純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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こっちは俳優としても経験豊富なんだっつーの!

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「好きです。貴方と人生を共にしたい。愛してます」

「ハイッ、カットッ!良いねぇ~、良いよぉ~、さくちゃぁん」

「ありがとうございます」

アレから、数日が経ち俺は2時間ドラマの撮影で絶賛外撮影中。短期間での撮影になっているので、超過酷スケジュールになっている。まぁ、そもそもが主演の1人の俺ともう1人の主演が忙しいし、キャストさん達の仕事調整でこうなった訳だが、、、、

「朔ちゃん、演技上手くなったなぁ。昔は噛みまくったり、寝ちゃったり」

「それ5年以上前の事じゃないですか!監督、俺3月にはもう16ですからね!」

「まだ16でしょ?」

「煽ってます!?」

なんて監督さんと話しながら、俺は休憩に入る。椅子に座りながらホットココアを飲んでいると、成太せいた君が近づいて来た。

「お疲れ様、朔君」

「お疲れ様~、成太君」

「そう言えば、知ってる。最近週刊文秋がうちの事務所のタレントに目を付けてるって話」

「ぇ、マジ?ヤバいじゃん、それ」

「それも噂じゃ、うちのグループみたいでさぁ、ハァァ、、、、チッ」

「成太君、舌打ち隠せてない。危ない」

まぁ、でも成太君が怒るのも無理はないか。大事なタレントの写真勝手に撮られて有る事無い事を記事にされて怒るマネージャーは居ないしなぁ。

なんて呑気に考えながら、ココアで温まる。

「朔君、村瀬むらせさんとはどう?連絡とか取り合ってるの?」

「ぇ、ぁ、まぁ。泊まりでの撮影なんて昔は当たり前だったし、まぁ一緒に暮らしてからは殆どないからし」
「今回の2時間ドラマはスケジュールを削りに削った2週間撮影。その期間毎日撮影ですからね。会う事は出来ないし」

「、、、、寂しい?」

「別に、これぐらい普通だし。一々寂しがるほど俺はもう子供じゃないっての、成太君」

「どうだが、昔の朔って超寂しがり屋だったじゃん」

氷織ひおり別に超じゃないし!」

同じく主演であり、俺の相手役である村瀬氷織むらせひおりが突如現れた。俺はビックリしながらもすぐに反応する。

「いやいやい、昔は氷織行っちゃヤダ~、とか」

「成太君、抱っこ~、とか言ってたもんね、朔君」

「アンタら、俺の事揶揄ってんのか、懐かんしんでんのかどっちなんだよ」

「「どっちも?」」

「よっし、そこに直れ。説教してやる」

「冗談冗談。でも、朔が今でも可愛くて寂しがり屋なのは本当でしょ?」

「此処で認めたら自分が好き過ぎるから認めたくないんだけど」

「「朔/朔君は可愛いから、、、、!」」

「褒められても、なんか嬉しくないんだけどな」

「でも、朔気を付けなきゃだよ~」

「何が?」

「だって、あの天下の大人気小説家である村瀬冬人むらせふゆとと付き合ってるなんて世間にバレたりでもしたら、ヤバいよ」

「、、、、俺は大丈夫だけどなぁ」

「朔じゃなくて、村瀬冬人の方が大変なんだよ。朔、、まっ、今は大丈夫でも、いつ撮られるかなんて俺らでも分かんないんだからさ」

「そうだよ。うちの可愛い可愛いタレントの盗撮写真で金貰ってる様なクソ共に、撮られるぐらいならこっちが事前に出してやる。、、、、チッ」

「、、朔、成太さんなんかあったの??」

「多分、昔マコさん有る事無い事書いた記事が出そうになったのを思い出したんだと思う」

「え゛、そんな事あったの?!」

「俺も本当に子供だったから、あんまり詳しくは知らないけど、そうっぽい」

「だからあんな顔してるんだな。成太さん、初めて見た」

「俺も、、、って、そろそろ撮影再開し、話は終わり」

俺はそう言って、立ち上がり撮影に戻る。

寂しがる程の年齢じゃないしな、俺。あともう少しで15歳だし、、、、!





















嘘です、寂しいです。

「、、、、うぅ、たった2週間なのに、何で何でこんなに寂しいんだ」

ホテルのベッドに倒れ込んでそう嘆く様に呟く俺。

俺、意外と繊細だったっぽい。確かに俺フユさんの事が恋愛感情として見てるし、付き合ってるけど、此処までとは、、、、。
それに、あんなにちょっとうざいと思ってたフユさんが隣に居ないだけでなんか寂しいって感じるし、俺が居ないと大丈夫かなとか悩んじゃうし、、、、!!

「フユさん、ちゃんとご飯食べってかな。いや、三村みむらさん達にお願いはしてるけど、洗濯物とか掃除とか」

、、、、、、、、あれ?これ寂しいとかよりも不安の方が強くねーか??

「撮影残り1週間。俺の寂しさが限界を迎えるか、撮影が終わるかの勝負だな」

そう思いながらお風呂に入ろうと立ち上がると、L○NEの通知が入った。

「、!、フユさんからだ」

朔羅さくら、撮影お疲れ様。あと1週間で終わりだな、頑張るんだぞ〕

「ふッ、相変わらずだなぁ。、よし、〔分かってるよ。フユさんもお仕事頑張ってな〕、、送信っと、わッ、既読早ッ」

俺は少し気が楽になって、そのままお風呂に入った。


それからの約5日間ある意味俺は地獄だった。


「寒い、寒い」

「春に出すからそれに合わせての衣装だもんね。はい、上着と温かいココアだよ~」

「真冬の撮影って毎回こうだから、大変」

「そう言えば、成太さん、他の現場行ったの?」

「うん、玲央と糸の方ね。俺だけに付きっきりは無理だし」

「そういや、明日雪降るって」

「撮影延期なるかな?、氷織」

「残念、明日は室内撮影するってさ、」

「、、、、まだマシか」

「そういや、朔から一切フェロモン感じ取れないけど、強めの薬飲んでるの?」

「ぁー、うん。このドラマの設定上、俺チョーカー付けれねーじゃん?だったらそれに合わせて強めの薬処方して貰った」

「流石プロ根性だね。朔、、、だけど震えてる」

「しょうがねーじゃん。寒いの苦手なんだから」

「夏には暑いの苦手って言ってた様な、、、、」

「どっちも苦手なんだよ、氷織」

「ヤバいじゃん」

「何で春と秋ってながくねーんだろうな」

「今絶賛冬だからその寒さは当たり前なんだぞ」

「分かってるけど、言いたいんだよ。分かってくれよ」

な、1日を過ごしたり、、


「、、、、〔今日は寒かったです。そっちはどう?と言うか仕事ちゃんとやってる?〕送信と」

〔こっちは少し寒かった。仕事はちゃんとやっている。三村の監視付きだがな〕

「、、、、三村さん、お疲れ様です!〔やってるんだったら、良かった。じゃ、おやすみなさい〕送信と」

何てホテルで連絡したりして1日が終わったり、


「俺の家カレーって毎回牛肉ブロックだったんだよね」

「うわッ、金持ちアピール?氷織」

「違う違う。朔の言えばどうだったのさ」

「俺の家は色々あったけど、、、、ぁ、でもおじいちゃん家では毎回和牛ステーキがセットで出てたな」

「真の金持ちじゃん。俺勝てない。流石、橋本はしもとグループ総帥の孫」

「辞めて、総帥は辞めて。せめて、会長でお願い」

「分かったよ。と言うか、カレーってマジ美味しいよね」

「分かる。甘いもの辛いのも美味いし、何でも合うし」

「俺のグループさ、寮で生活してんじゃん?だから6人それぞれのカレー食べるけど、それぞれ美味いから、毎回楽しみなんだよなぁ」

「ぁー、分かる。うちも昔は寮生活してた時良くやってた。まぁ、その度に糸の料理音痴が分かるってくるんだけど」

「、、、、あぁ。と言うか、【空色パレット】って寮生活してたのに今はしてないよね」

「個々の仕事が忙しいし、落ち着いたらまたしようね~、なんて言ってはいるけどね」

「うわぁ、絶対ない会話してる~」

何て1日を過ごしたり、

「〔お風呂上がったよ。そっちは洗濯とかちゃんとしてる?〕送信と、」

〔している。俺もさっきお風呂を上がった。明日も仕事頑張るんだぞ〕

「してるんだったら、良いんだけどねぇ。〔分かってるよ。フユさんも仕事頑張ってな。おやすみ〕送信と」
「、、、、明日も朝から撮影だし、そろそろ寝るか。その前に、、フユさんの写真だけ、見とこう」

スマホを操作して、前に撮ったフユさんの写真を眺める。いつもの真顔じゃなくて少し微笑んでいるフユさんの顔を画面越しに見るだけでも、顔が赤くなる。

「///////// うぅ、こんなの本人にバレたくない。と言うか気付かれないようにしねーと、、、、!」

俺は寂しさよりも恥ずかしさが勝ってしまう。

その次の日も、

「なんか地元の人から色々貰った」

「俺も、良かったら~、って優しいね、って言うか多いね」

「これ完全にお土産になるわ。ぁ、このミカン美味い」

「本当だ」

コタツに入って温まっていると、

「君達、撮影の休憩中だって分かってる~?朔ちゃん、氷ちゃん」

「「分かってるから休憩してるんだよ。監督」」

「うーん、正論」

「そういや、朔ちゃん、噂になってるよ~」

「?、何かですか?」

「あの、村瀬財閥の息子達と関係持ってるって話」

「ブフッ、ケホケホッ 何その馬鹿げた噂」

「いや、なんか俺の知り合いが言ってるんだよ。全員と付き合ってる~、って言う」

「ナイナイ、付き合ってませんし!普通に息子さん達とは仕事の関係で知り合ったり、通ってる病院の担当医の後輩だったりして(まぁ、1人とは付き合ってはいるが)」

「ぁ、そう言う事。いや~、そうだとは思ったんだよ。あのピュアっピュアっな、朔ちゃんに関してそんな事はないってね」

「あったら前じゃないですか、監督!」

「そうだよね~、じゃ、俺行くね~」

「はい」

「、、、、まぁ、実際にはそのうちの1人と付き合っている訳で~」

「氷織、監督の前で言わなくてありがとう」

「いえいえ~」

なんて言う3日目を過ごしたり、

「はぁ、疲れた~、そして寂しい」

俺はベッドに倒れ込みながら、そう嘆く。今まで真冬さんの顔を見れない日とか会わない日何て全然あったけど2週間は長過ぎる、、、、!

「、、、、ぁ、そうだ。アレだそう。もう無理」

俺は徐に、スーツケースからある袋を取り出し中身を出す。その中身は、

「フユさんのクローゼットから厳選した最も匂いの付いてる服4着!、、、、、、、、/////////」

何て言っている自分と等々此処まで来たかと思う自分で恥ずかしくなり、枕に顔を埋める。

「別に盗んではない。盗んではないけど、、、クッ」

俺はそう自分に言い聞かせながら、服の匂いを嗅ぐ。

薄くなってはいるが微かに感じるフユさんのフェロモンの匂いに寂しさが紛れる。

「スンスンッ こっちの方が匂い強いかも、、、、、、、、なんか俺アイツみたいに変態っぽい。ヤダッ、なんかヤダァ、、、、!!」

俺は恥ずかしくなりながらも、服に顔を埋める。気付いたら寝てしまっていた。

その次の日も、

「あと2日あるじゃん。疲れる~」

「まぁ、撮影順調なんだし、良いんじゃない?」

「そーだけど、、」

「そういや、成太さん来てたね」

「うん、なんか明日も居るって言ってた」

「良かったじゃん。寂しさ紛らされるじゃん」

「氷織は分かってないなぁ~、、本人じゃないとダメだって事もあるの」

「ぇ~、そう言うもん?まぁ、朔は可愛いから何でも良いけど~、俺は」

「相変わらずだな、氷織は」

「2人共お疲れ様、ちょっと言っておかないといけない事があって」

「「?何々?」」

「実は、明日、、、、


「、、、、ふぁぁ、寝よう」

欠伸をしながらも、電気を消そうと立ち上がった瞬間、LI○Eの着信が来た。

「何々?」

〔お疲れ様。あともう少しで撮影が終わるな。頑張るんだぞ〕

「〔分かってるつーの!フユさんも仕事頑張れよ〕送信と、、、、わッ、返信早」

〔そう言って実は俺と会えなくて寂しいんじゃないか?写真でも電話でもしてやろうか?〕

「!、ッ~~~〔別にどっちも要らねーし、寂しくもねーから!アンタの方が寂しいんだろうが!!おやすみ!!〕」

俺はそう返信をして、電気を消し、眠った。


「はい、と言う事で予定より2日早く撮影が終わりました!皆さんのご協力あっての事です!ありがとうございました!」

次の日、何と全撮影が終わり、オールクランクアップをした。詰めに詰め込んだ結果大幅に終わる結果となったのは幸いだった。

「昨日言われた時はびっくりしたけど、朔はこれからどうするんの?今日も泊まる?それとも新幹線で東京に帰る?」

「ぇ、うーん。まぁ、帰ったから考え様かな。氷織は?」

「、、、、今から東京帰ってダンスの振り入れ。マネージャーめ」

「頑張れ~」

俺はそれからホテルにタクシーを乗って帰る。

「花束、成太君に渡して正解だったな、、、、」

そう言いながらホテルの入り口に下を向いて、歩いていると、、、、

「朔羅、、、、」

「、、、、ん?」

俺の名前を呼ぶ久しぶりに聞いた懐かしい声に俺は歩く足を止める。俺は静かに顔を上げる、そこには、、、、

「約2週間ぶりだな。撮影終了お疲れ様」

「な、何で、此処に?、て言うか、撮影終わってるの、何で知って」

「昨日、朔羅のマネージャーが連絡して来て夕方に来たんだよ」

「、、、、そ、そっか」

俺は久しぶりのフユさんに少しドギマギしてしまう。すると、俺に近づいて来たと、思ったら、手を広げて立つフユさん。

「、、俺、抱きつかねーからな」

「、、、、」

「、、、、ゼッテー、やらねーからな」

「ふッ、、、、」

「!、、、、ッ~~~、しょうがねーな!!」ギュッ

無言の俺分かってるぞ、オーラを出しているせいでしょうがなく、俺はフユさんに抱きつく。すると、俺に優しく抱き締めるフユさん。

無音のパシャ パシャ パシャ

「!、」

「?、フユさんどーした?なんかあったか?」

「いや、、何でもない。ホテル中入るぞ」

「ぇ、ぁ、うん」

俺の手を掴んでそのままホテルの中に入っていく。一瞬、少しだけフユさんの顔が険しかった様な?









「危ね~、αの眼圧凄ッ、、にしてもこりゃあ噂マジかもねぇ」
「2週間前のテレビ局の駐車場で撮った時は偶然かと思って、それから橋本朔羅はしもとさくらを見張ってて、良かったかもねぇ~。こりゃあ、、良いカモかもね。まずはその周辺も調べなきゃ、だよね~笑」














「ちょッ、フユさん、!部屋入っていきなり過ぎるって、、、、!」

「久しぶりの朔羅なんだ。良いだろ、」

「良くねーって、!」

部屋入ってすぐに俺をベッドに寝かせて、着ている服を脱がせるフユさん。早い!展開が早い!!

「、、朔羅を堪能させろよ」チュッ

「/////////」

フユさんから香る久しぶりのフェロモンの匂いに酔ってしまうぐらいに、寂しさが溢れて、抵抗する気が段々なくなって来てしまう。

俺、やっぱりフユさんと出会ってから変わった。変わり過ぎてる。


「ひぅッ、、ぁッ、、、んッ」

「声、抑えなくて良い。もっと聞かせろ」

「ひゃあッ、、、ふぁッ、、ぁッ」

「やっぱり可愛いな、朔羅は」

「あぅッ、、ひあッ、、、んッ」

「愛してるよ。ずっと一緒に居て、離さないからな」

「ふぁッ、、、んッ、、はぅッ」

拝啓、天国のママ、パパ、咲夜さきや兄さん、雅陽みやび姉さん夫婦、雅之まさゆき兄さん夫婦。俺は学びました。1週間以上の期間恋人と離れていると男と言うものは獣と化すと、そして俺も俺で、結構寂しいと思ってしまうと言う事を。

「、、、、俺、結構寂しかったかも」

「素直になったなぁ。朔羅」

「フユさんだって寂しかっただろ!?」

「当たり前だろ?大好きで大切な朔羅が側に居なくて会えないんだからな」

「///////// ば、馬鹿じゃねーの」

「顔真っ赤だな。可愛いぞ」

「可愛くないつーの!!」












































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