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しおりを挟む「おはよ,,お前ら、朝から仲良過ぎだろ。」
教室に入ると同時に、若干目を薄く開け此方を眺めている祐希が話し掛けてきた
いつも糸目の奴が目を開けるのって何かレア感あるよな、
「隼と俺は夫婦だからね♡」
「確かに!そうだったな!!」
宮が握り締めた手を見せ付けるよう目の前に上げれば、祐希がゲラゲラと笑いだす。
いやいや…?夫婦じゃないし、?
何言っちゃってんだよ宮さん?
「夫婦じゃねぇよ!」
慌てて訂正をするが2人の耳に俺の声は届いてないらしい。
何だよ。俺が祐希と喋ったら怒るくせに、自分は良いのかよ、
決して嫉妬している訳では無いが
なんか。気に食わない、
「宮、そろそろ席に着かないと。」
宮の手を、 グィ 、と引っ張り視線を此方向かせれば、話を強制的に終了させる。
「ん、そーだね♡」
何でこいつ、にやにやしてんだ。?
繋いでいた手を離し。
奇妙な笑みを浮かべる宮を置いて早々と自分の席に着くと
宮も追い掛けるように自分の席へ移動する。
宮の席は俺の席から2人分空けた、少し離れた位置にある。
席替えをした時ずっと俺から遠いと1人で文句を言っていた。
「お前ら~、HRを始めるぞ、席に着け~」
体育会系みたいな厳つい身体付きをした担任が教室に入り。
皆、慌てて、自分の席へと移動して行く。
俺は机に肘を着き手に顎を乗せ、
慌てる祐希や他の生徒達を眺めていた。
ぼ~っとしている間に担任の話が終わったのだろう。
1時限目は体育の為各自、教室を出て更衣室に移動している。
俺もさっさと行こう。
立ち上がるより先に、肩を軽く叩かれ振り向くと。
宮が俺を見下ろした状態で立っていた。
「隼、着替えに行こう」
「ん、そーだな」
席から離れ、更衣室に向う途中、
宮は俺にピッタリとくっつき隣をキープしたまま歩いていた。
更衣室に着くと、自分のロッカーに行き
体操着に着替え始めた。
「なぁ、宮、今日の体育何だっけ」
「ストレッチじゃないかな?」
「なら、体育館か!」
宮は先に着替え終わっていたんだろう。
腕を組みこっちをじっと見つめて待っていた。
「ん、ごめん着替え終わったから行くか」
「全然大丈夫だよ、もう時間が無いし少し急ごっか」
「まじ!?」
慌てて時計を見ると時計の針は1時限目の開始近くまで来ている。
「やべ!宮急ぐぞ!」
宮の手首を掴み、体育館の方へ急いで走り出した。
「しゅ、隼!?」
宮はいきなりの事で驚いたのか、びっくりした表情を浮かべ俺に引っ張られながら着いてくる。
「はぁ、間に合った!」
走ったおかげが、予鈴よりも早めに着き
乱れた呼吸を整え、胸を撫で下ろす。
掴んでいた手首を離し、宮の方を振り向くと自分の手首を眺めぼ~っとしている
「宮、?」
俺の声に気がついたのか、 ハッ と顔を上げた。
「何でもないよ!」
「ほら!もうすぐ渡辺先生が来そうだし座ろっか!」
渡辺は体育教師の名前で、女子からの人気が凄い、美形で優しい先生だ、
正直、 羨ましい、俺の周りには美形が多い気がする。
そんな事を考えていると、
「皆~、おはよう!今日は2人組のペアを作ってストレッチをして貰うよ」
「ペアを作った人は、分かりやすいように座ってねー」
体育館に渡辺先生の声が響き、皆言われた通りペアに纏まり出す。
「ゆう,,!」
俺は慌てて祐希とペアになろうとしたが手遅れみたいだ。
宮が俺の口元を片手で塞ぎ肩を掴んで離れないようにしている。
「隼は勿論俺と組むよね、?」
にこにこと笑っているがいつもより声が低く怖い。
俺は宮の機嫌を取るように、頭を上下に激しく振る。
「ん、良かった♡」
口元を塞ぎ、肩を掴んでいた
宮の両手が腰に回され膝の上にちょこんと、座らされる。
周りに祐希達も居るし辞めて欲しい。
全員座ったのか、先生が声を張り上げ皆に聴こえるように喋りだした。
「皆ペアが決まったみたいだね!それじゃあストレッチを始めようか!」
宮とストレッチ、俺は無事で居られるのだろうか。?
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ここまで読んで下さりありがとうございます!!
これからもゆっくりと投稿して行くので是非見てって下さい(*´`*)
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感想失礼します(*^^*)
ヤンキー(見た目)受け、大好物なので、これからのお話がとても楽しみです。よろしくお願いします!
ありがとうございますっ!!
楽しみにして貰えて
凄く嬉しいです(*´`*)
此方こそ!宜しくお願いします !( . .)"