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こちとらバレンタインどころじゃないんだよ、今
しおりを挟む「「「「「朔/朔君~、バレンタインの相談お願~い」」」」」
「今、俺はこの状況を見て言っているのかな?アホ5人組」
「「「「「酷い!友人になんて事を!!」」」」」
「こちとら一歩も外歩けねーから、バレンタインとかほざけないんだって分かんねーの!!?!?」
拝啓、天国のママ、パパ、咲夜兄さん、雅陽姉さん夫婦、雅之兄さん夫婦、お元気ですか?俺は全然元気じゃないです。
家に訪れた玲央達に冷たく当たってしまうのは、俺が今と言うか約10日間家から出られていないのが原因である。
何故なら、
「村瀬大先生が記憶戻ったって聞いたけど、監禁されているとは面白いね」
「何も面白くねーからな?玲央」
「朔、落ち着いて笑」
そう、記憶が戻って家に戻って来てから、監禁され続けているのだ。
と、言っても別に手足に鎖とかはないし家の中は自由に行き来出来るのだけども、玄関に向かおうものなら、速攻でベッドに連行されて腰が使い物にならないのだ。
因みに、監禁される前に一条先生には感謝の品は持って行った。フユさんは嫌そうにしていたけど。
「朔君、村瀬先生記憶戻ったのは良かった事なんだし」
「確かにそうかもしれないけどさ、柊月。アイツの言った言い訳なんだと思う!!?」
「なんだったの?」
「、、、、「お前を愛せなかった全ての時間を満たす為に家に居させる為に監禁をする」って言ったんだよ」
「「「「「あー」」」」」
5人とも、俺の苦労した表情を見て察したのか揃って言った。
監禁されてなくても家から出られない俺の辛さを知って欲しい!!
「まぁでも、記憶失くした期間辛そうだったから、俺結構心配だったし」
「その期間の雑誌撮影の方は俺らも大変だったけどな」
「こっちは子育て頑張ってたら、冬人さんが記憶喪失になってるって聞いた時は死にそうになったっわ」
「なんか、ごめんね、千尋」
玲央の言葉に俺は少し反省する。フユさんの記憶喪失中は俺もあんまり元気とかはなかったんだよねぇぇぇ。
お菓子を食べながら、元気がないのを仕事に出さないようにしないとな、と思っていると、、
「ぁ、と言うか一緒に暮らしてる人達はどう言ってるの?」
「、、、、フッ、、全員容認と言うかフユさんに全面協力してるに決まっているだろ???修さんよぉ」
「「「「「あっ、、、、」」」」」
俺は諦めたような表情を浮かべ、まだ引かない腰の痛みを感じながらコーヒーを飲む。
部屋の空気が重くなるのが普通に感じる。
「ど、どうする!?糸君、僕重いんだけど!?」
「どうするって、柊月。僕がどうする事も出来ないって」
「、、、、ぁー、重くしてごめん。バレンタインの話しよっか」
「そうだな、、って言っても、俺はバレンタイン、司に渡すもの決めてはいるんだけど、家で作るとアイツが構われる可能性が高いから、、、、ここで作らせてくれない?」
「それなら全然良いけど、確かに司は構いそうだわ笑」
出産してまだ本調子でもないから少し心配してたけど、元気になってるっぽくて良かった。
と、ホッと一安心してクッキーを食べる。
「で、俺は、、、、五十鈴に作るのが今1番悩んでる」
「修、なんでも作れるんじゃね?なんでも良いと思うけどなぁ」
「玲央、そう言う感じじゃないんだよ、俺にとったら。昔から作り続けているからクオリティーの高いものを作らないといけないって言う気持ちに苛まれてるんだよ!」
「やべーな、修が壊れたぞ」
「確実に今まで頑張り過ぎたのが原因だと僕は思う」
「因みに、朔君はどう思う?」
「五十鈴は修が作ったものなら何でも喜ぶだろうし、チロルチョコだけでも泣いて喜ぶ」
「直球過ぎないかな???」
「たまにはこう言うのも良いんだよ、柊月」
だって、本当の事じゃん?と思いながら、そういや俺今年フユさん達にバレンタイン作った方が良いかな。
いや~でも作らないと、また腰が破壊されるのが目に見ているしなぁ。と、少し目をウルッとさせる俺であった。
「で、柊月は?」
「僕は今年はスイーツじゃなくて、料理にしようと思うんだけど、バレンタインに合う料理を教えて欲しい、かな」
「おっ、良いじゃん。確かに、スイーツじゃなくても良いかもね笑、良い案だ」
「本当?えへへ、良かった笑」
「で、玲央と糸は?」
「「、、、、」」
俺の質問に、そっぽを向く2人。俺はそれを見て、コイツらまーた、何かやりやがったな、と少しイラつきを感じながら嫌な感覚を覚える。
そういや、コイツらバレンタインの相談マコさんにしてたらしいな。
「教えろ」
「、、、、バレンタインデーの日に聖に監禁されちゃう」
「、、、、バレンタインデーの日に正君を監禁しちゃう」
「、、、、、、、、アホなの?」
「「ウグッ」」
監禁は同じだけどされる方とする方かよ!!
と、思うと同時に、何やってんだ、と思ってしまう。
とりあえず、まー君の方はあとで何か贈っておこう。聖の方は、、、、望君の方出動させとくか。
「まず、玲央は何でそうなった訳?」
「、、、、寝ぼけている時に、頷いちゃった、みたい」
「やっぱり、アホじゃないか」
「アホじゃないもん!」
「で、糸の方は?場合によったら事案で警察通報なんだけどさ」
「僕だけ重くない?」
「一応、まー君俺の従兄弟ね???」
「だ、だって、仕事仕事で僕に構ってくれないから、、、、それなら、監禁かな。一応了承されたし!」
「どうせ、酒飲ませて酔ってる時にでも了承させたんでしょ?」
「、、、、ハハッ、そんな訳ないでしょ」
「「「「「図星じゃねーか/じゃんか」」」」」
明らかに動揺している糸を見て俺達はそうツッコむ。
まー君お酒弱いのに、本当にマジで良晴叔父さん経由でお菓子贈っておこう。
と俺は心の中で決意した。
「んじゃあさ、朔はバレンタインどうするんだ?」
「あれ?、俺は~、、、、一応、作るつもりではある」
「歯切れ悪くね?」
「別に良いじゃん、千尋」
「まぁ、朔がそう言うんだったら俺は良いけど」
「でしょ?」
そんな会話をしながら、俺達はお菓子を食べたりジュースを飲んだりしてその日は満喫したのであった。
まぁ、こんな事をしてても監禁されているのには変わらないけどね!
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