純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

文字の大きさ
208 / 247

本当に、本当になんで俺はこう言う星の元に、、、、

しおりを挟む
羅人あみひと君、今回も大人しかったよ、朔羅さくらさん」

「大人しいのは有難いけどね~。ぁ、かすみ先生のマフィン、今日も美味しいでーす」

「紅茶の茶葉を入れてみたけど気に入って貰って良かった。3ヶ月になると会話に反応したり、自分の手を認識したりするからね」

「それで居て、夕方に良く泣くんですよね!、まぁ睡眠も安定するから、夜に寝れる時間が増えるから良いんだけど」

いつきさん達のアドバイスは本当に助かるぅ~」

拝啓、天国のママ、パパ、咲夜さきや兄さん、雅陽みやび姉さん夫婦、雅之まさゆき兄さん夫婦、お元気ですか?俺は少し元気です。

10月下旬になり、俺は今3ヶ月検診で助産院に来ております。
羅人を診て貰っている間、霞先生のマフィンを食べながら休憩をしていたんだよね。

「ぁー、、、ぅー」

「、、、、やっぱり、俺の子天使」

「朔羅って愛が直球だよな」

「ふふっ、そこが良いんじゃない?」

「そう言えば、柊月ひづきの出産の時どうだった?」

「結構大変だった~。頭から血流しているわ、産まれそうになっているわ、で」

「まぁ、無事に産まれて来てくれたから良かったものの、一時はどうなるかと思った」

「つくづく、準備と練習は必要だと感じたな」

「大変だった、と言うのは伝わって来た」

まぁ、柊月からも「あんな焦った三都弥みつや君、初めて見た、僕」って来たぐらいだし。
焦りは禁物だな、と思いながら腕の中で眠りそうになっている羅人をあやす。

「因みにだけど、ほたる先生。今日他の3人は???」

「、、、、それがね、3人とも風邪ひいちゃって」

「え゛、嘘だぁ。勇大ゆうだい先生はともかく、愛瑠あいるさんと真白ましろさんが風邪ひくとかないない」

「「「朔/朔羅/朔羅さんの2人の信頼度はどうなっているんだ」」」

「なんか、子供達の風邪を貰った、っ的な事言ってたよ。シロさんは、、、、お風呂に髪を拭かずに寝ちゃったんだって」

「うわぁ、珍しい。風邪ひくとか、、俺も気をつけなきゃ」

「そうだね。子供は特に免疫力をつけないといけないからね。風邪引いたら辛いよ~」

「脅さないで下さいよ~、霞先生~」

「脅したつもりはないんだけどなぁ」

「って、そろそろ俺帰らないと。今日は夜ご飯俺の担当だから」

「そう?ちょっと待って、、、、、、、、はい、白菜とキャベツ、あと大根と、、玉ねぎ」

「、、、、樹さん、また農家さんから???」

大量の野菜達を目の前にして一瞬クラッと来てから、樹さんの方に視線を向けてそう言う。
この場合十中八九、樹さん案件だと分かっている。

「「察しが早い」」

「いやぁ、豊作だからってさぁ」

「まぁ、貰うんだけども。ありがとう」

「なんとか料理に使っているが使いきれなそうだからな」

「もうお鍋パーティー地獄だけはごめんだよ」

「ごめーん、蛍先生」

「鍋、良いな。今日はお鍋にしよう」

俺はそんな感じで夜ご飯を決めて、野菜の入った鞄をベビーカーに乗せて助産院を後にするのであった。









































「羅人~、何鍋が良いと思う?」

「ぁー?」

「ぉ、塩鍋ね~。良いね~、、じゃ、鶏肉買うかぁ」

スーパーに入り買い物をしながら羅人に話をかける。
こうしていると、心が落ち着くからだ。
実は、俺には今悩みがある。

「これで良いかな、、、、よし」

買い物袋を持ち、スーパーから出て、早足で歩き家に向かう。

「、、、、着いて、来てる、、、、よなぁ」

コツコツコツコツコツコツ

背後から聞こえる足音に、俺は振り向かないようにしながら、路地に入り、物陰に隠れる。

「、、、、」

「ぅ?」

「羅人、少しシーってしてようね」

羅人にそう言って少しすると、結構良い所だったおかげか、追って来ている奴が俺を見失ったみたいだ。
そう、実は今俺はストーカー被害に遭っている。
何故そう確証しているかと言うと、2週間近く前からの寒気を覚える視線と、、、、

「ウゲッ、、また来た。、、、、手紙」

3日に1度の頻度で、我が家の郵便受けに入っているのだ。
俺だけが今郵便受けを確認するので他のみんなにはバレていない。

「、、、、また、隠し撮り写真。学校のもある」

どうやって撮ったのかも不明な学校の写真や羅人とお散歩している写真、あとは本当にどうやって撮ったのかが不明な俺の着替え写真が手紙の中に入っていて、吐き気を覚える。

「なんで、俺だけがこう言う運命の星の元に、、、、」

ため息をつきたいし、目の前が真っ白にもなりかけるが、一旦落ち着こう。
とりあえず、いつも通り手紙は隠そう。って、また相談せずに怒られるパターンだ。

「でも、、、、今回はまだ実害がないしなぁ」

でも、前も殆ど実害無しの強行だったし、分かんないか。
そんな不安を感じていると、

「ぁう?」

「ぁ、羅人、大丈夫、大丈夫だよ。ごめんね、、、、ちょっと、ね」

不安を感じ取ったのか、涙目の羅人をあやす。とりあえず、まだ言わない。
言ったら警察って言うけど、相手にされるか、、、、いや、されるか、相手には。

「俺、アイドルだし、ストーカー経験者だった」

今更の悩みだったわ。
まぁでも、暫くは様子見で良いかな。マジでヤバいって感じたら相談、報告。

「ただいま~」

「おかえり、朔羅さくら、羅人」

「ただいま、フユさん」

「大荷物だな」

「助産院から野菜貰ったんだよね~」

「あそこは何故野菜が」

「うーん、農家と知り合いが居るとしか。それと今日の夜ご飯は鍋だよ~」

「鍋か、それは楽しみだ」

「楽しみにしておいて~」

「それじゃ、俺は羅人の相手をしよう」

「よろしく~」

羅人をフユさんに渡して、俺は夜ご飯の準備をする。
実はストーカーな事で1番な俺の懸念点はただ1つ、羅人に手を出されないか、だ。手紙の内容からして俺を狙っているのは分かるが、

[朔羅君が産んだ子供は天使だ。あぁ、僕の元に、起 置きたいなぁ]

とか、

[朔羅君の子供は可愛く育つ。それなら、僕が可愛がってあげたいよ]

なんて言う激ヤバな文章を書かれる為、俺は今現在羅人だけは守ろうと言う事しか頭にない。

俺だけならまだしも、羅人にもしも何かしたら許さないし、、、、傷付けたら、何するか分からない。
そう思いながら、白菜を切る。

「そうだ、朔羅、洗濯物畳んでおいたが、入らなかったんだが」

「、、、、」

「朔羅?」

「へ?え?、ぁ、洗濯物ね?入らないやつはそのままにしておいて、後で俺が、やっとくから」

「?、そうか、分かった」

ストーカーのこと考えてて、フユさんの事無視しちゃってた。
でも、しょうがない、いやしょうがなくないんだけども。

「、、、、ストーカーなんて、何で存在するんだよ」

そう小さくフユさんに聞こえない声で、呟くのであった。











































しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

優等生αは不良Ωに恋をする

雪兎
BL
学年トップの優等生α・如月理央は、真面目で冷静、誰からも一目置かれる完璧な存在。 そんな彼が、ある日ふとしたきっかけで出会ったのは、喧嘩っ早くて素行不良、クラスでも浮いた存在のΩ・真柴隼人だった。 「うっせーよ。俺に構うな」 冷たくあしらわれても、理央の心はなぜか揺れ続ける。 自分とは正反対の不良Ω——その目の奥に潜む孤独と痛みに、気づいてしまったから。 番なんて信じない。誰かに縛られるつもりもない。 それでも、君が苦しんでいるなら、助けたいと思った。 王道オメガバース×すれ違い×甘酸っぱさ全開! 優等生αと不良Ωが織りなす、じれじれピュアな恋物語。

逃げた先に、運命

夢鴉
BL
周囲の過度な期待に耐えられなくなったアルファーー暁月凛(あかつき りん)は、知らない電車に乗り込み、逃避行を計った。 見知らぬ風景。 見知らぬ土地。 見知らぬ海で出会ったのは、宵月蜜希(よいつき みつき)――番持ちの、オメガだった。 「あははは、暁月くんは面白いなぁ」 「ありがとうね、暁月くん」 「生意気だなぁ」 オメガとは思えないほど真っすぐ立つ蜜希。 大人としての余裕を持つ彼に、凛は自分がアルファであることを忘れるほど、穏やかな気持ちで日々を過ごしていく。 しかし、蜜希の初めての発情期を見た凛は、全身を駆け巡る欲に自分がアルファであることを思い出す。 蜜希と自分が”運命の番”だと知った凛は、恋を自覚した瞬間失恋していたことを知る。 「あの人の番は、どんな人なんだろう」 愛された蜜希は、きっと甘くて可愛らしい。 凛は蜜希への秘めた想いを抱えながら、蜜希を支えることを決意する。 しかし、蜜希の番が訳ありだと知った凛は、怒り、震え――同時に、自分がアルファである事を現実は無情にも突き付けて来る。 「凛さん。遊びは終わりです。帰りますよ」 強引に蜜希と引き剥がされる凛。 その凛の姿と、彼の想いを聞いていた蜜希の心は揺れ――。 オメガバースの世界で生きる、運命の二人の逃避行。 ※お気に入り10突破、ありがとうございます!すごく励みになります…!!

たしかなこと

大波小波
BL
 白洲 沙穂(しらす さほ)は、カフェでアルバイトをする平凡なオメガだ。  ある日カフェに現れたアルファ男性・源 真輝(みなもと まさき)が体調不良を訴えた。  彼を介抱し見送った沙穂だったが、再び現れた真輝が大富豪だと知る。  そんな彼が言うことには。 「すでに私たちは、恋人同士なのだから」  僕なんかすぐに飽きるよね、と考えていた沙穂だったが、やがて二人は深い愛情で結ばれてゆく……。

最愛の番になる話

屑籠
BL
 坂牧というアルファの名家に生まれたベータの咲也。  色々あって、坂牧の家から逃げ出そうとしたら、運命の番に捕まった話。 誤字脱字とうとう、あるとは思いますが脳内補完でお願いします。 久しぶりに書いてます。長い。 完結させるぞって意気込んで、書いた所まで。

恵方巻を食べてオメガになるはずが、氷の騎士団長様に胃袋を掴まれ溺愛されています

水凪しおん
BL
「俺はベータだ。けれど、クラウス様の隣に立ちたい」 王城の厨房で働く地味な料理人ルエンは、近衛騎士団長のクラウスに叶わぬ恋をしていた。身分も属性も違う自分には、彼との未来などない。そう諦めかけていたある日、ルエンは「伝説の恵方巻を食べればオメガになれる」という噂を耳にする。 一縷の望みをかけ、ルエンは危険な食材探しの旅へ! しかし、なぜかその旅先にはいつもクラウスの姿があって……? 勘違いから始まる、ベータ料理人×氷の騎士団長の胃袋攻略ラブファンタジー!

孤独なライオンは運命を見つける

朝顔
BL
9/1番外編追加しました。 自分はアルファであると信じて生きてきたのに、発情したことがキッカケで、オメガだったと発覚してしまった。 アルファだと思っていた時も、孤独で苦しかったのに、オメガになったことで俺の人生はより厳しいものになった。 そんな時、俺は運命と呼べる相手と出会うことになる。 ※※※※※ 高校生×高校生で、オメガバースの設定をお借りしています。 設定はよくあるものだと思いますが、おかしなところがあったら、すみません。 オメガバースについて詳しい説明などは省略しています。 シリアスあり、ラブコメもあり、淡くて青い恋愛がメインのお話です。 ※重複投稿 全十話完結済み

奇跡に祝福を

善奈美
BL
 家族に爪弾きにされていた僕。高等部三学年に進級してすぐ、四神の一つ、西條家の後継者である彼が記憶喪失になった。運命であると僕は知っていたけど、ずっと避けていた。でも、記憶がなくなったことで僕は彼と過ごすことになった。でも、記憶が戻ったら終わり、そんな関係だった。 ※不定期更新になります。

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

処理中です...