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体育祭編
体育祭当日は少し忙しい、、、、!かも?(その7)
しおりを挟む『ぇ、ごめん、無理』
『俺より可愛くなってから告白して来なよ。俺より可愛くないのに良く告白して来たね、笑。ぁ、こんな事言われたかなかったら言わない奴と付き合えよ』
『、、、、、、、、、、、、、、、、ぇ?』
棗の言葉に私は一瞬時が止まった。棗が何を言っているのか理解が出来なかった。
私は気付いたら、自室のベットで布団に包まりながら涙を流していた。
『グスッ グスッ ポロポロッ ポロポロッ (泣)』
それから、私は1週間、何にも手が付かなくなり、身なりを気にしなくなった。
『紗奈~、大丈夫か~?ちゃんとご飯食べってか~?』
『うわっ、隈あるじゃん。いつも肌のケア気にしてたのに、、、、やっぱり棗が原因か?』
湊斗君と透君が心配しながら私の顔を覗き込んだ。今までは棗の為にって可愛い格好して来たけど、、、、棗がいないから、
『、、、、コクンッ』
『やっぱそっか~、こっぴどく振られたんだもんな~』
『湊斗、言葉に慎みなさい。、、、、紗奈、棗に言われた言葉、どう思った?』
透君は優しくそう言って来た。私は頭を回転させながら、あの日棗に言われた言葉を思い出す。
“ぇ、ごめん、無理“
“俺より可愛くなってから告白して来なよ。俺より可愛くないのに良く告白して来たね、笑。ぁ、こんな事言われたかなかったら言わない奴と付き合えよ“
『イラッ 』
思い出した瞬間、イラッとして来た。私は思った事を2人に吐き捨てるかの様に言葉にした。
『スゥ なぁにが、俺より可愛くなってから告白して来なよ。だ!確かに素の棗の方が可愛いけど、内面含めたら私の方が可愛いに決まってんじゃん!こんな事言われたかなかったら言わない奴と付き合えよ。だ!?私はお前を好きになったからお前に告白したんだよ!他の奴だったら意味ねーじゃん!今の私は!!』
『ゼーハー ハァ ハァ ハァ 』
私は勢い良くそう言った。私は棗だから好きになったし棗だから告白をした。それだけは履き違えないで欲しい!好きじゃない奴に軽々しく告白なんて私はしない。
私の言葉に一瞬目をまん丸にして驚いた2人は少ししてから微笑みながら私の頭を撫でて来た。
『ん!それでこそ、紗奈だ!』
『紗奈はそうじゃないとね笑、でも、、、、棗はなぁんであんな事言ったんだろうね、、、、馬鹿だね』
『?透君、それってどう言う?』
『ん?紗奈はまだ知らなくて良いよ』
そう言っていた透君の表情は少し悲しそうな表情をしていたのは私は後にも先にも忘れる事はないだろう。
それから、私はいつも通りの可愛い服と見た目で過ごしながら、いつの日にか棗を見返す為にいつも以上に肌ケアや髪質ケア、メイクの腕を上達させていった。
そんな私に転機が舞い降りたのがそれから約6年後の私が高校1年生の時、、、、
私がいつも通り、湊斗君の家にお邪魔していたある日の事、、、、
『湊斗君~、高校楽しい?』
『楽しいよ。って、紗奈も高校生じゃんか』
『ん~、私は通信制だもん!あんま、高校生って感じの事してないし、!』
『なら、全日制の学校通えば良かったじゃん』
『ん~、そうだけど~。てか、さっきから何してんの?』
私はそう言いながらソファから立ち上がってテーブルに大量にばら撒かれている写真を見つめている湊斗君に近寄った。
『んぁ?あぁ、これはね~、俺の後輩達の写真をアルバムに纏めようかな~、って』
『後輩って、、、、まさか、まぁた後輩の子に女装させたりしてるの?』
『いや~、今年の1年は綺麗どころが多くてさ~』
『良いしないと後輩達に加減に嫌われる、、ょ』
私は呆れながらそう言いながら写真達に目を向けているとある写真に写った人物に目を奪われた。
私はその人物に意識を奪われて息を飲んだ。私はその写真を手に取って湊斗君に見せて聞いた。
『ね、ねぇ、湊斗君。この人って』
『ん?ぁ、この子は俺の最推しの双野蘭夜君!蘭君って俺は呼んでる!可愛いでしょ!?』
『ぁ、カッコいいって言う方が合ってるかな~、、、、この子ね、ツンデレなんだけど女装も似合って本当に可愛いんだよね~!ぁ、写真見る!?』
『、、、、蘭夜君って言うんだ(ボソッ』
何てニヤニヤしながらそう言う湊斗君を無視して、私は小さく呟きながら双野蘭夜が映った写真達に釘付けになった。少ししてから、私は湊斗君に聞く。
『、、、、ねぇ、蘭夜君?って、その、、女装とか嫌とか、その否定とかするタイプ?』
『ぇ?ん~、本人は女装するの嫌がるけど、でも他の人が女装してるのは全然気にしないよ』
『てか、蘭君の場合、女装してるからとか男装してるからって、その人の全て否定したり嫌いになったりする人じゃないし、可愛いって思ったら口にしてくれるしね~』
そう呑気にそう言った湊斗君の言葉に私は安堵した。私は双野蘭夜が映った写真を握り締めて顔を赤らめた。
棗とは違う、酷い事を言わない。心から私をちゃんと受け入れてくれる人かもしれない。棗に少し雰囲気が似てるけど、でもでも、棗とは違うと私は会った事もないのに信じてしまう。
この時、私は多分だけど、双野蘭夜に恋をしたんだ。会ったこともないのに、、、、
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あれなら、2年後。
私はやっと、双野蘭夜が居る高校に転校をした。
両親にお願いをしてやっと叶ったのだ。私は女性用制服を着て転校初日。教室に入った瞬間、私の視界に1番に輝いて見えた一筋の人物が入って来た。
『ぁ、、、、』
私は瞬時にその人物、いや双野蘭夜に釘付けになった。私は次の瞬間、無意識に口を開いていた。
『ぁ、!蘭夜君だ!!やっぱり写真で見るよりも実物の方が何倍もカッコいい!!』
『『『『『『『『『『ぇ??????』』』』』』』』』』
『、、、、ぁ』
私はヤバいと思ってすぐに誤魔化したけど、誤魔化しきれてないよね~、と思いながらも私は自己紹介を済ませた。
みんな、男だと伝えたら驚いた表情をしたが、受け入れてくれてくれて嬉しかったけど、上辺だけの優しさだけかも知れない。
私は先生に教えて貰った席に着いて、少し離れた席からジックリと双野蘭夜を見つめる。
『、、、、?』
私の視線に気づいて後ろを振り向くがすぐに視線を外す。目を合わせるのは照れる。やっぱり、棗に雰囲気が似てるからなのかな。緊張してしまう。
次の日、私はすぐに、意を決して双野蘭夜の所に足を向けた。
『ね、ねぇ、!』
『ビクッ ぇ?ぁ、えっと、野崎さんやったけ?えっーと、どーしたん?俺になんか用やった?』
『ぇ、ぁーえっと』
『ん?何々、蘭、お前野崎さんに何かしたのー?』
『まぁた泣かせる様なこと言ったの~?』
私は次の言葉にゴモゴモしていたら、後ろから明るく双野蘭夜に声をかける2人の人物が現れた。私はその人物に見覚えがあった。確か、双野蘭夜の幼馴染の、
『えっと、確か間宮君と岡田君?だっけ』
『そー、覚えてくれてありがとね~』
『んで、何、蘭夜に何か用なの?』
『ぇ、えっーと、その、、、、双野君って、そのす、好きな人ぃ、居る?』
『ぇ?何で、ぇ?』
私の言葉に一瞬で困惑し始めた双野蘭夜。私はマズイ事を言ったと感じたら、双野蘭夜を挟んで、ズイッと顔を出す2人は揃って声を出す。
『『居るよ~、寧ろ、片思い歴長いから~』
『ぇ?』
『ぁ、ちょっ』
『それに、蘭には告白して返事を待ってる人が居るんだな~、これが、』
『ぇ、ぁ、だ、誰なんですか?』
私は体をズイッを前に向けて、2人に聞く。
『ん~、それはね~、、蘭夜のおt 』
『ちょ、ちょっと待てや!何勝手に言おうとしとるんや!真斗、!尚也、!』
言おうとしている間宮君を止めた双野蘭夜。焦った表情をした双野蘭夜を見て私は何処か、心がズキッと痛くなったが、寧ろ気持ちが熱くなった。頑なに教えない、好きな、人、か。
『へぇ~、、、、そっか、双野君、好きな人居るんだ、そっか、、、、』
『そうだよ、だから野崎さん、蘭夜の事諦めなよ』
『どーせ、好きになったんでしょ~?』
岡田君と間宮君がそう言ったが、私は気にしなかった。だって難がある程恋って盛り上がるし、それに棗に似たこの人を落としたいんだよね。
『お前らなー、何言ってんねん、野崎さん、困るy』
『ううん、お2人正解です。だから、、、、蘭夜君、私は絶対に貴方の事諦めませんよ!ではっ!』
私はそう言ってその場から離れた。多分3人は呆気に取られただろう。私だって何宣戦布告してんだと、自分自身に驚いているし。
それから、私は夏休みに入るまで、蘭夜君に猛アプローチをし続けた。ある時は、
『蘭夜君!ハグしよ~!』
『せんわ、何でせんといけんのよ』
『ぇー、蘭夜君つれないな~!』
またある時は、
『おい、何しとんねん野崎』
『ぇ?私の体操服と蘭夜君の体操服入れ替えてる最中だけど?』
パシッ
『何してんねん、!辞めろや、!』
『んもぉ、素直になれば良いのに』
またまたある時は、
『蘭夜君~!私が作ったお弁当食べて~!』
『無理、知らん奴が作った料理食べれんから』
『酷~い、一口だけでも良いんだよ?』
『マジで無理』
何て言う攻防戦を繰り広げていた。周りからは諦めたら、とか、無理だよ。何て言われたけど、でも、このやりとりに何処か懐かしさと嬉しさを覚えて、辞める事が出来なくなっていた。
そんな私に色んな意味で転機が訪れたのは、夏休みが終わって体育祭の準備に入ってからの事。
『あれ?蘭夜君達が居ないな~、何処行ったんだろ』
昼休みになって、いつも通りにお弁当を食べさせ様と思い辺りを見渡すと、蘭夜君達の姿がなかった。
仲良くなった友達に4階に居ると教えて貰って私は急足で4階へと向かった。
私はいつも通りに蘭夜君に突撃してから話をした。蘭夜君は嫌そうな表情をしていたが、それは今は無視だ。
『だから、何でこの階に居るの!』
『あぁ、もう、やから、俺は弟に会いに来ただけや』
『、、、、ぇ?弟?』
『そうや!』
蘭夜君の言葉に私は一瞬キョトンとなったが、蘭夜君が人差し指を向けた先には、蘭夜君に雰囲気が似ている子が立っていた。その子は少し戸惑った表情をしていた。私は少し冷静になった。
『、、、、貴方が蘭夜君の弟?』
『、、、、はい、弟ですけど』
『、、、、私勘違いしてた?』
『そもそも勘違いとされる様な仲やないやろ。お前はさっさとここから居なくなれ』
『ヤダ!ねぇ!貴方、お名前は?!』
いつも通り私にツンツンな蘭夜君を無視して私は弟君に声をかけながら近づく。少し引いている気がするのは気のせいだろうか。
『えっと、双野結人って言います』
『結人君ね!ごめんなさい!てっきり、私の知らない女にでも会いに行くかと!』
私がそう言うと明らかに嫌そうな表情をする蘭夜君。その表情はやっぱり棗に似ていて、私は何処か安心する。
『会いに行くか。俺は大事な弟に会いに来ただけや、、、はぁ、結。俺もう帰るな、教室に迷惑かけてごめんな。真斗、尚也、帰るで』
『はーい。4人とも、ごめんね~』
『野崎さんも帰りなよ。じゃーねー』
蘭夜君はそう言って2人を連れてその場から居なくなった。私はチャンスとばかりに、弟君に声をかけた。
『もう、!蘭夜君、酷いわ!、、、、ぁ、ねぇ、結人君、聞きたい事があるんだけど、良いかな?』
『ぇ?聞きたい事?』
『うん!蘭夜君の好きな人って誰かしら?!』
『『『『ぇ?』』』』
『真斗君と尚也君が言ってたのよ。蘭夜君には告白をして返事を待っている人が居るって名前を聞こうとしたら、蘭夜君が止めに入って来て』
『弟の結人君なら知らないかな!?』
私がそう目を輝かせながらそう聞くと少し困惑している弟君の代わりに隣に立っていた男の子が口を開いた。
『先輩、それ知りたいなら、多分体育祭までには気付きますよ。誰が好きなのか』
『ぇ?、本当?』
『はい、あの人意外と面倒見良いんで少し落ち着いて接すれば分かると思いますよ』
『分かったわ!頑張ってみる!』
私はそう言って、その場から離れて、そしてその日から始まった蘭夜君観察の日々が、、、、そして、蘭夜君が誰を好きなのかを知るまでを、、、、
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