異世界転生?いや面倒だから異世界の方がこっちに来い

川崎俊介

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プロローグ

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その日、世界地図は大きく書き換わることとなった。

太平洋には大陸が出現し、中央アジアには巨大な塩湖が出現した。各地で土の雨が降り、山脈がビル群を貫いた。
火山の噴火なのか、洪水なのか、人々には見当もつかなかった。唯一それを俯瞰で見ていた人工衛星からの画像が、この未曾有の大災害の様子を記録していた。

各地で降り積もった土砂は3mもの高さにまで積み上がり、標高の低い都市を埋め尽くした。一方で、塩水に浸され沈んでしまった都市もあった。

世界各地で様々な種類の災害が起こる中、さらなる天変地異が地球を襲った。突如として黄金色に輝く雲が地球全体を覆ってしまったのである。

金色に輝く星と化した地球を写し出す衛星写真を見て、一人の男は呟く。

「あらら、私としたことが、これはちょっとしたミスを犯してしまいましたねぇ」
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