純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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誤魔化すとか誤魔化さないとかのレベルじゃない、、、、

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さく!」

病院内から駆け足と共に聞こえてくる声に俺は立ち上がる。

雪斗ゆきとさん!」

「す、すいの様子は!?」

「今、分娩室に居ます。頑張ってます」

ガチャ
「、、、、貴方が旦那さんですね、中に入りますか?」

「は、はい」

雪斗さんを見送り、俺はまたベンチに座る。他のみんなもドキドキしながら、待つ。

「なんか、緊張するわ、、、、これストレスとかに入らないよな?」

「は、入らないだろ、マコ、入ったら怖いわ」

「ねぇ、これ成太せいたとノゾムンの2人にも連絡する?」

「そうだね、あおさん、そうしよう、、、、で、玲央れおいとは顔色が悪い」

「だ、だって、翠君がいざ出産って考えると、ヤバい」

「なんか、何も出来ないもどかしさってのを感じる、、、、!」

「その気持ちは分かるけども、、、、」

まぁ、実際に本当に何も出来ない。病院に向かっている最中も、翠君の背中を撫でたり水分補給させたりする事しか出来なかった。
だがら、助産師さんやお医者さんって凄いんだなぁ、と改めて自覚したと同時に、俺の恋人である夏人なつとさん医者だったわぁ、と思います俺であった。

「マコさん、気持ち悪くなったりしないようにするんだよ」

「分かってるよ、朔。ただ、なんも出来ないのはやっぱりもどかしいな」

「ドラマとか出てるけど、知識だけあっても経験がないとダメだよなぁ」

「分かるよ、りつ。マコや成太が体調不良なっても行動に移そうとしても対処は出来ないもんね」

「今度俺医療ドラマの患者役(レギュラー)だから、色々聞こう、ちゃんと聞いて頑張る、、、、!」

「玲央そのいき、僕の場合は覚えれても、出来ないかもだし」

「糸だって出来るって、ある程度の知識があって病院まで対処してくれると助かるって現役の医者から聞いた事あるし」

「現役の医者が彼氏な朔は頼り甲斐があるな、色々笑」

みんな、今回の経験を元に色々頑張ろうと頑張ろうってなった。
翠君のことを心配しているのが伝わって来て、各々立ち上がって歩いたり、貧乏揺すりをしたり、飲み物を飲んだりしていて緊張が伝わる。

そして、その2時間後、、、、


オギャア オギャア オギャア オギャア

「「「「「「!!!!!!」」」」」」

扉越しでも聞こえてくる赤ちゃんの泣き声が聞こえて、俺達は一斉に扉の方に視線と意識を向ける。

「ぅ、産まれた?、産まれたよな??」

「声も此処から聞こえたし、だよね?」

ガチャ

すると、分娩室から看護師さんが出て来た。

「ぁ、あの、赤ちゃんって!?」

「無事産まれましたよ、元気な女の子です。母子共に無事ですよ。では失礼します」

「「「「「「、、、、ヨッシャア!!!!!!」」」」」」

看護師さんの言葉を聞いて、俺達はそう歓喜の声を上げる。

その後、看護師さんに注意されて静かになる俺達。

「ボロボロッ ボロボロッ (泣)」

「うわっ、朔泣いちゃってる、どうしたのさ」

「な、なんか産まれた嬉しさと無事って聞けた安心で、それでそれで(泣)」

「ウルッ  もう、朔が泣いたら僕だって泣いちゃうじゃん(泣)」

「俺も泣きそう(涙目)」

「俺も、、、、」

「律は29のアラサーなんだから、泣くなよ、みっともない。泣いてる律なんて俺は見たくないね」

「そうですよ、高校生である3人が泣くなら良いんだ、イケメンの涙なんてただの萌えにしかならないってテレビで言ってた」

「お前ら俺に厳しいのか優しいのかどっちかにしてくれない???」

「なんか、俺まだ涙腺緩くなりたくない」

「俺も、、、、まだそんな年にはなりたくない」

「僕達ピッチピチの高校生のままでいたい」

「マコ、碧、あれ遠回しに涙腺緩いのは歳を食ってる奴認定された??」

「「された、された」」





























ガララッ

「お見舞いに来たよ~」

「いらっしゃい、朔、玲央、糸、マコさん、成太君」

それから数日後、翠君のお見舞いに行く、律さんと碧さんはお仕事。のぞむ君、それの付き添い。

「雪斗さん、はい季節のフルーツだよ、フユさんから伝言「ちゃんと体調管理はするんだぞ、おめでとう」だってさ」

「ありがとう、朔。有り難くいただく」

「そう言えば、雪斗さん、毎日病院来てるって本当??」

「本当、本当、別に良いのにって言ってるのに、ユキさんは心配して」

「俺が居ない時に陣痛が起きたんだ、もしまた何かあったら嫌だからな」

「イケメーン、、、、赤ちゃん、寝てるね、可愛い」

「でしょ、ユキさんに似てのんびり屋でさ」

「そうか?翠にも似ていると思うが」

すやすやと眠る翠君と雪斗さんの赤ちゃん。まだ産まれたてだから小さくて可愛い。身内兼親戚の子供だからか、もっと可愛く見える。

「どうしよう、マコ君、僕まだ産んでもないのに母性が出そう」

「分かるよ、成太君、俺もまだ産んでないのに、ドバドバ出てる」

「糸、怖い、あの2人が怖い、目がキマってる、、、、!」

「しょうがないよ、玲央。あの2人、超が付くほど母性高めだし」

「そう言えば、名前って決まったの?」

「うん、翡翠ひすいちゃん。ユキさんが石言葉で、良いのがあったし俺の名前が入ってるからって」

「「長寿」、「幸福」、「健康」があったからな、魔除けの効果もあるらしいからな」

「へぇ、良い名前の名付け、、マコさんと成太君は決まってるの?」

「ううん、まだ、望君と色々話し合ってるけどね」

「逆に俺は色んな名前の案が来て困ってるけどな」

「大変だね、マコさん」

そんな会話をしながら赤ちゃんの見てほのぼのと思っていると、急にあくびしたくなり、する。

「ふぁぁ、、」

「朔、あくびしてるけど、寝不足??」

「うんん、なんか眠気が凄くてさ、ちょっと怠いし、それで便秘してるし、、食欲もあんまりないし、、、、」

「「「、、、、それって」」」

「「「???」」」

「?」

すると、俺の言葉を聞いた瞬間、何故か翠君、マコさん、成太さんの3人が顔を見合わせる。
俺も玲央、糸、雪斗さんは何なのか分からず、ハテナマークを浮かべる。

顔を見合わせてから、何か分かったのか頷いてから成太君が口を開く。

「さ、朔君、その症状っていつから?」

「2週間前ぐらいからかな」

「じゃあ、、、、ヒートってまだ来てないよね?」

「うん、来てないね。前のヒートが早く来ちゃったから、その通りに行けば、先週ぐらいには来ても良いはずだけど」

「、、、、最後に、炊き立てのご飯の匂い嗅いだ瞬間、吐き気とか嘔吐とかなかった?」

「それはないけど、胃の不快感はあるから、風邪とかかな?」

「「「、、、、嘘だろ」」」

「え?、何々?3人とも何の話してる訳?!」

「僕達を外して話さないでよ!!?」

「翠、どう言う事だ?」

「???俺、なんかヤバい病気???」

「いや、そのもしかしたらなんだけど、朔君は、、、、妊娠してる可能性がある」

「「「「、、、、え」」」」

その場の空気が凍る。
ニンシン?妊娠???

俺が妊娠してるって事??いや、でも、何で?、、、、、、、、ぁ、3ヶ月前のヒート



『あぁ、ちょっと待ってろ、ゴム付けるから、』

『、、、、ヤダッ、生が良い』 ギュッ

『だが』

『俺の願い、叶えてくれるんでしょ?』

『、、、、後悔するんじゃないぞ、朔羅』

『うん、』

いやいやいやいやいやいや、でも、え、、、、嘘だろ???

「いや、違うかもしれないじゃん、ね?」

「そうそう、ただの体調不良かもしれないし」

「いや、、、、確かに、翠が妊娠発覚した時期はそんな症状が続いていたな」

「「マジ???」」

「朔、何か覚えはないか?前のヒートに生でヤッたとか」

「ダラダラダラダラ (冷や汗)」

「すっごい、冷や汗かいてるんだけど!?」

「もしかしたら違う可能性もあるからね!僕たまに間違えちゃうから!」

「、、、、朔、とりあえず検査しとけ、俺達の予想と違う可能性もある、な?」

「う、うん、分かった、マコさん」

その後起こった事は良く覚えてない。妊娠しているかもしれないと言う状況下で、俺は色んな感情を感じて眠った。
































「おはよう、朔羅さくら

「!、ぉ、おはよう、フユさん」

「どうした、驚いて、変な夢でも見たのか」

「そ、そんな感じ」

結局良く眠れなかった。
不安とかそう言う感情って言うより、もし妊娠をしてたら、フユさんに何を言われるかって言う気持ちがあったからだ。
俺自身はもし妊娠してたら、俺の所に来てくれた命、俺を選んでくれたんだって思うと嬉しいし、、、、産みたい。

「そう言えば、雪斗さんの子供、どうだった?」

「可愛かったし元気だったよ、名前は翡翠ちゃんだよ」

「そうか、良い名前だな、、、、俺と朔羅の子も絶対に可愛いだろうな」

「ッ!、、、、ふ、フユさんは、もし俺が妊娠したら、、、、嬉しい?」

俺はもしかしたらって言う気持ちと、どんな反応をされるかと言う期待を抱きながらフユさんの顔を見つめる。

「朔羅が妊娠したら、嬉しいか?、、、、当たり前だろ、お前と俺の子供なんだ、嬉しい以外の感情はないだろ?」

「ホッ、、、、そ、そっか」

「ただ、雅之まさゆきだな」

「え?、兄さん?」

ホッとしたのも束の間、何故か兄さんの名前が出てキョトンとしてしまった。

「もし、まだ学生の年齢である朔羅が妊娠したとなったら、、、、殴られるな」

「おっふ、、、、」

「まぁ、今朔羅が妊娠している訳じゃなくてそう言ったもんな」

「ぁ、、、、うん」

俺は結局何も言えなかった。
まだ妊娠していると言う確証がないせいもあったけど。



「、、、、結局、買ってしまった」

変装してドラッグストアで妊娠検査薬を買った俺。
違うかもしれないけど、ちゃんと検査をしないと分からないし、、、、不安のまま時間だけが過ぎるのはダメだ。

「やるか」

家のトレイに入って、スティックの採尿部に尿をかけて、平らな所に置いて数分待つ。

「、、、、そろそろ、良いかな?」

ドキドキとしながら、窓の方を見つめると、そこには、、、、

「、、、、、、、、、、、、陽、性」

判定窓と終了窓のどちらにも線があり、俺は検査結果を見て全身の力が抜けて、床に座り込んでしまった。
それと同時に、お腹をさする。

「お腹に、赤ちゃんが、、、、フユさん、との」

赤ちゃんが居ると、自覚してから俺は嬉しいと言う感情になる。
でも、それと同時に不安を感じてしまった。

「フユさんにどうしよう、喜ぶのは目に見えてるけど、、、、兄さんが」

喜んでくれるのは分かる、でも兄さんの問題で困る可能性もある。
俺は言って良いのか分かんなくなる。

「高校生で妊娠、何て兄さんは喜んでくれるのかな、、、、」

どうすれば良いのか、分からず俺はそのまま妊娠検査薬を箱に戻して、ポケットに隠しトイレから出る。

「朔羅、日和ひよりがバイト先の苺タルトを持って帰って来たぞ、食べるか?」

「食べる~、、タルトに似合うコーヒーと紅茶あるよ~」

「良いですわね、、夏人なつとお兄様の分も残しておきましょう」

「そうだね、、、、美味しそうだな」

「朔羅は苺が好きだもんな」

俺は、妊娠の事を隠し俺は2人といつも通りに話す。

まだ、どうすれば良いか、分からないしちゃんとお医者さんに診てもらわないと、、、、ダメだ。

「美味しい、、そう言えば、コーヒーの豆足りなくなってるから、買い足さないと」

「それなら明日買い足しておくか。此処のコーヒーはとても美味しいからな」

冬人ふゆとお兄様はコーヒー好きにも程がありますわよね」

「分かるよ、日和さん。でも、ちゃんと好きなものにお金使うの凄いよ」

「俺が1番好きなのは朔羅なんだがな」

「別に俺はそんな事言われたいと思ってなかったからね」

「朔羅は朔羅で素直じゃありませんわね笑」

あぁ、ホント俺は難のない人生はないのか。














拝啓、天国のママ、パパ、咲夜さきや兄さん、雅陽みやび姉さん夫婦、雅之まさゆき兄さん夫婦。
俺は妊娠しました。

でも、まだそれを誰にも言えません。言っても良いのに、なのに怖い。

「ふぁぁ、、、、ん?あれ、LI○Eに通知が溜まってる、、、、ぁ」

玲央〈朔、どう?妊娠じゃなかった?ただの体調不良??〉

糸〈僕達はどっちでも良いけど、ちゃんと報告するんだよ!!〉

マコさん〈伝え難いって思ったら、相談しても良いから、な〉

翠君〈俺は妊娠してたんだ、その気持ちも分かる。まぁ体調不良って可能性もあるけど〉

4人からそうメッセージが届いていて、俺は心が温まったし、勿論嬉しく感じた。

「明日、病院行こう」

俺はそう決意をして、眠ったのであった。








































































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