5回目の転生でやっと村人に

死天使魅飛

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1章〜とりあえず村人らしいことをする〜

〜とりあえず助ける〜

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 よし、まだ誰も起きてないな。
 俺はまだ誰も起きないぐらい早く起きた。俺は、魔力が強すぎるので、普通の人が起きてるとき使うと、変に勘違いされることがあるのだ。
 ちゃちゃっと殺ってくるか…
 俺はそう言うと、布団をたたみ、静かに小屋を出た。


 昨日聞いたことによると、この洞窟かな?
 随分と強い魔力が溢れている。
 うん、ここにいるミノタウロスはすごい強いんだろう。なんだかわくわくしてきた。
 しかし、油断は禁物だ。調子に乗って敵の攻撃をまともに食らっては大変だ。
 俺は魔法耐性はあるが、ぶっちゃけ物理耐性はそこまでないのだ。
 まぁ、補助魔法があるから、物理耐性がなくても問題が無いと言えばないのだが…
 俺は一度大きく深呼吸して、洞窟に入った。

 洞窟は思ったよりも明るかった。
 意外と知恵もあるようだ。
 しかし、そうなると厄介だ。
 この世界の戦いは肉体と、頭脳で決まるのだ。
 この世界で人が生き延びてこれたのは、ひとの頭脳が発達しているからである。
 しかし、その頭脳が魔物に宿ってしまったら。
 そんなことは考えなくてもわかるだろう。
 そう、勝ち目などほとんどなくなってしまう。
 人類がそう言う魔物に勝つには、国家を超えた協力が必要なのだ。
 しかし、そんなことは関係ない。俺は、村人だ。
 だけど、ただの村人じゃない、5回も転生したすごい村人なのだ。
 正直負ける気がしない。
 相手の魔力が俺の半分ほどしか無いのだ。
 まぁ、ホブゴブリンからしたら驚異かもな…
 そんなことを考えながら俺は進んだ。途中見張りのゴブリンもいたが、魔法で眠らせた。
 つれさられてきたのだろう。
 そして、ついたミノタウロスのいる部屋に


 おそるおそるドアを開ける。
 幸いにも、ミノタウロスは寝ているようだ。  
 これなら俺も心配することなく、詠唱を行えるというもの。
 安心して詠唱を始めようとした、その時であった。
 寝ていたはずのミノタウロスが消えたのだ。
 消えたと言うのは過剰表現かもしれない。俺の目にははっきりと写っている。
 しかし、普通の人が見たら消えた、と思うだろう。
 それほどまでに速い動きをしているのだ。
 大柄なミノタウロスとは、思えない動き。
 俺はその時不思議な感情に襲われた。
 恐怖でもない、尊敬でも畏怖でもない。
 そう、『好奇心』だ。
 好奇心は人から悪魔を呼び起こす。
 人は好奇心から他人を殺し。人は好奇心から自分をも殺す。
 そんな、悪魔の感情が俺におきたのを悟ったのか、ミノタウロスはさっきまでの素早い動きを止め、こっちを見る。 
 まるで、品定めをしているかのように。
 そうか、俺を見てそんなによゆうがあるのか。
 いいじゃねぇか。
 一方的に蹂躙してやるよ!

 「なかなか余裕ぶっこいてんじゃねえか。その余裕一瞬で、粉々にしてやるよ!【アース・プロテクト】!!」

 早速強化魔法を展開し、攻撃を始める。
 急な強化に相手はまだ、追いついていない。
 反応される前におしきる!
 
「おりゃおりゃおりゃおりゃー」

 殴っては蹴る。殴っては蹴るの繰り返しで、どんどん相手にダメージを乗せていく。 
 時間の問題か…

 「く、く、く、久々の訪問者。ここまで来る者は100年ぶりだぞ。喜べ。本気で相手をしてやる。」

 どうやら、相手は本気ではなかったようだ。
 しかし、このくらいのパワーアップ想定済み。
 次で詰み、かと思っていた。
 
【ギガント・アックス】

 なんだと!ミノタウロスが魔法を使うなど聞いたことないぞ。
 こいつは最初に考えていたよりも、強敵そうだ。
 しかし、俺の勝ちにゆるぎはない。
 弱すぎるのだ。
 半分も本気を出していないのに互角以下。
 負ける気がしないのは本当だ。

「なかなか、やるな。牛!だが、俺には叶わない。儚く散れ!【フォール・ライフ】!」

 これで終わりだ。
 少し楽しめた。ありがとう。

「すごーい!!こんなに強い、『転生者』始めてみたよ!前職は何?ねえねえ教えてよ!」

 突然に現れた、訪問者。
 しかも、俺が転生者だと知っている。
 そして何よりもこいつの魔力、そこが見えない!
 なんなんだこいつは、俺と同等かそれ以上だぞ。
 こいつは化け物だ。今すぐ逃げなきゃそこにあるのは、

         『死』

 「どうしたの?もしかして喋れない?まぁいいや。私の部下がお世話になったね!今日はここまで!ゆっくり休んで、こんど戦おうね!約束だよ!」

 そう一方的に別れを告げ、そいつは消えた。


 とりあえず、ミノタウロスは追い払ったのだ。
 色々と疑問はあるが、今日は休もう。
 今日は本当に疲れた。
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