5回目の転生でやっと村人に

死天使魅飛

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3章〜原初の魔国〜

〜ふざけた村人〜

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 何なのだこいつは。
 いきなり来ておいて、話し合いを要求するなど…
 しかも、村人の分際で…
 皇帝はいつもならこのようなものは、速攻で排除する。
 だが、この村人を排除しようとしない。
 いや、違う。
 しないのでは無い。
 できないのだ。
 この状況にふさわしい格好ではないが、ふさわしい魔力なら十分ある。
 というか、この場で一番多い。
 何なのだ、この村人は…
 相手に敵意がないことを考えると、ここは話し合いを取った方が得策か?
 
「わかった。その者よ。そちらの要求を呑もう。しかし条件がある。話し合いの場を指定させてくれないか?もちろん嫌なら拒否をしても良い。どうだ?」




 うわ、やっべこいつ。
 結構強いぞ。
 前にお世話になっていた勇者よりも強いんじゃ無いか?
 まぁ
 あの人は、戦いが強かったわけじゃないけど…
 しかし条件とはなんだろう?

「うんいいよ。条件って何?無理なものじゃなかったらいいけど。」


 よかった、呑んでくれたようだ。
 これで、誰も死ぬことはない。
 魔国の皇帝だからと言って、皇帝を残酷だと勘違いすることが多い。
 しかし、昔から友人や大切な人の死を見てきた皇帝は誰にも死んでほしくない。と思うようになっていった。
 ルシエルが死ぬことは魔国にとっても大きな穴になる。
 あんなふざけた性格をしているが実力は確かなもの。
 肉体戦だと皇帝よりも強い。
 それにルシエルはとても部下に慕われている。
 理想の上司像なのだ。
 困っている者には必ず手を差し伸べ、敵であろうと最初は友好的に接する。
 実際、ルシエルの部下には元は敵だった者もいる。
 参謀のアルカンシエルなどがその代表だ。
 軍の力の意味でも、人望的な意味でもルシエルは魔国になくてはならない人物だった。


「ありがとう。では話し合いの場を、我が国にしてくれないか?そちらのほうが我としてはいいのだ。呑んでくれるな?」


 なんだそんなことか、つまるところ自分の国のほうが、戦いになったとき有利と判断したようだ。
 まぁいいだろう。
 俺は戦いに来たわけじゃないのだ。
 

「ああいいぜ。じゃあ行こうか。お前の国に。」
「うむ。では転移門を作るので少し待ってくれ。」

 そう言うと、皇帝は転移門を作り始めた。
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