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恋の終わり、、、、そんなのは考えたくないな
しおりを挟む「おはよう、羅人」
「あぅ」
「良い朝だね~、、、、朝ご飯すぐに作るからね」
「う!」
拝啓、天国のママ、パパ、咲夜兄さん、雅陽姉さん夫婦、雅之兄さん夫婦、お元気ですか?俺はそこそこ元気です。
フユさんの家から出て早1週間が経ち、そろそろ月が変わりそうです。一条先生の作業場で暮らし始めてから、仕事も完全に復帰して、羅人は保育園に預けながら頑張っている。
「、、、、フユさん、元気かなぁ」
ふとした瞬間、フユさんの事を考える時間がある。みたらし達もどうしているのかな、って考えたり、これからどうなるんだって考える時もある。
そんな事考えてもどうにもならないのは分かっているのに。
「変に考えたって、どうにもならない!けど、、、、会いたいなぁ」
家を出てから一度もフユさんには会ってない。荷物を取りに行った時に夏人さんにあって、色々聞いたりはしている。
「俺のせいで、変に関係がこじれないと良いけど」
そう思いながら、皿洗いをする。
元の村瀬4兄弟って仲良い方ではなかったと思うんだよね。
俺が言うのも何だけど、俺が居たから関係が良くなったと思うんだよ。だから、俺のせいで関係が変化しないと良いな。
「とりあえず、、フユさんが幸せだと良いな」
そう呟きながら、家を出る準備を終えて、家を出る。
「行ってきます」
「「朔、本当に大丈夫!!?!?」」
「うるさっ、大丈夫だし、別に」
雑誌の仕事での着替え中、楽屋に居ると玲央と糸の2人にそう問いかけられて、大きい声に文句を言う。
「だって村瀬大先生と離れてから明らかに、元気なくなったじゃん」
「無理してるの、僕達だから分からんだからね!!」
「大丈夫だって、別に番解消されたとか、別れた、、、、訳じゃない、し」
「でも、朔は別れるつもりはあるっぽいけどな」
「!、マコさん」
背後から現れたマコさんの言葉に俺は動揺してしまう。
だって半分当たっているからだ。
「この前スマホ触ってたの後ろから見たら、別れ方って調べてただろ」
「良く、見てたね、、、、別に本気で別れたいとは思ってない。でも、今のフユさんを考えたら別れた方が、解放した方が良いと、思う。この恋も終わらせた方が、フユさんの、為だし」
「「「ばっかじゃないの!!!」」」
「!」
3人揃っての馬鹿と言う言葉に俺はたじろいでしまう。
だって、3人は怒っている表情をして居たからだ。
「朔は、それして後悔しない?」
「するかも、しれないけど俺のせいでこれ以上今のフユさんの幸せを壊す訳には」
「今の、今のって言ってるけど、それじゃなぁ、記憶が戻った村瀬大先生はどうなるんだよ!!」
「!、それ、は」
「俺達は朔の決めた事に文句は言わない。でも、、、、もし記憶が戻って別れていて、1番辛いのは村瀬さんだろ?」
「記憶が戻るかどうかも分からない、し」
「じゃあ、朔は村瀬大先生が記憶が戻らないって信じてるの?」
「!そんな訳ない!戻るって信じてる!」
「だったら、村瀬さんのそばに居るのが普通だろ??」
「人の幸せばっか優先してたら、自分の幸せが見当たらなくなるぞ。俺は、俺らは朔に1番に幸せになって欲しいんだ」
「玲央、、」
「僕達はね、朔が無理してらのを見るのが辛い。でもそれ以上に、自ら幸せを手放す姿を見るのが、、、、1番辛いんだよ」
「糸、」
「人の気持ちよりも、自分の気持ちを優先しても良いし、、、、自分の気持ちを押し殺した先に、全員が幸せになる未来なんて存在しないんだよ、朔」
「、マコさん、、、、」
心からの願いだ。
3人の言葉に俺は気づいたら、泣いていた。
多分、いや、、、、俺自身も幸せになりたい、フユさんのそばに居たいって心から思っているからだ。
3人はそんな俺を優しく包み込んでくれて、頭や背中を撫でてくれる。
あぁ、本当に、、、、本当に、、、、フユさんの隣に立ちたいなぁ。
「つか、朔がそんな簡単に村瀬大先生との恋を終わらせられるとは思えねーな、俺」
「分かる。僕だって無理だし、簡単に一度落ちてしまった恋は終わらないんだよ」
「まぁ、糸の言ってる事は分かる。お前はこの恋を終わらせるつもりか?」
「ッ~、、、、終わらせ、、、、たくない」
「「「良く言った!!」」」ナデナデ
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「第1回冬人兄様の記憶どうやって戻すかの会&朔君をどうやって家に戻すかの会」
「「「「「「2回目があってたまるか/ですわ」」」」」」
朔君が家を出て5日が経ったこの日、兄様を除いた全兄弟と、氷織、日和の他に、
「雪斗君と博樹君、良く来てくれたね」
「「秋人/君から呼び出されたから」」
関係者2人を呼び出した。因みに、冬人兄様は現在編集者の2人と打ち合わせ中、博樹君の方は、
「嘘ついて出て来た」
「「「「「「怒られるよ/ぞ/ますわよ」」」」」」
今回の議題はさっき言ったように、冬人兄様と朔君の件だ。
「それで、夏人お兄様は、何か案があるのです?冬人お兄様の記憶を戻す案などが」
「うーん、それなんだけど、医者としての視点から言うと無理に思い出そうとさせるのはオススメは出来ないんだけど、、、、ピンポイントにその人の記憶だけが無くなったんだったら、その人が残した物とかを見せたりするのが有効なんだよね」
「それ既に検証済みだよ、夏君!朔ちゃんとの思い出の写真とか見せたし!」
「楓斗君の写真の中には隠し撮りも多いけどね」
「ひぃーちゃんは黙ってて!」
「秋人君、冬人は思い出す様子はないのか?」
「ないな、雪斗。朔の物を見せてもピンと来てはなかった、それに朔に贈られた物を見ても、何も言わなかったしな」
「それじゃあ、無理ゲーじゃない???」
「博樹お兄様は諦めが早いですわよ。これだから、、、あっと、何でもございませんわ」
「日和~、そのあとは何だ?そのあとは」
「あぁもう、次、朔君の方を考えよう!」
なんか、変な方向に行きそうだったからすぐに、違う話題に向ける。
少し声出し過ぎてヤバいので、お茶を一気に飲んでからね。勢い良く、コップを机に押し置いてから、日和の質問に返答をする。
「朔羅は戻る傾向はないのですわよね?」
「うん。本人の性格上簡単に戻るとは思えないし、、多分冬人兄様の事を考えてだと思うけど」
「朔ちゃんはそう言うところ、頑固だからなぁぁ~」
「翠とは自分と似たような性格だと言っていたから、だいぶ頑固だと思うぞ」
「にしても何で、一条先生の作業場で暮らすかなぁぁ」
「博樹、お前家知らないのか??
「知らなかったから担当編集に聞いた!だけど「いや、俺も原稿は全部自宅の方で受け取ってて」としか返って来ない!」
「役に立たないじゃん、博樹君」
「うるさい!そっちは同業者だろ!おチビと!」
と、ヤケクソになったのか氷織にそう突っかかる博樹君。
まぁ、博樹君も朔君の事可愛がっているから、協力しているからこうなってるのは分かる。
「ッ~、、、、俺も、説得はしてるんだけど、朔は「俺が帰ったらかえって気まずくなるし、生活しづらいでしょ」って言ってて」
「、やっぱり、朔羅頑固ですわよね??」
「咲夜に似ているな、、あの頑固さは、、いや、琴世か、あれは」
「秋人兄さん、今その話じゃない。でも、どうにかしないと1人で最悪な方向に行きそう」
「最悪な方向って何?楓斗兄様」
「、冬人兄さんと別れる、って事だよ、夏君」
「「「「「「!!?!?」」」」」」
「いやいや、流石にそれはないでしょ!!」
「いや、だが、翠に置き換えたらやりかねない。、、、、考えただけで吐き気が」
「雪斗は一々番で考えるなよ、馬鹿。でも、おチビならやるのは分かる。目を離した隙に無茶しそうだし、自分の犠牲も厭わなそうだしな」
「俺、胃に穴が開きそう」
「大丈夫だよ、ひぃーちゃん、ここに医者居るから」
「だから、楓斗お兄様そう言う事じゃないんですわよ」
「、、、、これは少し厄介な方向に行きそうだな、夏人」
「そうだね、秋人兄様」
俺と秋人兄様はこれからの未来を考えると少しため息をついてしまいそうになる。
でも1番に考えているのは、冬人兄様と朔君が元通りになって幸せになってくれる事、なんだけどね。
あぁ、早く記憶が戻ったら良いのになぁ。
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