよね、?」
にこにこと笑っているがいつもより声が低く怖い。
俺は宮の機嫌を取るように、頭を上下に激しく振る。
「ん、良かった♡」
口元を塞ぎ、肩を掴んでいた
宮の両手が腰に回され膝の上にちょこんと、座らされる。
周りに祐希達も居るし辞めて欲しい。
全員座ったのか、先生が声を張り上げ皆に聴こえるように喋りだした。
「皆ペアが決まったみたいだね!それじゃあストレッチを始めようか!」
宮とストレッチ、俺は無事で居られるのだろうか。?
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ここまで読んで下さりありがとうございます!!
これからもゆっくりと投稿して行くので是非見てって下さい(*´`*)
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
45
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
感想失礼します(*^^*)
ヤンキー(見た目)受け、大好物なので、これからのお話がとても楽しみです。よろしくお願いします!
ありがとうございますっ!!
楽しみにして貰えて
凄く嬉しいです(*´`*)
此方こそ!宜しくお願いします !( . .)"