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中梁層の真ん中、上下に伸びた鉄骨の中腹。
常にビカビカと主張するネオン。
それに縁取られた均衡管理局の文字。
入り口には引き戸がある。
古びたそれは立て付けが悪く、開けるのにコツがいる。
その先に伸びた真っ直ぐの廊下。
右手にはデスクが並ぶ薄暗い空間、左手には備品が積まれた倉庫。
廊下の突き当たりには階段。
上れば訓練場やシャワー室、仮眠室がある。
下れば鍵付きの鉄格子の先に、四方を黒い壁に囲まれた狭い部屋がある。
加賀は先程の会議で使ったメモ帳を片手に、その部屋の扉の前に立った。
分厚く重い扉に開けられた小窓から中を覗く。
見えるのは、身包み剥がされ、後ろ手に縄で縛られた鎌鼬。
拘束されていたところを脱走したこの妖は、
再び拘束され、床に膝をつき、水の張った桶に顔を突っ込まれている。
加賀は扉を開け、中に入った。
桶から跳ね溢れた水が床で光っている。
「どうですか?」
イタチの頭を桶に押さえつけている河童に問う。
「吐きやせんね。ったく手間かけさせやがって...」
黄色い嘴を動かし、河童はそう呟いた。
腕には青筋が浮かび、額の皿は乾きかけている。
...滞っている。
加賀の中に焦りが生まれる。
床に転がる存在が妖華の連中だということ以外何もわかっていない。
「交代します。」
加賀が言えば、河童はイタチの頭を離した。
ガハッ、ゴプッ
水っぽい咳が響く。
頭の皿に水を並々に注ぐ河童の背後で
ギチギチと音を立て縄を引きちぎろうとしている。
が、不壊の呪まじないがかけられた縄は簡単には千切れない。
銀に光る鎌が縄で擦れ、刃こぼれする。
加賀は床に転がるイタチの前にしゃがみ込んだ。
毛の間から覗く皮膚には赤い点が並ぶ。
すでにいくつか薬を打たれているらしい。
「選んでください。」
加賀は苦しげに息をする目の前の存在に言い放つ。
「今のうちに吐くか、死にかけてから吐くか。」
反抗的な目が加賀を睨み返す。
後ろで、呆れたように、哀れむように、河童がイタチを見下ろしていた。
「うめぇ…」
加賀のいる部屋から階段を登った先の廊下。
海里は串鳥を食べていた。
会議の後、丁度良く管理局の前を通った串焼屋台。
匂いにつられた佐原が旨そうと溢せば、
佐原だけでなく海里やリョウの分も買った毛深い局員。
名前はなんと言ったか、
海里に渡す時に名乗っていたような気もするが忘れてしまった。
武下にも買ったようだが渡し損ねたらしく、
残念そうな顔をして自分で食べていた光景の方が記憶に残っている。
香ばしい焼き鳥は少々油っこいが、
冷えて固くなった米を薄いスープで解した雑炊よりは断然美味い。
訓練生となってしばらく、もう少しまともな食事は用意できないのかという海里の不満は焼き鳥で一旦落ち着いた。
喉を突かないよう用心しながら最後の一口を食べ、串を放ろうとして、やめる。
何かの役に立つと、海里の勘が言っていた。
「そうですか。」
階段を下った先、狭く無機質な部屋。
鎌鼬は反抗の意を示した。
加賀が冷たく言い放ち、立ち上がる。
鎌鼬を見下ろす目は桶に注がれた水よりも冷たい。
河童はそそくさと重い戸を開け部屋から出る。
「大丈夫と思いまっけど、殺さないでくだせぇよ?」
バタンッ、と分厚い鉄扉が閉まる音
それが正方形の狭い部屋にこだまする。
静かになった狭い空間で、
加賀は注射器を取り出し首に近づけた。
イタチは避けようとするが、
拘束された上、これまでの拷問で消耗した体は思うように動かない。
加賀は突くように針を刺した。
ポキッと中で針が折れる感触。
イタチの首に、鋭く伝線する痛みが走る。
初めての感触だが、血管が裂けたのだと理解する。
内出血で目に見えて紫に腫れていく首に目もくれず、加賀は口を開いた。
「筋弛緩剤です。人間に打てば確実に心臓が止まる物ですが、妖なら平気ですよね。」
首に刺さったままの注射器には、逆流した血が流れ込んでいる。
体を支えられず床に沈んだイタチの鎌に電極を挟む加賀。
繋がれた電圧機のつまみを回せば、低く震える音と共に痙攣する毛玉。
全身をつるような痛みと、
無理矢理弛緩させられた筋肉が強制的に硬直する不快感に耐えていることだろう。
ぎり、と歯軋りの音。
足元から向けられる明確な敵意。
頃合いだ。
加賀は息を吸い込んだ。
「先輩を…武下先輩を、返せ!」
涙を滲ませ、声を震わせ絞り出すように怒鳴る。
恨んでるように見えるよう、眉を吊り上げ睨み付けた。
今まで押さえていたものが溢れたように見えるような演技。
頬を伝って落ちていく感覚。
崩れ落ちるように座り込んだ。
「はっ、ざまあねぇなぁ?」
...かかった。
ろくに抵抗できずに鬱憤が溜まってきた頃に、こちらから感情を見せる。
すると、イタチはまんまと挑発してきた。
それがこちらに情報を渡す行為だと気づかずに。
「術の効かないあいつも殺せるように作ったんだとよ。
あいつの死に様を見れなかったのが残念だなぁ...!」
床に転がり体を跳ねさせながら、ケヒケヒと顔を歪ませるイタチ。
声を裏返しながら高笑いするするたび、首に残った注射器が揺れる。
それをぼやける視界で睨みつけながら加賀は考える。
管理局に捕まるような妖だ。下っ端であることは間違い無い。
現に、その口調が直接ではなく噂で聞いたことを表していた。
そんな下っ端でも知りうる情報、
妖華が武下を狙っているということ。
「人間も馬鹿だよなぁ?同族の恨みを買うなんてよ、笑っちまうぜ。
お前の尊敬してた愚図は同族に殺されたんだよ!!
なぁ、ははっ、は、ケヒっ、お前今どんな気持ちだよ?」
武下を狙っているのは妖華だけではない。
妖華が篝火と手を組んでいることが確定した。
確定してしまった。
ドッ
鈍い音。
加賀はイタチの腹を蹴り込んだ。
大きく沈み込んだ鳩尾をギリギリと踏み躙る。
失態だ。
こんな小物でも知っている情報を逃していた。
ここには何体の妖が拘束されていると思ってる!
こいつからでなくとも、
吐き出させる機会はいくらでもあっただろう...!
これでは失望されてしまう。
それだけは嫌だ。
彼の認められるのが自分の夢なのだ。
遅れを取り戻すため、
持っている情報を何一つ逃さまいとペンチを手にした。
あの細い背中に追いつこうなんて思ってない。
ただ、着いていける自分でありたい。
冷たく硬い床で呻き声を上げる頭を引っ掴んだ。
「どうしやしたもんでっかねぇ」
引き戸から伸びた廊下の突き当たり、河童は悩む。
目の前に続く階段。
下の階はぼんやりと暗く、不健全な雰囲気を醸し出す。
初見では入るのが憚はばかられる。
だが慣れてしまえばどうってことはない。
河童が管理局に入ってから十数年、雰囲気にはとっくに慣れている。
それなのに、今は階段に足を踏み入れられないでいた。
加賀と交代してから数時間。
いつもならとっくに終わらせて戻ってきている。
聞き出した情報をまとめて上に提出していてもおかしくない。
嫌な予感。
確認したいような、したくないような。
もう少し待ってみるかと階段に背を向けた。
「!?っ...っ!」
瞬間、河童はガタガタと階段に転げ落ちかける。
河童の真後ろ、一尺もない距離に
武下が何の気配もなく立っていた。
「ったく、驚かさんでくだせぇよ。」
胸を撫で下ろす河童を光沢のない目が見下ろす。
それに息を詰まらせると同時に、河童はあることに気づいた。
武下の頬が腫れている。
数刻前、異形との戦いで裂けたらしい首は何ともないのに。
「めちゃくちゃな回復力しやがって...」
吐き捨てるように呟き、赤みがかった頬を見つめる。
まだ腫れが引いていないということは、今さっき負った傷だろうか。
「それどうしやしたんです?...って答えてくださいやせんよね。」
武下は瞬きもせず彫刻のような顔をするだけだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
十龍城砦
妖と人間が共存する世界。剥き出しの鉄骨が不安定に上へ上へ伸びた構造
踏み外せば下に落ちそうな不安定な足場、空気の通り道のない暗い街、澱んでカビ臭い空気、薄暗く闇を照らす提灯、目が痛いほどに光るネオン、人間と妖、
閑黄朝(かんおうちょう、富裕層)、中梁層(ちゅうりゃんそう、庶民)
蛾骸下層(ががいかそう、貧困層)、湿禍暗(しっかあん、裏社会)
内側に進むにつれ治安が悪くなる
均衡管理局(妖と人間の均衡を保つ機関、治安管理局ともいう) 中梁層
人間局員:スーツのズボン、シャツ、管理局と背に書かれたジャンパー、
18歳から局員として働く箱子と、18から訓練を始めて20歳からの一般
妖局員 :和装、勾玉円紋の羽織
教官が可と判断してから入局
箱子:管理局が買取り、訓練を積ませてきた子供。主に人間。
管理局に貢献するためだけに育てられる。
武下律 24歳 173cm 均衡管理局所属(教官) 人間 蛾骸下層出身
肩まで伸びた黒髪のハーフアップ、三白眼の鋭い目つき(隈つき)、無表情
若手でありながら優秀。ただし、めちゃくちゃ寡黙で無愛想。真面目。食事も睡眠もおろそかにしがちなので華奢。無愛想で人当たりも悪いが、やるべきことはこなす。悪いやつじゃないというのが周りからの評判。身体能力や術への耐性が異様に高く、戦闘能力に長ける。
教官として局員養成も行なっている(鬼教官)。幼い頃に管理局に売られ、以来18歳で入局するまで訓練させられてきた箱子。
加賀玲 19歳 155cm 均衡管理局 人間 中梁層出身
茶髪のポニーテール、タレ目
箱子。物怖じしない性格で、はっきりものを言う。しっかりしてる。
先輩後輩関係はしっかり守り、先輩には敬語を使えるが、佐原には当たりが強いし尊敬してない。
武下のことは尊敬している。
常にビカビカと主張するネオン。
それに縁取られた均衡管理局の文字。
入り口には引き戸がある。
古びたそれは立て付けが悪く、開けるのにコツがいる。
その先に伸びた真っ直ぐの廊下。
右手にはデスクが並ぶ薄暗い空間、左手には備品が積まれた倉庫。
廊下の突き当たりには階段。
上れば訓練場やシャワー室、仮眠室がある。
下れば鍵付きの鉄格子の先に、四方を黒い壁に囲まれた狭い部屋がある。
加賀は先程の会議で使ったメモ帳を片手に、その部屋の扉の前に立った。
分厚く重い扉に開けられた小窓から中を覗く。
見えるのは、身包み剥がされ、後ろ手に縄で縛られた鎌鼬。
拘束されていたところを脱走したこの妖は、
再び拘束され、床に膝をつき、水の張った桶に顔を突っ込まれている。
加賀は扉を開け、中に入った。
桶から跳ね溢れた水が床で光っている。
「どうですか?」
イタチの頭を桶に押さえつけている河童に問う。
「吐きやせんね。ったく手間かけさせやがって...」
黄色い嘴を動かし、河童はそう呟いた。
腕には青筋が浮かび、額の皿は乾きかけている。
...滞っている。
加賀の中に焦りが生まれる。
床に転がる存在が妖華の連中だということ以外何もわかっていない。
「交代します。」
加賀が言えば、河童はイタチの頭を離した。
ガハッ、ゴプッ
水っぽい咳が響く。
頭の皿に水を並々に注ぐ河童の背後で
ギチギチと音を立て縄を引きちぎろうとしている。
が、不壊の呪まじないがかけられた縄は簡単には千切れない。
銀に光る鎌が縄で擦れ、刃こぼれする。
加賀は床に転がるイタチの前にしゃがみ込んだ。
毛の間から覗く皮膚には赤い点が並ぶ。
すでにいくつか薬を打たれているらしい。
「選んでください。」
加賀は苦しげに息をする目の前の存在に言い放つ。
「今のうちに吐くか、死にかけてから吐くか。」
反抗的な目が加賀を睨み返す。
後ろで、呆れたように、哀れむように、河童がイタチを見下ろしていた。
「うめぇ…」
加賀のいる部屋から階段を登った先の廊下。
海里は串鳥を食べていた。
会議の後、丁度良く管理局の前を通った串焼屋台。
匂いにつられた佐原が旨そうと溢せば、
佐原だけでなく海里やリョウの分も買った毛深い局員。
名前はなんと言ったか、
海里に渡す時に名乗っていたような気もするが忘れてしまった。
武下にも買ったようだが渡し損ねたらしく、
残念そうな顔をして自分で食べていた光景の方が記憶に残っている。
香ばしい焼き鳥は少々油っこいが、
冷えて固くなった米を薄いスープで解した雑炊よりは断然美味い。
訓練生となってしばらく、もう少しまともな食事は用意できないのかという海里の不満は焼き鳥で一旦落ち着いた。
喉を突かないよう用心しながら最後の一口を食べ、串を放ろうとして、やめる。
何かの役に立つと、海里の勘が言っていた。
「そうですか。」
階段を下った先、狭く無機質な部屋。
鎌鼬は反抗の意を示した。
加賀が冷たく言い放ち、立ち上がる。
鎌鼬を見下ろす目は桶に注がれた水よりも冷たい。
河童はそそくさと重い戸を開け部屋から出る。
「大丈夫と思いまっけど、殺さないでくだせぇよ?」
バタンッ、と分厚い鉄扉が閉まる音
それが正方形の狭い部屋にこだまする。
静かになった狭い空間で、
加賀は注射器を取り出し首に近づけた。
イタチは避けようとするが、
拘束された上、これまでの拷問で消耗した体は思うように動かない。
加賀は突くように針を刺した。
ポキッと中で針が折れる感触。
イタチの首に、鋭く伝線する痛みが走る。
初めての感触だが、血管が裂けたのだと理解する。
内出血で目に見えて紫に腫れていく首に目もくれず、加賀は口を開いた。
「筋弛緩剤です。人間に打てば確実に心臓が止まる物ですが、妖なら平気ですよね。」
首に刺さったままの注射器には、逆流した血が流れ込んでいる。
体を支えられず床に沈んだイタチの鎌に電極を挟む加賀。
繋がれた電圧機のつまみを回せば、低く震える音と共に痙攣する毛玉。
全身をつるような痛みと、
無理矢理弛緩させられた筋肉が強制的に硬直する不快感に耐えていることだろう。
ぎり、と歯軋りの音。
足元から向けられる明確な敵意。
頃合いだ。
加賀は息を吸い込んだ。
「先輩を…武下先輩を、返せ!」
涙を滲ませ、声を震わせ絞り出すように怒鳴る。
恨んでるように見えるよう、眉を吊り上げ睨み付けた。
今まで押さえていたものが溢れたように見えるような演技。
頬を伝って落ちていく感覚。
崩れ落ちるように座り込んだ。
「はっ、ざまあねぇなぁ?」
...かかった。
ろくに抵抗できずに鬱憤が溜まってきた頃に、こちらから感情を見せる。
すると、イタチはまんまと挑発してきた。
それがこちらに情報を渡す行為だと気づかずに。
「術の効かないあいつも殺せるように作ったんだとよ。
あいつの死に様を見れなかったのが残念だなぁ...!」
床に転がり体を跳ねさせながら、ケヒケヒと顔を歪ませるイタチ。
声を裏返しながら高笑いするするたび、首に残った注射器が揺れる。
それをぼやける視界で睨みつけながら加賀は考える。
管理局に捕まるような妖だ。下っ端であることは間違い無い。
現に、その口調が直接ではなく噂で聞いたことを表していた。
そんな下っ端でも知りうる情報、
妖華が武下を狙っているということ。
「人間も馬鹿だよなぁ?同族の恨みを買うなんてよ、笑っちまうぜ。
お前の尊敬してた愚図は同族に殺されたんだよ!!
なぁ、ははっ、は、ケヒっ、お前今どんな気持ちだよ?」
武下を狙っているのは妖華だけではない。
妖華が篝火と手を組んでいることが確定した。
確定してしまった。
ドッ
鈍い音。
加賀はイタチの腹を蹴り込んだ。
大きく沈み込んだ鳩尾をギリギリと踏み躙る。
失態だ。
こんな小物でも知っている情報を逃していた。
ここには何体の妖が拘束されていると思ってる!
こいつからでなくとも、
吐き出させる機会はいくらでもあっただろう...!
これでは失望されてしまう。
それだけは嫌だ。
彼の認められるのが自分の夢なのだ。
遅れを取り戻すため、
持っている情報を何一つ逃さまいとペンチを手にした。
あの細い背中に追いつこうなんて思ってない。
ただ、着いていける自分でありたい。
冷たく硬い床で呻き声を上げる頭を引っ掴んだ。
「どうしやしたもんでっかねぇ」
引き戸から伸びた廊下の突き当たり、河童は悩む。
目の前に続く階段。
下の階はぼんやりと暗く、不健全な雰囲気を醸し出す。
初見では入るのが憚はばかられる。
だが慣れてしまえばどうってことはない。
河童が管理局に入ってから十数年、雰囲気にはとっくに慣れている。
それなのに、今は階段に足を踏み入れられないでいた。
加賀と交代してから数時間。
いつもならとっくに終わらせて戻ってきている。
聞き出した情報をまとめて上に提出していてもおかしくない。
嫌な予感。
確認したいような、したくないような。
もう少し待ってみるかと階段に背を向けた。
「!?っ...っ!」
瞬間、河童はガタガタと階段に転げ落ちかける。
河童の真後ろ、一尺もない距離に
武下が何の気配もなく立っていた。
「ったく、驚かさんでくだせぇよ。」
胸を撫で下ろす河童を光沢のない目が見下ろす。
それに息を詰まらせると同時に、河童はあることに気づいた。
武下の頬が腫れている。
数刻前、異形との戦いで裂けたらしい首は何ともないのに。
「めちゃくちゃな回復力しやがって...」
吐き捨てるように呟き、赤みがかった頬を見つめる。
まだ腫れが引いていないということは、今さっき負った傷だろうか。
「それどうしやしたんです?...って答えてくださいやせんよね。」
武下は瞬きもせず彫刻のような顔をするだけだった。
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十龍城砦
妖と人間が共存する世界。剥き出しの鉄骨が不安定に上へ上へ伸びた構造
踏み外せば下に落ちそうな不安定な足場、空気の通り道のない暗い街、澱んでカビ臭い空気、薄暗く闇を照らす提灯、目が痛いほどに光るネオン、人間と妖、
閑黄朝(かんおうちょう、富裕層)、中梁層(ちゅうりゃんそう、庶民)
蛾骸下層(ががいかそう、貧困層)、湿禍暗(しっかあん、裏社会)
内側に進むにつれ治安が悪くなる
均衡管理局(妖と人間の均衡を保つ機関、治安管理局ともいう) 中梁層
人間局員:スーツのズボン、シャツ、管理局と背に書かれたジャンパー、
18歳から局員として働く箱子と、18から訓練を始めて20歳からの一般
妖局員 :和装、勾玉円紋の羽織
教官が可と判断してから入局
箱子:管理局が買取り、訓練を積ませてきた子供。主に人間。
管理局に貢献するためだけに育てられる。
武下律 24歳 173cm 均衡管理局所属(教官) 人間 蛾骸下層出身
肩まで伸びた黒髪のハーフアップ、三白眼の鋭い目つき(隈つき)、無表情
若手でありながら優秀。ただし、めちゃくちゃ寡黙で無愛想。真面目。食事も睡眠もおろそかにしがちなので華奢。無愛想で人当たりも悪いが、やるべきことはこなす。悪いやつじゃないというのが周りからの評判。身体能力や術への耐性が異様に高く、戦闘能力に長ける。
教官として局員養成も行なっている(鬼教官)。幼い頃に管理局に売られ、以来18歳で入局するまで訓練させられてきた箱子。
加賀玲 19歳 155cm 均衡管理局 人間 中梁層出身
茶髪のポニーテール、タレ目
箱子。物怖じしない性格で、はっきりものを言う。しっかりしてる。
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