純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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村瀬と言うな苗字に俺呪われている訳ではないんだよね??

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と、思った俺が悪かった。

夏人なつと様~、はい、あ~ん」

「1人で食べれるから、大丈夫だよ、日和ひより

「でも、いずれは結婚するんですから、こう言うのもやっておかなきゃですわ!」

「に、兄様何とか言ってよ」

「それぐらいやってやれ、一々俺に助けを求めるな」

「兄様~」

「、、、、(俺は空気かいな)」

次の日からの2日間ぐらいはこんな感じで日和さんは結構火力の高い夏人さんアタックを始める。俺に対しては少し敵対心を出してるのも分かるし、猛アピールをしていて夏人さんは大変そうである。

「夏人様、今日お仕事行くのですの?」

「うん、今日は担当患者の治療方針の話し合いをしたりするから」

わたくしがせっかく帰国してまで会いに来たって言うのに、、、、」

「帰ったらまた会えるんだしね、じゃ、行って来ます」

朔羅さくら俺も今から出版社に顔を出しに行く、夕方までには帰るからな」

「はーい、了解~」

「夏人様~」

ガチャンッ

で、1番驚きと言うかやっぱりか、と言うか、この人の変わっている所は、、、、

「ふぅ、やっと2人が居なくなったわ、、朝から疲れるわ」

「(雰囲気変わった!)」

「貴方も昨日はごめんなさいですわね、あぁでもしないと、いつお父様に何報告されるか分からないですもの」

「ぁ、いえ、別に、、、、あの、もしかしてですけど、その、日和さんって夏人さんの事恋愛感情として好きじゃない、んじゃないですか?」

「!、、、、良く気づきましたわね、今まで家族にだってバレた事はなかったのに」

「いや、何となく勘と言いますか」

「そうですわ、私、夏人様の事は恋愛感情としては好きではないですわ。人としては尊敬もしておりますし好きですけど」

日和さんはそう言いながらソファに座る。俺はそれを聞きながら紅茶の茶葉の入った缶を手にして紅茶を淹れる。
俺とフユさんの勘が当たっちゃった。

「じゃあ、何でその、好きとか、結婚して、とか言って」

「、、、、、、、、あぁでもしなければ私は好きでもない相手と結婚させられてしまいますわ。お父様達からすれば村瀬むらせの人間じゃなくても金のある身内の男だったら誰でも良いんですのよ。姉2人は高校を卒業後に好きな人と結婚して、結婚相手の家に嫁に言ったのよ、、、」

「ぇ、、大学とか行かずにですか?」

「えぇ、我が家は昔から女は家庭に入るもの、働くなんて言語道断と言う方針で、私も本当は働きたいの。女だからとか関係ないと思ってるわ、それに今の時代女性が活躍する時代でもあるのよ。私は末っ子だから家を継ぐ婿を、身内から探さなきゃいけないのよ」

「でも、日和さんはそれが嫌なんですよね?」

「当たり前でしょ!、私はずっとずっとパティシエになりたくてわざわざパリの製菓学校に入学出来たのに、、お父様ったら退学してお父様が決めた人と結婚しろ、何て連絡して来たの。だから学校を休学して急いで帰って来て、私には夏人様と結婚するって言うか意思を出せば、他の男との結婚を無くなるんじゃないかと思ったのよ」

「、、、、そうだったんですか、(やっぱり金持ちの家の結婚事情難しい~!、、俺の家も金持ちだけど!!)」

俺は紅茶を淹れたティーカップを日和さんの前に置きながらそう言う。この人は本当に好きな事を仕事にしたいのに、家のせいでそれが出来ない、、、、そんなの悲しいだけだよ。

「あの、夏人さんを好きになった理由、って何なんですか?」

「ぇ、ぁ~、、実はね、14年前、我が家主催のパーティーに来てくれた人達に私が作ったクッキーを配っていたの。それを美味しそうに食べてくれて、その時に、、、、「日和ちゃんなら、良いパティシエになれるね」、、って言ってくれた時に、好きになったと同時にパティシエの夢を叶えたくなったのですわ」

「へぇ、、そうだったんですか。俺も日和さんの作ったクッキーとか、スイーツ食べてみたいな」

「パティシエになれたらね。でも、お父様達は自分達の利益にならない事は絶対に許さないわ。こうやって私が夏人様と一緒に居ると言う事実が有れば、許嫁と言う事と付き合っているって言うフリが出来るから、、、、そうすれば好きじゃない人と結婚なんてしなくても良くなるわ」

「でも、そんな結果、日和さんは望んでいるんですか?」

「、、、、私、この選択をして良いのか、迷ってるのですわ。成功するかも分からない仕事よりも結婚して幸せになった方が、お父様達も喜ぶんじゃ。私のやりたい事をやらせて貰えない、私がわがままを言っていると片付けられる。嫌なんて言っても聞き入れられるわけ無いわ」

「、、、、、、、、それって、日和さんのご両親が喜ぶだけの人生ですよね。日和さんの人生は日和さんの人生です。ご両親の人生じゃない、日和さんの人生は日和さんが決めて良いと俺は思います。成功なんて分かりません、でも後悔する人生の方が辛いです。自分の気持ちを伝えて、自分の気持ちを尊重する人生の方が良いです。誰かに決められた未来なんて、、、、何の意味もないですよ」

「!、、アンタ、、」

「それに、、、、パティシエの事を語っている日和さんの顔はとっても素敵でした。パティシエが好きなんでしょ?好きって気持ちをそんな簡単に捨てるのは、俺はダメだと思う」

「/////、、、そうよね、、私お父様に色々言ってみますわ、どんなに反対されても、私の意思を大事にするわ」

「えぇ、そうしてみて下さい」























「「え゛、今女の子と一緒に暮らしてんの!?」」

「驚き過ぎだよ、女の子と暮らしてるのがそんなに驚きか」

「アイドルだぞ、お前」

次の日、俺は楽屋でみんなに言ったら超驚かれた。まぁそうか、そうなるか。

「って言ってもフユさん達の身内だし、」

「でも、血の繋がりはないんだからさ、て言うか村瀬むらせさんが狙われるかもだろ、朔」

「そこは安心して、その人村瀬家男児に全くと言って良い程興味ないらしいから。ただの兄って言う感覚らしいよ、4兄弟とも」

「朔がそう言うのなら、俺は別に良いけど、その子って、バース性なんなの?」

「αらしいですよ、流石と言いますか、村瀬だからと言いますか、、、、で、玲央れおいとの2人は何で羨ましそうな顔してんじゃ」

「だって、女の子と同居とか羨ましいじゃん」

「そうそう、それも年上の女性とか、、、、僕、一度で良いから味わってみたい」

「「、、、、母親が居るじゃん/だろ」」

「「そう言う事じゃ無いんだよ、朔、マコさん」」

何て言われるが一応彼氏持ちが言う発言じゃ無いと思うんだよな、俺。まぁ、日和さんって流石は村瀬家と言うべきか、顔面偏差値は高めで、美形。まぁ、俺だって負けては無いがな!

「つか、許嫁みたいなのがあるのって、やっぱり金持ちだなぁ~」

「そうそう、普通許嫁とか無いよ」

「そう?、俺が産まれる前ぐらいには俺の家の方でも許嫁とあったらしいよ?叔父さん達にも居たらしいし、兄さんにも」

「「「、、、、え」」」

「まぁ最近はないって思ってたけど、村瀬家系にはあったんだなぁ」

「ダメだ、僕、朔の言葉に付いていけない。そうだ、忘れてた、朔もお坊ちゃんだった。常識が限りなく一般人に近いけどたまに出るお坊ちゃんがダメだ」

「分かる、本人はあれが普通だと思ってるし、許嫁なんて普通はないのに、お金持ちだから、当たり前だと思ってる」

「やっぱり育った環境で培ってくる常識ってあるんだろうな、しっかりしてるけど変な所で抜けていると言うか」

「ぇ?、何?、何」

俺またなんか言っちまったか。、、、、だって許嫁とか普通に昔はあったって言われたし、、しょうがないじゃん。

「もう良いや、でその子って家に反抗する為にわざわざ帰国するって結構ガッツあるよな」

「そうなんです、基本人にはちょっと冷たい所があるんですけど、演技が上手いと言うか、多分アレは普段から身に付けた2面性、、、、だと思う」

「もし俺家の為だからって好きでもない奴と結婚なんてさせられそうになったらとりあえず、親父を殴り飛ばすかな」

「、、、、僕は絶対に嫌っつ突っぱねて、まさ君と幸せになるし、好きな事をしたい。自分の気持ちを大事にするって凄い事だよ」

「2人と同じだな、どんな方法でも自分の気持ちを守るって凄い事だし、俺も今思えばアイツ以外と結婚なんて考えられないしな」

「3人とも言うね~笑、、確かに恋よりも好きな事をする方が有意義だと思ってる人も居るし、俺はこの仕事も恋愛もどっちも大事にしたい気質だからさ」

俺はそう言いながらジュースを飲む。色々思うところはある、好きでもない人と結婚せず好きな事をする事が出来る為なら、日和さんは多分夏人さんと結婚するぐらい、パティシエに対する想いが強いと思う。そんな日和さんが素敵だな、と俺は思ってしまう。

「でもさ、好きな人と結婚なんて出来ない人も居るし、俺達って結構報われているのかもな」

「分かります、実際、俺の兄ちゃんも好きじゃない人と結婚したけど、そこから好きになっていったケースあるし」

「「「特殊過ぎるんだよなぁ~」」」

「、、今気づいたけどさ、朔、この事務所って代々橋本家の人が経営してるんだよね?」

「うん、そうだけど、どうしたのさ」

「いや、と言う事はいずれ正君継ぐって事?」

「、、、、ぁー、確かに。まぁでも多分分かんないよ、他に経営してる会社の方も良晴よしはる叔父さんが社長してる所あるし、」

「て事はいずれ糸は社長夫人??」

「辞めてよ!玲央!」

「家とか義実家が会社経営してると、そう思ってしまうのも仕方ないかぁ」

「、、、、、、、、忘れてた、フユさんも会社経営してたわ」

「「「何で忘れてるんだよ」」」

「いや、小説家のイメージが強過ぎて」

何て会話をした。やっぱり少しの事でもこうやって共有出来ると少し安心する。こんな濃い一難だと特にな!!
、、、、でも年長組がまた拗ねそうだな、と思ってしまった。
























「ただいま~」

「ぁ、、お帰りなさい、朔羅」

「日和さん、、、、それって」

家に帰るとエプロンを付けた日和さんが居てその手元には、、、、

「クッキー、食べてみたいって言ってたでしょ、だから、、キッチン借りて作ってみたのよ」

「!、本当ですか!、食べたいです!」

「出来たてだから少し熱いわよ」

「フーフーします!」

俺はそう言って鞄を床に置いて、クッキーを口に放り込む。

「アチアチッ、」

「だから言ったじゃない」

「、サクサクッ、、、、うん、美味しい、とっても美味しいです!日和さん!」

「!、、、、/////そう、良かったわ」

俺の言葉に嬉しそうな顔をしている日和さん。すると書斎からフユさんが出て来た。ぁ、居たんだ。

「なんか匂いしたが日和が作っていたのか。朔羅の声で出て来たが」

「気付かなかったのかよ、、フユさんも食べてみて、超美味しいから」

冬人ふゆとお兄様、どうぞ」

「、、、、、、、、分かった。パクッ、、サクサクッ、、、、美味い、前食べたのも美味しかったが腕を上げたな」

「当たり前ですわ!もっともっと美味しいのを作りますわよ」

何て話していると玄関の扉が開いて声が聞こえて来た。俺達はそちらに視線を向ける。

「ただいま~、、って、スンスンッ この匂いは~、、、、!クッキー!それも日和の?!」

「はい、夏人様、どうぞ食べて下さい」

「食べる~!パクッ」

夏人さんにクッキーを差し出す日和さんの顔は少しと言うかだいぶ緊張していた。本命は、夏人さんかな。

「サクサクッ、、、」

「どうでしょうか」

「、、美味しい。最初に食べたクッキーも美味しかったけど、このクッキーは技術を磨いて頑張って更に美味しくなってる」

「!、、、、良かったですわ、」
















「え゛、今日ご実家に直談判しに行ったんですか?!」

「はい、両親に自分の気持ちを伝えに行きましたの」

「昼頃家を出る音がしたのは、それだったのか」

「アンタはもう少し興味を持てよ。それで何を言ったんですか?」

「結婚は私の好きになった人で私のタイミングで決めます。だからそれまでは私のしたい事に口を出さないで下さい、そして夏人様との許婚を解消させて欲しいと、、、言いましたわ」

「、、、そっか、日和、良く言ったね。じゃあ、暫くしたらパリに戻るのか?」

「いえ、まだ両親が私が働く事に抵抗を抱いておりますし、このままでしたら退学させられる可能性もりありますわ。なのでこっちで私が働いている姿を見て改心させ様と思いますの。その間は学校は休学して」

「へぇ~、良い案ですね」

「ですので、バイトを見つけてある程度お金を稼げるまでは、此処に住み続けたいと思いますわ」

「「「、、、、え、、は?」」」

「私もある程度は貯蓄はありますが、今のままでは不安ですわ、なので暫くの間お世話になりますわ」

「待て、本来は数日居て帰ると言う約束だろう、そんなんじゃ1ヶ月、2ヶ月居るつもりだろ、簡単に認める訳には」

「ご安心くださいませ、私は必要以上に朔羅と冬人お兄様の恋愛事情には突っかかりませんわ。いつ行為をしてもよろしいですし、私の部屋からはお2人の寝室とは離れておりますもの。それと、、、、どうぞフランス限定デザインのウサギさんぬいぐるみですわ」

「好きなだけ居てくれ、あまり世話も出来ないがな、」

「フユさん、アンタ、本当に賄賂に弱いな」

「ちょッ、ちょっと待って!それなら、俺も日和が家を出るまで此処に居座る!」

「ぇ、夏人さんまで!?」

「良いでしょ!兄様!」

「、、まぁ1人も2人も変わらないしな」

「よし!」

と言う事で、無事?夏人さんと日和さんが住むのを延長して我が家にまた平和が訪れたのであった。めでたしめでたし、、、、

























とは、いかず、、、、

「へぇ、このクッキー君が作ったの、美味しいわね。こんなに可愛い子が作るなんて流石だわ」ナデハデ

「ぁ、ありがとうございます////////」

「それはさておき、村瀬先生、今日は他の先生達との合同小説の会議するんですから、早くご準備を!」

「そうだぞ、三村みむらさんに手を煩わせるなよ」

「分かっている、、、、あとはこの本だけだな。三村、先に車に行ってくれ」

「分かりました、、本当、あの人は」

「本当、フユさんが毎度すみません」

「慣れって怖いわね、本当。じゃ朔君、と日和ちゃん、またね」

「はい、また」

「はい、!」

「、、ぁ、お菓子買わなきゃ」

何て呟きながら、玄関に向かった三村さん。大変だなぁ、、、、と思っていると、日和さんが話しかけて来た。

「ねぇ、三村さんってバース性は?」

「え?ぁー、確かβだったはず、」

「じゃあ、朔羅、貴方ってⅤ型になったけど、夏人お兄様達以外のαと番えない訳ではないのよね?」

「ぇ、?、まぁ、はい、先生が言うには」

「へぇ、、、、良い事聞いたニヤリ」

笑みを浮かべた日和さんは自分の部屋へと戻って行った。すると、それを見ていたフユさんが、こう言った。

「やはりか、」

「?どうしたんだよ、フユさん」

「アイツは好みとかが俺に似てるんだ、だからあまりお前のそばに居させるつもりはなかったが、、、、はぁ、惚れるなんてな、それもまさかたった1回会っただけで三村にも惚れるなんて」

「、、、、嘘ぉ」

「本当だ」

「、、、、なんか、既視感がある様な、、、、ぁ」

楓斗ふうとさんだ、そっか従兄妹だもん、恋愛観が似るのはしょうがないかぁぁ。それにしても2人の男女を好きになるなんて、ある意味凄い気がする。

拝啓、天国のママ、パパ、咲夜さきや兄さん、雅陽みやび姉さん夫婦、雅之まさゆき兄さん夫婦。平和になったけど、また村瀬が、村瀬のつく人間に好意を向かれてしまいました。

俺って村瀬が付く人間にしか好かれない呪いでもかけられているのでしょうか。

「それはさておき、、朔羅、」

「?、何、フユさん」

「今日、帰ったら抱くから」

「、、、、ぇ」

「我慢していた分、しないとな」チュッ

「///////// さ、サッサっと、三村さんの所に行け!馬鹿フユ!!」





















































































































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